FC2ブログ

    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  支那 >  株式市場のピーク、不動産市場のピーク、そして債務のピーク ~ ミンスキー・モーメント

    株式市場のピーク、不動産市場のピーク、そして債務のピーク ~ ミンスキー・モーメント

    A storm is coming 301

    本日のキーワード : チャイナ、バブル、ミンスキー・モーメント、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教



    Jewish Media Ownership and Management—An Update
    ユダヤ系メディアのオーナーシップとマネジメント - 最新情報 ②

    shutterstock_557073697-600x397.jpg

    In a previous essay, “Obscuring the Jewish Problem in Alt Media: An Example,” I examined an article by naturopathic doctor and holistic health advisor Dr. Joseph Mercola, mirrored by CHD, in which he identified a number of media organizations censoring and discrediting him as part of the effort to suppress “disinformation” on the covid pandemic generally and covid vaccines specifically. Children’s Health Defense reposts Mercola’s essays, since Mercola is forced to take down his articles from his own website within 48 hours in order to try and avoid the censorship plus defamation these media organizations inflict on him. In my analysis, Mercola and CHD do well in the essay to reveal the aggressive censorship and media distortion activities of such organizations as Publicis Groupe and Newsguard, but fail to identify the true nature of those who own and control such organizations, using them as weapons of censorship and defamation against Mercola and CHD: Jews.
    前回のエッセイ 「オルト・メディアにおけるユダヤ人問題の隠蔽。その一例」 で、私は、自然療法医でホリスティックヘルス・アドバイザーのジョセフ・メルコラ博士がコロナ・パンデミック全般とコロナ・ワクチンに関する “偽情報” を特に封じ込める努力の一環として彼を検閲し信用を落とす多くの報道機関を特定した記事を Children's Health Defense (CHD) が複製しているものを検証してみました。CHD はメルコラ氏の論説を再掲載している。 なぜならメルコラ氏はこれらの報道機関が彼に加える検閲と中傷を避けようと48 時間以内に自分のウェブサイトから記事を削除せざるを得ないからである私の分析ではメルコラ氏と CHD は、Publicis Groupe や Newsguard といった組織の積極的な検閲とメディアの歪曲活動を明らかにする点では優れているがそうした組織を所有し支配しメルコラ氏と CHD に対する検閲と中傷の武器として使っている人々の本性を明らかにすることができないでいるそうユダヤ人

    Here I will conduct a basic analysis of Rebecca Strong’s recent article on the CHD website, claiming 90% of media is owned by 6 companies, in light of Pierce’s analysis of Jewish media control referenced indiscreetly but boldly by Galtung. Pierce’s analysis was first presented in 1995 according to MacDonald. It is past time to update our understanding of Jewish control of mass media today. We will look exclusively at the sources and references Rebecca Strong provides in her article itself. Just like Mercola and CHD when examining the media monsters censoring and defaming them, Strong too has the ability and insight to recognize the overwhelmingly Jewish ownership and operation of the media giants she examines—but will not.
    ここでは、メディアの 90 %は 6 社によって所有されているというレベッカ・ストロング氏の CHD ウェブサイト上の最近の記事について、ガルトゥング氏が無遠慮に、かつ大胆に言及したユダヤ系メディアの支配に関するピアス氏の分析に照らして、基本的な分析を行う。マクドナルド氏によれば、ピアス氏の分析は 1995 年に初めて発表された。今日のマスメディアのユダヤ人支配に関する我々の認識をアップデートすることが早急に求められている。私たちは、レベッカ・ストロング氏が彼女の記事の中で提供している情報源と参考文献だけを取り上げます。メルコラ氏や CHD がメディア・モンスターの検閲や中傷について調査したように、ストロング氏もまた、彼女が調査したメディア大手の圧倒的なユダヤ人所有・運営を認識する能力と洞察力を持っているが、そうはしないであろう。

    We will. I will present this analysis in multiple parts, since Strong’s essay is admirably long and thorough (except for the key omission which we will explore).
    我々はそうする。ストロング氏の論説は見事なまでに詳しく書かれているので、この分析を何回かに分けて紹介することにする (ただし、我々が検証する重要な欠落を除く)。

    Before we get to the article itself, in her “author’s note” Strong quotes Supreme Court Justice Louis D. Brandeis: “We can have democracy in this country, or we can have great wealth concentrated in the hands of a few, but we can’t have both.” Brandeis was of course celebrated as the first Jewish appointee to the Supreme Court, and was certainly a member of that group that at least by the 1960s could be characterized as having “wealth concentrated in the hands of a few”—the American Jewish power elite, and an elite hostile to the traditional White majority.
    記事そのものに入る前に、ストロング氏は「著者あとがき」の中で、最高裁判事ルイス・D・ブランデイス氏の言葉を引用している。「この国では民主主義を持つこともできるし、少数の人に大きな富を集中させることもできる。しかし、その両方を手に入れることはできない。」 ブランデイス氏は、もちろん、最高裁に任命された最初のユダヤ人として有名であり、少なくとも 1960 年代までには“少数の手に富が集中している” と特徴づけられるグループの一員であったことは確かである - アメリカのユダヤ人パワーエリート、そして伝統的多数派の白人に敵対するエリートたちである。

