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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  朝鮮 >  アイヌの血を嫌ったのはアイヌ ~ 文化的・社会的にまとまった一つの集団ではなかったアイヌ

    アイヌの血を嫌ったのはアイヌ ~ 文化的・社会的にまとまった一つの集団ではなかったアイヌ

    A storm is coming 431



    本日のキーワード : アイヌ、アイヌ利権、北朝鮮、チュチェ思想、21 世紀自主フォーラム、尾上健一、阿部ユポ、ユダヤ人、ユダヤ教



    Jeffrey Sachs and Philip Giraldi: the Ukraine War Is Yet Another Neocon War
    ジェフリー・サックス氏とフィリップ・ジラルディ氏 : ウクライナ戦争はまたもやネオコンの戦争だ ④

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    Giraldi:
    ジラルディ氏

    フィリップ・ジラルディ
    フィリップ・ジラルディ

    …Alas, Giraldi presents the issue of Jewish motivation as a question: “One has to wonder….” Nevertheless, he is quite clear on Jewish motivations for the war in Iraq, with some of the same information presented in my “Neoconservatism as a Jewish Movement.”
    残念なことに、ジラルディはユダヤ人の動機の問題を問いかけとして提示している::「不思議に思わざるを得ない…」  とはいえ、彼はイラク戦争に対するユダヤ人の動機については、私の 「Neoconservatism as a Jewish Movement (ユダヤ人運動としてのネオコン(新保守主義) 」 で紹介した内容と同じものがあり、極めて明確である。

    There was considerable collusion between the Israeli government and the Jews in the Pentagon, White House, National Security Council and State Department in the wake of 9/11. Under President George W. Bush, Israeli Embassy staff uniquely had free access to the Pentagon office of Deputy Secretary of Defense Paul Wolfowitz, not being required to sign in or submit any security measures. It was a powerful indication of the special status that Israel enjoyed with top Jews in the Bush Administration. It should also be recalled that Doug Feith’s Office of Special Plans was the source of the false WMD information used by the Administration to justify invading Iraq, while that information was also funneled directly to Vice President Dick Cheney without any submission to possibly critical analysts by his chief of Staff “Scooter” Libby. Wolfowitz, Feith and Libby were of course Jewish as were many on their staffs and Feith’s relationship with Israel was so close that he actually partnered in a law firm that had a branch in Jerusalem. Feith also served on the board of the Jewish Institute for National Security Affairs (JINSA), which is dedicated to nurturing the relationship between the US and Israel.
    9 ・11 の後、イスラエル政府とペンタゴン、ホワイトハウス、国家安全保障会議、国務省のユダヤ人の間には相当な共謀関係が存在した。ジョージ・W・ブッシュ大統領の下、イスラエル大使館の職員は独自にペンタゴンのポール・ウォルフォウィッツ国防副長官の事務所に自由に出入りすることができたが、サインやセキュリティ対策の提出は要求されなかった。これは、イスラエルがブッシュ政権のユダヤ人トップと特別な地位を享受していたことを示す有力な証拠である。また、ダグラス・ファイスの特別計画室が、イラク侵攻を正当化するために政権が使用した偽の大量破壊兵器情報の源であり、その情報は、「スクーター」 リビー首席補佐官が、おそらく重要な分析者に提出することなくディック・チェイニー副大統領に直接提供されたことも忘れてはならないだろう。

    ジョージ・W・ブッシュ
    ジョージ・W・ブッシュ

    ポール・ウォルフォウィッツ
    ポール・ウォルフォウィッツ

    ダグラス・ファイス
    ダグラス・ファイス

    アーヴィン・ルイス・リビー
    アーヴィン・ルイス・リビー

    ディック・チェイニー 
    ディック・チェイニー

    ウォルフォウィッツ、ファイス、リビーの三人はもちろんユダヤ人で、スタッフの多くもユダヤ人だった。ファイスはイスラエルとの関係が深く、エルサレムに支部のある法律事務所でパートナーを組んでいた。ファイスは、米国とイスラエルの関係育成を目的とするユダヤ国家安全保障問題研究所 (JINSA) の理事も務めていた。

