2021-12-13 (Mon)

本日のキーワード : 獲得免疫、抗体、ワクチン
獲得免疫(特異免疫)は、生まれたときには備わっておらず、後天的に獲得されるものです。獲得のプロセスは、免疫系が異物に遭遇して、非自己の物質 (抗原) であることを認識したときに始まります。そして、獲得免疫を構成する要素が、それぞれの抗原について最良の攻撃方法を学習し、抗原を記憶していきます。獲得免疫が特異免疫とも呼ばれているのは、過去に遭遇した抗原に対し、それぞれに応じた (特異的な) 攻撃をするからです。その優れたところは、学習し、適応し、記憶する能力にあります。
体が新しい抗原に最初にさらされてから、獲得免疫ができるまでには時間がかかります。しかし最初の曝露の後、抗原が記憶され、その抗原に対する次回の反応は最初に抗原にさらされたときより速く、効果的なものになります。
本日の書物 : 『 LIFE SCIENCE (ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義』 吉森 保 日経BP
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 すべての生物が、【抗体】のような複雑な機能を持っているわけではありません。侵入者を食い殺す食細胞のような【自然免疫】は、多くの生き物が持っていますが、抗体や、あるいは前にちらっと出た、ウイルスが入り込んだ細胞ごと殺す【キラーT細胞】などは、脊椎動物にしかありません。
【自然免疫細胞は 「悪そうなヤツ」 にたいして、むやみやたらに攻撃をしかけます】。【攻撃が制御不能になり、自分の細胞まで傷つけてしまうときもあります】。
一方、【抗体やキラーT細胞による免疫は 「獲得免疫」 と呼ばれます】。【これらの細胞は、なんと、一度侵入された敵だったら、きちんと記憶します】。記憶した細胞を【メモリーB細胞、メモリーT細胞】といいます。たとえば、麻疹のワクチンを子どもの頃に打つと抗体ができて、それをつくったB細胞はメモリーB細胞となり、一生の間、麻疹ウイルスを敵として覚えています。再度麻疹ウイルスに感染すると 「あの敵がきた」 と認識して、効く抗体を出します。名前の通り、免疫を「獲得」するのです。

☆SARS-CoV-2 vaccine protection and deaths among US veterans during 2021(2021年の米国退役軍人におけるSARS-CoV-2ワクチンの予防率と死亡率)

☆Persistence of neutralizing antibodies a year after SARS-CoV-2 infection in humans(ヒトにおけるSARS-CoV-2感染から1年後の中和抗体の持続性について)
敵が侵入すると、まずは【自然免疫】の細胞が出撃します。【そして、彼らは情報を獲得免疫に伝えます】。ここで、一回侵入してきたことのある敵ならば、病気になる前に撃退できます。
【記憶できることは、とても重要】です。先に書いたように、初めての敵に対しては、無数に用意してある抗体からどれが効くか選ばないといけません。しかし、【細胞に記憶がある】と同じ病原体が再び侵入してきたときに、この確認作業がいりません。だから、【迅速に集中攻撃をかけられます】。その結果、私たちは【病気を発症しないか、軽い症状で済む】わけです。【 「免疫がある」 というのは一般的に、この状態です】。』

ユダヤ人の劣等感
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、最先端の生命科学の知見について、基礎的なところから解説が始まり、最終的には 「病気」 とは何か、「老化」 とは何か、という問いに対して、読者が十分に理解した上で説明可能な状態になっている、非常に分かりやすい良書で、特に後半部分に登場する 「自然免疫(炎症)」 や 「獲得免疫」 といった免疫機能、そして 「オートファジー」 について理解しておくことで、今後到来する可能性が高い 「新しい医療・治療」 の時代に備えることができるようになります。すでに多くの方々に読まれているようで、当ブログでもお薦めの書物で、ぜひ御覧なさってくださいませ。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 767,692(766,692)÷47,442,975(47,366,867)=0.0161・・・(0.0161) 「1.61%(1.61%)」

イタリア : 133,034(132,965)÷4,893,887(4,883,242)=0.0271・・・(0.0272) 「2.71%(2.72%)」

日本 : 18,338(18,333)÷1,725,458(1,725,310)=0.0106・・・(0.0106) 「1.06%(1.06%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものであることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらには、ウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。
そこで、現在、そのユダヤ人 (=ユダヤ教徒) なるものに焦点をあてているところになります。参考にさせて頂いているのは次の論文になります。

