2022-03-13 (Sun)

本日のキーワード : 素因数分解、暗号化鍵、復号化鍵、量子アルゴリズム
中国共産党⑲
Forced organ harvesting
強制的な臓器摘出
The CCP has a long history of violently suppressing faith as “feudal superstition.” Given the number of Falun Gong practitioners in the country, the CCP's persecution was a massive undertaking.
中国共産党は、信仰を 「封建的迷信」 として暴力的に弾圧してきた長い歴史がある。国内の法輪功学習者の数を考えると、中国共産党の迫害は大規模なものであった。
In China there were more than 600 hospitals and over 1,700 doctors engaged in organ transplant surgeries in 2007. The statistics published by the Tianjin Oriental Organ Transplant Center and the No. 2 Hospital of the Second Military Medical University (also known as Shanghai Changzheng Hospital), two hospitals that have close ties to the Chinese military, provide a glimpse into the rapid growth of China's organ transplant market. The China Southern Weekend reported, "The Oriental Organ Transplant Center's rapid growth has brought about huge revenue and profits. According to previous media reports, liver transplants alone bring the Center an annual income of 100 million yuan". According to a Phoenix Weekly 2006 report, "In 2004, the fee for a liver transplant at the Oriental Organ Transplant Center was $32,000 (approximately 250,000 yuan). In 2005, it was over $40,000 (approximately 330,000 yuan). Some intermediary agencies charged a brokering fee as high as USD $13,000."
中国では、2007 年に臓器移植手術を行う 600 以上の病院、1,700人以上の医師がいた。中国軍と密接な関係にある天津東方臓器移植センターと第二軍医大学第二病院 (通称 : 上海長徴医院) が発表した統計からは、中国の臓器移植市場の急成長を垣間見ることができる。『中国南方週末』は、「東方臓器移植センターの急成長は、莫大な収入と利益をもたらしている」、「以前のメディアの報道によると、肝臓移植だけで 1 億元の年収をセンターにもたらす」 と報じた。さらに鳳凰衛視の 2006 年の報道によると、「 2004 年、東方臓器移植センターでの肝臓移植の料金は 3 万 2 千ドル (約 25 万元) だった」。

People with financial means are willing to buy organs at a high cost, and the huge profit pushes the hospitals to pursue new sources of organs by all means necessary to increase their profit margins. Given China's political and legal environment, certain groups of people become especially susceptible targets. Namely, Falun Gong practitioners.
経済的に余裕のある人は臓器を高くても買いたがり、その莫大な利益に押されて、病院は利益率を上げるためにあらゆる手段で新しい臓器供給源を追い求めるようになる。中国の政治的、法的環境を考えると、特定のグループが特にターゲットになりやすい。すなわち、法輪功学習者である。
In March 2020 the China Tribunal, an independent people's tribunal, released its full judgment on Chinese forced organ harvesting.The panel was chaired by Sir Geoffrey Nice who previously led the prosecution of former Yugoslavia Prime Minister Slobodan Milosevic for war crimes at the International Criminal Tribunal and included other experts in law, transplant surgery, international politics, Chinese history and business. The experts concluded that the grisly practice has continued unabated. In June 2019 the tribunal delivered its findings in London, concluding beyond a reasonable doubt that state sanctioned forced organ harvesting from prisoners of conscience has taken place for years in China on a significant scale and is still taking place. The main organ supply came from imprisoned practitioners of the persecuted spiritual group Falun Gong.
2020 年 3 月、独立した人民法廷である中国法廷が、中国の強制臓器狩りに関する判決の全容を発表した。委員会は、かつて国際刑事裁判所においてユーゴスラビア元首相スロボダン・ミロシェビッチの戦争犯罪訴追を指揮したサー・ジェフリー・ニースが委員長を務め、その他法律、移植外科、国際政治、中国の歴史、ビジネスの専門家が参加している。専門家たちは、陰惨な行為が絶え間なく続いていると結論づけた。2019 年 6 月、法廷がロンドンで調査結果を発表し、国家による良心の囚人からの強制的な臓器摘出が中国で何年も前からかなりの規模で行われ、今も行われていると合理的疑いを超えて結論づけたのである。主な臓器供給先は、迫害されている精神集団 「法輪功」 の投獄された学習者たちである。
The Chinese regime has persecuted the group for more than two decades. Hundreds of thousands of adherents have been thrown into prisons, labor camps, and brainwashing centers where many have been tortured in an effort to force them to renounce their faith. The tribunal concluded that the Chinese regime sustained campaign of forced organ harvesting constituted a crime against humanity. Many people have died indescribable hideous deaths for no reason, that more may suffer in similar ways, and that all of us live on a planet where extreme wickedness may be found in the power of those, who for the time being, are running a country that is one of the oldest civilizations known to modern man.
中国の政権は 20 年以上にわたって法輪功を迫害してきました。何十万人もの信者が刑務所や労働キャンプ、洗脳センターに放り込まれ、その多くが信仰を放棄させるために拷問を受けてきました。裁判所は、中国政府が持続的に行ってきた強制的な臓器摘出作戦は、人道に対する犯罪を構成すると結論づけた。理由もなく筆舌に尽くしがたい悲惨な死を遂げた人々がいること、さらに多くの人々が同じように苦しんでいること、そして、現代人が知る限り最も古い文明の一つであるこの国を当分の間運営している人々の力の中に、極度の邪悪さが見られるかもしれない地球に私たちは住んでいるのだということです。



