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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  日本 >  韓国に屈服した自民党、外務省、文部省 ~ 長期的な国家戦略も当面の戦術も考えることができない “無能な政治家と無能な官僚”

    韓国に屈服した自民党、外務省、文部省 ~ 長期的な国家戦略も当面の戦術も考えることができない “無能な政治家と無能な官僚”

    A storm is coming 455

    本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、アゾフ大隊、シュトラウス派、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教、韓国、強制連行



    Israel stunned by Ukrainian neo-Nazis
    ウクライナネオナチに唖然とするイスラエル ④

    The state-organized presence of neo-Nazis within the Ukrainian army is not anecdotal, even if it is not possible to quantify it in a certain way. On the other hand, it is easy to count their victims. In general indifference, they have killed 14,000 Ukrainians in eight years. This situation is one of the causes of the Russian military intervention in Ukraine. Israel is confronted for the first time with what it could never have imagined: the support of its US protector to its historical enemy, Nazism.
    ウクライナ軍内に国家的に組織されたネオナチの存在は、たとえある種の定量化が不可能であったとしても、それは決して逸話ではない。その一方で、彼らの犠牲になった人々を数え上げることは容易である。世間一般に知られていないことだが彼らは 8 年間で 1 万 4 千人のウクライナ人を殺害しているこのような事態がロシアのウクライナへの軍事介入の原因の 1 つとなっているイスラエルは想像もしなかった事態に初めて直面することになった歴史的な敵であるナチズムを米国の指導者が支持しているのだ

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    Naftali Bennett and Olaf Scholtz at the Yad Vashem Memorial. Israel and Germany discover the magnitude of the problem.
    Prime Minister’s Press Office
    ナフタリ・ベネットとオーラフ・ショルツ、ヤド・ヴァシェム記念館にて。問題の大きさを知ったイスラエルとドイツ。
    首相官邸報道室




    WHAT DO THE UKRAINIAN NEO-NAZIS REPRESENT?
    ウクライナネオナチは何を意味するのか? (三)

    In September 2014, the interim government tasked the National Guard with absorbing the Azov Battalion and removing some Nazi leaders from the outfit.
    2014 年 9 月暫定政府は国家警備隊にアゾフ大隊の吸収と一部のナチス指導者の排除を命じた

    In the October 2014 elections, two former Nazi leaders of the Azov Regiment, Andriy Biletsky and Oleh Petrenko were elected to the Rada (National Assembly). While the "white führer" sat alone, Petrenko joined the parliamentary group supporting President Petro Poroshenko. The Azov Battalion then became the Azov Regiment of the National Guard.
    2014 年 10 月の選挙ではアゾフ連隊の元ナチス指導者アンドリー・ビレツキーとオレフ・ペトレンコの 2 人がラーダ (国民議会) に選出された「白い総統」 が単独で議席を確保したのに対しペトレンコはペトロ・ポロシェンコ大統領を支持する国会議員団に加わったその後アゾフ大隊は国家警備隊のアゾフ連隊となった

    アンドリー・ビレツキー
    アンドリー・ビレツキー

    ペトロ・ポロシェンコ
    ペトロ・ポロシェンコ

    In March 2015, the Minister of the Interior (still Arsen Avakov) negotiated with the Pentagon for military training to be given by U.S. Special Forces to the Azov Regiment as part of Operation Fearless Guardian. But immediately Representatives John Conyers, Jr. (Democrat, Michigan) and Ted Yoho (Republican, Florida) denounced this as folly. They argued that arming Islamists in Afghanistan had made possible the formation of al-Qaeda and the spread of terrorism. They convinced their colleagues that the United States could not train neo-Nazis without risking the consequences. The congressmen therefore forbade the Pentagon to pursue and arm the Azov Regiment with rocket launchers (MANPADs) during the vote on the defense budget. However, the Pentagon returned to the charge and succeeded in having the amendment withdrawn, prompting protests from the Simon Wiesenthal Center.
    2015 年 3 月内務大臣 (当時はアルセン・アバコウ) が米国防総省と交渉し米軍による軍事訓練が行われることになった「大胆不敵なガーディアン作戦」 の一環としてアゾフ連隊に特殊部隊を派遣したしかしジョン・コニャーズ・ジュニア下院議員 (民主党、ミシガン州) とテッド・ヨホ下院議員 (共和党、フロリダ州) は直ちにこれを愚行と非難した

