2021-08-01 (Sun)

本日のキーワード : 地球温暖化、気候最適期、気候最良期
完新世の気候最温暖期(かんしんせいのきこうさいおんだんき)は、およそ7,000年前から5,000年前の間の完新世で最も温暖であった時期を指す。他にヒプシサーマル(hypsithermal)、気候最適期、最暖期、気候最良期、最温暖期、最適気候、クライマティック・オプティマム(climatic optimum)とも呼ばれている。温暖な状態が続いた後は2,000年前位までにかけて徐々に気温が低下していった。
完新世の気候最温暖期は、北極付近では4℃以上上昇した(シベリアでは冬に3-9℃、夏に2-6℃というデータもある;Koshkarova、2004)。ヨーロッパ北西では温暖になったが、南部では寒冷化していた(Davis、2003)。 年平均気温の変化は緯度が高いほど顕著に現れ、基本的に低・中緯度ではあまり変化が無かった。熱帯のサンゴ礁では1℃に満たない程度である。世界平均では、おそらく20世紀半ばと比較して(緯度による違い、季節性、応答パターンの違いを見積もって)0.5-2℃温暖だったと言われている。
☆人工説隠蔽のコロナと嘘だらけの脱炭素はよく似ている
本日の書物 : 『「脱炭素」 は嘘だらけ』 杉山 大志 産経新聞出版
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 さてこれから、【人類は CO 2 排出を増やすこともできるし、減らすこともできる】だろう。そして、【大気中の CO 2 を地中に埋める技術であるDACもまもなく人類は手にする】だろう。
ではそのとき、【人類は CO 2 濃度を下げるべきかどうか】?という課題が生じる。
【下げるならば、目標とする水準はどこか】? 【 「産業革命前」 の 280 ppmを目指すべきか】?
【地球温暖化】が起きると、【激しい気象が増えるという意見】がある。だが、これまで述べてきたように、【過去 70 年ほどの近代的な観測データに基づいていえば、これは起きていない】か、【あったとしても僅か】である。むしろ、古文書の歴史的な記録等を見ると、【小氷期のような寒い時代のほうが、豪雨などの激しい気象による災害が多かった】ように見受けられる。
気象科学についての第一人者であるリチャード・リンゼン氏は、【理論的には、地球温暖化が起きれば、むしろ激しい気象は減る】として、以下の説明をしている。
【地球が温暖化するとき】は、【極地のほうが熱帯よりも気温が高くなる幅は大きい】。すると【南北方向の温度勾配は小さくなる】。【気象はこの温度勾配によって駆動される】ので、【温暖化した地球のほうが気象は緩やかになる】。だから、将来にもし【地球が温暖化するならば、激しい気象は起きにくくなる】。【小氷期に気象がはげしかったということも、同じ理屈で説明できる】。【地球が寒かったので、南北の気温勾配が大きくなり、気象も激しくなった、というわけ】である。

☆「GLOBAL WARMING and the irrelevance of science」(科学を無視した地球温暖化議論)リチャード・S・リンゼン
さて【 280 ppmよりも 420 ppmのほうが人類にとって好ましい】とすれば、それでは、その先はどうだろうか? 【 630 ppmで 1850 年よりも 1.6 ℃高くなれば、もっと住みやすい】のではないか?
おそらくそうだろう。【かつての地球は 1000 ppm以上の CO 2 濃度だった時期も長い】。
植物のほとんどは、630 ppm程度までであれば、CO 2 濃度は高ければ高いほど光合成が活発で生産性も高い。温室でも野外でも、CO 2 濃度を上げる実験をすると、明らかに生産性が増大する。高い CO 2 濃度は農業を助け生態系を豊かにする。
ゆっくり変わるのであれば、630 ppmは快適な世界になりそうだ。「どの程度」 ゆっくりならば良いかは明確ではないけれども、【年間 3 ppmの CO 2 濃度上昇で 2095 年に 1.6 ℃の気温上昇】であれば、心配するには及ばない ―― というより、【今よりもよほど快適になるだろう】。目標設定をするならば【 「 2050 年ゼロエミッション」 などという実現不可能なもの】ではなく、このあたりがの方が合理的ではなかろうか。
そうすると、【じつは今後何も追加の温暖化対策をしなくても CO 2 排出量はこの程度に留まりそう】だから、【大きなコストのかかる排出削減策は一切無用、ということ】になる。』

青年オリガルヒとパトロン
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、義務教育期間中にお勉強が出来なかった、あるいは、その後の高校・大学でも何ら学ぶことがなかった、さらには、社会人になっても何ひとつ正しい知識を得られない、そのような自分のアタマでモノゴトを考えることができない方々 (とくに “ド文系や体育会系” ) が、昨今流行りの 「グリーン・バブル」 に騙され踊らされてしまう現象に警鐘を鳴らす書物で、『脱炭素』 という非常に馬鹿々々しい 「作り話 (フィクション)」 について、何がどう間違っているのかを、文字中心に書かれていることで、モノゴトを知らない “ド文系や体育会系” な方々でさえも簡単に理解できるレベルに分かりやすく解説されている良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 609,377(609,006)÷34,150,195(34,075,269)=0.0178・・・(0.0178) 「1.78%(1.78%)」