    These issues are always complicated, since many American Jews (reportedly the majority in the lead-up to the war in Iraq) have opposed these wars, and it’s depressingly easy to find non-Jews, particularly mainstream conservatives, who are also strong supporters of these wars. As always, one has to look at where the power and influence lie, and once again, it lies with strongly identified Jews in the Biden administration, the foreign policy establishment (both neoconservatives and liberal interventionists), and the media, as it was during the George W. Bush administration.
    こうした問題は常に複雑で、アメリカのユダヤ人の多くは(イラク戦争に至るまで大多数だったと言われている)このような戦争に反対してきたし、非ユダヤ人、特に保守派の主流がこれらの戦争を強く支援していることは、嘆かわしいほど容易に見つけることができる。例によって、人は権力と影響力がどこにあるかを見極めなければならないが、今回もまた、それはバイデン政権内の身元がはっきりしたユダヤ人、外交政策体制(新保守主義者と自由主義者の両方)、そしてメディアであり、それらはジョージ・W・ブッシュ政権時代と同様である。

    Non-Jews have many motives for supporting these ventures, from misguided patriotism to great career opportunities in politics, the media, and even the academic world. The reality is that a great many non-Jews gravitate to the power, money, and career opportunities available for those who do not rock the boat on Jewish influence, and they do so for self-interested reasons. Getting ahead in the mainstream requires an understanding that opposing the centers of the Jewish power results in marginalization at best or instant career death at worst. The rise of a Jewish elite in the U.S. has had far-ranging consequences, including policies on immigration, civil rights, the secularization of American culture, and the pathologization of White identity and collective White interests.
    非ユダヤ人がこうした企てを支持する動機は、誤った愛国心から、政界、メディア業界、さらには学術界における絶好の出世のチャンスまで、実に様々である。現実問題として、多くの非ユダヤ人は、ユダヤ人の影響力に逆らわない人たちが手に入れることができる、権力、金、キャリアを手に入れるチャンスに引き寄せられるのです。というのも、彼らは利己的な理由からそうしているからです。主流派で出世するためには、ユダヤ人権力の中枢に反対すれば、よくて疎外され、悪ければ即座にキャリアが絶たれることを理解する必要がある。米国におけるユダヤ人エリートの台頭は、移民政策、公民権、米国文化の世俗化、白人のアイデンティティと白人集団の利益の 病理化など、広範囲な影響を及ぼしている。

    Jewish influence is indeed the 800-lb gorilla in the room. The lack of honest discussion of Jewish power and influence — or any discussion at all — among mainstream figures in the media, academia, and politics speaks volumes.
    ユダヤ人の影響力は、まさにただならぬ存在である。メディア業界、学界、政界の主要人物たちが、ユダヤ人の権力と影響力について率直な議論をしないこと、あるいはまったく議論をしないことが、それを物語っている。

    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    『Jeffrey Sachs and Philip Giraldi: the Ukraine War Is Yet Another Neocon War』 The Unz Review • An Alternative Media Selection



    本日の書物 : 『アイヌ副読本 『アイヌ民族:歴史と現在』 を斬る ― 北朝鮮チュチェ思想汚染から子供を守れ』 的場 光昭 展転社



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 普通に考えればおわかりいただけると思いますが、現代のような移動手段もない時代に、【北海道・樺太・そして千島列島】という南北東西それぞれ千キロを超えしかも【海を隔てた広大な地域】に【アイヌ民族という一つの民族があるはずがありません】同じ縮尺で他民族がひしめく東南アジアに当てはめれば一目瞭然でしょう。また、【言語も大きく八種類に分類】され北海道内では多くの古戦場もあり【アイヌ伝承のユーカラにも私の故郷愛別町が十勝アイヌ石狩 (上川) アイヌ戦場になったとうたわれています】

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     江戸時代【シャクシャインの乱】から九十年後の一七五八年になっても【部族間の戦い】は見られ根室地方 (ノシャップ) の酋長シクフとその子カスンテら多数が宗谷のアイヌ六十人余を殺害し、二百人余を負傷させたという記録が残っています】

     北海道ウタリ協会 (現北海道アイヌ協会) と旭川のアイヌ団体である旭川アイヌ協議会事あるごとに対立してきた】ことは、少しアイヌ政策史を調べればわかりますし、さらにこの上川でも明治初期まで部族はさらに三集団に分かれて、戦後になっても二部族が事あるごとに対立していました】

