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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

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    キリスト教の神髄 ~ 人間には意志の自由がある?それとも、ない?

    A storm is coming 222

    本日のキーワード : アウグスティヌス、ペラギウス、修道院、キリスト教、予定説



    中国共産党

    History
    沿革 (五)

    Yan'an rectification movement
    延安整風運動

    In northern Shaanxi Province, while sandwiched between the Japanese and the KMT, the CCP began the Yan’an Rectification Movement of mass cleansing, killing many people. More than 10,000 were killed in the "rectification" process, as the Party made efforts to attack intellectuals and replace the culture of the May Fourth Movement with that of Communist culture. This type of repetitive massacre on such a massive scale did not prevent the CCP from eventually expanding its power to rule all of China. The CCP expanded this pattern of internal rivalry and killing from the small Soviet areas to the whole nation. The Nine Commentaries on the Communist Party describes Yan'an rectification movement as,
    陝西省北部では、日本軍と国民党に挟まれた状態で、中国共産党は集団浄化の延安整風運動を開始し、多くの人々を殺戮した。党は知識人を攻撃し、五・四運動の文化を共産主義文化に置き換える努力をし、「整風」 作業で 1 万人以上が殺された。このような大規模な虐殺が繰り返されても、中国共産党がやがて全中国を支配するまでに勢力を拡大することを妨げることはできなかった。中国共産党はこの内部対立と殺戮のパターンを小さなソビエト地域から全国に拡大したのである。共産党に関する九評は延安是正運動について、次のように説明している。

    "the largest, darkest, and most ferocious power game ever played out in the human world. In the name of “cleansing petty bourgeoisie toxins,” the Party washed away morality, independence of thought, freedom of action, tolerance, and dignity....Humiliation became a fact of life in Yan’an—it was either humiliate other comrades or humiliate oneself. People were pushed to the brink of insanity, having been forced to abandon their dignity, sense of honor or shame, and love for one another to save their own lives and their own jobs. They ceased to express their own opinions and recited Party leaders’ articles instead."
    「人類史上最大で、最も暗く、最も獰猛なパワーゲーム。「小ブルジョアジーの毒素を浄化する」 という名目で、党は道徳、思想の独立、行動の自由、寛容、尊厳を押し流した…延安では屈辱が紛れもない事実となった ― 他の同志を屈辱するか自分を屈辱するかだ。人々は、自分の命と仕事を守るために、尊厳、名誉や恥の意識、お互いへの愛情を捨てることを余儀なくされ、発狂寸前まで追い込まれた。彼らは自分の意見を言うことをやめ、代わりに党の指導者の文章を暗唱した。」

    Mao developed the techniques of "thought reform" (literally "washing the brain" in Chinese). Mao's tactics often included isolating and attacking dissenting individuals in "study groups." These techniques of pressure, ostracism, and reintegration were particularly powerful in China, where the culture puts great value on "saving face", protecting one's innermost thinking, and above all, identifying with a group. Individuals put through thought reform later described it as excruciating. The resulting changes in views were not permanent, but the experience overall seriously affected the lives of those who went through it. The CCP has used these same types of techniques on millions of Chinese since 1949.
    毛沢東は 「思想改造」 (中国語で文字通り 「脳を洗う」 ) の手法を編み出した。毛沢東の戦術には、しばしば 「研究会」 で異論を唱える個人を孤立させ、攻撃することが含まれていた。このような圧力、排斥、再統合の手法は、「面子を保つこと」「自分の心の奥底の考えを守ること」「何よりも集団に帰属すること」に大きな価値を置く文化の中国では特に強力であった。思想改造をさせられた人たちは、後にそれを耐え難いものであったと語っている。しかし、その経験は、経験者の人生に深刻な影響を与えた。中国共産党は 1949 年以来、何百万人もの中国人に対して、これと同じ種類の技術を使ってきました。

    Maoist revolution
    毛沢東革命

    In 1945–46, the U.S. attempted to force a negotiated settlement between the KMT and the Communists, but failed. In the face of economic collapse Mao Zedong established a totalitarian regime in 1949, forcing the elected constitutional Republic of China government to Taiwan.
    1945 年から 46 年にかけて、アメリカは中国国民党と中国共産党の交渉による解決を図ったが、失敗した。経済崩壊に直面した毛沢東は、1949 年に全体主義体制を確立し、選挙で選ばれた憲政の中華民国政府を台湾に押しやった。

    Mao liquidated millions of opponents, acting against the International society in the Korean War (1950–53), and around 1960 broke bitterly with the Soviet Union over the control of the Communist world. Mao's regime imposed strict controls over everyday life and cost the lives of tens of millions of people. Mao bluntly said,
    毛沢東は数百万人の反対者を清算し、朝鮮戦争 ( 1950 - 53 ) では国際社会に反する行動をとり、1960 年頃には共産圏の支配をめぐってソ連と激しく対立した。毛沢東政権は日常生活に厳しい統制を加え、数千万人の命を犠牲にした。毛沢東は単刀直入にこう言った。

