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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  朝鮮 >  “似非保守” が決して触れることのない、ジャンキー・ハンター・バイデンとシュトラウス派とウクライナ

    “似非保守” が決して触れることのない、ジャンキー・ハンター・バイデンとシュトラウス派とウクライナ

    A storm is coming 446



    本日のキーワード : 在日朝鮮人、ウクライナ、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教、シュトラウス派、ネオナチ、ハンター・バイデン



    "A gang of drug addicts and neo-nazis"
    麻薬常習者ネオナチの一味” ②

    By evoking "a gang of drug addicts and neo-Nazis" in power in Kiev, President Putin has shocked many. The Atlanticist press tried to present him as a mental patient. However, the facts are there: the power in Ukraine is verily occupied by a bunch of drug addicts who stole the gas revenues. A racial law has been passed. Monuments to the Nazi collaborator Stepan Bandera have been erected. And two Nazi battalions have already been incorporated into the regular army.
    キエフで権力を握っている 「麻薬常習者とネオナチの一味」 を想起させることで、プーチン大統領は多くの人々に衝撃を与えた大西洋主義のマスコミは彼を精神病患者として扱おうとしたしかし事実がそこにあるウクライナの権力ガス収入を盗み取る麻薬常習者の一味によって確かに乗っ取られているのである。人種差別禁止法が可決された。ナチスの協力者であるステパーン・バンデーラの記念碑が建てられた。そして、2 つのナチス大隊がすでに正規軍に編入された。



    ステパーン・バンデーラ
    ステパーン・バンデーラ

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    From left to right: David Archer and his wife, Joe Biden and his son Hunter playing golf.
    Source : Fox News
    左から:ゴルフをするデイビッド・アーチャー夫妻、ジョー・バイデン、息子ハンター。
    提供:フォックスニュース


    "A BUNCH OF DRUG ADDICTS"
    “薬物常習者の一団” (一)

    The government of Viktor Yanukovych (2010-14) tried to keep Ukraine in a middle ground between its Russian neighbour and its American friend. However, in the words of President Bush Jr., "Those who are not with us are against us". Therefore the West considered him to be "pro-Russian". He was overthrown by the United States, under the command of the Assistant Secretary of State for Eurasia, Victoria Nuland, during the "Revolution of Dignity" in Maidan Square. The transitional regime was in the hands of professional rioters. The extent of the corruption of the Yanukovych team was discovered and the Straussians decided to make even more money.
    ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ政権 ( 2010 - 14 年) はウクライナをロシアの隣国とアメリカの友人との間の中間的な位置に保とうとしたしかし、ブッシュJr.大統領の言葉を借りれば、「我々と共にない者は我々に敵対する」 のである。彼はマイダン広場での 「尊厳の革命」 でユーラシア担当国務次官補ビクトリア・ヌーランド氏の指揮のもとアメリカによって打倒された暫定政権はプロの暴徒たちの手に渡った。ヤヌコーヴィチ陣営の腐敗の度合いが明らかになり、シュトラウス派はさらに儲けようと考えた

    ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ
    ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ

    オバマ ブッシュ クリントン 4

    ビクトリア・ヌーランド ユダヤ
    ビクトリア・ヌーランド

    レオ・シュトラウス
    レオ・シュトラウス

    On April 3, one of U.S. Secretary of State John Kerry’s former advisors, con man David Archer, and his fellow stoner, Vice President Joe Biden’s son Hunter Biden, met with billionaire Stephen Schwartzman, head of the Blackstone investment fund (not to be confused with Blackrock) in Italy, on the shores of Lake Como, at the Ambrosetti Club.
    4 月 3 日、ケリー米国務長官の元顧問の一人である詐欺師のデイビッド・アーチャーとその仲間の麻薬常習者ジョー・バイデン副大統領の息子ハンター・バイデンが、イタリアのコモ湖畔にあるアンブロセッティ・クラブで、ブラックストーン投資ファンド (ブラックロックと混同しないように) の代表で億万長者スティーブン・シュワルツマンに会いました。

