2022-07-11 (Mon)

本日のキーワード : 日本、国史、縄文時代、縄文土器、注連縄、神道、ユダヤ人、ユダヤ教
Jewish Media Ownership and Management—An Update
ユダヤ系メディアのオーナーシップとマネジメント - 最新情報 ⑫

Strong’s essay was originally published on her own blog Down the Rabbit Hole with the title “The Monopoly On Your Mind, Part 1: Consolidation Craze & Illusion of Choice.” The subtitle reads: “Six companies control 90% of what you read, watch, and hear. Here’s why that’s dangerous.” CHD used her subtitle as the title, and changed “why that’s dangerous” to “why you should care.” I agree with Strong, such central control of mass media is dangerous, and that’s why we should care.
ストロング氏の論説は、もともと彼女自身のブログ 「Down the Rabbit Hole (うさぎの穴の奥へ) 」 に 「The Monopoly On Your Mind, Part 1: Consolidation Craze & Illusion of Choice (あなたのマインドを支配するもの・パート 1 : 統合ブームと選択の幻想) 」 というタイトル発表された。副題にはこうある。「 6 つの会社があなたの読むもの、見るもの、聞くものの 90 %を支配している。それがなぜ危険なのか、その理由を説明します。」 CHD (Children’s Health Defense) は彼女の副題をタイトルにし、「why that's dangerous (なぜそれが危険なのか) 」 を 「why you should care (なぜ注意しなければならないか) 」 に変更しました。私は、ストロング氏に同意する。このようなマスメディアの一極集中支配は危険であり、だからこそ私たちは危惧しなければならないのだ。
The essay details the ways in which legislation and regulations were changed to allow for the massive media consolidation we have today. This included deregulation in the 80s by Congress and the FCC, the 1996 Telecommunications Act, and the 2017 overturning of an FCC regulation limiting ownership of multiple media outlets in the same market. Another essay should be devoted to the Jewish presence in these deregulation efforts which led directly to mass consolidation. We should expect it to be similar to the Jewish presence in changing the nation’s immigration laws (p. 11ff), influencing gun control legislation, and others.
この論説では、今日のような大規模なメディア再編を可能にするために、法律や規制がどのように変更されたかを詳述しています。これには、80 年代の議会と米国連邦通信委員会 (FCC) による規制緩和、1996 年の電気通信法、2017 年の同一市場での複数メディアの所有を制限する FCC 規制の撤廃などが含まれる。大規模な統合に直接つながったこれらの規制緩和におけるユダヤ人の存在については、別の論考が必要であろう。それは、国家の移民法の変更、銃規制法への影響などにおけるユダヤ人の存在と類似していると想定すべきだろう。
At the heart of Strong’s presentation are the six companies. She relies on an article written by Adam Levy (most likely Jewish) for The Motley Fool, which offers investment advice. The article is dated April 29, 2022. Here is where the “Big Six Media Companies” are listed: Comcast, Walt Disney, AT&T, Paramount Global, Sony, and Fox.
ストロング氏のプレゼンテーションの中心は、6 つの企業である。彼女は、アダム・レヴィ (おそらくユダヤ人) が投資アドバイスを提供する 「モトリー・フール」 に書いた記事に依拠している。記事の日付は 2022 年 4 月 29 日である。ここに 「メディア大手 6 社」 が挙げられている。Comcast、Walt Disney、AT&T、Paramount Global、Sony、Foxである。

