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     >  ユダヤ >  フメリニツキの反乱 (1648年) ~ 壊滅的な打撃を被ったウクライナのユダヤ人社会

    フメリニツキの反乱 (1648年) ~ 壊滅的な打撃を被ったウクライナのユダヤ人社会

    A storm is coming 437

    本日のキーワード : ガリツィア、ウクライナ、ポーランド、ユダヤ人、アレンダール、ファクトール、フメリニツキの反乱、ユダヤ教、キリスト教、シュトラウス派



    Russia declares war on the Straussians
    ロシア、シュトラウス派に宣戦布告 ①

    Russia is not waging war on the Ukrainian people, but on a small group of people within the US power that has transformed Ukraine without its knowledge, the Straussians. It formed half a century ago and has already committed an incredible amount of crimes in Latin America and the Middle East without the knowledge of the United States. This is their story.
    ロシアが戦争を仕掛けているのはウクライナ国民ではなく、ウクライナを知らぬ間に変質させてきたアメリカ権力内の小集団シュトラウス派である。半世紀前に結成され、すでにアメリカ合衆国が知らないうちにラテンアメリカや中東で信じられないほどの数の犯罪を犯している。これは彼らの物語である。

    レオ・シュトラウス
    レオ・シュトラウス

    At dawn on February 24, Russian forces entered Ukraine en masse. According to President Vladimir Putin, speaking on television at the time, this special operation was the beginning of his country’s response to “those who aspire to world domination” and who are advancing Nato’s infrastructure to his country’s doorstep. During this long speech, he summarized how NATO destroyed Yugoslavia without the authorization of the United Nations Security Council, even bombing Belgrade in 1999. Then he perused the destruction of the United States in the Middle East, in Iraq, Libya and Syria. Only after this lengthy presentation did he announce that he had sent his troops to Ukraine with the dual mission of destroying the Nato-linked armed forces and ending the Nato armed neo-Nazi groups.
    2 月 24 日未明、ロシア軍がウクライナに全面的に侵攻した。当時テレビで語ったプーチン大統領によれば、この特別作戦は、自国の目前にまで NATO の基地を前進させる 「世界支配を志す者たち」 に対する自国の対処の手始めであったという。この長い演説の中で、彼は、NATO が 1999 年にベオグラードを爆撃してまで、国連安全保障理事会の承認なしにユーゴスラビアを壊滅させたことを総括した。そして、イラク、リビア、シリアなど、中東における米国の破壊行為を克明に伝えた。この長いプレゼンテーションの後で初めて、彼は NATO と連携した武装勢力の壊滅と NATO 武装のネオナチ勢力の撲滅という 2 つのミッションを掲げて、ウクライナに軍隊を派遣したことを発表したのであった。





    Immediately all the member states of the Atlantic Alliance denounced the occupation of Ukraine as comparable to that of Czechoslovakia during the “Prague Spring” (1968). According to them, Vladimir Putin’s Russia had adopted the Soviet Union’s “Brezhnev doctrine”. Therefore, the free world must punish the resurrected “Evil Empire” with “devastating costs”.
    直ちに大西洋同盟の全加盟国が、ウクライナの占領は 「プラハの春」 ( 1968 年) 時のチェコスロバキアの占領に匹敵すると糾弾した。彼らによれば、プーチンのロシアはソ連の 「ブレジネフ・ドクトリン」 を採用していた。したがって、自由世界は復活した 「悪の帝国」 を 「壊滅的なコスト」 を投じて罰する必要がある、というのである。

    The interpretation of the Atlantic Alliance is aimed above all at depriving Russia of its major argument: although Nato is not a confederation of equals, but a hierarchical federation under Anglo-Saxon command, Russia is doing the same. It refuses Ukraine the possibility of choosing its destiny, just as the Soviets refused it to the Czechoslovakians. It is true that Nato violates the principles of sovereignty and equality of states stipulated in the UN Charter, but it should not be dissolved, unless Russia is also dissolved.
    大西洋同盟のこの解釈は、何よりもロシアからその大義名分を奪うことが目的である。すなわち、NATO は対等な連合体ではなくアングロサクソンの指揮下にある階層的な連合体であるが、ロシアはそれと同じことをしているのである。ソビエトがチェコスロバキア人に拒否したように、ロシアはウクライナに自らの運命を選択する可能性を拒否しているのである。NATO が国連憲章の主権と国家の平等の原則に反しているのは事実だが、ロシアも解体しない限り、NATO を解体すべきではない、と。

    Perhaps, but probably not.
    そうかもしれないが、恐らくそうではないだろう。

    President Putin’s speech was not directed against Ukraine, or even against the United States, but explicitly against “those who aspire to world domination”, i.e. against the “Straussians” in the US power structure. It was a real declaration of war against them.
    プーチン大統領の演説は、ウクライナに対しても、またアメリカに対してもではなく、明確に 「世界支配を目指す者たち」 に対するものだった。つまり、アメリカの権力機構にいる 「シュトラウス派」 に対してである。それは、彼らに対する本物の宣戦布告であったのである。

    On February 25, President Vladimir Putin called the Kiev leadership “a clique of drug addicts and neo-Nazis”. For the Atlantic media, these words were those of a mental patient.
    2 月 25 日、プーチン大統領は、キエフの指導者「麻薬常習者とネオナチの徒党」 と呼んだ。大西洋メディアにとって、この言葉は精神病患者によるものであった。

    ウクライナの戦争って、どのくらい深刻なの?

