2022-06-28 (Tue)

本日のキーワード : 日本、国史、高天原、日高見国、ユダヤ人、ユダヤ系メディア、ユダヤ教、キリスト教
Jewish Media Ownership and Management—An Update
ユダヤ系メディアのオーナーシップとマネジメント - 最新情報 ③

Strong’s essay begins with a story of her first job in journalism at BostInno. Her first source is to BostInno’s new owner at the time, American City Business Journals, which is itself owned by Advance Publications. Curiously, ACBJ does not show its CEO on its website, only its Executive Vice President, Chief Financial Officer, and other executives, some of whom may be Jewish and some clearly not. The chokepoint of media control is found higher up, at Advance Publications. It was founded by a man going by the name Samuel Irving Newhouse, a benignly Gentile name, but whose real name was Solomon Isadore Neuhaus, Jewish, born of Jewish immigrants. The Neuhaus family continues in substantial ownership and operation of Advance today. Descendant of founder Solomon, Steven Newhouse (Neuhaus) is the current President and CEO, and past Presidents included Robert Sauerberg, also Jewish.
ストロング氏の論説は、彼女がジャーナリズムの世界で初めて BostInno で仕事をしたときの話から始まっている。彼女の最初のソースは、BostInno の当時の新しいオーナーである American City Business Journals (ACBJ) であり、それ自体が Advance Publications のオーナーである。不思議なことに、ACBJ のウェブサイトには最高経営責任者 (CEO) は掲載されておらず、上級副社長、最高財務責任者、その他の役員のみで、その中にはユダヤ人である可能性のある者も、明らかにそうではない者もいる。メディア支配のチョーク・ポイント (要衝) は、より上位にある Advance Publications にある。この会社は、サミュエル・アーヴィング・ニューハウスという、いかにも善良そうなキリスト教徒風の名前の男が設立したが、本名はソロモン・イサドア・ノイハウスというユダヤ人であり、ユダヤ系移民の子として生まれた。ノイハウス家は、現在も Advance 社の実質的な所有と運営を続けている。創業者ソロモンの子孫であるスティーブン・ニューハウス (ノイハウス) が現在の社長兼 CEO であり、歴代社長には、同じくユダヤ人のロバート・ザウアーバーグがいる。

サミュエル・アーヴィング・ニューハウス
Ms Strong, whose profile picture shows her to be a fair-skinned blond Nordic type, next displays a tweet listing a few major corporate media mergers as evidence for the claim she makes in the title. It would require a complete essay itself to explore the Jewish influence among the corporations named, but here we will look at only the larger firms swallowing the smaller ones, and only at the founders and top executives.
ストロング氏は、プロフィール写真では色白の金髪の北欧系で、その後に、タイトルにある主張の根拠として、大手企業のメディア合併を挙げたツイートを表示している。挙げられた企業間のユダヤ人の影響力を探るには、それだけで一冊のエッセイが必要になるが、ここでは、中小企業を飲み込む大企業、そして創業者やトップエグゼクティブだけを取り上げてみることにする。

レベッカ・ストロング
The first is the New York Times, originally purchased by the Jew Adolph Ochs and now well-known to be owned and operated by the Jewish Sulzberger family for well over a century. Its new Executive Editor will be Joseph Kahn, the fifth Jewish top Editor at the Times since 1964, covering almost the entire period until today. Next in the mergers and acquisitions list is BuzzFeed. Founder and CEO Jonah Perretti was born of a Jewish mother, making him Jewish. Peretti was also the founder of Huffington Post, now HuffPost, also consolidated under BuzzFeed ownership.
まずニューヨーク・タイムズは、ユダヤ人のアドルフ・オックスに買収され、現在はユダヤ人のサルツバーガー一族が 100 年以上にわたって経営していることで有名である。その新編集長は 1964 年以来、今日までのほぼ全期間をカバーする 5 人目のユダヤ人編集長、ジョーセフ・カーン氏である。次の買収・合併は、BuzzFeed。創業者で CEO のジョナ・ペレッティ氏は、ユダヤ人の母から生まれたので、ユダヤ人である。ペレッティは、ハフィントンポスト (現ハフポスト) の創業者でもあり、こちらも BuzzFeed の傘下に統合された。

アドルフ・オックス

アーサー・グレッグ・サルツバーガー

ジョセフ・カーン
VOX (which claims it “explains the news”) is next in the “Great Media Consolidation” Strong features. According to the About Us section of VOX, it was founded by three people, Ezra Klein, Melissa Bell and Matthew Yglesias. “Klein was raised in a Jewish family,” according to his Wikipedia Early Life entry. Bell appears to be non-Jewish, but Yglesias is three-quarters Jewish.
VOX ( 「ニュースを解説する」 と謳っている) は、ストロング氏の特集 「偉大なるメディア統合」 で次に登場する。VOX の About Us の項目によると、エズラ・クライン、メリッサ・ベル、マシュー・イグレシアスの 3 人によって設立されたとのことです。Wikipedia の Early Life の項目によると、「クラインは、ユダヤ人の家庭で育った」 。ベルは非ユダヤ人のようだが、イグレシアスは 4 分の 3 がユダヤ人である。




