2021-11-11 (Thu)

本日のキーワード : ウォルフォウィッツ、ネオコン、ブルーチーム(親台派)、ユダヤ人
ポール・ダンデス・ウォルフォウィッツ(Paul Dundes Wolfowitz,1943年12月22日 - )は、アメリカ合衆国の政治家。ジョージ・W・ブッシュ政権 1 期目で 25 代目アメリカ合衆国国防副長官、10 代目世界銀行グループ総裁などを歴任した。
代表的なネオコンの論客の 1 人であり、冷戦時代はアメリカのタカ派グループチームBの 1 人としても知られ、また親イスラエル派でブルー・チームと呼ばれる親台派である。イラク戦争の建築家的存在で、ブッシュ大統領の政策顧問団バルカンズの一人でもあった。大中東構想 (後に拡大中東・北アフリカ構想に改称) の発案者でもあるが、現在はイラクを含む中東政策に関しては一切口を閉ざしている。
1943 年 12 月 22 日にポーランドからの移民である東欧系ユダヤ人の血を引く数学者ジェイコブ・ウォルフォウィッツ (英語: Jacob Wolfowitz) ( 「ウォルフォウィッツ」 とは 「狼の子」 という意味の東欧系ユダヤ人の姓) とリリアン・ダンデスの次男としてニューヨークのブルックリン区に誕生し、主に父が奉職していたコーネル大学のあるイサカで育った。父は 1920 年にポールの祖父母とアメリカに移民したが、ポーランドに残った親類の多くは逮捕され、ホロコーストの犠牲となった。そのため父はシオニズムに傾倒し、ソ連による反体制派やマイノリティへの弾圧に反対運動を行っていた。
本日の書物 : 『アメリカ民主党の崩壊 2001 - 2020 』 渡辺 惣樹 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【ソビエト】は 「悪の帝国」 (レーガン大統領) であったが、遂に【崩壊した】。衛星国のような存在であったイラクも牙を抜かれた。【世界はより平和になるはずであった】。
【しかし、そうはならなかった】。その【原因】は、【ネオコンが作り上げたポスト冷戦時代の新外交政策にあった】。ソビエトが崩壊した翌 92 年 2 月、【ディック・チェイニー】国防長官 (父ブッシュ政権) の下に、【 「防衛計画指針 (Defense Planning Guidance) 」 】と題されたレポートが届けられた。【作成者】は、【ポール・ウォルフォウィッツ】と【ルイス・リビー】だった。

ディック・チェイニー

ポール・ウォルフォウィッツ

ルイス・リビー
二人は、アメリカが世界で唯一のスーパーパワーとなった現実を踏まえて、【アメリカの国益の最大化の方針を提示】した。具体的には【三つの目標】が掲げられた。
第一の目標は、【二度とアメリカのライバルとなる国を生まない】、というものだった。【地域覇権国の出現も許さない】。地域覇権国は潜在的に世界覇権国となり得る。【そうした国は早い段階で叩く】。第二は、【世界各地に散るアメリカ利権の保全とアメリカ的価値観の普及 (強制) 】であった。【国際法を遵守させ、民主主義体制への転換を促す】。第三は、【上記目標の実現のため】には【国際法の縛りや国連にとらわれない単独行動】である。第二点とは矛盾するが、【 「正しいことをするのに手段の是非は問わない」 】というアメリカの伝統であった。
PBS (米国公共放送) は、「防衛計画指針」 を次のようにまとめている。
「 『【世界新秩序】は【アメリカ (の価値観と軍事力) によって維持させるべき】である。国際的に足並みを揃えた対応ができない場合は【単独行動も辞さない】。【危機に対しては、躊躇なく反応 (軍事力行使) すべき】である』。これが防衛計画指針の要旨である」
この指針はポール・ウォルフォウィッツの名をとって【 「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」 】と呼ばれた。
【ネオコン】が【民主党から発生した】のは自然であった。【アメリカ】は 1823 年に発せられた【モンロー宣言が象徴】するように、【外国の紛争には基本的に非干渉の立場をとる外交方針】をとってきた。先に書いたように、【この伝統を破壊したのがウッドロウ・ウィルソン大統領 (民主党) 】であり、彼は【第一次世界大戦に参戦】した。

