2022-05-05 (Thu)

本日のキーワード : 検察、鑑定、科警研
American Pravda: Vaxxing, Anthony Fauci, and AIDS
アメリカン・プラウダ ワクチン接種、アンソニー・ファウチ、そしてエイズ 2021年12月6日 ③
The Hidden Background of American Biological Warfare Programs
アメリカの生物兵器プログラムの知られざる舞台裏

Kennedy is most closely identified with Covid vaccine issues, and I was pleasantly surprised to discover few sharp disagreements on those matters, but I was even more pleased with his discussion of one of my own areas of focus. I regard the long-obscured history of America’s massive biowarfare program as central to properly understanding the global epidemic currently ravaging the world, but any such association has been almost entirely avoided by mainstream journalists and even within the alternative media very few have been willing to broach that subject. Yet Kennedy squarely confronts the reality, devoting his last and second-longest chapter to this topic, ensuring that many millions will probably now encounter it for the first time.
ケネディはコロナウイルス・ワクチンの問題に最も深く関わっており、その問題に関して明確な意見の相違がほとんどないことに私は大変驚きましたが、それ以上に私が注目している分野の一つを彼が論じてくれたことに喜びを感じています。私は、アメリカの大規模な生物兵器プログラムの長い間隠蔽されてきた歴史は、現在世界を襲っている世界的な流行を正しく理解する上で核心的なものだと考えているが、主流のジャーナリストはそうした関連性をほとんど避けてきたし、代替メディアの中でさえ、この話題に触れようとする者はほとんどいなかった。しかし、ケネディは現実と正面から向き合い、最後の、そして 2 番目に長い章をこのテーマに割いて、何百万もの人々が初めてこのテーマに触れることを可能にしているのである。

Although the author is a liberal Democrat, with deep ideological roots and the strongest of family pedigrees, in today’s topsy-turvy America his only significant mainstream media coverage came from an hour-long interview by Tucker Carlson of FoxNews, who praised him as “one of the bravest and most honest people” he’d ever met. And near the end of that broadcast, listeners were told that if they only read one chapter of the book, the section on American biowarfare was the most important:
著者はリベラルな民主党員で、思想的にも深く根ざしており、家系もしっかりしているが、今日の混乱したアメリカでは、主流メディアで大きく取り上げられたのは、Foxニュースのタッカー・カールソンによる 1 時間のインタビューで、彼はこれまで会った中で 「最も勇敢で正直な人」 の一人と賞賛されただけであった。そして、その放送の最後には、もしこの本の 1 章だけを読むなら、アメリカの生物兵器に関する部分が最も重要であると視聴者に伝えたのである。
That chapter begins with a brief overview of the World War II origins and later growth of those controversial military programs, noting that they were officially abolished by President Richard Nixon in 1969, and afterwards banned by international treaty. But those prohibitions contained a large loophole, allowing the continuing existence of “dual use” biodefense projects, so much of what had been biological warfare development was simply rechristened “vaccine research” and shifted from the Pentagon to the National Institutes of Health.
その章は、第二次世界大戦の起源と、論争の的になった軍事計画のその後の発展についての簡単な概観から始まり、それらが 1969 年にリチャード・ニクソン大統領によって公式に廃止され、その後国際条約によって禁止されたことを指摘する。しかし、この禁止令には大きな抜け穴があり、「軍民両用」 の生物兵器開発プロジェクトの存続を許し、生物兵器開発の多くは単なる 「ワクチン研究」 と名前を変え、ペンタゴンからアメリカ国立衛生研究所 (NIH) に移されたのである。
Kennedy then focuses his attention on Dr. Robert Kadlec, a central figure in the story he tells. From the late 1990s onward, Kadlec had been one of America’s leading advocates of biowarfare, arguing that the technology offered the possibility of launching powerful attacks against the food supply or population of global adversaries while minimizing the risk of direct retaliation. As he wrote in 1998:
そして、ケネディが語る物語の中心人物、ロバート・カドレック博士に注目する。カドレック博士は、1990 年代後半からアメリカの生物兵器の主要な提唱者の一人であった。この技術は、世界の敵対国の食糧供給や住民に対して強力な攻撃を行う可能性を提供すると同時に、直接的な報復のリスクを最小限に抑えることができると主張していた。彼は 1998 年にこう書いている。
Biological weapons under the cover of an endemic or natural disease occurrence provides an attacker the potential for plausible denial. Biological warfare’s potential to create significant economic losses and consequent political instability, coupled with plausible deniability, exceeds the possibilities of any other human weapon.
風土病や自然病の発生を装った生物兵器は、攻撃者にその存在をもっともらしく否認できる可能性を提供する。生物兵器は、多大な経済的損失とそれに伴う政治的不安定を引き起こす恐れがあり、もっともらしい否認の可能性と相まって、他のいかなる人間兵器の可能性も超えているのである。