    アルセン・アバコウ
    アルセン・アバコウ

    ジョン・コニャーズ・ジュニア
    ジョン・コニャーズ・ジュニア

    テッド・ヨホ
    テッド・ヨホ

    彼らはアフガニスタンのイスラム教徒を武装化したことがアルカイダの結成とテロの拡散を可能にしたのだと主張した彼らは米国がネオナチを訓練することその結果を招きかねないと仲間たちを説得したそこで議員たちは国防予算の採決の際に国防総省がアゾフ連隊にロケットランチャー (MANPAD) を付与することを禁じたのであるところが国防総省が担当することになり修正案を撤回させることに成功し、サイモン・ウィーゼンタール・センターから反発を受けることになった。

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    During this period, Senator John McCain (Republican, Arizona), a supporter of Russia’s enemies, after having maintained links with the leaders of al-Qaeda and Daesh in Libya, Lebanon and Syria, visited a unit of the Azov Regiment, Dnipro-1. He warmly congratulated these brave Nazis who defy Russia as he had once congratulated these brave jihadists.
    この間リビア、レバノン、シリアのアルカイダやISIS (ISIL) の指導者とつながりを維持した後ロシアの敵対者を支持するジョン・マケイン上院議員 (共和党、アリゾナ州) はアゾフ連隊のドニプロ 1 部隊を訪問した彼はかつて勇敢なジハード主義者たちを祝福したようにロシアに逆らうこの勇敢なナチスを温かく祝福したのである

    マケイン 
    ジョン・シドニー・マケイン (中央)

    ネオコン ヒラリー1

    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    岸田内閣



    Israel stunned by Ukrainian neo-Nazis



    本日の書物 : 『新文系ウソ社会の研究 : 悪とペテンの仕組を解明する』 長浜 浩明 展転社



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 歴史教科書が反日自虐の一途を辿ったのは「近隣諸国条項」 を根拠に中韓は日本の歴史教科書を収集し彼らの歴史観に基づき 「書換え要望」 なる検閲結果を外務省に通告したからだ外国との摩擦を嫌う外務省それを 「配慮」 するよう文部省に通知した。その概要を 『教科書制度と 「近隣諸国条項」 を見直せ』 (平成十一年三月 『正論』 高橋史郎) から記す。 

     平成九年五月十三日、「日韓相互理解研究会」 の場で韓国側代表の柳栽澤は 「日本教科書の韓国関連内容の誤謬と是正の必要性」 を発表した。

     それによると、韓国は日本の歴史教科書を全量収集・検討した結果即時是正要求内容十九項目と事後是正要求内容等を外交ルートを通じて日本政府に通告したこれに対し昭和五十八年に日本側が韓国政府に 「是正通告」 したのは次の七項目だった

     ① 韓国 「進出」 → 「侵略」
     ② 三・一 「暴動」 → 「独立運動」
     ③ 土地 「収用」 → 「没収」
     ④ 日本語 「教育」 → 「強制」
     ⑤ 神社参拝 「奨励」 → 「強制」
     ⑥ 創始改名 「推進」 → 「強要」
     ⑦ 「徴用」 → 「強制連行」


