2022-05-15 (Sun)

本日のキーワード : 隷従への道、イギリス思想、ドイツ思想、自由主義、社会主義
Breaking the Spell
呪縛を解く ③
The Holocaust: Myth and Reality, Overview of the book by Dr. Nicholas Kollerstrom
ホロコースト : ニコラス・コラーストロム博士の著書 「神話と現実」 の概要

Of Soap and Lampshades
石鹸とランプシェードについて (二)
Auschwitz, for instance, was located right next door to the large Buna-Monowitz industrial plant run by I.G. Farben, and which produced (from coal) much of the Reich’s synthetic oil and rubber, and without which the German war machine would have ground to a screeching halt – and whose labor force was sourced from the Auschwitz concentration camp itself. Some of them (the Aktion Reinhardt camps) were also part and parcel of a general policy established at the infamous Wannsee conference in January 20, 1942 for the systematic deportation ‘to the east’ of populations of ‘undesirables’ including Jews, Roma, communists and so forth, who were to be deposited east of the Urals once the Soviet Union had been, as the Germans confidently expected, quickly vanquished by the, up until then, entirely successful German war machine. Thus, the term ‘Endlosung’, which has been tendentiously interpreted by the orthodox holo-historians to mean, ‘final solution’, really means ‘end’ or ‘goal’ – in this case, deportation to the east, but which action was thwarted by the unexpected resistance to, and, of course, eventual failure of Operation Barbarossa, i.e., the German invasion of the Soviet Union.
たとえば、アウシュヴィッツは、I.G.ファルベンによって運営されていた大規模なブナ・モノヴィッツ工業工場のすぐ隣にあり、この工場では、帝国の合成油とゴムの多くを (石炭から) 生産し、これがなければ、ドイツ戦争マシーンは完全に機能停止していたであろう - その労働力はアウシュヴィッツ強制収容所そのものから得られていたのだ。そのうちのいくつか (アクティオン・ラインハルト収容所) は、1942 年 1 月 20 日の悪名高いヴァンゼー会議で定められた、ユダヤ人、ジプシー、共産主義者などを含む 「好ましくない」 人々を 「東方」 に組織的に追放する基本方針の一部であり、彼らは、ドイツ人が自信たっぷりに予期したように、それまで完全に首尾よくいっていたドイツ戦争マシーンによって、ソビエト連邦が崩壊すればウラル山脈以東に移されることになっていたのである。このように、「Endlosung」 という用語は、正統派のホロコースト歴史家達によって 「 (ユダヤ人問題の) 最終的解決」 を意味するものとして恣意的に解釈されてきたが、実際には 「終わり 」あるいは 「目標」 を意味している。この場合、東方への強制送還が、バルバロッサ作戦、すなわちドイツのソ連侵攻に対する予想外の抵抗と、もちろん最終的な敗北によって阻まれたのである。
But what these camps were not, according to Kollerstrom, were monstrous extermination factories that took in train loads of human beings and simply ground them up into human corpses. This image, he maintains, is a brutal and inhuman legacy that has come to haunt the Western imagination and form the foundation of a demented sacred myth that has, along with ancillary myths, come to underpin a society based on UnTruth – we are, he says, the The People of the Lie – and which has also expediently come to serve American and Western imperial interests in their truly monstrous culture of ‘endless war’.
しかし、コラーストロム氏によれば、これらの収容所は、列車で運ばれてきた人間をただ粉砕して人間の死体にしてしまうような巨大な絶滅工場ではなかった。 このイメージは、西洋人の想像力を悩ませるようになった残忍で非人間的な遺産であり、付随する神話とともに、誤った真実に基づく社会を支えるようになった狂気の聖なる神話の基礎を形成していると、彼は主張する。- そして、この神話は、「終わりなき戦争」 という本当に恐ろしい文化の中で、アメリカや西洋の帝国的利益に都合よく奉仕するようになったのである。