    「ウクライナの戦争って、どのくらい深刻なの?」

    During the night of February 25-26, President Volodymyr Zelensky sent a ceasefire proposal to Russia via the Chinese embassy in Kiev. The Kremlin immediately responded by setting out its conditions:
    2 月 25 日から 26 日の夜、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はキエフの中国大使館を経由してロシアに停戦提案を送ったクレムリンは直ちにこれに応じ条件を提示した

    ・arrest of all Nazis (Dmitro Yarosh and the Azov Battalion, etc.)
    すべてのナチス (ドミトリー・ヤロシとアゾフ大隊など) を逮捕すること

    ドミトリー・ヤロシ
    ドミトリー・ヤロシ

    ・removal of all street names and destruction of monuments glorifying Nazi collaborators during the Second World War (Stepan Bandera, etc.),
    第二次世界大戦中のナチスの協力者を称えるすべての街路名の削除と記念碑の破壊 (ステパーン・バンデーラなど)

    ステパーン・バンデーラ
    ステパーン・バンデーラ

    laying down of weapons.
    武装解除

    The Atlantic press ignored this event, while the rest of the world, which knew about it, held its breath. The negotiation failed a few hours later after Washington intervened. Only then would Western public opinion be informed, but the Russian conditions would always be hidden from them.
    大西洋諸国のマスコミこの出来事を無視し、この出来事を知っていた他の国々は息を潜めていた。交渉は数時間後ワシントンの介入で失敗に終わった。この時初めて西側世論に情報が伝わったが、ロシアの状況は常に隠蔽されることになったのである。

    What is President Putin talking about? Who is he fighting against? And what are the reasons that have made the Atlanticist press blind and mute?
    プーチン大統領は何を語っているのか彼は誰と戦っているのかそして大西洋主義のマスコミを盲目的にし沈黙させた理由は何なのか

    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    Russia declares war on the Straussians



    本日の書物 : 『ガリツィアのユダヤ人 (新装版) : ポーランド人とウクライナ人のはざまで』 野村 真理 人文書院



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 フメリニツキの反乱

     【ポーランド】における【アレンダ】たとえば比較的早い時期に始まった【国王の塩鉱の経営権の賃借や徴税の請負等】【かなりの元手を必要とした】。そのため、【それを行うことができるユダヤ人は裕福な商人や金融業者に限られた】これに対してこの時期の【ウクライナで貴族が持つ領地や特権の賃借人】となったのはむしろ【少額の元手をやりくりするユダヤ人たちであった】

     アレンダにおける賃借人】は【イディッシュ語ではアレンダールまたはレンダール】と呼ばれユダヤ人の世界で彼らは、ポーランドやウクライナのイディッシュ語民話に登場する最もおなじみの人物の一人である】。非ユダヤ人の世界でも、ポーランドでおよそ貴族と呼ばれる人びとであれば、アレンダールや、あるいはファクトールと呼ばれるユダヤ人の一人や二人を抱えているのが普通】であり、ユダヤ人を持たないポーランド貴族なんて半人前」 とか 「土地一区画とユダヤ人一人持ってりゃ一人前の貴族」 などと言われたという。「うちのユダヤ人」 と呼ばれたファクトールとは、貴族の家に出入りする便利屋】で、西ヨーロッパへ輸出される穀物の大規模な取引は専門の業者が扱ったが「うちのユダヤ人」 の方は領地の余剰生産物を近隣の市場で売りさばきそれと引きかえに領主がほしがっていた品物や領地経営にとって必要な器具類を仕入れてきた。領主の屋敷の修理の世話、領主の土地の売買の仲介、さらに恋文の取持ちや売春の世話をするのも彼である。ファクトールは、アレンダールの副業であることも多い】【このようなユダヤ人は、貴族にとってはなくてはならない存在であり、自分たちに利益をもたらす忠実な下僕であった】

