2021-09-16 (Thu)

本日のキーワード : イスラム教、性犯罪、暴力
【付(き)物】 : それがあれば必ず付属的に存在するというもの。いつもついてまわるもの。
本日の書物 : 『イスラム 2.0 : SNSが変えた 1400 年の宗教観』 飯山 陽 河出書房新社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 21 世紀に入り、世界のグローバル化、情報化は加速度的に進んでいます。「極東の島国」 である日本にも多くの外国人が訪れるようになり、日本人も旅行、勉強、ビジネスなど様々な理由で外国を訪れたりそこで暮らしたりするようになりました。外国やそこに暮らす人々についての知識は、単なる興味、趣味的なものを越え、実用的なものになりつつあります。
しかし、インターネットに接続しさえすれば、日本にいながらにして世界についての様々な情報を得ることのできる時代になった今でも、【ほとんどの日本人にとって理解しがたい対象は数多くあります】。私が研究している【イスラム教】もそのひとつでしょう。
【 「イスラームは平和の宗教」 】というのが、【日本におけるイスラム教についての 「通説」 】です。日本でイスラム教について語る人の大多数は、イスラム教が特権的存在であることを強調するためにあえて 「イスラーム」 という語を用います。
他方、【現実のイスラム世界】では【戦乱が絶えず】、毎日世界のどこかで数名の【イスラム教徒がテロを実行】しています。【女性器割礼や児童婚、強制婚、名誉殺人など女性や子供に対する暴力や人権侵害も後を絶ちません】。
【イスラム教徒移民】を多く受け入れたヨーロッパなどでは【性犯罪や暴力、価値観の違いによる問題が多発】しています。しかし一般の日本人がこれらについて【 「なぜだろう」 】と疑問を抱くや否や、【 「イスラームは平和の宗教」 という 「通説」 がその思考を遮断します】。それらの問題を【イスラム教と関連づけて考えること】は、【日本ではタブーとされている】のです。
しかし、そもそも【この通説】は、【客観的な論拠に基づいているわけでも、イスラム教の本質をとらえているわけでもありません】。これは【 「専門家」 を筆頭に、メディア関係者やイスラム教徒、イスラム教のファンなど、日本でイスラム教について語る人々の多数派が抱く「気持ち」の表明です】。彼らがイスラム教について 「こうあってほしい」 「こうであるはずだ」 と強く希求するその 「思い」 が、「通説」 となって現れているだけなのです。【日本におけるイスラム教についての解説】は、【解説という体裁をとった 「気持ち」 の表明である場合がほとんど】であるため、【一般の人々がそれを解説として読んだり聞いたりしても全く腑に落ちないのは当然】です。』

ユダヤ人と土地との不安定な関係
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、つい最近のアフガニスタンにおける “イスラム原理主義者” タリバンによる首都占拠のニュースでも見られたように、イスラム教が、あたかも “平和的な宗教” であるかのような言説を振りまき、“イスラム原理主義者” は本来あるべきイスラム教徒ではない、本当のイスラム教徒はもっと穏健である、などといった、「単なる思い込み」・「そう願う気持ちの表明」 でイスラム教やイスラム教徒を語るメディアや似非学者・似非専門家らの “通説 (痛説ともw)” に惑わされることがないよう、正しい知識をインストールするための良書になります。本書を御覧になれば、“イスラム原理主義者” こそが正統で篤い信仰心をもった 「イスラム教徒」 であることが正確に理解できるようになります。そして、そのことが理解できれば、本書に掲載されている 「イスラム教徒と共生するために」 必要なことを実践し、イスラム教徒に殺されたりすることがないよう、御自身の生命の危険性を回避することができるようになりますので、そういった意味でも、お薦めの書物になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 641,709(639,490)÷39,338,982(39,134,705)=0.0163・・・(0.0163) 「1.63%(1.63%)」

イタリア : 129,290(129,221)÷4,546,487(4,539,991)=0.0284・・・(0.0284) 「2.84%(2.84%)」

日本 : 16,151(16,080)÷1,511,501(1,491,471)=0.0106・・・(0.0107) 「1.06%(1.07%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その理解を一層深めるために、少し視点を変えて、ウクライナにおけるユダヤ人に焦点をあてて、次の論文を参照しながら考えているところとなります。

☆『ウマン巡礼の歴史 : ウクライナにおけるユダヤ人の聖地とその変遷』 赤尾 光春
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 おわりに
・・・ウマン (ウーマニ) は、ブレスラフ・ハシディームの集合的記憶と分かち難く結びつき、ユダヤ人が移り住んだ離散の地としては、他のどの場所にもみられないほど、強烈な聖性を獲得した。だが前節でみたように、これから先、その神聖さが本当に永続化するかどうか、実際は誰にも保証することができない。数世代を経て、ソ連時代のウマン (ウーマニ) における真のキブツの伝統を知るハシディームが存在しなくなり、この土地との直接的で強烈な記憶のつながりが失われてしまう時代は、確実にやってくるだろう。或いは、今日の独立ウクライナが見せているウマン巡礼に対する比較的寛容な態度も、将来、民族主義や排外主義の台頭によって、ユダヤ人巡礼の妨害や禁止の方向へ一変しないとも限らない。もしそのような事態が起こった場合、大多数の巡礼者がナフマンの遺骨をイスラエルに移送する意見に傾く可能性も、十分あり得るだろう。これまでみてきたように、聖なる土地としてのウマンがもつ中心性は、本質的に両義的であった。更に言えば、巡礼者と土地との関係は、潜在的に、或いは究極的に、分離が可能であるとさえ言えるかもしれない。なぜなら、土地の聖性を生み出しているのが他ならぬラビ・ナフマンの遺骨そのものの存在であり、従ってそれが移送されたならば、直ちにその聖性は無効となってしまうはずだからである。
ユダヤ人の歴史をふり返れば、バビロニア、スペイン、そしてリトアニア、ポーランドにおいて繁栄を築き上げた彼らは、追放や虐殺を受け次々に消え去った。土地との生きた絆が失われた都市や村々は、歴史上、もはやユダヤ人の単なる一通過点に過ぎなくなった。ウマン (ウーマニ) もまた同様の運命を辿る可能性がないとは言い切れないのである。
望むと望まざるとにかかわらず、ユダヤ民族は常に他の民族の土地において彷徨える一時の寄留者に過ぎなかった。ユダヤ人の歴史的な営みは、人間と土地との不安定な関係の例の典型をなしている。この意味でウマン巡礼は、ユダヤ人をはじめ、離散の境遇にある現代の様々な社会集団がもつ独特な空間認識について、甚だ学ぶところの多い現象であるといえるだろう。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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