レベッカ・ストロング
Conclusion
結論
Strong draws her claim in her subtitle that 90% of media content is controlled by six companies from Levy’s article at The Motley Fool, which states: “Some estimates claim as much as 90% of U.S. media is controlled by just six companies.” We don’t see a citation for where those estimates come from or who made them. The phrase “as much as” leaves a wide range of error. Likewise, the original William Pierce essay later attributed to Johan Galtung makes its claim to 96% Jewish world media ownership without presenting detailed calculations.
ストロング氏は、副題にある 「メディアコンテンツの 9 割は 6 社に支配されている」 という主張を、モトリーフールのレヴィの記事から引用している。 「米国のメディアの 90 %もがたった 6 社によってコントロールされているという試算もある。」 その推定がどこから来たのか、誰が作ったのかの引用は見当たりません。この "as much as (~ほど、~程度) " という表現には、大きな誤謬の余地がある。同様に、後にヨハン・ガルトゥングが書いたとされるウィリアム・ピアースのエッセイの原文は、詳細な計算を提示することなく、世界のメディア所有者の 96 %がユダヤ人であると主張している。
I have little idea how to calculate such a figure from my own current research presented here. Much more research remains to expose the Jewish presence in main media throughout the corporate hierarchies, funders, advertisers, management, content creators, public personalities and influencers. It would be simplistic to declare that Comcast, Disney, Paramount and aspects of Sony (American division) are Jewish, while AT&T and aspects of Fox (the Murdochs and executives) are not. Would that mean Jews own and operate at least 66% of media? I would never assert such a loose estimate in a title or subtitle.
ここに紹介した私自身の現在の調査から、このような数字をどのように計算したらよいのか、ほとんど見当がつかない。主要メディアの企業階層、資金提供者、広告主、経営者、コンテンツ制作者、公人、インフルエンサーに至るまで、ユダヤ人の存在を明らかにするには、もっと多くの調査が必要である。Comcast、Disney、Paramount、Sony (アメリカ部門) はユダヤ系で、AT&T や Fox (マードック家および幹部) はそうでないと断言するのは単純すぎるだろう。そうすると、少なくとも66%のメディアをユダヤ人が所有し、運営していることになるのだろうか。私は、タイトルやサブタイトルで、そのようないい加減な推定を断言することはない。
It is clear that the Jewish presence in media ownership and operation is extensive, far beyond Jewish proportional representation in the US population at 2–3 percent. Jewish influence on media content and presentation of all kinds is strong and pervasive today, spreading a Jewish-dominated influence throughout the populations that consume such media. The trend over time has been overwhelmingly negative, bringing a perverse, degraded, materialistic and hedonistic decay as we have seen with some of the media scandals presented here. This is in contrast to the once relatively wholesome media content produced by such pre-Jewish outlets as Walt Disney and others. Sincere students can study the 86 articles on Jewish Influence and the 42 articles on Media Influence at The Occidental Observer to discern whether or to what extent this cultural degradation by Jews through media has been intentional.
メディアの所有と運営におけるユダヤ人の存在は、米国人口に占めるユダヤ人の割合が 2 - 3 %であるに対し、はるかに多いことは明らかである。あらゆる種類のメディアの内容や表現に対するユダヤ人の影響は、今日強力かつ広範囲にわたっており、そうしたメディアを利用する人々の間にユダヤ人支配の影響を及ぼしている。時間の経過とともにその傾向は圧倒的に負のものとなり、ここで紹介するいくつかのメディアのスキャンダルに見られるように、倒錯的で劣化した、物質主義的で快楽主義的な衰退をもたらすようになった。これは、かつてウォルト・ディズニーなど、ユダヤ人以前に作られた比較的健全なメディア・コンテンツとは対照的である。真摯な学習者は、The Occidental Observer の 「ユダヤ人の影響力」 に関する 86 の記事と 「メディアの影響力」 に関する 42 の記事を研究し、メディアを通じたユダヤ人による文化の劣化が意図的であったかどうか、あるいはどの程度であるかを見極めることができる。
As I asserted in my article examining the media attacks on Joseph Mercola and his response, also presented by Children’s Health Defense, I here assert that Rebecca Strong as mirrored again by CHD must have known of the Jewish ownership and control of the media she examines. She makes not one mention of Jews, though my analysis of the sources and citations she presents amounts to a penetrating grasp of the obvious. Like Mercola and CHD, Strong may choose to obscure the presence of Jewish power in media, as a form of self-preservation, or because like them she knows it can be futile and career-ending to present it.
ジョーゼフ・マーコラ氏に対するメディアの攻撃と彼の反応を検証した私の記事で主張したように、私はここで、Children’s Health Defense (CHD) によって再現されたレベッカ・ストロング氏は、彼女が検証するメディアのユダヤ人の所有と支配を知っていたに違いないと主張します。彼女はユダヤ人について一言も言及していないが、彼女が提示した情報源と引用文献の私の分析によれば、明らかに把握されているようである。マーコラや CHD のように、ストロング氏はメディアにおけるユダヤ人権力の存在を、自己防衛のために、あるいは彼らと同様に、それを提示することが無駄でキャリアを終わらせることになることを知っているから、あいまいにすることを選んだのかもしれない。
It is not effective self-preservation in the end to avoid it. It is not futile. If an overwhelming influence over such a powerful tool of societal, political, economic and even spiritual control as mass media is being administered by Jews, we need to know and we need to say so. The battle for the minds and hearts of the world’s populations, and in our case the increasingly diverse populations of the US, depends significantly on media impacts. In our post-modern high-tech world, media is crucial. We have quality media not controlled by Jews, of which The Occidental Observer is only one among many. Knowledge that much main media is disgorged by Jews will only help to drive quality people away, and toward more honest, wholesome and positive media.
それを避けるのは、結局は有効な自己防衛ではない。それは無益なことではない。マスメディアのような社会的、政治的、経済的、さらには精神的な支配の強力な道具に圧倒的な影響力を持つものがユダヤ人によって管理されているとすれば、私たちはそれを知る必要があり、そう語る必要があるのです。世界の人々の、そしてわれわれの場合はますます多様化する米国の人々の心と精神をめぐる戦いは、メディアの影響に大きく左右される。ポストモダンのハイテク世界では、メディアは極めて重要である。私たちにはユダヤ人に支配されていない質の高いメディアがあり、The Occidental Observer はその中の一つに過ぎません。主要なメディアの多くがユダヤ人によって垂れ流されていることを知れば、質の高い人々を、より誠実で健全で肯定的なメディアに向かわせるのに役立つだけである。



