2021-10-15 (Fri)

本日のキーワード : 抗体依存性感染増強 (ADE)、コロナウイルス
抗体依存性感染増強 (Antibody-dependent enhancement, ADE) とは、ウイルス粒子と不適切な抗体とが結合すると宿主細胞への侵入が促進され、ウイルス粒子が複製される現象である。不適切な抗ウイルス抗体は、食細胞のFcγ受容体(FcγR)または補体経路を経由して目標の免疫細胞のウイルス感染を促進する。ウイルスと相互作用した後、抗体は特定の免疫細胞または補体タンパク質の一部で発現されるFcγRに、Fc領域で結合する。この相互作用は、免疫細胞によるウイルス抗体複合体の食作用を促進する。

本日の書物 : 『京大 おどろきのウイルス学講義』 宮沢 孝幸 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ウイルスや細菌が引き起こす感染症に対抗するために、人類は【 「ワクチン」 】という手段を手に入れました。あえて病原体から作られた抗原を体に入れて、【抗体などの免疫を誘導するという予防法】に、ワクチン誕生当時 (1799年、ジェンナーが種痘法を確立) の人々はさぞ驚いたことでしょう。…
【ワクチン】は、大きく分けて【 2 種類】あります。【生ワクチン】と【不活化ワクチン】です。
生ワクチンは、ウイルスの毒性を弱めた弱毒型の生きたウイルスを体内に入れて、免疫をつけようとするもの。不活化ワクチンは、ウイルスをホルマリンなどで殺して、死んだウイルスを体内に入れて、免疫をつけようとするものです。
両者の特徴は、次のようになっています。
【生ワクチン】
弱毒型の生きたウイルス
抗体 (液性免疫 )と細胞性免疫をともに誘導する。1 回接種で充分
【不活化ワクチン】
死んだウイルス全体あるいはその一部
主として抗体 (液性免疫) を誘導し、細胞性免疫誘導は弱い。基本的に 2 回接種
【細胞性免疫】とは、感染細胞を破壊する【細胞傷害性T細胞 (CTL : cytotoxic T lymphocyte) 】によって、体内に侵入してきた【ウイルスを細胞ごと攻撃するもの】です。
一方、【抗体】は、ウイルス (抗原) にくっついて、細胞への侵入を防いだり、血液中の補体という物質によってウイルス膜を溶かしてしまう【タンパク質】です。抗体には、免疫グロブリン (Immunoglobulin) の I と g から名付けた、IgG、IgM、IgA、IgD、IgEの 5 種類があります。
ただし、【抗体】には【良い抗体】と【悪い抗体】があります。【悪い抗体ができてしまうと逆効果となり、かえって感染を促進します】。
異物に抗体がくっつくと単球やマクロファージという【免疫細胞】に食べられてしまうのですが、これが【逆効果になるときがある】のです。単球やマクロファージの細胞表面上にFcレセプターという部分があり、そこに抗体がくっつきます。ウイルスがそのような細胞に取り込まれて分解されれば良いのですが、【ウイルスがその細胞で増えてしまう】ことがあります。【抗体がウイルスを引き寄せてきて、単球やマクロファージを感染させてしまう】のです。これを【抗体依存性感染増強 (ADE : antibody-dependent enhancement) 】と言います。【良い抗体は細胞への感染を阻止できる】のですが、【悪い抗体は感染を助長してしまう】のです。そして、ウイルスはその細胞で増殖して、外に飛び出して行って次々と他の細胞を感染させてしまいます。
【コロナウイルスの場合、こうしたADEが起こりやすいとされています】。【ネコのコロナウイルスのワクチンが作られないのは、このためです】。』

アメリカにおける猶太人排斥
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、最先端のウイルス学の科学的知見に基づいて、新型コロナウイルスやそれに類似するウイルス、あるいは将来ヒトへと感染する恐れがあるウイルスなど、幅広くウイルス全般について解説がなされている書物で、ウイルスがどのようなものであるかがキチンと理解でき、また、ワクチンについても、何がメリットで、何がデメリット (あるいはリスク) なのかが正しく理解できるお薦めの良書になります。メディアの報道やネットの情報に頼るのではなく、科学者の目からみて、何が判っていて何が判っていないのかを、本書を通じて知ることで、正しく知識のアップデートが図れると思います。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 687,586(685,389)÷42,888,480(42,734,905)=0.0160・・・(0.0160) 「1.60%(1.60%)」