     日本が行った 「是正」 の実体とは、韓国の検閲に屈服し歴史用語ではない 「造語」 を歴史教科書に混入させたことだった。



     昭和五十九年には「第二次日韓協約、高宗退位、日韓新協約、義兵、日韓併合、無断統治、徴兵、日帝の独占延長」 の八項目の是正通告が行われたという

     更に平成四年には韓国外務省を通じて未だ是正されていない項目及び日本側が是正を約束した内容の中で魅了部分の私的が行われ翌年から使用されている教科書では 「程度の差異はあるが是正された」 との事だった即ち文部省検定済み歴史教科書は韓国の 「検閲」 を受けて完成し彼らが満足する歴史教科書になったという嘘のような本当の話が明らかにされた

     自民党政府と政治家文部官僚の頭も狂っていた何故なら 「是正」 とは「間違いを改め正すこと」 であり韓国の要望による変更は用語の 「捏造」 だったからだ例えば 「徴用」、「斡旋」、「募集」 が正しい歴史的用語であり「強制連行」 などといういいようや実態はなかった



     韓国に屈服した自民党、外務省、文部省は国民に気付かれないよう少しずつ 「用語と内容」 の書き換えを認めていったこうして教科書は年々悪化し平成八年韓国の 「検閲」 が満たされたことで偏向とウソに満ちた歴史教科書が完成した。だが話は終わらない。』

    日の丸

    パウロの独特な言葉遣い ~ 「霊」 と 「肉」、「律法」、「ユダヤ人」


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、理系の大学である東京工業大学に在学中に同教授であった江藤淳氏に学んだ著者がロジカルな思考能力を持つ理系人間から見た非ロジカルで思い込みや感情だけで思考・行動する (まるで野生動物そのまんまw) 文系人間のウソ社会の欺瞞を暴く良書で、特に 「ウクライナが可哀想」 などと言ってまんまと騙されてしまっている文系思考しか持ち合わせていない方々 ( ← 文系のクセに東欧の歴史も知らず人種差別主義者のネオナチを配下に持つ “お笑い芸人” ゼレンスキーを応援する 「恥知らず」 ) が読むべき当ブログお薦めの書物になります。

    読書 4-60

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    cbcvjoindsa.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,040,355(1,039,421)÷93,500,946(93,357,101)=0.0111・・・(0.0111) 「1.11%(1.11%)」
    cbcvjoindsa1.jpg

    イタリア : 174,571(174,447)÷21,606,606(21,581,917)=0.0080・・・(0.0080) 「0.80%(0.80%)」
    cbcvjoindsa2.jpg

    日本 : 36,579(36,285)÷16,708,985(16,448,037)=0.0021・・・(0.0022) 「0.21%(0.22%)」
    cbcvjoindsa3.jpg









    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

    fhdeusid.jpg
    『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 3 章 原始キリスト教団
     2 章では初期ユダヤ教において当時の神殿体制に異議を唱えるセクトが誕生したこと、神殿から離れたそれらセクトの中で神殿での犠牲儀礼に代わって内面の悔い改めを重視する 「聖化」 儀礼としての洗礼が発達したこと、それに伴ってセクトメンバーには 「聖霊」 が与えられ天使たちと共にあるとの認識があったことを、彼らが トーラーの重要性を前提としつつ多様な解釈を展開したことを示す資料を通して確認した。原始キリスト教団もまたこれらの初期ユダヤ教のセクト運動の中から生まれたことが想定される本章では原始キリスト教団が初期ユダヤ教の中の一セクトとしてユダヤ教の解釈を 「継承」 しつつ同時にいかにユニークな解釈を行ってユダヤ教から独自の宗教への 「転換」 を行っていったのかを考察する

    3 - 1 パウロ


    3 - 1 - 3 パウロにおける律法

    (4) パウロの言語における 「霊化」= 「普遍化」
     ここでパウロの独特な言葉遣いをまとめてみる。

    「霊」 と 「肉」
     パウロは一見 「霊」 と 「肉」 を ヘレニズムの用法に基づいて二元論的に語っているようだが、そこに意図されている内実はパウロ独自のものであることが窺われる。パウロの 「霊」 「肉」 は「霊 = 霊魂」 「肉 = 体」 のようなヘレニズムの理解ではなく「肉」 は (1) で見たように完全である神の前で限界を持つ被造物としての人間の弱さと自分を正当化して神になろうとする創造者に反逆する人間の罪性とを意味していると考えられる

