2022-07-10 (Sun)

本日のキーワード : 日本、国史、国家、日高見国、三内丸山遺跡、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教
Jewish Media Ownership and Management—An Update
ユダヤ系メディアのオーナーシップとマネジメント - 最新情報 ⑪

Strong’s essay was originally published on her own blog Down the Rabbit Hole with the title “The Monopoly On Your Mind, Part 1: Consolidation Craze & Illusion of Choice.” The subtitle reads: “Six companies control 90% of what you read, watch, and hear. Here’s why that’s dangerous.” CHD used her subtitle as the title, and changed “why that’s dangerous” to “why you should care.” I agree with Strong, such central control of mass media is dangerous, and that’s why we should care.
ストロング氏の論説は、もともと彼女自身のブログ 「Down the Rabbit Hole (うさぎの穴の奥へ) 」 に 「The Monopoly On Your Mind, Part 1: Consolidation Craze & Illusion of Choice (あなたのマインドを支配するもの・パート 1 : 統合ブームと選択の幻想) 」 というタイトル発表された。副題にはこうある。「 6 つの会社があなたの読むもの、見るもの、聞くものの 90 %を支配している。それがなぜ危険なのか、その理由を説明します。」 CHD (Children’s Health Defense) は彼女の副題をタイトルにし、「why that's dangerous (なぜそれが危険なのか) 」 を 「why you should care (なぜ注意しなければならないか) 」 に変更しました。私は、ストロング氏に同意する。このようなマスメディアの一極集中支配は危険であり、だからこそ私たちは危惧しなければならないのだ。
The essay details the ways in which legislation and regulations were changed to allow for the massive media consolidation we have today. This included deregulation in the 80s by Congress and the FCC, the 1996 Telecommunications Act, and the 2017 overturning of an FCC regulation limiting ownership of multiple media outlets in the same market. Another essay should be devoted to the Jewish presence in these deregulation efforts which led directly to mass consolidation. We should expect it to be similar to the Jewish presence in changing the nation’s immigration laws (p. 11ff), influencing gun control legislation, and others.
この論説では、今日のような大規模なメディア再編を可能にするために、法律や規制がどのように変更されたかを詳述しています。これには、80 年代の議会と米国連邦通信委員会 (FCC) による規制緩和、1996 年の電気通信法、2017 年の同一市場での複数メディアの所有を制限する FCC 規制の撤廃などが含まれる。大規模な統合に直接つながったこれらの規制緩和におけるユダヤ人の存在については、別の論考が必要であろう。それは、国家の移民法の変更、銃規制法への影響などにおけるユダヤ人の存在と類似していると想定すべきだろう。
At the heart of Strong’s presentation are the six companies. She relies on an article written by Adam Levy (most likely Jewish) for The Motley Fool, which offers investment advice. The article is dated April 29, 2022. Here is where the “Big Six Media Companies” are listed: Comcast, Walt Disney, AT&T, Paramount Global, Sony, and Fox.
ストロング氏のプレゼンテーションの中心は、6 つの企業である。彼女は、アダム・レヴィ (おそらくユダヤ人) が投資アドバイスを提供する 「モトリー・フール」 に書いた記事に依拠している。記事の日付は 2022 年 4 月 29 日である。ここに 「メディア大手 6 社」 が挙げられている。Comcast、Walt Disney、AT&T、Paramount Global、Sony、Foxである。