None of this, of course, is to condone or fail to recognize the horror and injustice of the systematic detainment of hundreds of thousands or even millions of people in slave labor camps where typhus and other diseases ran rampant, and where, if not systematic killings, then certainly sporadic brutalities would have taken place. But, again, they were not, as we have been assured all of our lives, mere factories for processing humans into corpses.
もちろん、チフスやその他の病気が蔓延し、組織的な殺戮とまではいかなくても散発的な残虐行為が行われたであろう奴隷労働キャンプに何十万、何百万の人々が組織的に収容されたことの恐怖と不当性を容認したり認識しなかったりするつもりは毛頭ない。しかし、繰り返しになるが、私たちがこれまでずっと言われてきたように、それらは人間を死体として処理する単なる工場ではなかったのだ。
So there you have it, the ‘case’. But what of the evidence?
これが 「事例」 である。しかし、証拠はどうだろうか?
こちらもご参照💓
↓

☆『ナチ・ドイツにおける経済の脱ユダヤ化 ― 1938年十一月ポグロムの社会経済的背景 ―』 山本達夫



☆『Breaking the Spell』 The Unz Review • An Alternative Media Selection
☆投資家サーベイ結果発表 「岸田政権、支持しますか?」
本日の書物 : 『隷従への道』 フリードリヒ・ハイエク 日経BP
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【思想の潮流】のこうした【変化】が、【従来の伝播とは正反対の向きで起きた】ことは注目に値する。過去 200 年以上にわたり、【イギリスの思想は東へ東へと伝えられていた】。イギリスで形成された自由の原則は、全世界に広まると思われたものである。【ところが東へと伝わる勢いは、1870 年頃をピークにその後は衰えていく】。

『ドイツ帝国宣言』 アントン・フォン・ヴェルナー
代わって【異なる思想】が、といってもそれは【新しいものではなくきわめて古い思想】だったが、ともかく【それが今度は東から伝わるようになる】。イギリスは政治や社会の分野での知的指導力を失い、思想の輸入国に転落した。続く 60 年間は【ドイツが知の中心となり、同国の思想が東へ西へと伝播して、20 世紀の世界を支配する】ようになる。【ヘーゲル】であれ、【マルクス】、【リスト】、【シュモーラー】、【ゾンバルト】、【マンハイム】であれ、【きわめて急進的な社会主義】であれ、穏健な【 「組織化」 】や【 「計画」 】であれ、【ドイツの思想】はどの国でもすみやかに受け入れられ、同国の制度は模倣された。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

カール・マルクス
【社会主義を始めとするこれらの思想の大半】を生んだのはドイツではないが、【完成させたのはドイツ】であり、【 1875 年頃から 1925 年頃にかけて、ドイツ思想は最盛期を迎える】ことになる。【この期間に社会主義の理論と実践においてドイツがどれほど大きな役割を果たしたかは、現在では忘れられがちだ】。社会主義がイギリスで真剣に議論されるようになる 30 年も前に、ドイツ議会では社会主義政党が多数の議席を占めていたこと、【社会主義の理論的発展は比較的最近までドイツとオーストリアにほぼ独占され、今日のロシアでの議論でさえドイツでの発展が出発点になっていることも、忘れられている】。イギリスの社会主義者の多くは、自分たちがようやく認識し始めた問題の大半がとっくの昔にドイツの社会主義者に議論し尽くされたことに、いまだに気づいていない。』

「最高効率の労働体系」 を実現する方途
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、資本主義を研究する学問である経済学において、偉大なる経済学者の一人であるフリードリヒ・ハイエクが、ナチズム (あるいはファシズム) と社会主義・共産主義の類似性を明らかにしつつ、 それらの集産主義体制が必然的に全体主義へと至ってしまう危険性について警鐘を鳴らした、非常に有名な書物で、本書を通じて、『 「法の支配」 に基づく自由民主主義』 がいかに大切なものであるのかを改めて理解することができ、財務官僚如きにコントロールされ、「法の支配」 を無視した勝手な決定を次々と行っている (例 : ウクライナへの軍事物資支援 = 戦争行為)、トコトン無能な “岸田政権” も、実は、ハイエクが警鐘を鳴らしたものに、まさしく繋がっているという現状が良く分かるようになる、当ブログお薦めの良書になります。無能で危険極まりない岸田一派は、政権のみならず、政界そのものから抹消することが、私たち日本国民の喫緊の課題となりますので、是非広く日本国民の皆様にお読みいただきたいと思います。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 997,414(997,111)÷81,839,874(81,727,705)=0.0121・・・(0.0122) 「1.21%(1.22%)」