    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    パペット岸田・林

    『Jewish Media Ownership and Management—An Update』 The Unz Review • An Alternative Media Selection

    投資家サーベイ結果発表 「岸田政権、支持しますか?」



    本日の書物 : 『マネーモンスター 中華帝国の崩壊』 藤井 厳喜 ダイレクト出版



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 【企業としては借り入れの金がピークに達した時に、銀行の方から 「返してください」 となる】のです。「返してください」 と言われた時には、みんな条件が同じですから、マーケットはピークアウトして値段は下がってしまっています借り入れだけは増えているわけです。

     ですから、50 億円を借りて、買った土地の値段が 50 億円だったら、売ってそのまま返せます。ところが、【その時はもうすでにマーケットが shrink (シュリンク 縮小) して、なくなっています】から、不動産ブームに乗った人はみんな同じことになっているわけです。みんな 「売りたい、売りたい」 となり、買ってくれる人が 1 人もいない、【no-buyers market (ノー・バイヤーズ・マーケット) になってしまう】わけです。

     そうすると、30 億円でも売れないわけです。【その時に 「さあ、返してください」 と言われたら】きついから【そこで企業はつぶれる】わけです。お金を返せませんが、【銀行は取り立てます】

     銀行も、土地を担保として取り上げても、その土地は売れないわけです。しかし 「これ以上はお金を貸しておくわけにはいきません」 ということになります。ですから、【マーケットがピークになった時から、実際に企業がお金を返す、圧力を受けて債務減らしをやる間にはタイムラグがあります】【それが大事】だということです。

     【実際に債務減らしをやらされる瞬間を、ミンスキー・モーメントと言うわけです】

     ですから、【バブルのピークとミンスキー・モーメントは時差がある】のですが、それをきちんとわきまえていた方がいいというのが、ミンスキーが言ったことなのです。これはどの経済でも起きることです。

    ハイマン・フィリップ・ミンスキー
    ハイマン・フィリップ・ミンスキー

     そして、債務をどんどん削減していけば、今度は健全な状況になるから、またそこから健全な経済成長が始まります。健全な成長が始まると、みんな金融レバレッジを利用したくなるのです。要するに、お金を借りて商売を広げれば儲かるわけですから、それをやって、またバブルになってしまうのです。これを繰り返しているのです。

     【ミンスキー・モーメント】というのは【マーケットのピークと、企業が本当に苦しくなって、債務減らしをやる瞬間、債務減らしを強制される瞬間には時差があるということ】ですその【債務減らしを始める瞬間がミンスキー・モーメント】であり別の言い方をすると【企業にとっての債務がピークに達した瞬間】ということです

     【それは株式市場のピークや不動産市場のピークと一致せず、それから遅れてやってくる】ということなのです。それは、言われてみれば【当たり前のこと】です。』

    日の丸

    原始キリスト教団 (= ユダヤ教イエス・キリスト派) の解釈


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、現在の支那の経済状況正しくかつタイムリーに解説している書物で、そこから生じてくると考えられる今後の国際情勢の変化をシミュレーションするのに最適なお薦めの良書になります。 

    読書 10-050

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    fudjeskd.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,013,459(1,013,408)÷86,275,678(86,245,526)=0.0117・・・(0.0117) 「1.17%(1.17%)」
    fudjeskd1.jpg

    イタリア : 167,780(167,721)÷17,896,065(17,879,160)=0.0093・・・(0.0093) 「0.93%(0.93%)」
    fudjeskd2.jpg

    日本 : 31,042(31,029)÷9,145,373(9,137,595)=0.0033・・・(0.0033) 「0.33%(0.33%)」
    fudjeskd3.jpg











