2022-06-13 (Mon)

本日のキーワード : ネオコン、トロツキー、トロツキスト、ウクライナ、ゼレンスキー、ユダヤ人、ポーランド
NATO vs Russia: What Happens Next
NATO対ロシア : 次に起こること ④

The sinking ship
沈みゆく船
Ukraine, within its current borders, is already a thing of the past. Georgy Muradov, permanent representative of Crimea to the President of Russia and Deputy Prime Minister of the Crimean government, is adamant: “Ukraine in the form in which it was, I think, will no longer remain. This is already the former Ukraine.”
現在の国境内にあるウクライナは、すでに過去のものとなっている。クリミア共和国のロシア大統領付常駐代表で、クリミア政府副首相のゲオルギー・ムラドフ氏は、こう断言する。「かつてのような形のウクライナは、もはや残らないと思います。ここはすでに旧ウクライナなのです。」
The Sea of Azov has now become a “sea of joint use” by Russia and the Donetsk People’s Republic (DPR), as confirmed by Muradov.
アゾフ海は現在、ロシアとドネツク人民共和国 (DPR) による 「共同利用可能な海」 となっていることがムラドフ氏によって確認されている。
Mariupol will be restored. Russia has had plenty of experience in this business in both Grozny and Crimea. The Russia-Crimea land corridor is on. Four hospitals among five in Mariupol have already reopened and public transportation is back, as well as three gas stations.
マリウポリも復元されるであろう。ロシアはグロズヌイでもクリミアでも、この事業で十分な経験を積んでいる。ロシア-クリミア陸上回廊が始動した。マリウポリの 5 つの病院のうち 4 つはすでに再開され、公共交通機関も復活し、ガソリンスタンドも 3 つある。
The imminent loss of Severodonetsk and Lysichansk will ring serious alarm bells in Washington and Brussels, because that will represent the beginning of the end of the current regime in Kiev. And that, for all practical purposes – and beyond all the lofty rhetoric of “the west stands with you” – means heavy players won’t be exactly encouraged to bet on a sinking ship.
セベロドネツクとリシチャンスクの差し迫った喪失は、ワシントンとブリュッセルに深刻な警鐘を鳴らすだろう。なぜなら、それはキエフの現体制の終わりの始まりを意味するからだ。そして、あらゆる実用的な目的 - 「西側は君たちと共にある」 という高尚な美辞麗句の先にある - のために、重鎮たちは沈みゆく船に賭けることを必ずしも歓迎しない、ということだ。
On the sanctions front, Moscow knows exactly what to expect, as detailed by Minister of Economic Development Maxim Reshetnikov: “Russia proceeds from the fact that sanctions against it are a rather long-term trend, and from the fact that the pivot to Asia, the acceleration of reorientation to eastern markets, to Asian markets is a strategic direction for Russia. We will make every effort to integrate into value chains precisely together with Asian countries, together with Arab countries, together with South America.”
制裁の面では、マキシム・レシェトニコフ経済開発相が詳述しているように、モスクワは何が待ち受けているかを正確に把握している。「ロシアは、制裁は長期的なものであり、アジアへのピボット、東欧市場やアジア市場への再編成を加速させることが、ロシアの戦略的な方針であることから、これを推進している。我々は、アジア諸国、アラブ諸国、南米諸国とともに、バリューチェーンに的確に参加できるよう、あらゆる努力をするつもりだ。」
On efforts to “intimidate Russia,” players would be wise to listen to the hypersonic sound of 50 Sarmat state-of-the-art missiles ready for combat this autumn, as explained by Roscosmos head Dmitry Rogozin.
「ロシアを威嚇する」 試みについては、ロスコスモスのドミトリー・ロゴージン代表が説明したように、今秋に戦闘準備が整う50基の超音速最新鋭ミサイル 「サルマット」 に耳を傾けるのが賢明であろう。
This week’s meetings in Davos brings to light another alignment forming in the world’s overarching unipolar vs. multipolar battle. Russia, the baby twins, Chechnya and allies such as Belarus are now pitted against ‘Davos leaders’ – in other words, the combined western elite, with a few exceptions like Hungary’s Prime Minister Viktor Orban.
今週のダボス会議では、世界を覆う一極対多極の戦いの中で形成されるもう一つの構図が浮き彫りにされた。ロシア、双子の赤ちゃん、チェチェン、そしてベラルーシなどの同盟国が、「ダボス会議のリーダーたち」、言い換えれば、ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相のような少数の例外を除いて、欧米のエリートたちの連合体と対峙しているのである。
Zelensky will be fine. He’s protected by British and American special forces. The family is reportedly living in an $8 million mansion in Israel. He owns a $34 million villa in Miami Beach, and another in Tuscany. Average Ukrainians were lied to, robbed, and in many cases, murdered, by the Kiev gang he presides over – oligarchs, security service (SBU) fanatics, neo-Nazis. And those Ukrainians that remain (10 million have already fled) will continue to be treated as expendable.
ゼレンスキーは大丈夫だ。彼は英米の特殊部隊に守られている。家族はイスラエルにある 800 万ドルの邸宅に住んでいると伝えられている。彼はマイアミビーチに 3,400 万ドルの別荘を持ち、トスカーナにも別荘を所有している。平均的なウクライナ人は、オリガルヒ、治安部隊 (SBU) の狂信者、ネオナチなど、彼が率いるキエフのギャングに騙され、奪われ、多くの場合、殺害されたのだ。そして、残ったウクライナ人 ( 1,000 万人はすでに国外に逃亡)は、これからも消耗品として扱われ続けるだろう。
Meanwhile, Russian President Vladimir “the new Hitler” Putin is in absolutely no hurry to end this larger than life drama that is ruining and rotting the already decaying west to its core. Why should he? He tried everything, since 2007, on the “why can’t we get along” front. Putin was totally rejected. So now it’s time to sit back, relax, and watch the Decline of the West.
一方、ロシアのウラジーミル 「新ヒトラー」 プーチン大統領は、すでに崩壊しつつある欧米を根底から破滅させ、衰退させているこのドラマを終わらせることを全く急いではいない。なぜ、そうしなければならないのか? 彼は、2007 年以来、「なぜ我々は仲良くできないのか」 という正面切ってのあらゆる試みを行った。プーチンは完全に拒否された。だから今は、座ってリラックスして、欧米の衰退を見届ける時なのだ。