    “What can Emperor Qin Shi Huang brag about? He only killed 460 Confucian scholars, but we killed 46,000 intellectuals. There are people who accuse us of practicing dictatorship like Emperor Qin Shi Huang, and we admit to it all. It fits the reality. It is a pity that they did not give us enough credit, so we need to add to it.”
    秦の始皇帝が何を自慢できるというのだ。秦の始皇帝は 460 人の儒学者を殺しただけだが、我々は 46,000 人の知識人を殺した。秦の始皇帝のような独裁政治を行ったと非難する人がいるが、我々はすべて認めている。現実に即しているのだ。十分に評価されなかったのは残念なので、加勢する必要がある。

    毛沢東 5
    毛沢東

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    パペット岸田・林

    “Chinese Communist Party” Conservapedia

    投資家サーベイ結果発表 「岸田政権、支持しますか?」



    本日の書物 : 『戦争と国際法を知らない日本人へ』 小室 直樹 徳間書店



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 【中世のキリスト教共同体 (corpus christianum) 】から話をはじめるにさきだって、これに【理論的基礎】を与えた【アウグスティヌス思想】をスケッチしておきたい。…

    アウレリウス・アウグスティヌス
    アウレリウス・アウグスティヌス

     アウグスティヌスの業績のなかで、とくに大切なのは【ペラギウス (Pelagius 360 ? - 420 ? ) との論争】である。【ペラギウスは、人間には意志の自由があると主張した】

    ペラギウス
    ペラギウス

     【アウグスティヌスは、人間の意思の自由を否定する】【人間は自分の力で善をなすことはできない】【善をなすのは、すべて神の恩恵 (グレイス/grace) に依る】のである。

     【ここにキリスト教の神髄が要約されている】キリスト教の要諦を一言でいえといわれればまさにこれである。

     パウロも強調しているではないか。人は、どんなに善を欲しても善をなすことができない。自分の心に反して悪をなしてしまう。【すべての人は罪人である】

     しかし、心理的に、人間の気持ちとして考えるときには、【これは、おそろしい教義である】ヘレニズム世界で多くの異教のなかで揉まれてゆくうちに宗教的垢 (あか) がついてきた

     【人間は、自由意志で 「善をなすこともできるのではないか」 という考え方が、どこかに芽生えてきた】のであった。

     【この考え方は、原罪を否定することとなり、キリスト教としては、とんでもない異端である】

     カトリックもキリスト教であるからこれを【ペラギウス異端】として激しく拒否した

     しかしどこからともなく【修道院】が湧いてきて【これが教会に熾烈な宗教的エネルギーを与えることになった】のである

     ちなみに、アウグスティヌスも、トマス・アクィナスも、後年のマルチン・ルターも修道院出身である。

     摩訶不思議なことと言わなければならない。

     【修道院】では、【厳格な修行をし善行をつみ、禁欲生活をおくる】

     そして、【修行や善行などの外面的行動 (オウヴァート・ビヘイビァー/overt behavior) をもって救済 (salvation) にいたる、としたのである】

     【これほど、非キリスト教的な考え方はない】福音書のどこにも修行せよとも善きことを行なえとも書かれていないイエス・キリストが十二使徒を選ぶときにも七十二使徒を選ぶときにも修行とも善行とも全く無関係に自由に選んでいるではないか。神が預言者を選ぶ方法もこのとおり【すべて、神の自由な意思決定による】

     神が救済する人を選ぶ方法もやはり同じ【神は、その人の外面的行動とは全く無関係に救済する人 (永遠の生命を与える人) を、自由な意思決定によって選ぶ】

     選ばれなかった人は永遠の死 (破滅) あるのみである。

     パウロが言うとおり、人間は本来罪人であるからどんなに善を欲しても自分の自由意志で善を行うことはできないのである。そこで仮に人間が善を行ったとすればそれは自分の自由意志に依るのではない神の恩恵 (グレイス) による神の恩恵によって神の欲することを行わせて下さったにすぎないのである。

