2022-09-04 (Sun)

本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、バンデライト、シュトラウス派、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教、在日朝鮮人、公明党、創価学会、カルト宗教
Ukraine : the great manipulation
壮大な操作 ③
While revelations are multiplying about the exactions committed by Ukrainian banditry over the past eight years, Westerners continue to perceive only the suffering of the Ukrainian civilian population. They are unaware of the root causes of the war, as well as the events that led the Kremlin to unleash it. No matter, the banditry is losing and the great powers are preparing for peace.
過去 8 年間にウクライナの国賊が行った蛮行が次々と明らかになる一方で、欧米人は相変わらずウクライナの民間人の苦しみだけしか認識していない。彼らは、戦争の根本的な原因も、クレムリンがそれを解き放つに至った出来事も知らないのである。いずれにせよ、賊軍は敗走し、大国は平和への準備を進めている。

President Putin exposes himself. He gathered 80,000 people in a stadium to celebrate the reunification with Crimea and the fight against Ukrainian neo-Nazis. Meanwhile, in Kiev, no crowds take to the streets to support President Zelensky, who is in hiding.
プーチン大統領はその姿を露出させる。彼はクリミアとの統一とウクライナのネオナチとの戦いを祝福するために、スタジアムに 8 万人を集めた。一方、キエフでは、潜伏中のゼレンスキー大統領を支援するために街頭に立つ群衆はいない。

Joel Lion, then ambassador in Kiev, warned against the banditry. He is now working in the Ministry of Foreign Affairs in Israel.
当時、キエフの大使だったジョエル・ライオンは、賊軍に警告を発した。彼は今イスラエルの外務省に勤務している。

ジョエル・ライオン
THE DIPLOMATIC WAR
外交戦争
With things going badly for the Ukrainian army and its Banderist (or "neo-Nazi" in Russian terminology) supporters, President Zelenski asked the Chinese embassy in Kiev to send a request for negotiations to the Kremlin on the second day of the conflict. The United States initially objected, but then allowed it to happen. During the contacts, France and Germany took initiatives before being replaced by Turkey and Israel. This is quite normal. Indeed, France and Germany failed in their responsibilities by allowing Kiev to massacre 13,000 to 22,000 people in violation of the Minsk agreements of which they were the guarantors. While Turkey supported the Ukrainian Tatars without taking any action in Ukraine, and Israel suddenly became aware that the Bandarist (i.e. "neo-Nazi") danger that its ambassador in Kiev was denouncing was real.
ウクライナ軍とバンデライト (ロシアの専門用語では 「ネオナチ」 ) 支持者にとって事態が悪化する中、ゼレンスキー大統領は紛争 2 日目にキエフの中国大使館に交渉要請をクレムリンに送るよう依頼した。アメリカは当初反対したが、その後、それを許可した。接触に際しては、フランスとドイツがイニシアチブを取り、その後、トルコとイスラエルに取って代わられた。これはごく自然なことだ。実際、フランスとドイツは、自分たちが保証人となったミンスク合意に反して、キエフが 1 万 3,000 人から 2 万 2,000 人 (のウクライナ国民を) を虐殺するのを許し、その責任を果たせなかったのである。トルコはウクライナで何もせずにウクライナのタタール人を支援し、イスラエルはキエフの大使が非難していたバンデライト ( = 「ネオナチ」 ) の危険性が本物であると突然認識し始めた。

ステパーン・バンデーラ

バンデライト(バンデーラ派極右)
These negotiations are going well, despite the murder by Ukrainian banditry of a delegate from their own country, the banker Denis Kireev, guilty in their eyes of having claimed that Ukrainians and Russians were Slavic brothers. Despite the blunder of the French Minister of Foreign Affairs, Jean-Yves Le Drian, who thought it was clever to remind them that France is a nuclear power, causing Russia to go on nuclear alert.
この交渉は、ウクライナの賊軍に言わせれば、ウクライナ人とロシア人はスラブ人の兄弟であるという主張をした罪で、自国の代表者である銀行家のデニス・キレーエフを殺害したにもかかわらず、順調に進んでいる。また、フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外相が、フランスが核保有国であることを思い知らせるのが得策と考え、ロシアに核警戒態勢を取らせるという失態を犯したにもかかわらず、である。