☆『Jewish Media Ownership and Management—An Update』 The Unz Review • An Alternative Media Selection
☆投資家サーベイ結果発表 「岸田政権、支持しますか?」
本日の書物 : 『日本国史 (上) 』 田中 英道 扶桑社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 この 『日本国史』 (上・下) を出すにあたって、最初にこの著作の 「歴史」 について述べることをお許し下さい。
まずこの二冊は 『國文學』 (学燈社) という雑誌の、平成十九年 ( 2008 年) 十月号から翌年の七月号にかけて連載した原稿が最初でした。つまり【きっかけが国文学の雑誌の依頼であった】ということです。【それまでの日本の歴史が、世界でもレベルの高い芸術、文化を蔑 (ないがし) ろにし、ただ政治と経済に終始し、貧富の差を殊更強調したものが多かった】のです。【戦後は、民主主義と称して、意識的に左翼のイデオロギーで書かれるものばかり】でした。
文化を階級的なものとして考え、せっかくの 『源氏物語』 でさえも、貴族階級のものとして軽視され、あの奈良の大仏も、民衆の熱い信仰を無視し、民衆が建設に駆り出され苦しんだ、と書かれていました。【その影響を、今の保守といわれる作者の歴史本にまで大きく受けて、そうだと思い込んでいる】のには驚かされます。【社会は階級社会ではなく、役割分担のものだ、ということを忘れている】のです。彼らは天皇のために信仰のために、その労働の役割を厭 (いと) わなかったのです。
さらに、この【世界でもっとも独自な文化と伝統を持つ日本の歴史】が、中国や朝鮮から学んだものだ、と今でも書かれています。そんなことはありません。三国の【文化の質を見分ける眼】を持たない歴史家は、歴史家ではありません。この三国は【質が全くといって良いほど異なる】のです。今は廃刊になりましたが、『國文學』 という雑誌は、文学研究の雑誌だけあって、その点を十分に書かせてもらえました。
その原稿を中心に、さらに後半を書き足し、「コラム」 を加えて、『日本の歴史 本当は何がすごいのか』 というタイトルで、平成二十四年 ( 2012 年) に育鵬社から出版されました。保守層に好評で、その後、扶桑社文庫にまでなりました。近頃の保守の小説家や評論家が出す 「日本国史」 ブームの先鞭と考えられているようです。
しかしそれまで私は 「新しい歴史教科書をつくる会」 の会長を務めたり、それ以後も日本国史学会を立ち上げたりして、他の【教科書に蔓延 (はびこ) る、左翼イデオロギー】を批判するのを専らにしていましたが、次第に、歴史というものをできるだけ、その 「歴史の現場」 で考える方法に切り替えていきました。そうした態度をとると、自ずから保守的になっていく歴史家としての自分に気付くようになりました。【歴史は決して否定から始まるものではない】からです。こうした、【歴史を肯定する態度】、その【価値を見出す態度】は、美術史を研究する上では【当たり前のこと】だったのですが、それが政治史、宗教史にも役立つと考えるようになりました。
邪馬台国の不在、【高天原 = 日高見国の事実】は、実際の地を歩いて、考古学的資料を検討しないとわからないものばかりでした。【日本の縄文時代の文化の再評価】を行い、【縄文土器・土偶の意味】を見出し、【この時代が 『日本書紀』 『古事記』 にいう高天原 = 日高見国の時代であった】ことがわかりました。そうした記述を加えたものが、平成三十年に刊行した 『日本国史』 (育鵬社) だったのです。縄文時代が、真の古代史の範疇に入ってきました。
美術史研究の時期、構想していた形象学 (フォルモロジー) が、実際の歴史にも役立つことを理解したのです。【文献がないと、歴史がわからないという風潮に対して、文字がなかった時代の長い、縄文時代から古墳時代まで、形で意味を読み取ることが肝要です】。その形象を見るために、日本国史学会の会員たちと、なかなか行けない場所までバス旅行をしたり、自動車で行ったりして、議論しながら見るということができ、大変助かりました。【文献の真実と嘘が見分けられるようになった】のです。そして、【新しい日本国の歴史の構成を試みました】。
【文化批判のフランクフルト学派をはじめ、左翼思想に侵された日本の狭い歴史を、本当の日本の歴史にする試みは、この本で完成したわけではありません】。【この本の新たな点は、多くの埴輪にユダヤ人埴輪を見出したことを書き入れたことです】。

自分でいうのも変ですが、この驚くべき発見、つまり【遠い、日本と全く正反対の西方の文化を持つ彼らが、どう日本に同化したのか、当時、人口の九分の一をしめた彼らの子孫たちが、どのように具体的な日本国史に影響を与えたのか、次の歴史はそれを書くことになりそうです】。』