     このように【アイヌを文化的・社会的にまとまった一つの集団とみることは、その歴史をみれば全くの誤りであることがわかる】はずです。したがって、【よほどのウソを交えないかぎり、アイヌ民族というものを定義することなどできない】のです。



     また、養子になったものは本人一代限りにおいてアイヌと認める、とありますが【江戸期から昭和にいたるまで、アイヌは盛んに和人の養子を求めて取り入れました】。特に富裕な酋長の家系は子が無い場合は、貧しい和人から子供を、現在の価値にして二百五十万円から六百万円という高額で買い取り養子としたことが昭和初期の文献に見られます。



     【とにかく、江戸時代からアイヌの血を嫌ったのはアイヌでした】。アイヌ出身でアイヌ語研究で有名な知里真志保北大教授の姉が十勝のアイヌ男性と結婚した時、唇に立派な刺青 (いれずみ) をした義理の祖母が、自分の孫が和人ではなくアイヌの嫁をもらったことを情けない、と当人の前で嘆いたと知里真志保も書いています。』

    日の丸

    エノク書


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、北海道の白老町にある、我が国の代表的な “汚物” である 「ウポポイ」 (通称 : ウソッポイ) などを巡るいわゆる 「アイヌ利権問題」 の理解する上でも知っておく必要がある学校教育の現場で実際にどのようなデタラメ教育が子供たちに施されているのかを、その利権に関与する人物を実名を挙げて個別具体的に解説がなされている良書で「アイヌ利権問題」 と深く関係する北朝鮮のチュチェ思想 (主体思想) についても同時に学ぶことができるとてもお得な当ブログお薦めの良書になります。

    読書 女性 4-33

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

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    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,026,587(1,025,961)÷90,304,408(90,127,102)=0.0113・・・(0.0113) 「1.13%(1.13%)」
    cjshedlaqas1.jpg

    イタリア : 170,682(170,527)÷20,539,016(20,467,349)=0.0083・・・(0.0083) 「0.83%(0.83%)」
    cjshedlaqas2.jpg

    日本 : 31,798(31,746)÷10,995,193(10,800,103)=0.0028・・・(0.0029) 「0.28%(0.29%)」
    cjshedlaqas3.jpg









    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

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    『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 2 章 初期ユダヤ教
     「初期ユダヤ教」 という時代区分は、狭くは前 2 ~ 後 2 世紀広くは前 6 ~ 後 1、2 世紀など研究者によって様々に定義されるが (69)、ここでは捕囚後の第二神殿時代に再建した神殿とモーセ五書 (トーラー) を柱とする改革が行われトーラーの絶対的な重要性のもとに特徴的でしかし多様な聖書解釈がなされていった時期を指してこの用語を用いたい (70)。TovTov (71) は 「逆説的だがモーセ五書への関心の高まりが紀元前最後の数世紀間に多種多様な本文形式の創出に寄与した」 と指摘する (72)。本章では聖典としての聖書テキストの解釈が著しく発達した初期ユダヤ教の時代状況の中での具体的な読者・解釈者の視点に焦点を当てつつテキストと彼らとの間に成立した特徴的で多様な解釈を分析する。解釈者の視点を想定することによって、特にこの時期に発達した 「霊 (聖霊) 」 「天使」 の概念がいかに重要かつ特徴的な形象であったのかを示すことができるだろう。

    2 - 3 「天使」 概念の発達

     2 - 2 では初期ユダヤ教のコンテキストを確認しながら、当時のエルサレム神殿体制から離れたセクトグループの実践において神殿での犠牲礼拝に置き換わる内面の回心・悔い改めを重視する 「聖化」 儀礼としての洗礼が発達したこと、この聖化のしるしとしてセクトメンバーには 「聖霊」 が与えられているとの認識があったと考えられることを確認した。 次にここでは共同体と天使概念との関係の考察へと進む従来第二神殿時代における発達が指摘される 「天使 」 概念についてセクトメンバーがいかに独特の認識を持っていたのかを見ることで先のセクトにおける 「聖化」 概念の発達をより十分に理解することができであろう


    2 - 3 - 1.エノク書
     こではまずクムランから多くの写本が発見されたエノク書を取り扱う。この書物は人 (義) の昇天と暦と祭司制の秘儀に深く関連している 。以下に Elior の報告を基に現存する 4 つのエノク書についてまとめる (151)。


