2021-09-12 (Sun)

本日のキーワード : タリバン、悪い世の中
ターリバーン、タリバン(パシュトー語: طالبان、Tālibān、英語: Talibanまたは英語: Taleban、「学生たち」または「求道者」の意)、または自らを「アフガニスタン・イスラム首長国(IEA)」と称する団体は、アフガニスタンにおけるイスラム教スンナ派(多数派)諸派デオバンド派のイスラム主義(イスラーム原理主義)学生運動、軍事組織、テロ組織であり、アフガニスタンにおける戦争(反乱、ジハード)、テロを展開し、2021年8月15日時点でアフガニスタン全土を実質的な支配下に置いている団体。2016年以降の指導者はハイバトゥラー・アクンザダである。
本日の書物 : 『 FACTFULNESS (ファクトフルネス) 10 の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』 ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 日経BP
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「あの頃に戻りたい。何もかもすっかり変わってしまった」
そうこぼす年配者がいるのは世の常だが、この主張は半分正しくて半分間違っている。たしかに、【昔は何もかもがいまと違ったが、いまと比べて良かったわけではない】。むしろほとんどの面で、【昔はいまより悪い世の中だった】。それに、昔がどうだったか、正確に覚えている人は少ない。
西ヨーロッパと北アメリカで、深刻な飢餓や生活苦を身をもって経験した人は、第二次世界大戦や世界恐慌の時代を生き延びた、ひと握りの年配者しかいない。いつ、中国とインドでは、少し前の世代まで極度の貧困があたりまえだ。しかし、きれいな服を来ていい家に住み、バイクを乗り回すようになったインド人や中国人の多くは、貧しかった頃のことを忘れているようだ。
スウェーデン人作家でジャーナリストのラッセ・ベリは、1970 年代にインドの田舎を訪れて綿密な取材を行った。25 年後、同じ村を訪れたラッセは、暮らしの質が明らかに良くなったことに気づく。1970 年代に彼が撮った写真には、土の床、粘土の壁、着るものも満足にない子供たち、そして外の世界のことを知らず、不安そうな顔をした村人たちが写っていた。しかし 1990 年代後半に訪れたときには、コンクリートの家、服を着て遊ぶ子供たち、そして外の世界に興味を持ち、自信ありげな村人たちが、テレビを楽しむ姿があった。何もかもが 25 年前と対照的だった。
そこでラッセが村人たちに 25 年前に撮った写真を見せると、村人たちはあ然とした。
「信じられん」
「この村はこんなに貧しくなかったぞ」
「別の村で撮った写真じゃないのか?」
わたしたちと同じように、村人たちはいまのことで頭がいっぱいだ。子供が不謹慎なドラマ番組を見ているとか、バイクを買うおカネが足りないといった悩みに追われ、昔の記憶はすっかり薄れてしまっている。
そして多くの人は、上の世代が経験した悲惨な出来事から目を背けがちだし、それを下の世代に伝えようともしない。
残虐な過去と向き合いたければ、【古代の墓地と現代の墓地を比べてみよう】。【古代の墓地】で考古学者が見つけるものの多くは、【子供の遺骨】だ。ほとんどの子供たちは【飢餓】や【病気】で亡くなったが、【暴力】を受けた跡がある遺骨も少なくない。狩猟採集社会では殺人率が 10 %を超えることも多く、相手が子供であろうが容赦はなかった。一方、現在の墓地に行くと、そもそも子供の墓自体あまり見かけないだろう。』

ウクライナとユダヤ人と共産主義
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、医師であり、公衆衛生学者でもある著者が、「データを基に世界を正しく見る習慣」 (= ファクトフルネス)の重要性について、さまざまな事例を挙げて解説をしている良書で、マスコミが繰り返す誤報・捏造報道を見抜くためのエッセンスが得られるお薦めの書物になります。ただし、1 点だけご注意して頂きたいのは、「ファクトフルネス」を掲げながら、異分野である地球科学や物理学の知識がないためか、ほとんどの科学者が否定している 「地球温暖化問題」 という “物語 (フィクション)” について、何らデータも示さずに、さも真実であるかの如く書かれていて、せっかくの「お題目」が台無しになってしまっている点です。環境活動家で有名な米民主党のアル・ゴア元副大統領とのお話も出てきますが、同じく環境活動家であるグレタ・トゥーンベリと同郷のスウェーデン出身であるせいか、最後の最後で、思わず眉を顰 (ひそ) めたくなるかもしれません。


それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 637,231(634,438)÷38,753,781(38,500,016)=0.0164・・・(0.0164) 「1.64%(1.64%)」

イタリア : 129,056(129,002)÷4,524,292(4,517,434)=0.0285・・・(0.0285) 「2.85%(2.85%)」

日本 : 15,919(15,877)÷1,440,812(1,418,064)=0.0110・・・(0.0111) 「1.10%(1.11%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その理解を一層深めるために、少し視点を変えて、ウクライナにおけるユダヤ人に焦点をあてて、次の論文を参照しながら考えているところとなります。