レベッカ・ストロング
Fox Corporation
フォックス・コーポレーション
Our final inquiry will be into the Fox Corporation. Its news reporting is either revered or reviled by those who choose one side of the engineered political divide (I choose third position). For clarity, recall that Disney bought some Fox assets and will still use the Fox name until 2024. What was left became the Fox Corporation in 2019, primarily TV news, business and sports broadcasting. Fox’s owners also own and operate News Corps, and we will examine it as well under the Fox section.
最後の調査は、フォックス・コーポレーションについてである。フォックス社の報道は、政治的な対立軸のどちらかを選ぶ人々によって、尊敬されたり非難されたりしている (私は第三の立場を選ぶ)。分かりやすくするために、ディズニーがフォックス社の資産の一部を買い取り、2024 年までフォックス社の名前を使うことを思い出してほしい。残ったものは 2019 年にフォックス・コーポレーションとなり、主にテレビのニュース、ビジネス、スポーツの放送を行う。フォックス社のオーナーは News Corps も所有・運営しており、こちらもフォックス社の項目で検討することにする。
Founder and majority owner of Fox is Rupert Murdoch, 91. Murdoch inherited a small newspaper in Australia from his father in the early 50s, and after forming News Corp, by 2000 “owned over 800 companies in more than 50 countries, with a net worth of over $5 billion.” Murdoch’s ancestry is presented as mixed British Isles. Some accounts say Murdoch was funded by the Jewish banker family the Rothschilds, though this is unconfirmed. It did emerge in 2013 that Murdoch joined with Jacob Rothschild and others, including Dick Cheney, in investing in Genie Energy to drill for oil in the disputed Golan Heights region, currently occupied by Israel since its 1967 war with Syria. Murdoch’s son-in-law Matthew Freud is great-grandson of Sigmund Freud, Jewish.
フォックス社の創業者であり、過半数のオーナーであるのがルパート・マードック氏 ( 91 ) である。マードック氏は、50 年代初頭にオーストラリアの小さな新聞社を父親から相続し、News Corp を設立後、2000 年までに 「50 カ国以上で 800 社以上を所有し、純資産は 50 億ドル以上」 という。マードック氏の祖先は、イギリス系諸島人の混血と紹介されている。マードックはユダヤ系銀行家ロスチャイルド家から資金提供を受けていたという説もあるが、これは未確認である。しかし、マードックはジェイコブ・ロスチャイルドやディック・チェイニーらとともに、現在イスラエルが 1967 年のシリアとの戦争以来占領しているゴラン高原の紛争地域で石油を掘削する Genie Energy に出資していることが 2013 年に明らかになった。マードックの娘婿のマシュー・フロイトは、ユダヤ人のジークムント・フロイトの曾孫にあたる。

ルパート・マードック

ジェイコブ・ロスチャイルド

ディック・チェイニー

マシュー・フロイト

ジークムント・フロイト
Murdoch first acquired interest in 20th Century Fox in 1984, when he bought $250 million of stock owned by Marc Rich, Jewish hedge fund manager and financial criminal. This deal was brokered by Marvin Davis, Jewish, who at one time was majority owner of 20th Century Fox. Later Murdoch bought Davis’ stock. Murdoch bought six TV stations owned by Metromedia, founded by John Kluge, German, but whose CEO was Stuart Subotnick, Jewish. Murdoch bought a house in Beverly Hills from Jules Stein, founder of Music Corporation of America, Jewish. By 2005, Murdoch and News Corps bought Intermix Media, which held MySpace, gaming networks and other social media. Intermix was originally founded by Brad Greenspan, Jewish. A year prior to Murdoch’s purchase, Richard Rosenblatt, Jewish, became Intermix CEO.
マードックは 1984 年に、ユダヤ系ヘッジファンド経営者で金融犯罪者のマーク・リッチの所有する株式 2 億 5000 万ドルを購入し、20 世紀フォックスの株式を取得した。この取引は、かつて 20 世紀フォックスの過半数株主であったマーヴィン・デイヴィス (ユダヤ人) が仲介したものである。その後、マードックはデイビスの株を買い取った。マードックは、ドイツ人のジョン・クルージが設立した Metromedia のテレビ局6社を買収したが、その CEO はユダヤ人のスチュアート・スボトニックであった。マードックはビバリーヒルズの家を Music Corporation of America の創業者であるジュールス・スタイン (ユダヤ人) から購入した。2005 年までに、マードックと News Corps は、MySpace やゲームネットワーク、その他のソーシャルメディアを保有する Intermix Media を買収した。Intermix 社はもともとユダヤ人のブラッド・グリーンスパンによって設立された。マードックによる買収の1年前、ユダヤ人のリチャード・ローゼンブラットが Intermix 社の CEO に就任している。