イタリア : 130,653(130,603)÷4,657,215(4,653,696)=0.0280・・・(0.0280) 「2.80%(2.80%)」

日本 : 17,475(17,442)÷1,693,690(1,690,987)=0.0103・・・(0.0103) 「1.03%(1.03%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものでることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらには、ウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。
そこで、現在、そのユダヤ人 (=ユダヤ教徒) なるものに焦点をあてているところになります。参考にさせて頂いているのは次の論文になります。

☆『アメリカにおける日系人差別とユダヤ人 -1906年から1988年を中心に-』駒込 希
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 第 2 章 20 世紀前半のカリフォルニア州のユダヤ人と日系人
第 3 節 カリフォルニア州のユダヤ人と 1924 年移民法
・・・当時のこれらの新聞にはアメリカ国内の反ユダヤ主義に関する記事も掲載されている。1921 年 1 月 18 日の 『新世界』 には、「米国内反猶太人宣伝」 というタイトルで、アメリカ国内にユダヤ人に対する反感を煽動する運動があり、ウィルソン大統領や、タフト前大統領等の名前を濫用して、ユダヤ国家の建設の観念を非難する出版物が盛んに出されているという記事が掲載されている ( 『新世界』 1921 年 1 月 18 日, 1)。ユダヤ国家の再建に関しては、ウォレン・ガマリエル・ハーディング (Warren Gamaliel Harding) 大統領が賛成の意を示していたことやアメリカ議会内で議論がなされていたこともあり、特に 『新世界』 で多く見受けられた記事である。
また、次の記事は、1922 年 6 月 22 日の 『日米新聞』 に 「大学の猶太人排斥 米国学園の人種的僻見」 というタイトルで掲載された記事である。
[前略] 米国の人種及び制度はアングロサクソンを基調とするが今日の如く種々雑多なる人種が混合し居るに際しては大学も之れに応ずべき工夫をしなければならぬであらう [。] 世界に於て猶太人学生に区別的待遇を與へつつあるは波蘭と羅馬尼と洪牙利のみである [。] デモクラシーの米国が斯の如き世界の後進国と共に猶太人学生を排斥していいものであらうか ( [ ] 内は筆者付加) ( 『日米新聞』 1922 年 6 月 22 日, 1)。
この記事では、ハーバード大学をはじめとするアメリカ国内外の大学におけるユダヤ人排斥の状況を詳説した上で、その行為を非難している。大学におけるユダヤ人の排斥に関しては、1923 年 4 月 11 日の 『羅府新報』 にも 「ハ [ー] バード大学人種差別を撤発す」 というタイトルの記事が掲載されており、ハーバード大学でユダヤ人と黒人に対する反感があるが人種差別を行わないことに決定したと報じている ( [ ] 内は筆者付加) ( 『羅府新報』 1923 年 4 月 11 日, 1)。ハーバード大学におけるユダヤ人学生のこのような制限の検討はハーバード・プラン (27) と呼ばれている。
さらに、アメリカ国内における反ユダヤ主義も激しいものであったようで、それは、カリフォルニア州議会でも取りあげられるほどのものであった。以下は、1921 年 1 月 11 日の 『羅府新報』 に 「フォードの猶太人攻撃問題」 というタイトルで掲載された記事である。
加州議会はヘンリー・フォード氏に由り目下盛んになされ居るユダヤ人排斥運動を真面目に討議せんとし始めたり [。] フォード氏等のユダヤ人攻撃を以つて人種的僻見に囚はれ他宗派攻撃的のものなりとの決議案が一議員によりて提出さるべし ( [ ] 内は筆者付加) ( 『羅府新報』 1921 年 1 月 11 日, 1)。
注 (27)
ハーバード・プランについては、北美幸. 1999. 「合衆国の高等教育機関におけるユダヤ人学生 『割当制』 」 ,『西洋史学』193:45-62 において詳しく検証されている。 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
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