ウッドロウ・ウィルソン
大戦後のヨーロッパに安定は訪れず、再び同地に戦雲が湧いた。建国の父の教えが正しかったことが身に染みていた【国民を再び欺いてアメリカを参戦させた】のも、【民主党のフランクリン・デラノ・ルーズベルト】だった。

フランクリン・デラノ・ルーズベルト
【ネオコン思想家は、二人の民主党大統領 (ウィルソン、ルーズベルト) を絶対善とする】。【彼らの外交の結果】が、【世界の不安定化】と【共産革命思想の世界的な拡散】であり、【東西冷戦の始まり】だった。

しかし、【ネオコンはそうした経緯を考えようともしない】。ひたすら目の前にいるソビエトを敵視した。ソビエトと対峙するためには徹底的な干渉主義外交が必要だとする彼らの主張は危険視されていたが、【二人の大統領に勝るとも劣らないほどに干渉主義的なビル・クリントンが登場】すると、【一躍外交の表舞台に躍り出る】のである。

【アメリカ外交】が、民主党か共和党かの違いで識別できなくなってしまったのは、【ネオコン思想家が、実務官僚として外交の前線に立ち、ネオコン系シンクタンクが時の政権に強い影響を与えている】からだ。アメリカの外交を理解するには、【ネオコンの動きの把握が欠かせなくなった】。』

ユダヤ人(ユダヤ教徒)への差別を非難した在米日系人
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、アメリカ民主党およびネオコンが、どのような考え方に基づき過去さまざまな悪事を働いてきたのか、そして、何故、前回のアメリカ大統領選挙において、大規模な不正工作を行ってまでも権力を奪取しようとしたのか、そこに至る大きな流れを時系列で詳細に解説がなされた良書で、現在のアメリカで何が起こっているのかを正確に理解するための必須の書物になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 724,177(724,109)÷44,927,783(44,910,497)=0.0161・・・(0.0161) 「1.61%(1.61%)」

イタリア : 131,541(131,517)÷4,717,899(4,715,464)=0.0278・・・(0.0278) 「2.78%(2.78%)」

日本 : 18,112(18,099)÷1,715,509(1,715,059)=0.0105・・・(0.0105) 「1.05%(1.05%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものでることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらには、ウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。
そこで、現在、そのユダヤ人 (=ユダヤ教徒) なるものに焦点をあてているところになります。参考にさせて頂いているのは次の論文になります。