☆『Jewish Media Ownership and Management—An Update』 The Unz Review • An Alternative Media Selection
本日の書物 : 『日本国史 (上) 』 田中 英道 扶桑社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【縄文時代中期】になりますと土器の種類が非常に豊かになります。これらの土器の多くには【表面に縄目の文様】がつけられています。そこから、【縄文土器】と呼ばれています。
【なぜ縄目の文様がつけられたのでしょうか】。学者たちは記録がないからと、はっきりしたことを答えてくれません。そのころは文字を必要としなかったのだから、記録がないのは当たり前です。しかし、古くから日本人の暮らしの中にあるものを通して、推測することはできます。
文化というものは人間にとって非常に重要なもので、その時々の精神のあり方が歴史を変えていきます。決して物質的な欲望で動くわけではありません。【土器に文様をつける】というのもそうです。【土器を単なる容器と考えるのなら、わざわざそんなことをする必要はない】はずです。では、【なぜ文様をつけるかというと、食べものに対する信仰があったから】です。【食べ物を煮炊きすること】は単に物質的な問題ではなくて【信仰の一つ】なのです。【そこには自然を尊ぶという精神性があるのです】。

縄で思い浮かぶのは、神社の拝殿の正面に飾られている【注連縄 (しめなわ) 】です。神木とされる巨木の幹にも注連縄が巻かれているのを見かけます。お正月の玄関飾りも多くは縄でできています。【これらは張られた縄の内側が清らかで神聖であることを示しています】。【縄は外から穢れたものが入ってこないようにする境界でもあった】と思われます。

【神道】は【縄文の時代にはじまった】のではないでしょうか。【神道の精神性】がまさに【縄文の文様に表現されている】ように見えます。縄目の文様という装飾で土器を飾ることによって、中の食べ物を神聖なものとして見る、あるいはそこに霊的なものを見るということがあったように思うのです。

貯蔵用にしろ煮炊き用にしろ、【土器の内側に入れられるのは大切な食べ物】です。【穢れ、非衛生的なものが入ってはなりません】。【縄目の文様はそれを防ぐ意味がある】のでしょう。また、土器が、清らかで神聖なものだという気持ちを表していると思います。祖先たちは清らかなものを大切に気持ちが強かったのです。
【それは縄文時代の人々にとって非常に重要なことだった】のです。そのため、文様の形は単純なものであったにせよ、ずっと一貫して縄目の文様をつけたのです。』

「初期ユダヤ教」 において発達した 「霊 (聖霊) 」 「天使」 の概念
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現在、その勝手気まま・我儘な振舞いで、すでに大多数の日本国民が憤慨する中、NYゲーム三昧生活を “優雅に” ご堪能されているところの “某ご夫妻” が、私たち日本人の根幹を揺るがす事態を引き起こしていますが、ユダヤ・キリスト教に毒された “某ご夫妻とその宮家” に微かな望みをかけて変化を期待する暇がある (時間の無駄です!) のであれば、まず早急にご覧頂きたい書物で、ユダヤ・キリスト教的史観 (←つまりは、マルクス主義史観。これが理解できない方が非常に多いのは困りものですがw) の学校教育で “暗記させられた”、役に立たず且つ虚構のものである 「偽歴史」で はない、「本当の歴史」、そして、私たち日本人が世界に誇る、その国家の歴史 <国史> に対する理解を深めるために必読の、お薦めの良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 1,018,585(1,017,882)÷88,130,929(87,859,104)=0.0115・・・(0.0115) 「1.15%(1.15%)」