デニス・キレーエフ

ジャン=イヴ・ル・ドリアン
These negotiations could end in a way that is difficult to imagine: Ukraine, which had included 102,000 banditry troops in its territorial defense forces, could be disarmed and placed under the protection of the United States and the United Kingdom (i.e., in practice, Nato). This is the only way to comply with the treaties, including the Istanbul (1999) and Astana (2010) declarations. Ukraine has the right to choose its allies, but not to receive foreign weapons in its country. It can therefore sign defense agreements, but not be placed in an integrated command. This is a very Gaullian position: Charles De Gaulle kept France’s signature to the North Atlantic Treaty, but withdrew the French army from the integrated command of the North Atlantic Treaty Organization (Nato) and drove the US soldiers out of French soil.
この交渉は、およそ思いもよらない結末を迎える可能性がある : 10 万 2,000 人の賊軍を領土防衛軍に組み込んでいたウクライナは武装解除され、米国と英国 (つまり実質的には NATO ) の保護下に置かれる可能性がある。これが、イスタンブール ( 1999 年) 宣言やアスタナ ( 2010 年) 宣言を含む条約を遵守する唯一の方法である。ウクライナは同盟国を選ぶ権利はあるが、自国に外国の軍備を受け入れる権利はない。したがって、防衛協定を結ぶことはできても、統合司令部に入ることはできない。これは、まさにドゴール的なポジションである。シャルル・ドゴールは、北大西洋条約にフランスの署名を維持したが、北大西洋条約機構(NATO)の統合司令部からフランス軍を撤退させ、フランス国内から米兵を追い出したのだ。

シャルル・ド・ゴール
Russia should permanently occupy, or even annex, the coast of the Sea of Azov (including Mariupol) in order to join Crimea to the Donbass. In addition, it should occupy, or even annex, the North Crimean Canal, which supplies drinking water to the Crimean peninsula. Finally, it could occupy or even annex the Black Sea coast (including Odessa) in order to join Crimea to Transnistria. The Hungarian minority, also a victim of the Banderists who closed their schools, could be attached to Hungary. However, the best is the enemy of the good: Ukraine’s loss of access to the sea could be a cause of future conflict.
ロシアは、クリミアをドンバスに連結するために、(マリウポルを含む)アゾフ海沿岸を永久に占領するか、あるいは併合するべきである。さらに、クリミア半島に飲料水を供給する北クリミア運河を占拠、あるいは併合するべきである。最後に、クリミアをトランスニストリアに連結するために、黒海沿岸 (オデッサを含む) を占領するか、あるいは併合することも可能である。しかし、「最善を目指そうとしても、良い結果が生まれないこともある(実現可能なことを先ずやれ)」のである。ウクライナが海に出られなくなることは、将来の紛争の原因になりかねない。

Arrival of the Nazi Azov Batalion in Mariopol in August 2020.
2020年8月、ナチス・アゾフ大隊がマリウポリに到着。
The only thing that is certain is that Russia will continue its action until all the banditry has been neutralized and that Israel will support it in this, but not beyond. From this point of view, the meeting that President Putin called in Moscow "against the Nazis" is not a simple message of determination to his public opinion, it is already a victory cry. All monuments to Stepan Bandera and the Nazis must be destroyed. The other nations that supported the neo-Nazis, including Latvia, should take it for granted.
唯一確かなことは、ロシアはすべての賊軍を無力化するまで行動を継続し、イスラエルはこれを支援するが、その先には行かないということであろう。この観点からすれば、プーチン大統領がモスクワで呼びかけた 「ナチスに立ち向かう」 ための会合は、彼の世論に対する単なる決意表明ではなく、それはすでに勝利の宣言なのである。(ウクライナ国内にある) ステパーン・バンデーラとナチスの記念碑はすべて破壊されなければならない。ラトビアを含め、ネオナチを支援していた他の国々は、当然のこととして受け止めるべきだ。