ルカ文書のユダヤ人性
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現在、その勝手気まま・我儘な振舞いで、すでに大多数の日本国民が憤慨する中、NYゲーム三昧生活を “優雅に” ご堪能されているところの “某ご夫妻” が、私たち日本人の根幹を揺るがす事態を引き起こしていますが、ユダヤ・キリスト教に毒された “某ご夫妻とその宮家” に微かな望みをかけて変化を期待する暇がある (時間の無駄です!) のであれば、まず早急にご覧頂きたい書物で、ユダヤ・キリスト教的史観 (←つまりは、マルクス主義史観。これが理解できない方が非常に多いのは困りものですがw) の学校教育で “暗記させられた”、役に立たず且つ虚構のものである 「偽歴史」で はない、「本当の歴史」、そして、私たち日本人が世界に誇る、その国家の歴史 <国史> に対する理解を深めるために必読の、お薦めの良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 1,015,938(1,013,459)÷86,964,325(86,275,678)=0.0116・・・(0.0117) 「1.16%(1.17%)」

イタリア : 168,102(167,780)÷18,234,242(17,896,065)=0.0092・・・(0.0093) 「0.92%(0.93%)」

日本 : 31,125(31,042)÷9,241,386(9,145,373)=0.0033・・・(0.0033) 「0.33%(0.33%)」

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 3 章 原始キリスト教団
…3 - 2 ではルカ文書を取り扱う。伝統的見解では、ルカが異邦人キリスト者のために著作した異邦人の著者であることは議論の余地のないこととされてきたが、近年の見解ではルカ文書のユダヤ人性を指摘する研究が多く提出されている。それらの研究では 「ルカがトーラーについて非常にポジティブな見解を持っていること」 も指摘されており、これらの報告に基づきつつ、ルカが初期ユダヤ教におけるトーラーという前提の上で自らの解釈を 「文学」 の形態において展開していることを示す。ルカ文書で 「聖霊」 と 「天使」 が非常に重要な概念であることをも、ルカによる 「解釈」 の視点から取り扱う。ルカの 「文学者」 としての側面は従来指摘されてきたが、本研究はルカの文学技法が 2.4 で確認したところの初期ユダヤ教で発達した allusion の技法であり、トーラーの物語を 「透かし絵」 のように浮かび上がらせながら新たな物語世界を描き出していることを示す。まず技法においてルカは初期ユダヤ教の解釈様式を継承しているのである。更に 3 - 2 - 2 ではルカの 「透かし絵」 ( allusion ) を分析することによって、ルカが初期ユダヤ教における解釈と同様にトーラーを前提としつつ、同時にいかにユニークな解釈を展開しているのかを明らかにする。(1) 他の新約著者たち同様、ルカもまた 「モーセのような預言者 = イエス」 を意図している。ルカはモーセとイエスを重ねる描写を行いつつ、「モーセ (の手) を通して与えられた律法 (トーラー) 」 の授与と聖霊の授与を重ね、対応させながら描いていることが考えられる。ルカが聖霊降臨の舞台として示すペンテコステ (五旬祭) が、ユダヤ教のシャブオット (七週祭) であり、初期ユダヤ教のヨベル書や死海文書等では 7 に関連する祭日として非常に重視され、また恐らく 「トーラー授与の記念日」 の意味が意識されていた可能性がある。更にヨベル書の解釈を継承して、ルカはシャブオットにノア契約をも想起させていることも考えられる。 (2) ルカにおける聖霊授与の場面には、天地創造の祝福とノア契約における祝福を想起させる言葉が使われている。すなわちそれは 「全ての被造物への祝福」 である。ルカは異邦人への聖霊の授与を描く自らの物語の場面において、モーセ五書 (トーラー) におけるこの祝福を浮かび上がらせる。神の聖なる民と異教徒との区別を述べるレビ 20 章の食物規定を 「聖霊を注がれた共同体メンバーと堕落した民との区別」 と解釈したクムラン共同体による解釈を、ルカは全ての命への祝福の物語を allude させつつ、同じく 「聖霊」 の指標を用いながら転換させ、「異邦人も神の聖なる民とされた」 との自らの解釈を描き出していることが考えられる。 (3) 更にバベルの塔の物語をも浮かび上がらせながら、かつて神への反逆のために全世界に散らされた人間が、聖霊の授与によって再び一つとされる物語への 「語り直し」 が行われる。以上の分析からは、ルカが 「透かし絵」 ( allusion ) の手法を用いてモーセ五書の物語を想起させつつ 、自らの物語において 、初期ユダヤ教セクトメンバーの間で神の民であることの 「指標」 としての役割を担っていたと考えられる 「聖霊」 が、神を信じる異邦人にも注がれたと記し、異邦人宣教を正当化する根拠としている可能性が考えられる。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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