☆『アメリカにおける日系人差別とユダヤ人 -1906年から1988年を中心に-』駒込 希
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 終章 アメリカのユダヤ人と日系人の関係史
ここまで、アメリカの日系人への差別 に対するアメリカのユダヤ人の反応とその背景を 1906 年から 1988 年のユダヤ人のリベラリズムに着目しながら考察してきた。
20 世紀前半の日系人に対する差別へのユダヤ人の反応は、先行研究により指摘されていた意図的な 「沈黙」 とは異なった。ユダヤ系の新聞記事の中には、学童隔離事件や 1913 年外国人土地法について日系人を狙った不正義とみなす言説もみられたが、それらの不正義に対しリベラルな活動を行うユダヤ人の姿を確認することはできなかった。その一方で、ユダヤ系の新聞内には地域の白人集団が日系人に対し向けていたような激しい排日感情を露わにする新聞記事も見受けられず、ユダヤ人の日系人に対する反応は、地域の白人集団のものと一線を画すものであったといえる。
また、日系の新聞記事には、西部において白人としての地位を享受していたとされるユダヤ人が、アメリカ国内において激しい反ユダヤ主義にさらされている実情が描かれていた。ホワイトネス研究において、白人として境界線上に置かれた集団がアフリカ系アメリカ人との差異を強調することで自分たちの白人性を主張する行為が報告されている (Roediger 1991)。今回の検証において、ユダヤ人による日系人との差異の強調ともとれる新聞記事がいくつか見受けられたことからも、これまでの白人という位置づけのユダヤ人と日系新聞内で描かれているユダヤ人との間には差異が感じられた。
くわえて、ユダヤ人のリベラリズムに関する研究によれば、アメリカ社会におけるユダヤ人の白人としての位置づけとかれらのリベラルな活動の間には関連があり、南部で迫害されていたアフリカ系アメリカ人に対しリベラルな活動を行わなかったユダヤ人がいたことが報告されている (Goldstein 2006 194 201)。このような観点から考察すると、カリフォルニア州のユダヤ人の白人性というのは揺らぎがあった可能性を指摘することができる。それゆえ、カリフォルニア州のユダヤ人が日系人のためにリベラルな活動を行わなかったことは、南部の近隣の白人の反感を恐れてアフリカ系アメリカ人に対しリベラルな活動を行わなかった南部のユダヤ人と同様だったのではなかろうか。一方で、日系人にとってユダヤ人は同じ迫害されている集団であり、アメリカ社会で上昇するためのロールモデルの役割を果たしていたということができるであろう。
第二次世界大戦期の日系人に対する差別へのユダヤ人の反応 に関しては興味深い発見があった。 『日米新聞』 や 『羅府新報』 のユダヤ人に関連した記事の分析を通じてみえてきたのは、第二次世界大戦期のカリフォルニア州におけるユダヤ人と日系人の新たな接点であった。先行研究では、1920 年代の日系人に対する排斥や第二次世界大戦中の強制収容に対し、ユダヤ系の新聞や団体の議事録などは、日系人に関する話題などを意図的に避けていたとされる。よって、両集団の関係については明らかにされていない部分が多かった。しかし、これらの新聞の検証を通じて、第二次世界大戦期に、両集団が外国人登録法への反対活動やマイノリティの権利などのための集会の場に居合わせ、行動をともにしていたという事実を確認することができた。このような人種や宗教を越えた両集団の活動や市民的自由を重視した活動はこの時代のユダヤ人のアメリカ社会への順応を基盤としたリベラリズムを特徴とするものであった。このことから、ユダヤ人のアメリカ社会への順応を基盤としたリベラリズムもまた、日系人の問題へのユダヤ人の反応に影響を与える要因のひとつであるといえるであろう。
また、これらの新聞のユダヤ人に関連した記事の分析を通じてみえてきたのは、アメリカ国内外における激しいユダヤ人排斥であった。日系新聞内には、ナチスによるヨーロッパのユダヤ人の迫害だけではなく、アメリカ国内の反ユダヤ主義に関する記事も多く見受けられた。そして、そのような反ユダヤ主義を目の当たりにした日系人は、その不正義を非アメリカなるものとし、民主主義の名のもと、これらの新聞 において明確に批判していた。日系人にとって、アメリカ国内の反ユダヤ主義と闘うことは、日系人に向けられていた差別と闘うことでもあったのであろう。そのような観点から、第二次世界大戦期のユダヤ人と日系人は、不正義をなくすために活動する共闘関係であった可能性を指摘することができる。 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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