☆Ukraine : the great manipulation
本日の書物 : 『八欲が韓国人を衝き動かす! - 日本は歴史の真実を世界に宣明せよ!』 金田 正二 桜の花出版
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 簡単に書きましたが、日本建国以来、朝鮮から日本は何一つ学んだものはありませんでした。
ここは日本の教科書も正しいことは書いていません。
もちろん、韓国の教科書はこの辺りは日本以上に酷く、本当は何一つ教えていないにも拘わらず、「日本に文化を伝えたのは朝鮮だ!」 と自慢げに書かれています。
これらは少しの事実に多くのウソを含めた内容だったのです。
歴史的に、6 世紀頃、新羅と百済は日本に朝貢していた属国でした。
高句麗もまた、隋建国によって日本に使者を送っています。
日本は 7 世紀になると遣隋使を派遣し、渡来文化を取り入れます。
もちろん、この渡来文化は新羅の朝鮮族の文化ではなく、当時の漢民族 (現在の漢民族とは違います) やツングース民族から伝えられた文化のことです。
8 世紀になると新羅は唐と結託して百済を滅ぼすのですが、この新羅が現代でいう朝鮮族となります。
新羅はこの頃も唐と日本に対して二重に朝貢しており、新羅人を日本は非常に低く見て帰化することを一切認めていませんでした。
そういった面では当時の日本は現代よりも賢かったのですね。
(在日の私が言うのもおこがましいですが)
韓国人が言う、日本に文化を教えていた時期は、正しくは日本の属国でしたから、日本人が新羅に文化を教えていました。
その後、高麗、李氏朝鮮へと移行していき、公式面では日本とは没交渉となりましたが、日本からに技術を得るために、交易を通して文化の移入を行っていました。…
以上のことから、朝鮮半島を通して渡来文化を取り入れた日本ですが、この渡来文化というのは朝鮮人の文化ではなく、朝鮮は単にルート上に存在したに過ぎません。
韓国 (新羅、高麗、李氏朝鮮含め) が日本に文化を教えたことは一度もなく、反対に朝鮮は有史より日本の属国で、日本から文化を取り入れていたのです。』

ルカの 「透かし絵」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、かつて我が国の領土であり、統治下にあった朝鮮半島に住む、異民族である “朝鮮人” (現在は北韓国人と南朝鮮人に分断されていますがw) たちの、その異様な思考回路や、世界的にも稀な、その独特の行動パターンについて、それが一体如何なる理由で生じているのかを明らかにしてくれる良書で、ワン・フレーズで表すのであれば 「朝鮮人は “かまちょ” な民族」 である、只それだけの、他者に対して迷惑な存在でしかない、ということが正しく認識できる御薦めの書物となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 1,043,030(1,041,366)÷94,016,897(93,733,300)=0.0111・・・(0.0111) 「1.11%(1.11%)」