☆“Chinese Communist Party” Conservapedia
☆投資家サーベイ結果発表 「岸田政権、支持しますか?」
本日の書物 : 『量子と情報 ― 量子の実在と不確定性原理 ― 』 小澤 正直 青土社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 量子情報技術の研究が飛躍的な発展を遂げるきっかけになったのは、1994 年に【ショア】によって、【素因数分解を効率的に行う量子アルゴリズム】が発見されたことである。インターネットのように公開の通信路を用いて銀行の取引のように秘匿性の高い通信を行うためには、【通信の暗号化】が不可欠である。従来、暗号というと、平文を暗号化するための鍵と暗号文を平文に復号化するための鍵が同等のいわゆる対称鍵暗号が用いられてきた。これは、送信者と受信者が同等の鍵を秘密裏に共有する必要があるので、インターネットのような公開の通信路を用いた通信に利用するのは非常に困難である。

ピーター・ショア
インターネットを利用した通信に使われる、いわゆる、公開鍵暗号は 1970 年代の後半に、ディフィーとヘルマンによって考案された暗号の方式で、アリス (受信者) が暗号文を平文に復号化する鍵 (復号化鍵) は秘密にしておき、ボブ (送信者) が暗号文を暗号化する鍵 (暗号化鍵) は一般に公開する。暗号化鍵は公開されるので、暗号化鍵から復号化鍵が推定されるようだと、これは暗号の用をなさない。【現在、インターネットでも多く利用されているRSA暗号の場合、復号化鍵は、二つの大きな素数で、暗号化鍵は、それらを掛け合せた積である】。したがって、【原理的には、因数分解によって暗号化鍵から復号化鍵が計算できることになるが、大きな数の因数分解は非常に時間がかかる問題で、十分に大きな数を利用すれば、実際に、因数分解によって暗号化鍵から復号化鍵が計算されることはない】。このことがRSA暗号の安全性を保証している。
【ところが、量子コンピュータが実現すれば、ショアのアルゴリズムによって、現在の計算機では何億年もかかる因数分解がたちどころに解かれてしまうことになり、公開鍵暗号の安全性が崩壊してしまう】。このように量子コンピュータが非常に早い計算を可能にするのは、非常に多数のコンピュータを並列的に使用する並列計算の効果を量子コンピュータが持っているからと説明される。この効果をドイッチは量子並列計算と呼んだ。』

「ユダヤ = 無秩序・反乱・退化」 対 「ドイツ = 秩序・規律・進歩」 という二元論
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、量子力学が私たちの身近な生活にどのように関わっているのかについて、これまでの量子力学の展開と、新しい技術であるビットコインやブロックチェーン、量子コンピュータにおける量子力学が果たす役割を、著名な数学者である著者が、文系の月刊誌 『現代思想』 (青土社) に寄稿した論考をまとめた書物で、先日ご紹介させて頂いた書物 (→☆カルロ・ロヴェッリ 世界は 「関係」 でできている : 美しくも過激な量子論) と同様に、現代科学における 『量子論』 というものが、実は 「哲学」 でもあるということが理解できるお薦めの良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 957,954(954,893)÷79,243,515(79,154,499)=0.0120・・・(0.0120) 「1.20%(1.20%)」