    スティーブン・シュワルツマン
    スティーブン・シュワルツマン

    Robert Hunter Biden
    麻薬常習者

    David Archer was placed on the board of Burisma Holdings, one of the main Ukrainian gas companies, whose owner was under investigation by the FBI and MI5 in the West. The U.S. and British police were convinced that the owner of Bursima, the oligarch Mykola Zlochevsky, who was the Minister of Natural Resources under Yanukovych’s regime, had illegally granted licenses for his oil and gas companies. Archer was paid 83,333 dollars a month for this straw man position. A photo of him at the White House with Vice President Biden was placed on the company’s website.
    デイビッド・アーチャーはウクライナの主要ガス会社の一つであるブリスマ・ホールディングスの役員に就任したが、そのオーナーは西側の FBI と MI5 によって捜査されていた。米英の警察は、ブリスマのオーナーで、ヤヌコビッチ政権下で天然資源大臣を務めていたオリガルヒのミコラ・ズロチェフスキーが、石油・ガス会社のライセンスを違法に取得していると確信していたのだ。アーチャーはこの身代わりの立場で月給 83,333 ドルを得ていた。ホワイトハウスでバイデン副大統領と一緒に写っている写真が、同社のウェブサイトに掲載された。

    ミコラ・ズロチェフスキー
    ミコラ・ズロチェフスキー

    この中には合法なものもあれば 違法なものもあります。すべて不道徳です。

    Then Vice President Joe Biden and his advisers Jake Sullivan and Antony Blinken arrived in Kiev to pledge U.S. support for the new regime and to organize credible elections. However, the Donestzk and Lugansk oblasts rejected the provisional government, which included five Nazi ministers, and in a referendum proclaimed their independence. The next day, May 12, 2014, Vice President Biden’s son, junkie Hunter Biden, joined the board of directors of Burisma Holding. Subsequently, a third man, Secretary of State John Kerry’s son-in-law Christopher Heinz, joined David and Hunter on Burisma’s board.
    その後ジョー・バイデン副大統領と顧問のジェイク・サリバンアントニー・ブリンケンがキエフに到着し、新体制への米国の支援と信頼できる選挙の実施を約束したしかしドネツク州とルガンスク州はナチスの大臣 5 人を含む臨時政府を拒否し住民投票によって独立を宣言した翌 2014 年 5 月 12 日バイデン副大統領の息子であるジャンキー・ハンター・バイデンがブリスマ・ホールディングの取締役に就任したその後第 3 の男ジョン・ケリー国務長官の娘婿のクリストファー・ハインツがデイビッドとハンターに加わりブリスマの取締役に就任した

    ジェイコブ・ジェレマイア・サリバン
    ジェイコブ・ジェレマイア・サリバン

    アントニー・ブリンケン
    アントニー・ブリンケン

    クリス・ハインツ
    クリス・ハインツ

    BurismaBoard.jpg

    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    岸田内閣





    "A gang of drug addicts and neo-nazis"



    本日の書物 : 『差別された韓国で気づいた ふるさと日本』 金田 正二 桜の花出版



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 私たちの間ではよく知られている事ですが、総連だけではなく民団も多くの北朝鮮サイドの人たちが登録されています】し、誰とは言いませんが【民団の某幹部は北朝鮮とズブズブ】でしょうに。

     80 年代は日本だけでなく民団や総連もバブルに浮かれていました。今とは違って反日的なプロパガンダ活動が表に出にくかった、という事も後押ししてて好き勝手にできた時代でもあったのでそれこそ隆盛を誇っていました。

     ところが、【 90 年代後半になると北朝鮮だけでなく IMF 管理下に置かれた南朝鮮も一気に国内経済が萎んでしまう】【そこで、両国は民団総連にそれぞれ日本国内における合法・違法な経済活動を繰り広げる指示を出した】のです。