☆『ウマン巡礼の歴史 : ウクライナにおけるユダヤ人の聖地とその変遷』 赤尾 光春
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 4.ウマンか、エルサレムか?
・・・更に突き詰めれば、こうした両者の論争の背後に、墓の裁量権独占をめぐる闘争をみることもできよう。「中央」 のハシディームは、ウマン巡礼の栄えある伝統を保持するため、公式にブレスラフ世界会議を設立し、巡礼に関わる様々な問題の処理に尽力している。一方、ラビ・オデッセルとナフナヒームによる活動とは、書き付けの普及、そしてナフマンの墓をエルサレムのシオン山という最も神聖な場所に移送することを通して、新しい伝統を創出し、ナフマンの崇拝をより大衆化しようという試みであったといえる。もし事件当時、彼らの試みが成功し、ナフマンの墓がエルサレムに建てられていたならば、疑いもなくイスラエルで最大規模の巡礼センターが現れ、ナフマン自身もまた、メロン山に眠るラビ・シモン・バール・ヨハイに匹敵する国民的な義人になっていたに違いない。
いずれにしても、エルサレムに新たな聖域を創出するというオデッセル派の試みは、「中央」 のハシディームの反対によって挫かれた。彼らは、師ナフマンが、イスラエルに眠る無数の義人達の一人に過ぎない存在になってしまうことを、恐れていたのではないだろうか。いずれにしても、彼らは師とその墓、そしてその両者を結ぶ集合的記憶の独自性を守ることを願ったことだけは確かである。このような独自性を守らんとする意識は、以下に引用する、ブレスラフ世界会議現議長ラビ・ドルフマンの言葉に要約されている。
「 歳月が流れ、ウクライナは周辺地域一帯と同じく、共産主義という、創世以来最も背教的な運動の不浄と異端の温床になった。…或いはだからこそ、我らのラビが聖なる遺体をそこに横たえられた理由を知ることができる。つまり、最も忌まわしき偶像崇拝であるぺオル神 [Pe’or] (165) の家のそばに埋葬された預言者モーセのように (166)、その邪悪な 「莢」 [klipa] (167) の内に葬られることによって、悪の力を弱めることを望んだである。…よくよく観察すれば、我々の理解を超えるほどの世界的動乱は、まさに、聖なる我らがラビの御墓が横たわる地域に起こっている。始めに共産主義が世界の大部分を支配し…、そのため長年その支配下にあったユダヤ人の生活を苦しめた。そしてこの共産主義という邪悪な莢が (多くの義人が約束したように) 断ち落とされるには、…何百万人もの犠牲者を出す世界大戦を経なければならない、と考えられた。だが何たる不思議ぞ! 神の御慈悲により、この大きな偶像もまた、ライフル銃一発の射撃すらなく屈服した!…我々は、我らがラビの力が、…メシアの到来以前に 「赤い莢」 [klipa ’aduma] を降伏させるのに働いた、と信ずる。(そして 210 人がウーマニで初のキブツを実現させた 1988 年の新年に) ラビの御墓の上に生じた聖性が、悪の降伏をもたらしたのである。事実同じ年、チェルノブィリの原子炉の爆発、ゴルバチョフ書記長によるソ連の解体宣言…という驚くべき事件が起きている、…見通す力のある者は、ペオル神の家に眠った義人の力がいかに働いたかを解したはずである。」
このように、ブレスラフ・ハシディーム 「公式の」 コスモロジーによれば、ウマンとは単なる地理的な場所としてそこにあるのではなく、すべてがそこで始まり、すべてがそこに終わるべき、聖なる土地なのである。ポグロム、背教者の出現、共産主義の台頭など、一連の否定的な歴史的事件 (チェルノブィリ原発の大惨事でさえ!) は、この地に混沌とした邪悪な諸力が働いていることを示す紛れもない証拠であって、いわば全ては、最高の義人ラビ・ナフマンによる、最終的な贖いの前提条件をなしているに過ぎないのである。こうした土地に対する言説の逆説的な性格は、この風変わりなハシディズムのセクトを生き残らせてきた主要な力の源泉であったといえよう。
注 (165)
聖書に度々現れるモアブ人の神。
注 (166)
預言者モーセは約束の地イスラエルに辿り着く前に死去したが、タルムードの伝承によれば、彼の墓は偶像崇拝の行われる土地にあるという。また、モーセの墓は天地創造の七日目、すなわち安息日の前夜以来すでにそこに用意されていた、とこの伝承は語る。Talmud Babli, Pes. 54a. かつてラビ・ナタンは、ウマンにあるナフマンの墓が天地創造以来すでに用意されていたと語った。Kramer, Be’esh uvemayim, p.314. モーセとナフマンの墓にまつわるこうした伝承の類似性は、ラビ・ナフマンの義人に関する教義に由来していると考えられる。その教義によれば、ユダヤ教史上五人の最高の義人がいたが、モーセは最初の義人であり、ナフマンは最後の義人であるという (残りの三人は、中世の著名な神秘主義者イサーク・ルリア [Isaac Luria 1534-1572]、ラシュビ、バール・シェム・トーヴ)。いずれの場合も、異教徒の邪悪な土地に葬られた理由はイスラエルの民の最終的な贖いにあった、という共通の考え方に支えられている点が注目される。
注 (167)
カバラにおける邪悪な力を意味する言葉。 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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