    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

    fhdeusid.jpg
    『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 3 章 原始キリスト教団
     3 章からは原始キリスト教団の解釈を検討し原始キリスト教団が初期ユダヤ教における解釈を継承しつつどのような転換を行ったのかを提示する。まず 3 - 1 - 1 では律法に関するパウロの言説を取り扱うパウロは律法と信仰とを対置させこれがキリスト教によるユダヤ教の律法主義批判の根拠とされてきたのであるが事態はそれほど単純ではない。アガンベ (28) はパウロにおける律法と信仰の対立ではなく両者のより親密な関係を指摘する。パウロの 「律法」 の用語の中にある混在を整理するために3 - 1 - 2 では 「霊」 と 「肉」 に関するパウロの言説を扱う。 (1) ガラ 5:15 15 - 26 では擬人化された肉が神に敵対する。この事態をパウロは黙示的終末論における宇宙的善悪の戦闘として理解しているとの報告に基づき、天使と堕天使のモチーフが霊と肉に対応している可能性を指摘する。 (2) ロマ 8:1 1 - 7 では 「キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則 (ノモス) 」「罪と死の法則 (ノモス) 」 の拮抗 が描かれ、このことからパウロが単純に律法 (ノモス) を否定しているのではないことが指摘できる。 3 - 1 - 3 でパウロにおける律法の概念を更に検討する。私市 (29) の報告に基づき、 (1) パウロは律法と罪とを区別しており、罪には人間の不完全さによって完全には律法を遵守することのできない 「律法違反」 の罪と、人間が神のようになろうとする 「律法主義」 の罪との二種類の罪が存在すること、(2) 「律法」 を 人間の宗教制度と人間世界の営みとして総合的にとらえるパウロの律法観は 「流動性」 と 「変容性」 の特徴において指摘され、パウロは律法の全体像を 「キリスト」 として捉えなおしていることを確認する。パウロにおいても律法の聖性と善性が前提としてありそのイメージのもとにイエスの存在が考えられていることを確認することができる。またヤハウェの霊のもとにあるイスラエル共同体を形作る指標であるモーセ律法という前提のもとパウロがキリストにある神の霊の働き (聖霊) を 「 (キリストの) 律法」 として指標化していることが指摘され、「神の霊 ‐ キリストの霊 (聖霊) ‐ 律法」 の対応からはパウロにおいて律法が信仰に対立させられているとの言説は誤りであることが明らかにされる。(3) 「律法は天使によってモーセに与えられた」 との伝承を検討しつつ、パウロにおける霊と罪と律法との関連が、① 霊の律法 (本質的な律法、神の律法) = 天使② 文字の律法 (律法主義の罪) = 創造神に反逆する堕落天使という霊界のイメージと重なる構図を提示する。 (4) パウロは 「霊・肉」 の用語を用いつつも「肉 = 肉体」 「霊 = 霊魂」 と理解するヘレニズムとは異なる概念において思考している。パウロの言う 「肉」 は、「創造者に逆らう被造物」 のことであるとの私市の指摘は、死海文書の検討の際に確認された初期ユダヤ教における解釈と一致する。またパウロの言語における 「霊化」 について、彼が 「ユダヤ人」 を内面化したことが真の意味で神の律法を守る 「隠れたユダヤ人」 への普遍化すなわち律法を授与された 「ユダヤ人」 の概念の全ての人間への拡大へとつながったことが私市によって報告される。この指摘は本研究が提示する、ユダヤ教の聖書解釈を継承しつつもキリスト教が行った解釈の 「転換点」 と重なる (30)。(5) クムラン共同体にとってもパウロにとっても、「罪」 とは 「創造者に対する被造物の反逆」 に他ならず、私市が指摘するところの神の霊による 「変容」、 霊によって形成される 「新しい人間」 についてのパウロの言葉は、聖霊による 「神の子 (天使) 」 への変容に関する初期ユダヤ教における解釈の言語と一致し、更にそれは回心・洗礼の概念とも重なる初期ユダヤ教の解釈・パウロの解釈両者において「創造者に反逆する人間」 から 「 神の子」 への 「再創造 (新しい創造) 」 に「神の霊 (聖霊) 」 が関係している
     3 - 1 - 4 で「神の子に変容する信仰者」 について頻繁に語るパウロ「神の子 (天使) 」 との自覚を持つ初期ユダヤ教セクトメンバーの解釈を継承している可能性を指摘する「神の子」 のイメージについてこのような想定をした場合「神の子 (神の独り子) であるイエス」 によって 「神の子性」 がイエスをキリストと信じる信者たちにも与えられるという新約聖書が語る構図 (31) は、概念の形成過程としては初期ユダヤ教神秘主義の 「神の子 (天使) 」 の自覚を持つ共同体の成員たちの間で「メシア = 神の (独り) 子」 との概念が生まれそれが神の子としてのイエスへとつながっている可能性が考えられるのではないだろうか。またパウロはイエスを出 23 章に根拠づけられる 「神の名を共有する天使」 のイメージのもとで捉えられている (フィリ 2:5 5 - 11) とのセーガルの指摘 (32) からは、イエスのイメージ自体が初期ユダヤ教における解釈の継承であることを見ることができるが、同時に原始キリスト教団においては 「神の名 = イエスの名」 への重大な転換が行われその結果 「イエスの名」 による洗礼が異邦人をも含む全ての人間を対象とする信仰共同体への入会儀礼の新たな枠組みの指標として採用されたことが考えられるのである。


    (28) ジョルジョ・アガンベン 『残りの時 パウロ講義』、上村忠男訳、岩波書店、 2005 年、 149149-54 頁。

    (29) 私市元宏 『ガラテヤ書簡とローマ書簡から見た使徒パウロの継承思想』、コイノニア刊行会、 2006年。

    (30) この転換をパウロとは異なる 「物語」 という手法で行ったのがルカである。

    (31) ガラ 3:26 等。

    (32) アラン・ F・セーガル 「クムランに照らした復活のキリストと天使的仲介者像」 『イエスと死海文書』、ジェームズ・ H・チャールズウァース編著、三交社、1996 年、427 -62 頁 』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。











    続きは次回に♥




    ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
    ↓↓↓↓↓↓↓

    にほんブログ村 本ブログへ
    にほんブログ村


    人気ブログランキング



    PVアクセスランキング にほんブログ村

    関連記事

    コメント






    管理者にだけ表示を許可する