イタリア : 168,770(168,604)÷19,048,788(18,805,756)=0.0088・・・(0.0089) 「0.88%(0.89%)」

日本 : 31,360(31,328)÷9,486,965(9,405,007)=0.0033・・・(0.0033) 「0.33%(0.33%)」

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 2 章 初期ユダヤ教
「初期ユダヤ教」 という時代区分は、狭くは前 2 ~ 後 2 世紀、広くは前 6 ~ 後 1、2 世紀など研究者によって様々に定義されるが (69)、ここでは捕囚後の第二神殿時代に再建した神殿とモーセ五書 (トーラー) を柱とする改革が行われ、トーラーの絶対的な重要性のもとに特徴的でしかし多様な聖書解釈がなされていった時期を指してこの用語を用いたい (70)。TovTov (71) は 「逆説的だがモーセ五書への関心の高まりが紀元前最後の数世紀間に多種多様な本文形式の創出に寄与した」 と指摘する (72)。本章では聖典としての聖書テキストの解釈が著しく発達した初期ユダヤ教の時代状況の中での具体的な読者・解釈者の視点に焦点を当てつつ、テキストと彼らとの間に成立した特徴的で多様な解釈を分析する。解釈者の視点を想定することによって、特にこの時期に発達した 「霊 (聖霊) 」 「天使」 の概念がいかに重要かつ特徴的な形象であったのかを示すことができるだろう。
(69) 長窪 、前掲書、247 頁参照。
(70) John J. Collins, “Introduction to Early Jewish Religion, Religion,” in The New Interpreter Interpreter’s Bible vol.1 1, Nashville: Abingdon Press, 1994, pp.284 - 91.
(71) Emanuel Tov, “The Scribal and Textual Transmissi on of the Torah Analyzed in Light of Its Sanctity, Sanctity,” in Pentateuchal Traditions in the Late Second Temple Period, Proceedings of the International Workshop in Tokyo, August 28 28-31, 2007 (ed. Akio Moriya, Gohei Leiden: Brill, 2012, pp.57 - 72. (エマニュエル・トー ヴ 「聖性という観点から分析したモーセ五書の筆写・本文伝達」、『古代世界におけるモーセ五書の伝承』、京都大学学術出版会、2011 年、107 - 24 頁。)
(72) ibid., p.58. (同上、108 頁。)
2 - 1 時代状況
まず初期ユダヤ教において 「霊 (聖霊) 」 や 「天使」 の概念が発達する背景となった時代状況として、この時代の特徴として指摘されるヘレニズム化の時代状況と、その状況下におけるユダヤ教のセクト運動成立の動きを確認する。
2 - 1 - 1 ヘレニズム化とセクトの誕生
バビロン捕囚によって大規模なディアスポラがおきるが、捕囚後にパレスチナに帰還した人々によって、再建した神殿とモーセ五書 (トーラー) を柱とする改革が行われた。この時期、大祭司の力は第一神殿時代よりも強化され、神殿は初期ユダヤ教時代の宗教活動の中心であり続けた。しかし同時に前 4 世紀以降のヘレニズム化の影響を受けた神殿体制や大祭司の 「聖性」 が問題とされた (73)。聖くない大祭司によって聖所 (神殿) の 「聖性」 が汚されることへの異議から、様々なセクト運動が起こっていったのである (74)。
(73) 前 175 年にヘレニズム愛好のアンティオコス・エピファネスがシリア王に即位し、ヤソンが金で大祭司職を手に入れ、ユダヤ人の生活をギリシア風に変えさせた ( 2 マカ 4 : 7 - 10 ) 結果、祭司たちの堕落が起こり ( 2 マカ 4 : 14 )、民の中にも聖なる契約を離れる者たちが現われた (1 マカ 1 : 13 - 15 )。前 172 年にはツァドク家ではない家系のメネラオスが金によって大祭司職を奪い取り ( 2 マカ 4 : 23 - 24 )、神殿の祭具を横領し ( 2 マカ 4 : 32 )、それを非難した元大祭司オニアを殺害させた ( 2 マカ 4 : 33 - 34 )。その後内乱になると、アンティオコスはメネラオスを手先として神殿を略奪した ( 2 マカ 5 : 15 -16 )。
ヘレニズム化に反対するマカバイのユダの反乱 (前 167 年) 後成立したハスモン王朝の大祭司の聖性もまた、ハスモン家が伝統的に正統な大祭司の家系 (ツァドク系) でもダビデの家系でもなかったため、疑問視された。前 63 年のローマによるエルサレム征服後に台頭したイドゥマヤ人の血を引くヘロデは、大祭司の終身制を無視して大祭司の任命と罷免を意のままに行ったため、大祭司は政治権力の傀儡となった。 (フラウィウス・ ヨセフス 『ユダヤ古代誌 5 』、秦剛平訳、筑摩書房、2000 年。 上村静 『宗教の倒錯 ‐ ユダヤ教・イエス・キリスト教』 、岩波書店、2008 年、112 - 43 頁参照) 。
(74) クムラン共同体の文書において 「聖霊」 が度々言及されることについては 2 - 2 で扱う。神殿体制への批判については、新約聖書の著者たちも共通している (マコ 11 : 15 - 9 及び並行箇所等)。これらヘレニズム化による宗教的堕落を批判した人々もまた、太陽暦の採用などからヘレニズムの影響を 受けていたと従来指摘されてきた。この言説は補足される必要があると考えられる。2 - 3 - 2 の ( 5 ) で扱う。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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