ロバート・カドレック
Over the last few decades, our biowarfare programs have absorbed well over $100 billion in government funding, yet ironically the only known victims have been the American citizens who died in the false flag anthrax attacks that quickly followed 9/11. As Kennedy explains, those deadly bioweapon mailings to leading U.S. Senators and journalists stampeded Congress into passing the controversial Patriot Act and although purportedly from Islamic terrorists, the FBI later determined that the spores had been drawn from our own biowarfare stockpiles, possibility the one at Ft. Detrick. Although I had long been aware of these facts, until reading Kennedy’s book I hadn’t known that Kadlec’s business associates benefited enormously from those mysterious attacks, which panicked the government into rescuing their BioPort corporation from the brink of bankruptcy with huge and lucrative new biodefense contracts.
過去数十年間、生物兵器プログラムは 1,000 億ドル以上の政府資金を投じてきたが、皮肉なことに、9 ・11 の直後に起こった炭疽菌による偽旗攻撃で死亡したアメリカ国民だけが知られているのである。ケネディが説明するように、米国の主要な上院議員やジャーナリストに送られたこの致命的な生物兵器の郵送物は、議会を揺り動かし、物議を醸した愛国者法を可決させた。イスラムのテロリストからと称されたが、FBI は後に、胞子は米国内の生物兵器の備蓄から採取されたと断定し、フォート・デトリックのものが可能性があるとしている。しかし、ケネディの本を読むまで、カドレックのビジネス・パートナーがこの謎の攻撃から多大な利益を得ていたことは知らなかった。この攻撃によって、政府はバイオポート社を倒産寸前から救い出し、巨額の新規生物兵器防衛契約を獲得したのである。

フォート・デトリック





☆『American Pravda: Vaxxing, Anthony Fauci, and AIDS』 The Unz Review • An Alternative Media Selection
☆投資家サーベイ結果発表 「岸田政権、支持しますか?」
本日の書物 : 『ウイルス学者の責任』 宮沢 孝幸 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 検察側の鑑定は、通常は、千葉県にある科学警察研究所 (科警研) で行うことが多いようですが、【科警研の人たちは、人のミトコンドリアのタイプ分けは、同一の人の証明にならないととわかっています】から、【ネコでも同じだろうから意味がない】と請け負わなかったのではないかと思います。
【検察】は、民間で請け負ってくれる人を探さなければならず、【大学の獣医師に依頼した】のでしょう。【その際、鑑定人の鑑定能力について十分に調べたのかどうかはわかりません】。
私は、厳密なやり方で鑑定をし、鑑定結果を裁判所に出しました。【こちらが鑑定した結果と検察側が出してきた鑑定には違いがありました】。
裁判日の前に、検察側と弁護側が質問し合う場がありましたので、弁護側は 「なぜ、短い領域で判定したのですか」 「提出されたデータ以外にも、データがあるのではないですか」 と質問しました。そのときに、【鑑定人が裁判に提出していないデータを持っていることがわかりました】。びっくりして、「なぜ、データを持っているのに隠していたのですか」 と厳しく問い詰めると、【鑑定人は、検察側から出さなくていいと言われたと話しました】。
【鑑定というのは、検察側からも弁護側からも独立していないと意味がありません】。私は弁護側から鑑定を頼まれましたが、弁護側に都合の悪いデータが出てきても、当然、裁判所に提出します。弁護側から 「このデータは被告人に不利だから出さないでくれ」 と懇願されたとしても、【裁判所にすべてのデータを提出するのが、鑑定をした者の責任です】。【自分たちに都合の悪いデータを隠していたら、まったくの不正義です】。
そもそも、本来であれば、【鑑定】は 1 か所だけに依頼するのではなく、【 3 か所くらいに依頼しなければなりません】。いくら独立した鑑定人に鑑定してもらっても、【 1 か所では間違いがある可能性もあります】。3 か所くらいの独立した鑑定人に鑑定をしてもらって、それらを照合することで、初めて信憑性の高い鑑定になります。
【日本の鑑定についていろいろと調べてみましたが、3 か所に依頼して照合するような厳密な鑑定は行われていないようです】。』