    第一エノク書 (エチオピア語エノク書)
     前 2 世紀もとはヘブライ語かアラム語まずギリシャ語に訳され後にエチオピア語に訳された。いくつかの部分は前 3 世紀、残りを前 1 世紀に位置づける学者もいる。108 章からなり完全版はエチオピア語で保存5 つの文書から成る
    「見張り (天使たち) の書」 1 - 36 章 ; アラム語で書かれたこの書の一部がクムランで発見された。
    「類似の書」 37 - 71 章 ; 前 1 世紀頃成立か? Milik は後 3 世紀に位置づける。クムランからは発見されていない。
    「天の発光体の運行の書 (天体の書) 」 72 - 82 章 ; 前 3 世紀とも言われる。アラム語で書かれたこの書のかなり大きな部分がクムランの第 4 洞穴から 4 つの写本として発見された。アラム語の原本とエチオピア語版では、前者がより長く詳細で、 364 日の太陽暦と 354 日の太陰暦に関する天体の情報を多く含んでいるという重大な違いがある。
    「夢の書 (歴史的出来事の書) 」 83 - 90 章 ; アラム語でクムラン第 4 洞穴から発見された。ハスモニア朝初期 (前 160 年代)。
    「エノクの手紙 / 週の黙示 (エノクが息子に語った将来の出来事の説明) 」 91 - 107 章 ; この書は祭司の家の後継者である 「ノア」 の奇跡的な誕生によって締めくくられる。エノクの手紙の一部もアラム語でクムランから発見された。前 170 年 (108 章は明らかに後代の付加)。


    第ニエノク書 (スラブ語エノク書)
     恐らく後 1 世紀にヘブライ語で書かれた (原本消失)その後ギリシャ語に訳され教会スラブ語に訳された。ロシア人の学者 M. Sokolov によって発見された 5 つの写本に基づく 1880 年代の長編の校訂本と、1910 年に彼の弟子の一人によって出版された短編の 2 つの校訂本がある。多くの学者が、短編校訂本の方がより原本に近く、後 1 世紀辺りに位置づける。一方長編校訂本は後 5 世紀のギリシャ語訳に関連するとする。
     (長編校訂本をベオグラード写本からヘブライ語に訳した) Kahana はそれが第二神殿がまだあるころにエルサレムでヘブライ語で書かれたとし、エジプトでのみギリシャ語に訳されたとする。 Charles は、その編集を後 30 - 70 年のアレクサンドリアとする。Andersen は他の学者がキリスト教徒の足跡を主張するのに対して、基本的にはユダヤ人の環境での作品であることを主張した。Scholem も、それを後 1 世紀のユダヤ人著者に帰し、グノーシスと Heikhalot 文学に近接する概念を擁護した。Pines と VanderKam と Charlesworth もまた著者はユダヤ人で、後 1 世紀にヘブライ語で書いたこと、著者が神殿での儀式に熟練していたがヘレニズム的傾向を持っていたと考えた。


    第三エノク書 (Sefer heikhalot heikhalot)
     ミシュナ・タルムード時代にヘブライ語で書かれた。 Heikhalot 文学の写本で元来の言語で保存されている。初期のエノク伝承に基づいている


    第四エノク書
     アラム語で書かれた 11 の写本としてクムランで発見されMilik によって 「エノクの書」 の中に入れて発行されたこれは現存するエノクの書の中で最も時代が古いもので② を除く第一エ ノク書の全ての箇所からの部分を含む「巨人の書 ( ① の続編) 」 を含む (Milik は ② に置き代えられる前の、エノク・アンソロジーの第二の部分であったと推測する) クムラン (アラム語) 版 ③ は、エチオピア語版には見られない重大な付加を含んでいる


    (151) Elior, op.cit., pp.89 - 92. エノク伝承はヨベル書、外典創世記、12 族長の遺訓および様々なクムラン断片にも見られる。それらは祭司性の起源とノアの誕生について言及している。 5Q13 ; benei elim 、エノク、アブラハム、ヤコブ、レビ、と彼の息子たちの契約と時の番人としての神の選びをほのめかす箇所においてエノクが意識されている。 4Q534 ; 書記エノクへのほのめかしとして暗に言及されている。 1Q19 ; いわゆる 『ノアの書』 ヘブライ語断片。 1エノ 8 : 4 に言及 (ibid., pp.91 - 2 )。』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。









    続きは次回に♥




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