     同時代の西ヨーロッパと比較して、一六世紀のポーランドのユダヤ人社会は、全体的には豊かで安定していたといわれる。もちろん、ユダヤ人のすべてが豊かだったわけではない。アレンダールにも、大アレンダールその子にあたるアレンダールが存在】した。すなわち、大アレンダールは領主から領地や特権を一括して賃借し、それを分割して子アレンダールに賃借する】。中間利益を稼ぐ者が入れば入るほど、【末端に位置する賃借人の儲けは少なく、一家の生活を成り立たせるのがやっと】であった。【しかし、彼らのかつかつの生活もまた、ルーシン人農民からの激しい収奪の上に成り立っていた】

     【アレンダ契約】では、【領主はできるかぎり賃借料を引き上げようとし、アレンダールはできるだけ安く値切ろうとする】契約をめぐってアレンダールの側に競争者が現れると賃借料はせり上がりその分アレンダールの経営は苦しくなるさらに天候不順による不作や農産物価格の変動によって賃借料にみあう収益をあげられなくなった場合原則的にはアレンダールが損失をかぶらなければならず【賃借料が払えなくなったアレンダールには、賦役に従わない農民と同様、鞭刑や投獄という厳罰が待っていた】だから【アレンダールは、まずアレンダ契約にありつき、賃借した領地や特権から必死になって利益を稼ぎだそうとした】【そのしわ寄せがどこにゆくか】は明らかであろう【農民にとってのユダヤ人は、種蒔きもしなければ、耕しもせず、農民を食い物にして稼いでいる者たち】であり【貴族の領地経営の片棒を担ぐユダヤ人は、農奴制にあえぐ農民の恨みを買わずにはいなかった】

     一六四八年の【ボグダン・フメリニツキの反乱】はポーランドにおいてユダヤ人の楽園時代に終止符を打つ】一六四八年春【フリメニツキに率いられたウクライナ・コサックがポーランドの支配に対して反乱を起こす】とルーシン人農民の多くがこの反乱に合流】した【反乱軍は、いたるところでポーランド人と、その手先としてのユダヤ人を虐殺する】ユダヤ人の犠牲者は一〇万人から一二万五〇〇〇人ともいわれウクライナのユダヤ人社会は壊滅的な打撃を被った】。』

    日の丸

    新しい 「解釈」 の世界の成立


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、ユダヤ人オリガルヒの手によって戦争を引き起こし国内が荒廃する一方のウクライナで、その南西部を中心 (ポーランド南部も含む) とした 「ガリツィア」 という地域におけるポーランド人・ユダヤ人・ウクライナ人の非常に複雑な関係を、歴史的事実に基づいて解説がなされている良書で、本書を御覧になれば、「なぜ、ユダヤ人が嫌われるのか」 が理解でき、現在のウクライナにおける戦争をもたらしたユダヤ人オリガルヒらの戦争目的も正しく推測することができるようになる当ブログお薦めの書物となります。少なくとも、「ユダヤ人は一方的な被害者である」 とか、「ウクライナがかわいそう」 という的外れな考え方が、本書一冊だけで消し去れること間違いなしで、ユダヤ・キリスト教的善悪二元論でしか物事を思考できなくなっている多くの日本国民広く読まれるべきだと考えます。

    読書 女性 4-42

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    spdlewas.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,029,925(1,029,913)÷91,309,159(91,303,572)=0.0112・・・(0.0112) 「1.12%(1.12%)」
    spdlewas1.jpg

    イタリア : 172,086(172,003)÷21,040,025(21,002,773)=0.0081・・・(0.0081) 「0.81%(0.81%)」
    spdlewas2.jpg

    日本 : 32,527(32,527)÷12,581,423(12,581,505)=0.0025・・・(0.0025) 「0.25%(0.25%)」
    spdlewas3.jpg







    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

    fhdeusid.jpg
    『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 2 章 初期ユダヤ教
     「初期ユダヤ教」 という時代区分は、狭くは前 2 ~ 後 2 世紀広くは前 6 ~ 後 1、2 世紀など研究者によって様々に定義されるが (69)、ここでは捕囚後の第二神殿時代に再建した神殿とモーセ五書 (トーラー) を柱とする改革が行われトーラーの絶対的な重要性のもとに特徴的でしかし多様な聖書解釈がなされていった時期を指してこの用語を用いたい (70)。TovTov (71) は 「逆説的だがモーセ五書への関心の高まりが紀元前最後の数世紀間に多種多様な本文形式の創出に寄与した」 と指摘する (72)。本章では聖典としての聖書テキストの解釈が著しく発達した初期ユダヤ教の時代状況の中での具体的な読者・解釈者の視点に焦点を当てつつテキストと彼らとの間に成立した特徴的で多様な解釈を分析する。解釈者の視点を想定することによって、特にこの時期に発達した 「霊 (聖霊) 」 「天使」 の概念がいかに重要かつ特徴的な形象であったのかを示すことができるだろう。