☆『アメリカにおける日系人差別とユダヤ人 -1906年から1988年を中心に-』駒込 希
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 小括
第 3 章第 1 節では、まず、本研究が影響を受けたアイゼンバーグの著書について、その内容と課題を検討した。アイゼンバーグの著書は、アメリカ西部に焦点をあてることにより、これまでアメリカ東部や南部を中心に語られてきたユダヤ人研究に対し西部独特の人種構成や社会環境に着目することの重要性を指摘した。その上で、本書は西部独特の人種構成や社会環境に着目することを通じて、西部独特のカラーラインや人種関係というものを明確にしており、特に、近年のホワイトネス研究への貢献が高い研究であるということができる。また、分析資料の豊富さも本書の大きな特徴といえる。その分析範囲が大学新聞にまで及んでいた点は評価に値する。
しかし、その内容の検討を通じて、いくつかの課題も見受けられた。ひとつに、日系人にかかわる強制収容以外の問題に対する西部ユダヤ人の反応のさらなる検証の必要性である。本書では、ユダヤ人の強制収容への反応に重点を置くあまり、第二次世界大戦期の集団としてのユダヤ人と日系人との間には接点がなかったような印象を与えてしまい、そのほかでのユダヤ人と日系人の接触を覆い隠してしまっている印象があった。また、本書において用いられていた分析史料の偏りも課題のひとつである。本書は、日系人に対する強制収容へのユダヤ人の反応に焦点をあてた研究であるため、考察に用いた一次史料の多くはユダヤ系のものが中心であった。しかし、日系人問題への西部ユダヤ人の反応は意図的なものであったことから、日系人問題に対するユダヤ人の真の反応や行動を検証するためには、ユダヤ系の史料を中心とした分析だけでは客観性に乏しいといえた。
そこで、第 3 章第 2 節では、第 1 節での課題を受け、第二次世界大戦初期に発行されていたカリフォルニア州の日系新聞である 『日米新聞』 ならびに 『羅府新報』 を用いることにより、強制収容以前、具体的には第二次世界大戦が勃発した 1939 年 9 月から強制収容が行われるまでの日系人にかかわる問題に対するユダヤ人の反応を考察した。
まず、『日米新聞』 ならびに 『羅府新報』 のユダヤ人に関連した記事の分析を通じてみえてきたのは、アメリカ国内外におけるユダヤ人排斥の激しさであった。両紙では、ナチスによるヨーロッパでのユダヤ人の迫害はもちろん、アメリカ国内の反ユダヤ主義に関する記事も多く見受けられた。これらの記事からは、職業や居住区を制限されていたヨーロッパの同胞とは異なり、法律上、ほかの白人と同様の処遇であったアメリカのユダヤ人であっても、マイノリティである日系人が認識するほどの反ユダヤ主義にアメリカ国内でさらされていたことを読み取ることができた。そして、そのような反ユダヤ主義を目の当たりにした日系人は、新聞を通じて、その不正義を非アメリカなるものとし、民主主義の名のもと、明確に批判していた。それと同時に、日系人にとって、アメリカ国内の反ユダヤ主義と闘うことは、自分たちに向けられていた差別と闘うことでもあったということを記事の内容から確認することができた。
また、両紙のユダヤ人に関連した記事の分析を通じて、第二次世界大戦期のロサンゼルスのユダヤ人と日系人の新たな接点を垣間みることができたことは興味深い。先行研究では、1920 年代の日系人に対する排斥や第二次世界大戦中の強制収容に対し、ユダヤ系の新聞や団体の議事録などでは、日系人に関する話題などを意図的に避ける傾向にあったことが報告されており、日系人にかかわる問題や日系人に対するユダヤ人の真の反応については不明な点が多かった。しかし、第二次世界大戦期という時代において、両集団が外国人登録法への反対などマイノリティの権利に関する集会の場に居合わせ、ともに活動していたという事実は注目に値する。そのような場において、両集団は不正義をなくすために活動する共闘関係であった。このような人種や宗教を越えた両集団の活動や市民的自由を重視した活動はこの時代のユダヤ人のアメリカ社会への順応を基盤としたリベラリズムを特徴とするものであった。
先行研究において、日系人の強制収容に対するユダヤ人の意図的な 「沈黙」 とは、西部の白人として戦争努力を支持するというユダヤ人のアイデンティティと西部白人としてのアイデンティティの葛藤によりとられた反応であると指摘している。しかし、ユダヤ系の新聞や議事録などにおいて、日系人に関する話題や強制収容には 「沈黙」 であっても、アメリカ社会への順応を基盤としたリベラリズムのもと、市民的自由の保護や反ユダヤ主義と闘うために人種や宗教を越えた活動を行う第二次世界大戦期のユダヤ人の姿を日系新聞の検証を通じて確認することができた。本章の検証をみる限り、ユダヤ人のリベラリズムもまた、日系人にかかわる問題や日系人に対するユダヤ人の反応に影響を与える要因のひとつであるといえるであろう。 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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