イタリア : 155,609(155,214)÷12,948,859(12,867,918)=0.0120・・・(0.0120) 「1.20%(1.20%)」

日本 : 24,632(24,398)÷5,277,655(5,214,086)=0.0046・・・(0.0046) 「0.46%(0.46%)」

さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものであることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらには、ウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。
そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、、次の論文を見ているところとなります。

☆『ナチ・ドイツにおける経済の脱ユダヤ化 ― 1938年十一月ポグロムの社会経済的背景 ―』 山本達夫
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 第 4 章四カ年計画の影響
4.統制経済下の反ユダヤ宣伝
四カ年計画下のドイツ経済社会は深刻な矛盾に陥り,国民に大きな負担をしいた。国民は原料・外国為替の不均衡配分による職場・仕事の喪失の不安にさらされ,生活扶助の撤廃による強制労働配置への恐れをいだいたのである。
こうした現実を前に第三帝国指導部はどう対処したのだろうか。判断材料のひとつとして 『ドイツ報告』 に収録されている国民向けの宣伝をとりあげてみたい。宣伝といってもこの時期,国民の関心をひくことができるような華々しい内政外交上の成功や成果はほとんどなかった。1936 年 3 月に断行されたラインラント非武装地帯への進駐や 7 月に勃発したスペイン内戦に介入する 「コンドル軍団 Legion Condor」 の編成 ( 1936 年 11 月),8 月のベルリン・オリンピックの開催,10 月のベルリン=ローマ枢軸の締結,11 月の反コミンテルン (日独防共) 協定の締結といった内政・外交上の宣伝材料は,1937 年をとおして (翌 1938 年 3 月のオーストリア合邦まで) なかった。1937 年は,第三帝国の歴史において相対的に平穏な年であったといえる。
しかし平穏な 1 年のあいだにも四カ年計画は着々と進められ,社会経済の矛盾は拡大していった。平穏は重苦しい閉塞感をともなうものであった。この時期の第三帝国指導部の宣伝は,閉塞感のなかで生きる国民に向けられたものであった。宣伝にはいくつかの方向性をみとめることができる。
ひとつ目は海外植民地の獲得である。『ドイツ報告』 は,「もしわれわれに植民地があれば原料不足や食料不足は存在しないであろう」 という政府のスローガンを収録している。 *406 ) また,ザクセンからの報告では,国民の閉塞感を打ち破る海外発展への明るい期待が打ち出されていた。
「全般的に確認できるのは,ドイツの植民地のプロパガンダがドイツ国民のほぼすべての層ではっきりとした効果をあげたということだ。ドイツはふたたび植民地を持たなければならないというのだ。ドイツ以外のすべての大国は植民地をもっており,そのため彼ら
はドイツ人よりはるかにましな暮らしをしている。植民地によっても経済状況は変えられないと主張する者はごくわずかである」。 *407 )
二番目は四カ年計画自体の宣伝である。「四カ年計画の遂行はたしかに国民に犠牲を強いる。しかしこの犠牲は必ずや報われるであろう」 *408 ) という文句がそれである。こうした宣伝は,将来の報酬を約束することで現在の体制とそれがもたらす矛盾と重圧を正当化し,民衆の不満を先のばししながらいま以上の犠牲を国民に強いることを意図したものである。
そして第三の方向が反ユダヤ人宣伝である。『ドイツ報告』 は,反復される政府の反ユダヤ宣伝の影響によって国民のなかに反ユダヤ感情をいだく者が増えいった様子をこう伝えている。
「 〔政治のことには〕 無関心な大部分の労働者のあいだでは絶えず繰り返される反ユダヤ主義の集中砲火が功を奏してきたというべきである。以前にはユダヤ人の何たるのかもまったく知らなかった人びとも,いまではあらゆる不幸をユダヤ人のせいにしている。ことに単純なナチ党員にいたっては,もう 〔ユダヤ人の〕 ほかには何の話の種ももちあわせていない始末だ」 ( 1937 年 11 月,ハンブルク) *409 )