     その中で、【共産党や社会党だけでなく自民の H とか N などといった政治家にも強烈なアプローチを仕掛けて南北朝鮮信組に日本の血税を注ぎ込んだ】のです。それも、ほぼ全会一致で。ちなみに、ここに出ている朝鮮信用組合だけでいくらの公的資金が使われたかご存知でしょうか

     その額1 兆円以上

     日本がバブル崩壊の苦しい中南朝鮮だけでなく北朝鮮経済も助けてくれたのですちなみにこの 1 兆円は返金されていません。』

    日の丸

    「物語として」 読むことによって読者が受け取ることのできるメッセージ


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、日本国民としてその天寿を全うされた元在日朝鮮人である著者が無知なる在日朝鮮人に対して易しく丁寧にその正しい歴史について解説がなされている良書で、在日朝鮮人だけに限らず広く日本国民が共有すべき 「在日朝鮮人のネタ」 がギッシリと詰まったお買い得のお薦めの書物になります。

    読書 4-51

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    tmnijys.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,034,948(1,034,304)÷92,461,201(92,299,830)=0.0111・・・(0.0112) 「1.11%(1.12%)」
    tmnijys1.jpg

    イタリア : 173,571(173,426)÷21,400,179(21,368,480)=0.0081・・・(0.0081) 「0.81%(0.81%)」
    tmnijys2.jpg

    日本 : 34,373(34,122)÷14,886,036(14,635,748)=0.0023・・・(0.0023) 「0.23%(0.23%)」
    tmnijys3.jpg







    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

    fhdeusid.jpg
    『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 2 章 初期ユダヤ教
     「初期ユダヤ教」 という時代区分は、狭くは前 2 ~ 後 2 世紀広くは前 6 ~ 後 1、2 世紀など研究者によって様々に定義されるが (69)、ここでは捕囚後の第二神殿時代に再建した神殿とモーセ五書 (トーラー) を柱とする改革が行われトーラーの絶対的な重要性のもとに特徴的でしかし多様な聖書解釈がなされていった時期を指してこの用語を用いたい (70)。TovTov (71) は 「逆説的だがモーセ五書への関心の高まりが紀元前最後の数世紀間に多種多様な本文形式の創出に寄与した」 と指摘する (72)。本章では聖典としての聖書テキストの解釈が著しく発達した初期ユダヤ教の時代状況の中での具体的な読者・解釈者の視点に焦点を当てつつテキストと彼らとの間に成立した特徴的で多様な解釈を分析する。解釈者の視点を想定することによって、特にこの時期に発達した 「霊 (聖霊) 」 「天使」 の概念がいかに重要かつ特徴的な形象であったのかを示すことができるだろう。

    2 - 4 初期ユダヤ教における文学技法

     ここでは初期ユダヤ教の時代特徴的な文学技法を確認することで、この時代の聖書解釈の特徴を検討する。


    2 - 4 - 3 実例 ‐ トビト記における読みの層 ‐
     ここでは実際に、クムランからもその写本断片が見つかっているこの時代の外典文学の一つであるトビト記の分析を通してトビト記に想定される内包された読者がトビト記の物語を通してその向こうにどのような allusion を読み取っていたと想定することができるのか考察をする。ここでの方法論は、従来のような歴史批評か文芸批評かという二分法的 ( dichotomic ) な議論を避けるため、歴史批評と文芸批評とをそれぞれが対象とする事項に正しく適用する 「折衷主義 ( eclecticism ) 」 を取ることを試みる。具体的には、テキストの書かれた時代背景および内包された読者を想定するために歴史的研究を適用し、その次の段階としてテキストの内的世界を分析するために 「物語批評」 を用いる。「読者」 に焦点を当てた 「読みの層」 を想定することによって初期ユダヤ教時代の聖書解釈をより立体的に捉えることができるだろうトビ ト記の物語は 「天使」 が物語の重要な登場人物として生き生きと描かれた第二神殿時代の文学である