マーヴィン・デイヴィス

スチュアート・スボトニック

ジュールズ・スタイン

ブラッド・グリーンスパン

リチャード・ロゼンブラット
This much at least can be gleaned from Murdoch’s biography. The current Executive Leadership at Fox Corporation show Rupert and his son Lachlan as Chairman and CEO, with Suzanne Scott, Joe Dorrego and Jay Wallace as top executives at Fox News Media. All are non-Jews. Jay is not related to the former well-known news anchorman Mike Wallace (Wallik), Jewish, married to Norma Kaphan, Jewish; their son Chris Wallace “was ranked as being one of the most trusted TV news anchors in America,” having worked at every major network including Fox. Of thirteen other executives Fox displays, I could not verify one of them is Jewish, including suspects John Fiedler and Jason Klarman.
少なくともこれだけは、マードック氏の経歴から読み取ることができる。フォックス社の現在の経営陣は、ルパートと息子のラクランが会長と CEO、スザンヌ・スコット、ジョー・ドレゴ、ジェイ・ウォレスが Fox News Media のトップであることが示されている。いずれも非ユダヤ人である。ジェイは元有名ニュースアンカーマン、マイク・ウォレス (ウォリック) とは無関係で、ユダヤ人、ノーマ・カファンと結婚、彼らの息子クリス・ウォレスは 「アメリカで最も信頼されるTVニュースアンカーランキングに選ばれ、フォックスを含むすべての主要ネットワークで働いた経験がある」。フォックス社の他の13人の幹部のうち、ジョン・フィードラー、ジェイソン・クラーマン両容疑者を含め、ユダヤ系が一人も確認できない。




☆『Jewish Media Ownership and Management—An Update』 The Unz Review • An Alternative Media Selection
☆投資家サーベイ結果発表 「岸田政権、支持しますか?」
本日の書物 : 『日本国史 (上) 』 田中 英道 扶桑社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【日高見国】は【日本国史を考える上で非常に重要な存在】です。これまで竪穴住居に住む人々が群をなして村をつくっていたと考えられていた【縄文・弥生の時代に国があったということになる】からです。
国というと一般的に近代国家を考えますから、法律があり、警察や軍隊をもち、領主や首長がいると思いがちです。しかし、必ずしもそうではありません。国の中には家族共同体が緩やかに結合していく形もあり得るのです。【日本では国に 「家」 の意味がついて 「国家」 という言葉を使います】。【家族が中心であるというのが日本の国柄】なのです。【家族が住む場所が大きくなると、その場所全体が 「共同体という家族連合」 として認識され】ます。【そのような集落がいくつもつながっていくと、そこに国に似た形が成立する】ことになります。
【それを如実に示しているのが、冒頭にあげた縄文遺跡の典型である三内丸山遺跡です】。平成六 (一九九四) 年に発表されたところによると、【三内丸山遺跡】は【紀元前五一〇〇年から三八〇〇年前までの間に形成されて存続した集落】で、【常時六百人ぐらいの人々がいた】と推定されています。【三内丸山遺跡は明らかに一つの集落をつくっている】のです。それならばほかはどうだったのかと考えると、それほど大きくなくても【必ず各地に村落共同体のようなものがあった】ということが十分に想定できます。
それ以降の歴史を見ると、【日本の村落は三内丸山と同様、四百人から六百人程度の集落を基本にしている】ことがわかります。たとえば江戸時代の元禄十 (一六九七) 年に全国の村の数は六万三千二百七十六ありました。そして十八世紀から十九世紀の日本の村の平均的な人口は、だいたい四百人から六百人とされています。つまり、【江戸時代まで日本人は三内丸山にいた人たちと同じような規模の村落を維持して生きてきた】わけです。
大陸では、広大な土地を狩猟民族や遊牧民族が占拠し、戦いを繰り返しながら国をつくっていきました。しかし、【日本では五百人前後の人たちが一つの場所に集まって、栗を主食としながら、狩猟、漁労、採集をする村落として定着していった】のです。【日本という国はこういう村落が一つの単位となり、それが集まることによってつくられていきました】。【村を形成する各地の氏族たちが交流し合い、だんだんと広がっていった】のです。』