ポグロムを全面的に肯定するドイツ社会
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、正真正銘のウイルス専門家から見た、我が国における 「誤った新型コロナウイルス対策」 についての分かりやすい解説と、「ワクチン」 に対する正確な知識を得るための必要な情報が書かれた良書で、似非専門家が提唱するようなウイルス対策 (例 : 人と人との接触を 8 割減らす) をする必要が一切ない&なかったこと、また、何度も打ち続けないといけないような 「ワクチンもどき」 (ワクチンの免疫は 「二度なし」 です!) をどのように理解しておけば良いのかということが、正しく判断できるようになるお薦めの書物になります。

☆東大と阪大など、感染やワクチンにおける免疫記憶に必須なB細胞シグナル因子を発見

☆プレスリリース

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 993,019(992,256)÷81,227,679(81,139,895)=0.0122・・・(0.0122) 「1.22%(1.22%)」

イタリア : 163,244(163,113)÷16,349,788(16,279,754)=0.0099・・・(0.0100) 「0.99%(1.00%)」

日本 : 29,508(29,469)÷7,809,668(7,767,997)=0.0037・・・(0.0037) 「0.37%(0.37%)」

さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。

ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものであることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらには、ウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、、次の論文を見ているところとなります。

☆『ナチ・ドイツにおける経済の脱ユダヤ化 ― 1938年十一月ポグロムの社会経済的背景 ―』 山本達夫
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 第 9 章 十一月ポグロムと経済の脱ユダヤ化政策の収束
2. 十一月ポグロムの原因
十一月ポグロムの最初のイニシアティブがどこ (だれ) から出たのかを追究することは重要ではない。このような追究は,十一月ポグロムをたんなる事件史に矮小化するおそれがある。第三帝国の社会を理解するうえで有益なのはむしろ,8 月末の時点で公然とポグロムが煽られていたことを確認することである。いま一度先の新聞記事を引用する。
「なぜ供給過剰の経営部門を一挙に除去する機会が,いま活用されないのか理解に苦しむ。これはとくに商業部門についていえることである。あとかたもなく消え失せたところで国民経済にとって何の損失も意味しないようなユダヤ商店が非常にたくさん存在している。わずかばかりの資本の破壊は,現在すすめられている経営専門集団の健全化プロセスの利益によって埋め合わされるだろう」。 *790 )
ポグロムを全面的に肯定するこうした記事が平然と人びとの目に触れるような状況にあったことを念頭において,さらに史料的にあとづけることができる以下の諸点を確認しておきたい。
1 ) ゲーリングらが,9 月にフィッシュベックから依頼された商店の閉鎖をおこなうため,布告を待つだけの法律 ( 「引き出しの中の法律」 *791 ) ) をすでに準備していたこと。このことは,ニュルンベルク裁判に証拠として提出された 1938 年 12 月 11 日の会議の議事録から確認できる。 *792 )
2 ) 下からの反ユダヤ行動がすでに準備されていたこと。『ドイツ報告』 の伝える SA 隊員の報告によると,この隊員は十一月ポグロムの 2 週間も前 ( 10 月下旬) に,ある 「突撃隊の夕べ」 の席上,近々ユダヤ商店に対する攻撃があり,そのさい何をするのかが伝えられ,事前に決められていた 〔襲撃すべき〕 街の通りがわりあてられたという。実行日は後日知らされるとされ,参加者が (命令ではなく) 募られたという (そのさい希望者は非常にたくさんいたわけではなかったとその報告は書いている)。 *793 )
3 ) 反ユダヤ行動の際に予想される抵抗を防止するために,十一月ポグロムの 3 ~ 4 週間も前からユダヤ人の 「刀狩」 が始められたこと。『ドイツ報告』 によれば,ユダヤ人がアルファベット順に警察に呼ばれ,所持している銃刀砲剣類を提出させられたという。 *794 )
ここには 「六月行動」 とよく似た背景を確認することができる。ただし両者のあいだには相違点もある。たとえば 「六月行動」 では国家指導部が主導権をもっていたのに対し,十一月ポグロムを主導したのは SA や党員大衆であったことがそうである。また十一月ポグロムにおける親衛隊の任務が,ユダヤ営業経営を閉鎖もしくはアーリア化できるように,その経営所有者 (代表者) を逮捕するとことにあった点も異なっていた。労働力を確保するという目的は同じでありながら,「六月行動」 においては 「反社会的労働忌避者」 の逮捕が前景に出ていたのである。
十一月ポグロムを論じる研究は,17 才のポーランド国籍のユダヤ人青年グリュンスパン Grynszpan, Herschel 〔写真左〕 *795 ) の両親を見舞ったポーランド・ドイツ両政府による反ユダヤ措置の応酬から説き起こすものが多い。すなわちポーランド政府による 10 月 6 日付の在外ユダヤ人に対する再入国禁止令,これに対抗するかたちでのドイツ政府によるポーランド籍ユダヤ人の国外追放措置 ( 10 月 29 日期限) である。両国の措置によって国境地帯に多数のポーランド系ユダヤ人が置き去りにされることになった 〔写真中〕 。 *796 ) 当時パリに滞在中であったグリュンスパンは,ドイツ政府の反ユダヤ措置に激高してパリのドイツ大使館に出向き,応対した大使館員フォム・ラート vom Rath, Ernst 〔写真右〕 *797 ) を拳銃で撃ったというのである。 *798 )