イタリア : 164,417(164,304)÷16,767,773(16,726,990)=0.0098・・・(0.0098) 「0.98%(0.98%)」

日本 : 29,788(29,761)÷8,055,713(8,016,485)=0.0036・・・(0.0037) 「0.36%(0.37%)」

さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。

ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものであることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらには、ウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、、次の論文を見ているところとなります。

☆『ナチ・ドイツにおける経済の脱ユダヤ化 ― 1938年十一月ポグロムの社会経済的背景 ―』 山本達夫
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 第 9 章 十一月ポグロムと経済の脱ユダヤ化政策の収束
4. 十一月ポグロム後の会議
十一月ポグロム収束後の 11 月 12 日,先の 10 月 14 日の会議と同じライヒ航空省の建物においてゲーリングを議長にした会議がふたたび開かれた。 *836 ) この会議の性格については,十一月ポグロムの事後処理という評価がされることがある。 *837 ) たしかにそうした面もあった。破壊された建物や割られたガラスに対する保険会社の負担が議論されたことや,廃墟となったジナゴーグの跡地の利用方法が話し合われたことは事後処理の部類に入るであろう。
しかしこの会議には中断されたように終わっていた 10 月 14 日の会議の継続という面があり,じっさい会議の大部分はこれで占められている。すなわちユダヤ人の経済からの排除ということばの裏側にある 「最高効率の労働体系」 を実現する方途の提示である。これにゲッベルスによるユダヤ人差別立法の提案による中断 *838 ) や保険業界代表ヒルガルトを招いての保険金支払いの件, *839 ) また主要案件が出つくした後でのハイドリヒによるユダヤ人の国外移住政策に関する意見表明 *840 ) などが差しはさまれたかたちで全体が構成されている。
この会議が 10 月 14 日の会議の継続であるというのは,ゲーリングが取り上げる内容がそれとほぼ同じだからである。ナチ党員による個人的なアーリア化の問題,ユダヤ営業経営や百貨店をどうするのかといった問題など,彼が会議の冒頭で明らかにしたように 「主たる問題は広範にわたる経済問題」 *841 ) が会議の主題であった。このためゲーリングは戦後のニュルンベルク裁判の法廷で,会議の主題とはさほど関係のないゲッベルスの反ユダヤ的な長弁舌 (ユダヤ人の映画館・劇場・海水浴場・公園のベンチなどの使用・入場禁止,ユダヤ人専用列車など) を聞かされて 「イライラしてきた」 ことを思い出したのだった。 *842 )
経済問題のなかでとくに取りあげられたのは商店をどうするのかという問題である。これについてゲーリングは,会議が始まった直後につぎのようにのべた。「ゆえに本官は,経済大臣に,商店の営業停止についてはあらかじめ非常に広範に,とてつもなく広範にやっていただくことをお願いする。しかもわれわれが自らの原則に照らし合わせてよしと見なす程度ではなく,ユダヤ商店に対しては一人のアーリア化希望者もいないという考えを前提とするくらい広範にやっていただきたい。したがってこの点に関しては絶対的にきちんとしていなくてはならない」。 *843 )
長い中断のあとの経済大臣フンクの発言は,これに呼応するものである。「決定的な問題はつぎのことです。すなわちユダヤ商店は再開されてしかるべきかどうか」。 *844 )
*836 ) IMG. Bd. 28, Dok. 1816-PS, pp. 499-540. 全文の翻訳は拙訳 「ライヒ航空省におけるユダヤ人問題に関する会議 ― 1938 年 11 月 12 日 (上) (下) 」 『研究論叢』 第 26 巻第 1 号 (東亜大学学術研究所) 2001 年 12 月,29-48 頁,『研究論叢』 第 12 巻第 2 号・第 27 巻第 1 号合併号,2002 年 12 月,1-22頁。
*837 ) 芝, 前掲論文203 頁。
*838 ) 前掲拙訳 「ライヒ航空省におけるユダヤ人問題に関する会議 ― 1938 年 11 月 12 日 (上) 」 38 - 40 頁。
*839 ) 前掲拙訳 (上) 41 - 1 頁,前掲拙訳 (下) 3 - 4 頁。
*840 ) 前掲拙訳 (下) 14 - 19 頁。
*841 ) 前掲拙訳 (上) 31 頁。
*842 ) IMG. Bd. 9, p. 590.
*843 ) Ibid., p. 504.
*844 ) Ibid., p. 523. 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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