2021-10-16 (Sat)

本日のキーワード : 侵入門戸、粘膜、ウイルス、ワクチン
粘膜(ねんまく、mucous membrane)は、上皮細胞に覆われた外胚葉由来の上皮層である。吸収と分泌に関わる。さまざまな体腔に配置し、外部環境や内部臓器に面している。鼻孔、唇、耳、生殖器、肛門などあちこちで肌とつながる。

本日の書物 : 『京大 おどろきのウイルス学講義』 宮沢 孝幸 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【ワクチンで重要なこと】は、【どの段階で防御するか】です。
ざっくり言うと、【ヒトの体は 「内側」 と 「外側」 に分けることができます】。【胃や腸】は体の 「内側」 と思われていますが、実は、【体にとっては 「外側」 です】。口から肛門までを 1 本の管と考えてもらうとわかりやすいかもしれませんね。口の中に異物が入り、食道、胃、腸を経て、肛門から出て行きます。管の中は、外界から入ってきた異物に接しています。そういう意味では、胃や腸は外部と接している 「外側」 です。【同じように、鼻から肺までは空気の通り道であり、体の 「外側」 です】。
こうした【 「外側」 に、ウイルスはくっつくことができます】。ウイルスの侵入の入り口となっているところは【侵入門戸】と呼ばれており、【多くは粘膜でできています】。
【肝臓や腎臓】は【体の 「内側」 です】から、【ウイルスが直接侵入することはできません】。例えば、肝炎ウイルスの場合、直接肝臓に侵入するわけではなく、まず侵入門戸の細胞が感染します。そこから血液中の細胞などに感染し、細胞が血中を流れていって肝臓に到達し、肝臓に肝炎ウイルスが感染するという経路を辿ります。
さて、ここで【大事なこと】を言います。【ワクチンは、ウイルスの侵入経路のうち、どこを防御するかによって、働きが変わってきます】。
呼吸器感染症は、肺の細胞にウイルスが感染して起こる病気ですが、必ずしもウイルスが血中に入っていくわけではなく、肺の細胞で横に広がって感染して、肺炎を起こしたりします。血液中に抗体を作って、待機していても、感染防御にはあまり効果がないかもしれません。侵入門戸で防ぐには、粘膜にワクチンを垂らすなどして、粘膜細胞で働く抗体IgAを誘導しなければなりません。感染をブロックできる抗体は、主にIgA抗体です。
現在実用化されている【新型コロナウイルスワクチンの主要コンセプト】は、【感染防御ではなく発症防御】になっています。もちろん、【発症が抑えられれば、体内から放出されるウイルスも少なくなるはず】なので、皆がワクチンを接種すれば、【結果的に感染拡大を抑えられる】でしょう。
現行の【新型コロナウイルスワクチン】は、【治験で非常に高い効果】を示しています。【感染予防効果もみられている】ようです。IgGが粘膜面に一定程度存在するという報告もありますが、感染予防をするIgAを主に誘導していないのに、どうしてそこまで高い効果が出るか、よくわからないところがあります。
また、【夏に肺炎になるメカニズム】と、【冬に肺炎になるメカニズム】が【異なっている可能性】もあります。今回の【コロナウイルスのワクチンは、夏に治験されているものが多い】ですから、夏の発症メカニズムには高い効果があるのかもしれません。このあたりは、今後の研究が必要だと思います。冬の場合は、空気が乾燥していて飛沫の粒子が小さくなり、直接肺にウイルスが大量に到達してしまう可能性もあるでしょう。』

差別を受けた在米日系人がユダヤ人に見習ったこと
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、最先端のウイルス学の科学的知見に基づいて、新型コロナウイルスやそれに類似するウイルス、あるいは将来ヒトへと感染する恐れがあるウイルスなど、幅広くウイルス全般について解説がなされている書物で、ウイルスがどのようなものであるかがキチンと理解でき、また、ワクチンについても、何がメリットで、何がデメリット (あるいはリスク) なのかが正しく理解できるお薦めの良書になります。メディアの報道やネットの情報に頼るのではなく、科学者の目からみて、何が判っていて何が判っていないのかを、本書を通じて知ることで、正しく知識のアップデートが図れると思います。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 687,789(687,586)÷42,917,306(42,888,480)=0.0160・・・(0.0160) 「1.60%(1.60%)」