グリュンスパンが 11 月 7 日にドイツ大使館員を銃撃するにいたった因果関係の連鎖は,1937 年末以来の第三帝国指導部の経済の脱ユダヤ化政策とはまったく無関係であり,そこには何の接点もない。しかし第三帝国指導部がこの暗殺事件を十一月ポグロムの口実としたために, *799 ) 両者が結び付けられることになった。「グリュンスパンの引き金」 説はその産物であり,これも先のニュルンベルク法同様,当時のナチのプロパガンダが現在の歴史解釈に影響をおよぼしている例とみることができる。
十一月ポグロムを個人的な動機から解釈したとするデッシャーの研究を批判しておきたい。デッシャーはグリュンスパンがフォム・ラートを撃った動機を追究し,① フォム・ラートに同性愛が原因の性病 (淋病性直腸炎) の通院歴があったこと,② 同性愛の相手がグリュンスパンであったこと,③ グリュンスパンがフランスに不法滞在中であったこと,を史料的に明らかにした。これにもとづいてデッシャーは以下の仮説を立てた。すなわち,家族を救おうとしたグリューンスパンが,フランスを合法的に出国するための金と旅券をフォム・ラートに強請し,それが断られたために殺害におよんだ,というものである。 *800 ) デッシャーの研究を邦訳した独文学者の小岸は,「まったくの個人的な動機」 という 「新事実」 が 「暗殺事件の動機に関する定説に重大な挑戦を投げかける鍵」 になったとして,「歴史の真実とまっすぐ向かい合おうとするデッシャー」 を賞賛している。そしてデッシャーの研究を 「これほど厳しくひとつの出来事を歴史の文脈でとらえられることを教えてくれた本はなかった」 と絶賛している。 *801 ) しかし,これほど科学的な歴史研究からかけ離れた無責任な評論はなかろう。たとえ同性愛関係のこじれが暗殺の動機にあったにせよ,これは価値のない事実である。なぜならその事実はポグロムの歴史的原因とは無関係だからである。 *802 ) 暗殺がポグロムを引き起こしたわけではない以上,十一月ポグロムに関与した人物の足取りを追うこと (事件史) は,十一月ポグロム発生のメカニズムの解明 (社会史) にはつながらない。
*790 ) A-30, "Arisierungen", in: Mitteldeutsche vom 28. 8. 1938.
*791 ) Schubladengesetz
*792 ) IMG. Bd. 28, Dok. 1816-PS, p. 523.
*793)DB, Ⅴ/12, A 33.
*794 ) DB, Ⅴ/11, A 11-12.
*795 ) Döscher, H.-J., Reichskristallnacht. Die Novemberpogrome 1938 (Frankfurt/M., 1988), p. 73.
*796 ) ドイツ・ポーランド国境に追放されたポーランド籍のユダヤ人Maurer, Trude, Abschiebung und Attentat. Die Ausweisung der polnischen Juden und der Vorwand für die 'Kristallnacht'. in: Pehle, Walter (ed.), Der Judenpogrom 1938. Von der "Reichskristallnacht" zum Völkermord (Frankfurt/M., 1988), p. 66.
*797 ) Döscher, H.-J., Reichskristallnacht. op. cit., p. 75.
*798 ) Graml, Hermann, Reichskristallnacht. Antisemitismus und Judenverrfolgung im Dritten Reich (München, 1988), Maurer, ibid., pp. 52-73.
*799 ) Döscher, Reichskristallnacht. op. cit. pp. 78.
*800 ) Ibid., pp. 51-76 小岸昭訳 『水晶の夜―ナチ第三帝国におけるユダヤ人迫害』 (人文書院,1990 ) 67-89 頁。
*801 ) 小岸,前掲書,262-263, 266-267 頁。
*802 ) 拙稿 (書評) 「Dieter Obst, "Reichskristallnacht." Ursachen und Verlauf des antisemitischen Pogroms vom November 1938」 『東亜大学紀要』 第 13 号 ( 2011 年),56 頁。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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