    (4) 「読み」 の構造 - 歴史における 「物語」 の価値

     以上、「自分で聖書を読む」 ことを奨励する言説の探求という関心から出発をして (240)、物語を語った人々の歴史的背景、物語の中に息づいている彼らの思い、そして 「物語として」 読むことによって読者が受け取ることのできるメッセージについて、段階的に考察した。
     テキストの書かれた言語や成立年代など歴史的背景に関する研究成果から、トビト記が語られ読み継がれたであろう第二神殿時代におけるディアスポラのユダヤ人の視点を想定することが可能となった。更に次の段階として、物語批評のアプローチにより、物語におけるアッシリア捕囚という状況設定登場人物 (トビトたち離散のユダヤ人と犬)<捕囚における光の喪失 → 神の力の介入 (天使の派遣) と旅に出ること → 一つの 「家」 となることと光の回復> という物語の筋などの 「物語の要素」 に着目することにより、物語の中で描かれるかつての捕囚の状況と物語を読んだであろう離散の民の状況との共通性そして彼らが過去の捕囚生活とその苦難の終わりをユダヤ民族のアイデンティティの原点と言える荒野放浪伝承に重ねながらそこに自分たち自身の救いの希望を汲み出していたとの、「読み」 の構造を提示するに至った。そしてこの 「読み」 の構造の姿は離散という特定の歴史的状況の中で「物語」 の中に自分たち自身の明日を切り拓く希望と力とを見出していった人々の姿すなわち歴史の中で 「物語 (虚構) 」 が持ち得る力 (241) を示していると考える。
     聖書は、多くの時代に渡って重ねられてきた 「編集」 の層であると共に、多くの時代を経ながら重ねられてきた 「読み」 の層でもあるのだということ (242)、すなわち聖書の言葉の世界はその言葉を 「味わって読む」 こと「物語の中に入って読む」 ことを通して、そこから希望と力とを受け取った人々によって新たな物語が紡ぎ出されてきたそのような世界なのではないだろうか。かつての人々が、自分で聖書を読み、その言葉の世界を冒険し、神と出会ったその姿に、わたしたち自身が聖書の言葉と出会うためのヒントもまたあるのではないだろうか。


    (240) 「自分で聖書を読む」 とは 「自分自身が物語を体験する」 との意味であることは、これまでの過程において 常に言外に確認されてきたところであるが、ここで改めて確認しておきたい。

    (241) 前述のトビト記への序文の中で、ルターは、もしこれが虚構 ( geticht ) であったとしてもそれは本当に美しいためになる有益詩 ( geticht ) や劇 ( spiel ) であり、このような美しい詩や劇はユダヤ人の多くの地域にあり、彼らは祭りや安息日に向けてその練習をし、若者たちも喜びをもって、神の言葉や働きを手に入れたいと願ったであろうと推測されると述べている。ルターは七十人訳の 3:6 までの 一人称で語られている部分 (注 212 参照) を劇のようだ と指摘し、後から来た職人 ( meister ) がそのような劇を秩序立った語りにしてしまったのだろうと述べる。

    (242) そのような読みの層における言葉として、例えば以下のような言葉が考えられる。
    「あなたの死者が命を得、わたしのしかばねが立ち上がりますように。塵の中に住まう者よ、目を覚ませ、喜び歌え。あなたの送られる露は光の露 (七十人訳;あなたの癒しである光の露) 。あなたは死霊 ( רפאים ) の地にそれを降らせられます」 (イザ 26:19 )。
    「主よ、わたしの神よ、あなたの深い神秘のあの内奥はなんと深いことでしょう。・・・わたしの目を癒してください。あなたの光をわたしも一緒に喜ぶことができるように。」 (アウグスティヌス 『告白』 11:31 )
    前者はトビト記を語りだした人々が 「読んでいた」 であろうと思われる言葉、後者はトビト記を 「読んだ」 人によって語りだされたと思われる言葉、である。』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。









    続きは次回に♥




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