イタリア : 130,697(130,653)÷4,660,314(4,657,215)=0.0280・・・(0.0280) 「2.80%(2.80%)」

日本 : 17,495(17,475)÷1,695,924(1,693,690)=0.0103・・・(0.0103) 「1.03%(1.03%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものでることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらには、ウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。
そこで、現在、そのユダヤ人 (=ユダヤ教徒) なるものに焦点をあてているところになります。参考にさせて頂いているのは次の論文になります。

☆『アメリカにおける日系人差別とユダヤ人 -1906年から1988年を中心に-』駒込 希
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 第 2 章 20 世紀前半のカリフォルニア州のユダヤ人と日系人
第 3 節 カリフォルニア州のユダヤ人と 1924 年移民法
・・・カリフォルニア州議会にとどまらず、アメリカ国内の反ユダヤ主義はハーディング大統領が苦言を呈するほどの規模であった。1921 年 1 月 18 日の 『羅府新報』 の 「ユダヤ人排斥運動非米国的」 というタイトルの記事では 「次期大統領ハーデング氏は目下米国で起れる猶太人排斥運動を評し 『余はかくの如き偏狭にして非米国的なる運動に反対するものなり』 と言へり」 とハーディングが反ユダヤ主義を批判している様子を描いている ( 『羅府新報』 1921 年 1 月 18 日, 1)。
これらの記事からは、1920 年代のアメリカ国内における反ユダヤ主義は、政治家たちの目に余るほどの規模で行われていたことがうかがえる。
このように、アメリカ国内の反ユダヤ主義は激しいものであったが、これらの反ユダヤ主義に面しているユダヤ人に対し、アメリカの日系人は興味深い反応を示している。次の記事は、1921 年 1 月 26 日の 『羅府新報』 に 「経済力のみ」 というタイトルで掲載された記事で、在米同胞が排日に打ち勝つために必要なこととして、① プロパガンダによってアメリカ人の正義人道に訴えかれらの良心を喚起する、② 国家の力を借りる、③ 経済力で自分の権利をアメリカ人に認知させる、の 3 点をあげた上で、③ の経済力について詳述したものである。
これ [経済力] に就いて思ひ起こすは米国にあるユダヤ人のことなり。昨今かのヘンリー・フォード氏等が率先者となりて、盛んにユダヤ人排斥の火の手を挙げ来り居れるが、而かも一向其反響も上がり来らずして、却りてかかる運動に対する反対の声が諸所に起こり、次期大統領ハーデング氏をしてさへ 『ユダヤ人排斥の如きは米国の正義人道に脊反せる行動なり』 といふ主意の声明を発せしむるに至らしめしは、つまりユダヤ系米人が国内の至る所に経済的の地盤を堅め居れるがためにして、彼等に一挙して反対を蒙むりたらは、如何なる人も自己の上に早速不利災厄の落ち来るが明白なる結果。排斥運動の成功せざると解さるべし。ユダヤ人を排斥することが、正義人道に悖ることなる以上日本人排斥も同罪たるべき筈なるに、排日運動のみが着々と成功し居る所以のものは、吾人在米同胞にユダヤ人の如き経済的実力なきが大原因と見るべからずや。かく思ひ来れば吾人が将来経済的な米国内の一勢力とならざる限り、到底排日の渦中より自由なる見込みなしと見て可ならんか ( [ ] 内は筆者付加) ( 『羅府新報』 1921 年 1 月 26 日, 1)。
この記事からは、日系人がアメリカのユダヤ人を日系人と同じ迫害されている集団とみなしていることがわかる。その上で、日系人とユダヤ人の排斥を比較し、排斥に打ち勝つために日系人に足りないものはユダヤ人がもっているような経済力であるとしている。この記事からは、アメリカのユダヤ人を日系人が排斥に打ち勝つためのロールモデルとしてとらえていることがうかがえる。このような日系人の姿勢は、ほかの記事にも見受けられる。たとえば、1922 年 7 月 21 日の 『羅府新報』 の 「中日啓発講演会」 というタイトルの記事では、中日啓発講演会にて、大山領事 (28) が在米同胞の運命は日系市民が善良であるかどうかであると述べた上で、アメリカのユダヤ人と黒人の比較例を出して教育の必要性を主張したと伝えている ( 『羅府新報』 1922 年 7 月21 日, 6)。
注 (28)
1923 年から 1925 年まで在サンフランシスコ日本領事館の総領事を務めた大山卯次郎を指す。1921 年当時は副領事を務めていた。 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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