     このように考えて【アウグスティヌス】は【人間の自由意志を否定した】のである

     【これが、キリスト教の論理である予定説 (Praedestinatio. predestination. Vorbestimmung) である】。』

    日の丸

    社団法人 ADEBE の結成


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、ロシアによるウクライナ侵攻という歴史的な出来事理解する上で必要不可欠な要素であるにもかかわらず、特に戦後の日本人に欠けている「戦争・国際法・国際政治・国際経済」 の基礎に歴として存在しているのが 「キリスト教」 という宗教である、という歴史認識を、著者独特の表現で事の本質を見事に射貫く解説がなされている書物になります。「宗教」 あるいは 「哲学」、はたまた 「法律」 というものを、いわゆる “文系アタマ” の人々は、主観的な感覚・感情によって “自分勝手な” 解釈をしがち (例 : 入試国語選択問題の「正解」について――早稲田大学教育学部の説明責任) なのですが、「宗教」 にも 「哲学」 にも 「法律」 にも、「数学」 的 (= 論理的) な要素が多分に含まれていて (というか、それそのものですがw)“自分勝手な” 解釈何ら意味をなさないものであるということが本書を通じて広く日本国民全体で共有できるようにという願いを込めて当ブログはお薦めさせて頂きます

    読書6-80

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    neonazi.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 971,613(971,162)÷79,756,690(79,733,159)=0.0121・・・(0.0121) 「1.21%(1.21%)」
    neonazi1.jpg

    イタリア : 157,904(157,785)÷13,895,188(13,861,743)=0.0113・・・(0.0113) 「1.13%(1.13%)」
    neonazi2.jpg

    日本 : 27,180(27,122)÷6,127,897(6,100,331)=0.0044・・・(0.0044) 「0.44%(0.44%)」
    neonazi3.jpg















    さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」出発点として、その後人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にあるユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっているそんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。



    ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。

    その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。

    では、なぜそれを目指そうとするのでしょうか?

    それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとである連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

    ポイント 女性

    その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前にマルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものであることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらにはウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係をウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。



    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、次の論文を見ているところとなります。

    egdhsied.jpg
    『ナチ・ドイツにおける経済の脱ユダヤ化 ― 1938年十一月ポグロムの社会経済的背景 ―』 山本達夫

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 第6章 営業経済組織秩序への挑戦 ― Adefa と ADEBE ―

    4.ADEBEとドイツ繊維・衣料業界再編の試み
     ・・・ユングはさっそくメディア戦略に打って出た1938 年 1 月 21 日新聞各紙が一斉に社団法人 ADEBE の結成 (同年 1 月 20 日) を報じた。 *509 ) 記事は,ADEBE が新たに結成され,繊維工業,衣料工業,皮革および皮革加工業,卸売業,小売業を傘下におさめると伝えていた。

    egdhshdodp.jpg

     ADEBE は 1937 年末の日付が付いた定款 *510 ) 〔史料編 50 ) 〕 において 「営業経済組織が所轄する課題には関わることはない」,「営利を目的とした業務をすることはない」 と断りながらも,以下の目標を掲げていた

    ① 紡績原料,衣料及び皮革経済のドイツ経営の業務活動における,国民社会主義的思想の確保と涵養
    ② ドイツ企業とユダヤ営業経営との間の取引関係の排除
    ③ 紡績原料,衣料及び皮革経済のドイツ企業の相互扶助と振興。本社団法人は,営業経済組織が所管する課題に関わることはない。本社団法人が営利を目的に業務を行なうことはあり得ない。 *511 )

     定款でさらに注目されるのはADEBE 加盟員の資格が細かく定められていたことである。ADEBE 加盟員になれるのは 「ニュルンベルク人種法の意味におけるユダヤ人でないかぎり,またはその企業が 〔同法〕 第 3 条 *512 ) のいう〔国家公民法第三政令の定義をさす〕 ユダヤ営業経営と見なされないかぎりの紡績原料,衣料及び皮革経済の企業のすべての所有者」 とされた。また 「数名の所有者のいる企業にあっては,この前提はすべての所有者について満たされていなければならない」 という厳しい条件が付けられた。さらに 「法人は,経営される紡績原料,衣料及び皮革経済の企業がユダヤ営業経営と見なされない場合,加盟員になることができる」 とされ,「以下の場合,ユダヤ経営と見なされる」 とされた。

    a ) 法的代表者の中に,第1 項の意味におけるユダヤ人がいる場合
    b ) 監査役会構成員の4 分の1 以上がユダヤ人である場合
    c ) ユダヤ人が資本または評決権で決定的であって*513),ユダヤ人の同意がなければ最高管理組織 (株主総会,〔有限会社の〕 社員総会など) の評決ができないていどに関与している場合