    「律法」
     キリストの霊と対置されてモーセ律法が語られているが (ガラ 5:18 等)、パウロがそれらの箇所で言う 「律法」 とは「もはやパウロが他のユダヤ人たちやユダヤ人キリスト教徒たちと共有できるモーセ律法のことではな」 く「パウロの心の中で 、いわば内面化 された 『律法』 」 であると私市は指摘する (307)。またロマ 7:23 の 「罪の法則」 についても、「第一義的に敬虔なユダヤ人について考えられているのではない」 とのケーゼマン ( 1980 ) の指摘に言及しつつ、「わたしたちはこの部分にユダヤ人、あるいはユダヤ教徒のモーセ律法主義を性急に読み込むべきではない」 と述べ、「総じてここでは…キリスト者のことを述べているのであって、問題はむしろ 『わたしたちキリスト者』 のほうなのである」 と述べている (308)。

    「ユダヤ人」
     「ユダヤ人」 についてもパウロの独特な語法が窺えるそれはロマ 2:29 「内面がユダヤ人である者こそユダヤ人 (である) 」 に見られるような 「内面化」 (309) である初期ユダヤ教における時代状況と解釈を確認してきた我々はこの 「内面化」 「精神化」 「霊化」 が初期ユダヤ教セクトにおいて神殿での犠牲儀礼に代わりつつ発達したものであったことを見たパウロにおいてもこの初期ユダヤ教における 「精神化」 「霊化」 と同様の傾向を指摘することができるだろうしかし同時にパウロの 「内面化」 は彼の置かれたコンテキストにおいて結果として独特の解釈に到達したことを指摘せねばならないだろうその独特の帰結である解釈とは、「ユダヤ人」 を内面化することによって達成された 「異邦人をも包含する」 「普遍化」 (310) である。 私市はロマ 2:14 (311) でパウロが 「真の意味で神の律法を守る 『隠れたユダヤ人』 」 への 「普遍化」 を行っており、私市は 「この普遍化は、同時に律法を授与された 『ユダヤ人』 の概念それ自体をも全世界の人たちへと拡大する結果となことを見抜かなけばならない」 (312) と指摘する。このことから私市は 「ユダヤ人」 という表象を扱う場合「人種的あるいは民族的な意図を込めた釈義であってはならい。 これらの表象は、人間存在それ自体の正体を 暴くための記号に過ぎない」 と述べる。私市のこの指摘はパウロによって 「内面化 ( = 普遍化) 」 が行われる解釈においてそこでは異邦人をも含む全人類が対象とされているにも拘わらず律法主義の罪のみは内面化しないユダヤ人に帰すことの不条理さ理不尽さ欺瞞を鋭く突く言葉であると言うことができるであろう

     ① ~ ③ からは 「流動性」 と言えるような独特のパウロの言葉の使い方を見ることができるだろうパウロはこのような言葉遣いをすることによってまるで自らの言葉においてすら言葉と意味との外的な束縛を避け言葉の 「霊性」 を保とうとしているかのようである (313)。


    (307) 同上、201 - 2 頁。

    (308) 同上、239 頁。

    (309) 同上、240 頁。

    (310) 同上。

    (311) 「たとえ律法を持たない異邦人も、律法の命じるところを自然に行えば、律法を持 たなくとも、自分自身が律法なのです」。

    (312) 同上、241 頁。 この普遍化をパウロとは異なる手法 (物語という手法) で行ったのがルカである ( 3 - 2 参照)。

    (313) このようなパウロの言葉使いは、ルターへと受け継がれている。』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。











    続きは次回に♥




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