    2 - 4 初期ユダヤ教における文学技法

     ここでは初期ユダヤ教の時代特徴的な文学技法を確認することで、この時代の聖書解釈の特徴を検討する。


    2 - 4 - 2 著者から読者へ
     次に 「著者の意図 」 の問題を考察する。Hughes は、多くの研究者が allusion を著者の意図の観点で定義する (185) 一方で、 「意図的な誤謬」 の立場という古典的発言となった記事において、著者の意図は文芸批評の合法の関心であることを否定した Wimsatt と Beardsley ( 1954 ) に注目し、彼らは詩に対して 「内的なものであるデータ」 と 「外的なものであるデータ」 を区別し、「前者すなわち “テキストそのもの” のみが詩の意味への証拠として用いられるべきである」 と述べたことを指摘する (186)。Hughes は、二人が allusion は 「読者がその ( allusion の) 出所を認識していない時でさえも作用する」 と示唆し、「 allusion が詩の相 ( voice ) と allusion の相 ( voice ) の間の認識可能な違いによって作用していると意味しているようである」 と指摘し、彼らが 「 allusion が引用されていないコンテキストを供給することのできる “読者” に依存しているということを十分に考えていない」 ながらも、「必要とされる訂正を外的なデータへの過度の強調に与え」 ており (187)、「テキストの意味がテキストそのものにおいて第一に見られるべきであるということを強調 した点において正しい」 と評価している (188)。
     しかその一方で、「言葉のまさに意味そのものは外的な要因に依存し、時間と共に変化するのであるから、テキストの解釈において完全に外的な要因を除外することは不可能であるように思われる」 と Hughes は述べ、読者の考察への移行は 「読むという行為がテキストへと意味を伝える」 ことを認識することであり、「 allusive な言及がどのよう に働くのかは、“読者の技術と背景にかかっている” 」 として、Perri ( 1978 ) によって報告された 「読者が allusion を処理する 5 段階のステ ップ」 の概略を紹介する (189)。このステップを先の <図 2 - ② > による説明を加えながらまとめると以下のようになるだろう。

    ① 初めに読者は allusion のしるしの un -allusive な通常の意味 (図 2 - ② の M3 ① ) を理解する
    ② 次に読者は、特別な元となるテキストに言及するものとしての allusion のしるしを認識し、
    ③ これが解釈を必要としていることを悟る
    ④ こうして読者はそのもととなるテキストの諸側面を思い起こし、
    ⑤ その方法によってその allusion の意味を解釈しつつ、それらを allude するテキス トに結び付けてゆく (図 2 - ② の M 3 ② ③ )。


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     Hughes は、 「読者によって allusion と認識されるところのほとんどの言及は著者によって意図されたものであるようであるが、“意図された allusion が気が付かれないままに行われる場合や、allusion として意図されていないフレーズが読者によってそのように解釈されることも可能” 」 であり「実践的な目的のためには、意図という概念を括弧でくくり、読者に対してそのように作用するいかなる言及をも allusion であるとみなすこが好ましく思われる」 と述べる (190)。この Hughes の分析は、著者の意図と読者の読みとを二項対立的に捉える構図よりも実際に即した妥当なものであると言えるだろう。
     allusion の場合、内包された読者、すなわち 「テキストの戦略によって記号化された読者」 (191) の概念が役に立つ概念であると指摘され、その例として、「 Hodayot はその読者について、聖書ヘブライ語を理解し、聖典テキストに親しんでおり、これ ( Hodayot ) や他のセクタリアン文書に表現された信念の知識を持ちそれに同意している」 ことを 挙げている (192)。

     では次に実際に初期ユダヤ教時代の文書においてトーラーを下地として allude させながら新しい 「解釈」 の世界を成立させている具体的な例を見てみよう


    (185) 著者の意図の観点から allusion をテキスト間における偶発的な類似性から区別し、「 influence 」 と 「 echo 」 の用語を 「著者の仕事の意識的なあるいは無意識的な模倣 (しかし意図的な詩的仕掛けとしては意図されていない) による類似性」 を記述するために導入した Furniss と Bath 、著者は allusion を意図したに違いないが、一方 echo は意図されたかもしれないしあるいは意図されなかったかもしれないとする John Hollander が挙げられている (ibid., p.48 )。

    (186) ibid.

    (187) 外的データへの過度の強調は訂正されるべきであるということ。

    (188) ibid., pp.48 - 9

    (189) ibid., p.49.

    (190) ibid.

    (191) この定義は Davies ( 1985 ) による ( ibid )。

    (192) ibid., pp.49 - 50. 同時に、テキストを意識の中に内包された読者によって解釈することは合法的な実践となるが、批評家とこの概念的読者との間の 「距離」 が大きくなればなるほど、そのような解釈のどれもがより暫定的なものとならざるを得ないことが認識される必要があるとも指摘される ( ibid ., p.50 ) 』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。











    続きは次回に♥




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