     以上のほかに 「営業経営が事実上ユダヤ人の支配的影響のもとにある場合」 もユダヤ経営と見なされるとされた。そして 「疑わしい場合は,当該企業の性格についての,管轄のナチ党政治部署,または管轄の商工会議所の決定を仰がなければならない」 と規定された。
     ADEBE 加盟員資格についての理事長の権限は非常に大きかった。「社団法人への加盟は理事長が決定する。理事長は,理由を挙げずに受け入れを拒否することができる」 と規定されていた。 *514 )
     ライヒ経済省は 「著しくライヒ経済省の管轄領域に抵触する」 この企画が 「同省との事前の交渉がまったくないまま」 すすめられ,*515 ) 一般紙上で報じられたことに衝撃をうけただちにこの組織の解散を決定した。当該社団法人の 「設立がドイツ経済の有機的構築を妨害し,経済政策上好ましくない」 と判断したからである。 *516 ) 。経済大臣を兼務していたゲーリングの決裁を仰ぐ文書では,ADEBE の認可に反対する理由として以下の諸点が指摘されていた。

    ① ADEBE が,a ) ライヒ全体を対象とし,b ) 紡績原料,衣料,皮革経済のすべての企業を包括し,c ) 営業経済組織に準じて編成され,営業経済組織の完全な並行組織となっている。
    ② ADEBE がナチ党の指揮下にあることによって (理事長の任免権はナチ党経済政策委員会長ケーラーが有する),国家組織と党の組織とのあいだで競合関係が生じ,既存の国家組織の権威が損なわれる。
    ③ ADEBE の課題いくつかは営業経済組織の課題と重複し,またそのほかの課題についても ADEBE 以外の組織のほうが適しているものもある。
    ④ 加盟員に対するユダヤ営業経営との取引禁止の義務づけが,カルテル法のいう封鎖に該当するおそれがある。
    ⑤ 国内にユダヤ小売業が数多く存在するため供給が阻害されるおそれがある。
    ⑥ ユダヤ営業経営が大きな役割を果たしている衣料卸売業部門の輸出が阻害されるおそれがある。
    ⑦ 「ドイツの」 商店の特殊な集団を定義しようとしており,決定的な点で国家指導部の公式の方針から逸脱している。党指導部との結びつきが非常に強いので混乱が生じるに違いない。理由は,a ) 混血者が排除されていること。ライヒ経済省の担当者は,混血者は暫定的な国家公民権を有しており,混血者を排除するのは国家公民法第三政令の協議にさいして総統代理とライヒ内務大臣の了解のもとで堅持されてきた以下の原則と矛盾すると指摘する。すなわち 「混血者はユダヤ人ではなく,ドイツの血を有する者と平等にあつかわれなければならない」 なぜなら 「混血者は DAF の基本的な加盟員たり得るから」だと。 *517 ) b ) 従業員または代表者,監査人として,ユダヤ人も混血者も就業していない商店しか 「ドイツの」 商店として許可されていないこと, *518) c ) 疑義がある場合は所轄のナチ党の政治部局,すなわち GWB が決裁することになっている。 *519 ) GWB が決済するという方針は,1937 年 8 月 11 日付けで作成された 「ドイツ国民同胞によるユダヤ営業経営の引き継ぎの遂行に関する指針」 *520 ) にもみられる。


    *509 ) たとえば"Der 'Adefa' folgt die 'Adebe'". Textil-Zeitung vom 21. Jan. 1938. NS 5VI-16230, 105.

    *510 ) この定款は組織の認可を求める交渉の過程でライヒ経済省に提出されたもの。Satzung der Arbeitsgemeinschaft Deutscher Unternehmer der Spinnstoff-, Bekleidungs- und Lederwirtschaft e. V. in: BA. R3101-9158, 170-178. 

    *511 ) 新聞報道では,④番目として「ドイツの衣装文化の涵養」が付け加わっている。"'Adebe' gegründet. Deutsche Allgemeine Zeitung vom 22. Jan. 1938. in: BA. NS 5VI-16230, 105, 102. のちにライヒ経済省からこの点を指摘されたテンゲルマンは,「ユング氏の行動はまったく関知していなかった」 と弁明している。BA. R 3101-9153, 156.

    *512 ) ライヒ内務大臣は,総統代理の了解のもと,本法の施行および補足のために必要な法規および政令を公布する。

    *513 ) 「決定的な関与は,法律で特別多数が規定されている評決のためにのみユダヤ人の賛成が必要な場合には存在しない」 とされた。BA. R 3101-9158, 139.

    *514 ) Ibid.

    *515 ) BA. R 3101-9458,118.

    *516 ) Ibid., 110.

    *517 ) Ibid., 120.

    *518 ) Ibid.120.これは,ゲーリングが 1 月 4 日付の指令で非ユダヤ営業経営と見なす前提として確定された要求を超過している。

    *519 ) 。Ibid.120.1 月 4 日付のゲーリングの指令が指定した決裁機関は,ナチ党の大管区経済顧問ではなく,所轄の商工会議所である。

    *520 ) GWB 648. 』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。











    続きは次回に♥




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