同じころ,社会の閉塞状況を打破するために反ユダヤ宣伝が大々的に展開されていた。ミュンヒェンを皮切りにドイツ国内を巡回した 「永遠のユダヤ人展」 である。この展示会は 「全世界におけるユダヤ人の卑劣な行動を目のあたりにさせる」 *410 ) ことをねらったものであった。展示会の仕掛け人はナチ党ミュンヒェン = オーバーバイエルン大管区指導部と国民啓蒙宣伝省である。「人種問題は世界史を解く鍵である」 (シュトライヒャー Streicher, Julius) という標語のもと,「ユダヤの犯罪」 がならべたてられた。ユダヤ教徒の風習 (カシェル *411 ) にするための屠殺・血抜きなど) が意図的に醜悪に描写されるとともに 「低価値のユダヤ人種」 が世界的に影響力のあるポストに就いてドイツを脅かしていると喧伝された。さらに 「ドイツの犯罪者」 としてヴァルター・ラーテナウ ( Walther Rathenau, 1867 ~ 1922 ) *412 ) などのユダヤ系の政治家がやり玉に挙げられるとともに 「全世界の犯罪者」 「ユダヤ共産主義者」 としてマルクスやトロツキーが糾弾された。この反ユダヤ主義ショーをおとずれたドイツ国民は,比較的短期間の間 ( 1937 年 11 月 8 日~ 1938 年 1 月 31 日) に,41 万 2300 名にのぼったといわれる。 *413 )
時期的に強弱の差はあるものの,「反ユダヤ」 は第三帝国における継続的な宣伝材料であった。「ユダヤ」 ということばには第三帝国指導部のその時々の思惑がこめられていた。1937 年末,第三帝国指導部は 「ボルシェヴィキとユダヤ人は反乱を欲している!」 というスローガンを打ち出していた。 *414 ) このスローガンには,ドイツ社会に鬱積した不満と,将来に対する不安を背景とした体制批判的な動きを封じ込めようとする国家指導部の意図を見てとることができる。
一方における 「秩序」 と 「規律」 の称揚,他方における 「無秩序」 と 「無規律」 ( = 反乱) との対比を国民にわかりやすく示したのが 「永遠のユダヤ人展」 のキャンペーンと並行して開催された 「退廃芸術展」 *415 ) (のちに 「退廃音楽展」 も合流) である。「退廃芸術」 とは,ナチにとって政治的・文化的・社会的に好ましくない芸術のことである。具体的には,近代的で,病的で,「ユダヤ = ボルシェヴィキ」 の影響を受けたとされる前衛的芸術を意味した。 *416 ) 「退廃芸術展」 は 1937 年 7 月 19 日からミュンヒェンをはじめ国内 12 の都市で巡回展示された。
「退廃 Entartung」 ということばは元来,遺伝学上の用語として 「退化」 を意味したが,人種主義的な用語法においては堕落現象を指すことばとして使用された。 *417 ) 「entartet 退廃した」 から連想される対義語は,「artig 行儀のよい」 または 「artgemäß 種族にふさわしい」 である。「退廃芸術展」 における作品群と,この展示と並行して開催された 「大ドイツ芸術展」 *418 ) に集められた作品群との対比が,多くの来訪者に好対照な印象を与えたことは想像にかたくない。街中に貼り出された 「ユダヤ的退廃芸術」 と 「ドイツ的真正芸術」 のポスターやチラシによって,「ユダヤ = 無秩序・反乱・退化」 対 「ドイツ = 秩序・規律・進歩」 というイメージがドイツ国民の意識に刷り込まれていったのである。
*406 ) DB, 1937/12, A 1.
*407 ) Ibid., A 3.
*408 ) Ibid., A 59.
*409 ) Ibid., A 51.
*410 ) DB, 1937/11, A 46.
*411 ) ユダヤ教の(戒律に適合した)食物の清浄規定
*412 ) ヴァイマル共和国初期の外務大臣としてソ連とラッパロ条約を締結した。極右テロル組織に暗殺される。
*413 ) Benz, Graml, Weiß (eds.), Enzyklopädie des Nationalsozialismus, op. cit., pp. 451-452.
*414 ) DB, 1937/11, A 46.
*415 ) Ausstellung Entartete Kunst
*416 ) Schmitz-Berning, Cornelia, Vokabular des Nationalsozialismus, (Berlin, 1998), pp. 183-189.
*417 ) 「退化・退廃」 の対象とされたのは,モデルネのさまざまな方向―印象主義,表現主義,キュビズム,抽象芸術,フォーヴィズム,ダダイズム,新即物主義―,要するに政治的に許容されないすべての作品であった。
*418 ) Große Deutsche Kunstausstellung 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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