2021-09-20 (Mon)

本日のキーワード : お花畑、オバマ、イスラム教
お花畑(おはなばたけ)とは、妄想や空想、非現実的なこと、批判・非難されている事をプラスに捉えすぎて本質を見抜けていない、あるいはそういった思考をしている人物を差すスラング。
本日の書物 : 『イスラム 2.0 : SNSが変えた 1400 年の宗教観』 飯山 陽 河出書房新社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 9・11 事件以降、米国が 6 兆ドルともいわれる莫大な費用と人材を投じ世界 70 カ国以上でテロとの戦いを実施してきたにもかかわらず、イスラム過激派戦闘員が増加しテロ戦線がむしろ拡大している現実を受け、【世界各国の当局者】もようやく、【イスラム過激派テロはイデオロギーの問題なのだということを認めつつあります】。たとえ、ある戦場で【ジハード戦士を全滅させても、ジハードのイデオロギーが残存する限り、決して戦いは終わらない】のです。2019 年 3 月、米国主導の有志連合軍はシリアにおける 「イスラム国」 の領土を完全に奪還したと発表しました。このとき米軍中東担当司令官は、「 『イスラム国』 との戦いも、『イスラム国』 のイデオロギーとの戦いも終わりはまだ遠い」 と述べました。「イスラム国」 のイデオロギーの源はイスラム教です。スリランカ同時テロ首謀者が【 『コーラン』 に基づいて説教しジハードを実行】したように、「イスラム国」 の活動は 『コーラン』 に立脚しています。【 『コーラン』 はジハード主義者だけの聖典ではなく、全イスラム教徒にとっての聖典です】。【全てのイスラム教徒が、『コーラン』 の一言一句全てが神の言葉そのものであり、その正しさは普遍的だと信じています】。
【ジハード】は【イスラム教の啓示に由来】する【伝統的な正統教義】ですから、【イスラム教が存続する限りジハード主義が消滅することはありません】。「イスラム国」 がSNSやメッセージアプリを通して毎日公開する声明文やパンフレット、機関誌などは、どれもこれも 『コーラン』 やハディースからの引用文であふれています。彼らは実際に自らジハードを戦う映像の公開を通し、自分たちがいかに【啓示の文言に忠実に従う 「真に正しいイスラム教徒」 】であるかを、世界中の人々に向かって発信し、証明し続けているのです。
アメリカの【オバマ】前大統領は、【イスラム過激派テロはイデオロギーに由来するわけではないと主張】し、【イスラム教との関係を決して認めませんでした】。【イスラム教を 「悪者」 にしたくない人々】は【この発言を大歓迎】しましたが、これはあくまで政治的発言であり、現実を反映しているわけではありません。

【トランプ政権のポンペイオ国務長官】は 2019 年のカイロ訪問時、【オバマ氏の中東政策を 「臆病でお花畑的」 だと批判】しました。イスラム過激派のイデオロギーがイスラム教に由来していることは、イスラム諸国の当局者やイスラム教指導者らも認めており、後述するように問題解決の道を模索しつつあります。ゆえに、【イスラム過激派イデオロギー】が【イスラム教に由来している】と指摘するのは、差別でもヘイトでもありません。単なる事実の指摘です。【その事実を直視することなしにはイスラム過激派テロと戦うことはできない】というのは、【今や世界の共通認識】です。』

アメリカのユダヤ人のリベラルな活動の特徴
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、つい最近のアフガニスタンにおける “イスラム原理主義者” タリバンによる首都占拠のニュースでも見られたように、イスラム教が、あたかも “平和的な宗教” であるかのような言説を振りまき、“イスラム原理主義者” は本来あるべきイスラム教徒ではない、本当のイスラム教徒はもっと穏健である、などといった、「単なる思い込み」・「そう願う気持ちの表明」 でイスラム教やイスラム教徒を語るメディアや似非学者・似非専門家らの “通説 (痛説ともw)” に惑わされることがないよう、正しい知識をインストールするための良書になります。本書を御覧になれば、“イスラム原理主義者” こそが正統で篤い信仰心をもった 「イスラム教徒」 であることが正確に理解できるようになります。そして、そのことが理解できれば、本書に掲載されている 「イスラム教徒と共生するために」 必要なことを実践し、イスラム教徒に殺されたりすることがないよう、御自身の生命の危険性を回避することができるようになりますので、そういった意味でも、お薦めの書物になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 647,991(644,468)÷39,886,264(39,640,020)=0.0162・・・(0.0162) 「1.62%(1.62%)」

イタリア : 129,466(129,410)÷4,566,126(4,559,970)=0.0283・・・(0.0283) 「2.83%(2.83%)」

日本 : 16,339(16,279)÷1,562,476(1,546,464)=0.0104・・・(0.0105) 「1.04%(1.05%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉である「オリガルヒ(oligarch)」につきましても、ロシアやウクライナの事例を参照して、それがいまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたものでることを確認し、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 (=ユダヤ教徒)」 が存在していることも判明いたしました。さらには、ウクライナとユダヤ人 (=ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認することができました。
そこで、現在、そのユダヤ人 (=ユダヤ教徒) なるものに焦点をあてているところになります。参考にさせて頂いているのは次の論文になります。