聖書の 「読み」 が大いに発達した捕囚後の初期ユダヤ教における解釈
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現在、その勝手気まま・我儘な振舞いで、すでに大多数の日本国民が憤慨する中、NYゲーム三昧生活を “優雅に” ご堪能されているところの “某ご夫妻” が、私たち日本人の根幹を揺るがす事態を引き起こしていますが、ユダヤ・キリスト教に毒された “某ご夫妻とその宮家” に微かな望みをかけて変化を期待する暇がある (時間の無駄です!) のであれば、まず早急にご覧頂きたい書物で、ユダヤ・キリスト教的史観 (←つまりは、マルクス主義史観。これが理解できない方が非常に多いのは困りものですがw) の学校教育で “暗記させられた”、役に立たず且つ虚構のものである 「偽歴史」で はない、「本当の歴史」、そして、私たち日本人が世界に誇る、その国家の歴史 <国史> に対する理解を深めるために必読の、お薦めの良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 1,017,882(1,017,848)÷87,859,104(87,840,259)=0.0115・・・(0.0115) 「1.15%(1.15%)」

イタリア : 168,604(168,545)÷18,805,756(18,768,871)=0.0089・・・(0.0089) 「0.89%(0.89%)」

日本 : 31,328(31,314)÷9,405,007(9,388,222)=0.0033・・・(0.0033) 「0.33%(0.33%)」

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 1 章 方法論、テキスト、解釈
本研究が聖書の解釈・受容というテーマに取り組む際、その事柄は根本的な所で聖書学における方法論の課題と関連していると考える。 序で述べたように、「受容」 の視点は受容者 (読者) にも 「歴史形成の権利」 を認めるものである。 ゆえに 「受容」 は聖書の成立史に対立する別の事象ではなくて、聖書の歴史形成にとって役割を担っている重要な一要素であり、この視点を正しく位置付けることが従来対立的に語られてきた方法論の課題を 再検討する上で不可欠であると考える。まずは問題の所在を明らかにするために従来指摘されてきた聖書学の方法論の課題を再検討 し、その問題点が 「解釈」 の視点とどのように関連しているのか、そして 「受容」 の視点から見る時にその関係を新たな観点で捉え直すことができることを見てゆく。
1 - 3 解釈という行為
1 - 2 の Smith の報告では、正典的アプローチにおいて、歴史的な著者や聴衆 によって限定されないテキストの 「より完全な意味」 が注目されるようになったことが指摘されていた。この 「より完全な意味」 を本研究の視点から言いかえると、歴史的著者の意図 ( M 1 ) と時代と状況によって異なる聴 衆・読者の視点 ( M 2 ) の間に成立する第三の意味 ( M 3 ) と言うことができるだろう。そして Smith の報告は、この視点において旧新約聖書全体から創 1 章を見ることによって成立する 「二次的な読み」 がキリスト教徒にとってのテキストの主要な意味となることを指摘しており、この指摘は序の研究の目的で述べたところの、キリスト教徒を聖書解釈における 「第二次的読者」 と考える本研究の想定と重なるものである。そして Smith はその視点が後代のものであるだけでなく聖書の中に既に存在している視点であることを指摘していた (63)。