☆『NATO vs Russia: What Happens Next』 The Unz Review • An Alternative Media Selection
☆投資家サーベイ結果発表 「岸田政権、支持しますか?」
本日の書物 : 『ウクライナ紛争 歴史は繰り返す 戦争と革命を仕組んだのは誰だ』 馬渕 睦夫 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 要するに【ヌーランド】は【反ヤヌコビッチ・デモ】の開始以降、いわば【陣頭指揮】に当たっており、クッキーを配りながら【一緒にデモ】をしていました。ちなみに【ヌーランドの夫】は、【ネオコンの理論家】、【ロバート・ケーガン】です。また彼女は【ネオコンのチェイニー副大統領 (息子ブッシュ政権) の補佐官】を務めたこともあります。【今回のウクライナ紛争の真相を解くカギ】が【ネオコン】なのです。

ビクトリア・ヌーランド

ロバート・ケーガン

【ネオコン】は 1960 年代から米国で勢力を伸ばし始めました。【もともと左翼】でリベラルな人々が保守主義に鞍替えしたことから 「ネオ」 と呼ばれるという説明もありますが、これだけでは【ネオコンの正体】を見誤る危険があります。【ネオコンの元祖は、実はトロツキーです】。

レフ・ダヴィードヴィチ・トロツキー
【世界同時革命を唱えるトロツキー】は、一国社会主義を主張するスターリンとの路線闘争に敗れた結果、【ソ連を追放されメキシコに亡命、そこで暗殺】されました。この【トロツキーの世界革命思想を受け継いだユダヤ系トロツキストたち】が、【移民先の米国で社会党を乗っ取り、民主党と結合】して、【民主党左派の中核としてグローバリズム (世界統一政府) を主導するようになった】のです。

彼らは【表向き 「社会主義革命の輸出 」というトロツキー的看板を下ろし】、それに代わって【 「自由と民主主義の輸出」 】 (ということは【グローバリズムの推進】ということですが) によって【世界統一を達成する戦略を取った】のです。ところが、【民主党のケネディ大統領】が【ソ連との融和政策の平和共存政策】を取り始めたため、東西冷戦下におけるソ連共産主義勢力との紛争に従事していた【ネオコンは反発し、共和党に鞍替え】して今日に至っています。

そして今や世界統一を進める上で、【ネオコンが最も敵視】しているのが【プーチンのロシア】です。というのも、【プーチン】は【ネオコンの世界統一政府構想に早くから警告を発し、グローバリズムを批判してきた】ロシアの愛国主義者だからです。とりわけ、ロシアのエネルギー資源はロシア人が支配すべきだとして、米国などの外資による介入を排除してきたのです。【プーチンがいる限りロシアのエネルギー資源を奪うことができないネオコンは、ロシア国内及び世界各地で反プーチン運動を仕掛けている】のです。』

ポーランド・シオニズムの内部対立と内部抗争
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、2015 年に出版された 『アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ』 という書物を改訂し緊急出版されたものになりますが、いまウクライナで起こっていることを正しく理解ができるようになる良書で、本書一冊だけでも、国際政治のエッセンスが身に付くこと間違いなしの当ブログお薦めの書物になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 1,007,319(1,006,715)÷84,304,628(84,069,996)=0.0119・・・(0.0119) 「1.19%(1.19%)」

イタリア : 166,756(166,697)÷17,440,232(17,421,410)=0.0095・・・(0.0095) 「0.95%(0.95%)」

日本 : 30,655(30,619)÷8,861,405(8,838,747)=0.0034・・・(0.0034) 「0.34%(0.34%)」

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『ポーランド・シオニズムの統合問題 ―1920年代を中心に―』安井 教浩

それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 4 対立の代償 - 1920 年代後半のポーランド・シオニズム
以上に見てきたように、1920 年代におけるポーランド・シオニズムを特徴づけたのは、国内政策においても、また民族的郷土の建設に関しても、シオニスト内部で止むことなく繰り広げられた対立と抗争であった。シオニズム運動の 4 つの 「中心」 は、いずれも議会を通じてポーランドの政治に積極的に参与するという共通の志向をもちながら、地域的な諸条件の差異に基づく政治観や政治手法の相違が、議会活動の様々な面において、「ユダヤ議員団」 が共同歩調をとることの妨げとなっていた。1926 年 5 月のピウスツキのクーデタによりポーランドの政情が一変すると、シオニスト議員たちはそれまでの議会を 「ユダヤ人を貧困化させた議会」 としてその解散を求めるが、第一議会は、「議会専横」 などと揶揄されたものの、その反面、少なくともクーデタまでは、「議会万能」 の時代を現出していた。その第一議会において、右派、中道、左派と民族的少数派とに 4 分された観のある当時の構図の中で、民族的少数派全体の動向にも影響力をもつユダヤ議員団は、無視しえない勢力と目され、政局の如何によっては、政治決定にも影響を行使しうる可能性をもっていたのである。しかし、議員団の主導権を握るシオニストの内訌は、議員団の議会政策をいずれも中途半端なものに終わらせ、それはユダヤ人社会にも大きな幻滅を与えることになった。1928 年に招集された第二議会になると、もはやユダヤ人議員に先の議会におけるような政治的選択肢は与えられなかった。正統派の 「アグダ」 をはじめとする非シオニストのユダヤ人政党の多くは政府の翼賛組織に絡め取られ、再結成された 「ユダヤ議員団」 の勢力は先の議会と比べてほぼ半減していた。そして何よりも権威主義的な性格を強めるピウスツキ体制 (サナツィア) の下で、議会の権能と役割は大きく低減していたのである。1929 年 12 月にライヒが死去し、ピウスツキ体制下での議会活動の限界を見て取ったグリュンバウムも 1932 年には国外に移ったことで、シオニストが議会政治に血道をあげた 「議会シオニズム」 の時代も事実上終焉を迎えることになった。ただ、トーンをはじめとして、少なからぬシオニストがその後も議会での活動を継続し、またシュヴァルツヴァルトやゴットリープのように、1920 年代には議会政治に直接関与しなかった指導者たちが 1930 年代後半になって下院議員になっていることも、つけ加えておいて良いであろう。こうしたことにも、国内政策を重視し、とりわけ議会政治に固執したポーランド・シオニストの特徴の一面がうかがわれるからである。
一方、世界シオニスト機構においては、グリュンバウムが同機構内の反ヴァイツマン派である 「急進派」 の領袖として、2 年ごとの世界会議のたびに、ヴァイツマンとの論戦を繰り広げていた。彼は、非シオニストもユダヤ機関に迎え入れようとするヴァイツマンの方針を、しばしばポーランド政府とライヒらとの 「合意」 に擬して、クレスィ生まれでポーランド語を知るヴァイツマンに向かい、「合意」 というよりも 「取引」 というに意味内容に近い 「ウゴダ (ugoda) 」 という表現を用いて批判を展開していた (12)。一方、「建設派」 のレヴィットやゴットリープはヴァイツマンを擁護し、それに与するライヒは、国内の選挙では 「シオニズムの敵」 とも手を結ぶ者が、非シオニストだからという理由で協力できないことがあろうかと、グリュンバウムに論駁を加える有様であった (13)。このように、他国の代表を前にポーランドの代表同士が痛罵しあうといった場面が、1923 年のカールスバード大会以後、1920 年代を通じて続いたのである。その結果、ポーランド・シオニストは世界会議に最も多くの代表を送りながら、その中核を成す一般シオニストの主要人物たちがヴァイツマン派と反ヴァイツマン派との抗争の真只中に身をおくことになり、ポーランド・シオニズム内部の対立ばかりを会議で印象づけて、例えば調停者として自らの存在感を示す余裕をもたなかったのである。
国内での議会活動において実りある成果をあげることが出来ず、また国際会議の場でも不毛な論戦に明け暮れる一般シオニストに倦んだユダヤ人大衆、とりわけ青年層の間には、一般シオニストから派生した修正派のシオニストを支持する気運が徐々に醸成されていく。また、1929 年に起こった世界恐慌の影響がポーランドにも及ぶようになり、社会主義シオニストの諸派、さらにはブンドが勢力を伸ばすにつれて、一般シオニストは徐々に凋落のときを迎える。
( 12 ) Protokoll der Verhandlungen des XIV. Zionisten- Kongresses vom 18. bis 31. August 1925 in Wien (London 1926), S.178,180; Protokoll der Verhandlungen des XV. Zionisten-Kongresses. Basel, 30. August bis 11. September 1927 (London 1927), S. 112, 116.
( 13 ) Ibid., S. 172⊖173.』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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