☆『アメリカにおける日系人差別とユダヤ人 -1906年から1988年を中心に-』駒込 希
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 序章 はじめに
第 2 節 概念的枠組みと本論の構成
次に、本研究の考察の枠組みならびに関連する概念について整理する。
まず、本研究で取りあげる日系人に対する差別とは、アメリカの日系人に向けられた法的拘束力のある差別を指す。差別といってもその規模は、個人レベルから国家レベルまでとさまざまである。本研究で取りあげるのは、日系人に対する個人間での排斥や偏見といったものではなく、州法やアメリカ連邦法などにより日系人に向けられた差別に対するユダヤ人の反応とする。
また、本研究で取りあげる日系人に対する差別へのユダヤ人の反応とは、個人レベルではなく、集団レベルのものとする。近年、オーラル・ヒストリーによる分析手法の発展などから、ユダヤ系移民個人の生活や経験に焦点をあてたミクロなアプローチの研究を目にする機会が増加している。これらの研究は、史料分析を主な手法とする歴史学に新たな視点をもたらしたといえる。しかし、本研究の主たる目的は、アメリカのユダヤ人と日系人の関係史の構築を試みることであることから、本研究においては、日系人に対する差別への集団としてのユダヤ人の反応に着目する。
さらに、本研究では、日系人に対する差別へのユダヤ人の反応を考察するにあたり、アメリカのユダヤ人のリベラリズムという概念に着目する。砂田が 「リベラリズムは本来、他のイデオロギーのようによく統合され首尾一貫した信念の体系ではない。個人の自由と権利という基底的な価値を中心にいくつかの理念が連なって 1 つのシステムを形成してはいるが、あるべき世界像を明示しその達成手段を指示するような教義をほとんど含んでおらず、厳密な意味で政治イデオロギーとは言えない」 と指摘するように、システマティックにとらえることが困難な概念である (砂田 2006, 2)。そのような中、現代のリベラル派知識人たちの多くが、リベラリズムを 「変化に対して前向きな、開放的精神態度」 というように定義する傾向にある (砂田 2006, 2)。本研究においてもそれに依拠し、アメリカの建国当初から共有されてきた自由主義的なイデオロギーではなく、平等主義的な思想を意味するものとしてリベラリズムを用いる。
元来、アメリカのユダヤ人はリベラルな傾向が強い。このようなユダヤ人のリベラル志向に関しては、ユダヤ教に由来するものであるとの説が多く見受けられるが、リーブマン (Charles S. Liebman) のように、それに疑問を投げかける意見もある (Liebman 1973, 149-150)。また、コーン (Werner Cohn) は、ユダヤ人のリベラリズムは、ヨーロッパのユダヤ人による解放というものに対する反応がもとになっていると分析する (Cohn 1958, 120-134)。
そのような中、近年、アメリカのユダヤ人のリベラルな活動をめぐり興味深い議論がなされている。それは、アメリカのユダヤ人のリベラルな活動には、ある種の制限や優先順位があるというものである。

アメリカのユダヤ人のリベラリズムの変容を考察したドリンジャーは、ユダヤ人のリベラリズムにおいて、アメリカ社会における自分たちの順応が最優先されたことを指摘する。ドリンジャーは、ニューディール期から 1970 年代までのさまざまなアメリカの社会問題に対するユダヤ人の政策や反応を分析した上で、リベラルな政策とアメリカ社会への順応のジレンマに直面した際、ユダヤ人はアメリカ社会への順応を優先したことを報告している (Dollinger 2000, 4)。
また、ゴールドスタイン (Eric L. Goldstein) は、アメリカ社会におけるユダヤ人の白人としての位置づけとかれらのリベラルな活動の間には関連があると指摘する。ゴールドスタインは、20 世紀前半の南部のアフリカ系アメリカ人に対する南部のユダヤ人の反応を取りあげ、南部のアフリカ系アメリカ人のために南部のユダヤ人がリベラルな活動を行うことは、南部の近隣の白人の反感を買い、南部社会におけるユダヤ人の白人としての位置づけに影響を与えたとする。その上で、自分たちの白人性保持のためにアフリカ系アメリカ人に対するリベラルな活動を行わなかったユダヤ人がいたことを指摘する (Goldstein 2006, 194-201)。
このような近年の議論が示すように、不正義や不平等といったものに対するアメリカのユダヤ人の対応にはリベラリズムが密接に関係しており、日系人に対する差別へのユダヤ人の反応を考察する上で、無視することのできない概念である。よって、本研究では、日系人に対する差別へのユダヤ人の反応を考察するにあたり、かれらのリベラリズムに着目しながら考察を試みる。

ウォルター・リップマン
なお、リベラリズムに関連した研究の多くが、リベラリズムに着目する際、ニューディール期から考察を試みる傾向にある。それは、アメリカのリベラリズムは、ニューディール期を境にアメリカ社会に普及するようになったことによる理由が大きい。しかし、リップマン (Walter Lippmann) が 1910 年代に革新主義者たちがリベラリズムという言葉を用いていたと指摘するように、リベラリズムの起源は革新主義時代にまでさかのぼるとされる (Lippmann 1919, 150)。よって、本研究では、リップマンに依拠し、20 世紀初頭から 1980 年代にかけての日系人に対する差別へのユダヤ人の反応を考察するものとする。 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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