イタリア : 175,127(174,931)÷21,745,065(21,696,242)=0.0080・・・(0.0080) 「0.80%(0.80%)」

日本 : 38,244(37,647)÷18,001,865(17,537,636)=0.0021・・・(0.0021) 「0.21%(0.21%)」

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 3 章 原始キリスト教団
2 章では初期ユダヤ教において当時の神殿体制に異議を唱えるセクトが誕生したこと、神殿から離れたそれらセクトの中で、神殿での犠牲儀礼に代わって内面の悔い改めを重視する 「聖化」 儀礼としての洗礼が発達したこと、それに伴ってセクトメンバーには 「聖霊」 が与えられ、天使たちと共にあるとの認識があったことを、彼らが トーラーの重要性を前提としつつ多様な解釈を展開したことを示す資料を通して確認した。原始キリスト教団もまた、これらの初期ユダヤ教のセクト運動の中から生まれたことが想定される。本章では、原始キリスト教団が初期ユダヤ教の中の一セクトとしてユダヤ教の解釈を 「継承」 しつつ、 同時にいかにユニークな解釈を行ってユダヤ教から独自の宗教への 「転換」 を行っていったのかを考察する。
3 - 2 ルカ
原始キリスト教団の文書として次にルカ文書 (ルカ福音書・使徒言行録) を検討する。伝統的な理解では、ルカは異邦人キリスト者のために著作した異邦人の著者であることは議論のないこととされてきたのであるが、近年の見解ではルカ文書のユダヤ人性を指摘する研究が多く提出されており、事実、ルカ文書には多くの 「ユダヤ的」 特徴を見ることができるのである。本研究の関心において最も関係のあるその特徴とは、ルカ文書が 「聖霊」 と 「天使」 を非常に重視している文書であるという点である。また、従来 「文学者」 としての側面が指摘されてきたルカであるが、その文学的技法を見る時に、それがトーラーを下地として浮かび上がらせながら自らの解釈の 「新しい世界」 を出現させるという、2 - 4 で確認した初期ユダヤ教における allusion の技法であるのを見ることができるだろう。ルカがこの技法によって描き出す新しい解釈の世界がどのようなものであるのかを、特に彼が 「聖霊」 をどのような意味で用いているのかに焦点を当てつつ、初期ユダヤ教の聖書解釈からのルカの 「継承」 と 「転換」点について考察する。
3 - 2 - 2 ルカの 「透かし絵」 ‐ allusion の技法 ‐
ルカは使徒言行録において、エルサレムにおける使徒たちへの聖霊の授与 ( 2:1 - 4)、サマリア宣教 ( 8:14 - 17 )、異邦人コルネリウスへの宣教 ( 10:1 - 48 )、バルナバとパウロによる宣教旅行 ( 13:1 - 14:28 )、エルサレム使徒会議 ( 15:1 - 29 )、パウロによる異邦人宣教 ( 19:1 - 10 ) とイエス = キリト宣教が拡大していく様子 ( 1:8 ) を段階的に記す中で、ユダヤ人キリスト者だけにではなく 「異邦人にも聖霊が注がれた」 ことに注目させる描写を行っている (345)。このルカの描写に、2 章で確認したところの初期ユダヤ教において 「聖なる霊 (聖霊) 」 が担っていた意味と役割が大いに関係していることが考えられる。ルカ の関心と意図は、パウロに見られたような人間に対する 「霊」 の働きの内的洞察ではなく、「異邦人にも聖霊が注がれた」 ことを、「物語」 という伝達手段を用いて、リアルな出来事 (事実) として描き出すことにあるように思われる。また同時にルカは、モ ーセ五書の物語を 「透かし絵」 のように想起させながら、律法 (トーラー) と聖霊を重ねることで、異邦人を も含む全ての者をイエス = キリスト宣教の対象とする新しい構図を 「説得的に」 提示しようとしていることが考えられる。
このようなルカの描写は、初期ユダヤ教文学の allusion の用法と重なる。ルカにおいてはトーラーの再話・再解釈よりも更に一歩進んで独自の新しい解釈・新しい物語を形成していると言うことができる。その新しい物語は、完全に独自の一つの物語としても形成されており、allusion の性質をより徹底させたものと言うことができるだろう。このことから、ルカが用いる allusion の技法を本研究では 「透かし絵」 と呼びたいと思う。下地にある物語を想起させ、その連続性や意味に読者の意識を向けさせつつ、自分自身でも一枚の絵のような完全な物語世界を持つルカの描写のより的確な表現であると考えるからであ。それでは以下、ルカの 「透かし絵」 の描写を見てゆく。
(345) 段階的な描写方法自体が、異邦人への聖霊授与へと方向付けられているし、ユダヤ人信徒たちが、異邦人への聖霊授与の出来事を聞いて、神が異邦人をも受け入れられたことを納得する姿が描かれる ( 11:15 - 18、15:8 - 9 ) 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- 朝鮮型儒教とは? ~ 歩いていて肩がぶつかると 「ごめんなさい」 と謝るのが日本人。でも、朝鮮人は・・・ (2022/09/07)
- 朝日新聞が通名報道に徹する理由 ~ 日本人は犯罪者の氏名は原則、公開します! でも、朝鮮では・・・ (2022/09/06)
- 欧米の法治国家はユダヤ教が根本、日本の法治国家は神道が根本、そして支那・朝鮮は・・・ (2022/09/05)
- 朝鮮は有史以来、我が国 『日本』 の属国で、しかも、日本から文化を取り入れていたっていう史実、を御存知ですか? (2022/09/04)
- なぜ、今の韓国人は旭日旗に異常な反応を示すのでしょうか? (2022/09/02)
- 日本人が考える 「友人」 と南朝鮮人が考える 「友人」 (2022/08/19)
- “似非保守” が決して触れることのない、ジャンキー・ハンター・バイデンとシュトラウス派とウクライナ (2022/08/18)
- キエフで権力を握っている 「麻薬常習者とネオナチの一味」 (2022/08/17)
- “優秀な朝鮮民族” とウリジナル (2022/08/16)
- 在日朝鮮人は 「不法居留者」 ~ 強制送還を拒否した韓国政府 (2022/08/14)
- (問題) “アイヌ団体” が “反日的集団” になったのは、いつ頃でしょう? (2022/07/29)
- アイヌの血を嫌ったのはアイヌ ~ 文化的・社会的にまとまった一つの集団ではなかったアイヌ (2022/07/28)
- “アイヌ民族” ~ 存在しないものをお金欲しさに定義して存在させようとしただけのモノ (2022/07/27)
- “アイヌ利権” 関係者の危険性 : 主観的基準を客観的基準にすり替えようとする思想を全体主義・共産主義という (2022/07/26)
- お粗末な某アイヌ研究者 ~ 文系あるある!“主観的民族論” なるものを唱えるおバカな連中w (2022/07/25)