Smith はまた、聖書の編集者によって聖典内でのテキスト間的な連関がつくられたことは、「恐らく古代イスラエルの中でそれらが宗教的あるいは聖なる文書と見なされるようになったことと結びついている」 と指摘し (64)、この認識の一つのしるしが 「前 8、7 世紀からそれらのテキストが “解釈” の対象となったこと」 (65) であり、これが 「聖書テキストの古代の歴史における最も重要な移り変わりの一つ」 と考えられる指摘している (66)。
Smith は「解釈」 が誕生した経緯を以下のように述べる。
解釈の物語的記述として、我々はレビ人の読みそして恐らくはトー ラーの読みの解釈を記述しているネヘ 8 : 8 の古典的な捕囚後のテキストを持っている。この節は 「読み」 と 「解釈」 について異なる用語を用いている。この種の解釈は “伝統的なテキストにおいて解釈者及び彼らの聴衆のコンテキストに適用できる理解を見抜くこと” を求める。我々が後期の聖書文書や死海文書に見るような、聖書テキストに関する活動のこの複雑さは 「聖書主義化」 として記述されるだろう。このことによって、聖なるあるいは霊感を受けたとみなされたテキストが共に読まれ解釈されるようになっていった。すなわち異なる宗教的テキストによって共有された単語や用語の複合体は、並べて読まれ得るだけでなく “その元来のコンテキストの境界を超えて” 共に読まれるべきだということである。宗教的テキストの執筆と集成は、一般的にそれらの解釈とテキストへの相互的言及を強化したのであり、編集批評はこの活動を捕囚後のイスラエルの 「相互テキスト性」 の一部として見るだろうが、正典批評にとってこれは十分にこのテキスト的作用によって表現されているより大きな動きを表していない。… (中略) …この発展 (より古いテキストの解釈についての関心の発展) は前 7 - 6 世紀の古代ユダ王国での預言と掟の筆写の創出と関連付けられるだろう。“この文脈において、解釈は書かれたテキストの創出と並んで発展した” のである。筆写の創出が、より古い定式の書かれたテキストとより新しい定式の書かれたテキストとを “共に” 同じ実践へと引き入れたのである。そして “それが次にテキストの解釈を生んだ” のである。聖典の出現とテキストを相互的に読むという聖典化のプロセスの出現の始まりを示しているのは、イスラエルの文書的文化におけるこの交差点においてであると言えるだろう。
聖なる文書の解釈は第二神殿時代の文学のコンテキストにおいて拡大し移行し続けた。テキストは宗教的な事柄を述べる多くの新しい機会を提供した。書かれた聖典がそのような疑問を提唱し、またそれらをテキストを伝える人々の宗教的世界観と調和する仕方で解決する口実となるということが言える。聖典テキストの使用が異なる焦点にとってまた更なる解釈にとっての根拠となり、それらは “土台となる神話的時間である聖書的過去との連続の感覚” を提供する。第二神殿時代には聖典的テキストはまた、第二神殿を組織する人々と彼らの聴衆の生活および彼らが自分自身を理解したところの伝統を反映するドラマティックでスケールの大きな “再話のキャンバス” ともなったのである。 “「聖典的に読むこと」 におけるこの道筋は捕囚後の時期に増大し、ユダヤ教・キリスト教の資料においてなされた後のテキスト間的読みに先行する” (67)。
Smith の指摘は、解釈が伝統的なテキスト ( M 1 ) と 解釈者・聴衆 ( M 2 ) の間に成立する妥当な意味 ( M 3 ) を求める行為であり、この行為において、異なるコンテキストにおいて成立した諸々のテキストが 「共に」 読まれるようになったことを指摘するものであるだろう。また解釈が文書テキストの創出と並んで発展したとの指摘は、解釈史がテキストの成立史の一部であることを明確に述べている。「解釈」 という営みはテキストの聖典化と共に生じ、テキストの文書化と共に発展したのである。また解釈によって伝統的テキストと解釈者の間で様々な意味 ( M 3 ) が生み出されつつ、そこには聖書的過去 ( M 1 ) との連続の感覚も意識されている (68)。テキストを聖典として読むことによるこの解釈の営みは捕囚後の時代に発達し、それがユダヤ教・キリスト教における読みの土台となったと Smith は指摘している。
このことを受けて次章では、聖書の 「読み」 が大いに発達した捕囚後の初期ユダヤ教における解釈を分析する。言うまでもなくこの時期の 「読み」 が、原始キリスト教団による聖書解釈が生み出された土壌なのである 。
(63) 1 - 2 の ④ を参照。
(64) Smith, op.cit cit., p.179.
(65) ibid.
(66) ibid.
(67) ibid., p pp.1 79 - 81 .
(68) この点については 2 - 4 で詳しく扱う。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
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