イタリア : 127,884(127,867)÷4,293,083(4,287,458)=0.0297・・・(0.0298) 「2.97%(2.98%)」

日本 : 15,026(14,993)÷848,163(842,018)=0.0177・・・(0.0178) 「1.77%(1.78%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その理解を一層深めるために、次の論文を参照しながら考えているところとなります。

☆『プーチンの選択したもの[I] : ユーコスつぶしとオリガルヒ資本主義の行方』 鈴木 博信
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 1章 プーチンのユーコスつぶし
・・・それでも、おなじ裁判でおなじく懲役 8 年ときまった盟友のメナテップ社のレーベジェフ会長 (8) がおくりこまれた北極圏に近いニェーネツ自治管区の重罪犯刑務所よりはマシといえなくもない。 レーベジェフの服役する刑務所は白夜の夏につづいてやってくる冬期は - 60 ℃まで下がる酷寒の地なのである。 それにしても、ふたりが保釈も一切拒否されたまま、帝政ロシア時代の重大な国事犯さながらにシベリアの果てや極北の地への流刑に処せられたのをみて (9) 、ロシアに自国の企業や資本を進出させている西側諸国の政府は一時不安をおさえかねた。 プーチン政府はいまになって私有化政策を見直して再国有化もふくむ資産の再分配にとりかかるつもりなのだろうか? と。

プラトン・レベジェフ

ミハイル・ホドルコフスキー
注(8)
プラトン・レーベジェフ (1959 ~) は、プレハーノフ記念国民経済大学を卒業して、ソ連鉱物貿易公団 「ザルベジゲオロギア」 に採用され若手官僚として 10 年近くつとめたあと、ゴルバチョフ時代の 1990 年、ハダルコフスキーらのつくった銀行兼持株会社のメナテップ銀行にうつり、ユーコス石油を筆頭とするグループ各社の金融面の面倒をみてきた。
ハダルコフスキー (1963 ~) はモスクワの理系名門大学であるメンデレーエフ記念科学技術大学の卒業生であるが、在学中、上記のプレハーノフ記念国民経済大学にも 2 年間通って金融・財政専攻のコースをとり、法律も学んだ。 レーベジェフとはそのとき以来の盟友である。
ハダルコフスキーは大学外では、母校のメンデレーエフ大学をふくむ地区の青年共産同盟 (コムソモール) の副書記として精力的に活動し、コムソモールの上部組織である共産党やゆたかな財源をもつ一部の国家科学委員会などの有力者に可愛がられ、人脈を拡げていった。 命令経済から市場経済への大転換期だからといっておいそれと若冠 20 才や 30 才で億万長者になれるはずもない。 「青年オリガルヒ」 のおおくは、じつはこうした 「コムソモール出身の坊やたち」 であり、かれらの資金はもとをたどるとソ連共産党やソ連政府の金庫に行きつく。
社会主義ソ連の党・国家の要職を占めていた 「ノーメンクラトゥーラ上層部」 は、じぶんたちソ連の支配層が建国いらい 70 年にわたってバッシングしつづけてきた当の資本主義体制へと大転換するにあたって、若く野心的で適応力のある 「コムソモールの坊やたち」 にポスト・ソビエト資本主義の 「道路づくり」 を先導させることにし、党や国家の資金を託したのだ。
ハダルコフスキーは、そうした坊やの中でも出色の人物であり、 KGB のなかでも西側世界での諜報活動を担当するとびきりのエリート分子をふくむ党中央や省庁の複数のパトロンから、 「いいか、きみらがわれわれの実験にこたえてまず資本家になりかわるのだ」 と “洗礼” をうけて大金をまかされたのである。
ソ連が崩壊した 1991 年、ハダルコフスキー自身がそのいきさつを明言しているとおりである。 「あの時期にスタートした事業はすべて、高位高官の座にある人びとがスポンサーになっているか、その人たちとコネクションがあるかした場合にのみ、成功できた」。 「カギはおカネではなくてパトロンがいるかいないかだった」 ( 『マイアミ・ヘラルド』 紙記者、ピーター・スレーヴィンの問いにこたえて。 『マイアミ・ヘラルド』、1991 年 8 月 18 日号)。
ハダルコフスキーらの訪問に応えて 「坊やたち」 に最初に大金を提供した国立 「高温度研究所」 の所長でソ連科学アカデミーの正会員でもあった、超高温物理学のソ連最高の権威者、アレクサンドル・シェインドリン教授の回想も付記しておこう。
教授の主宰する 「高温度研究所」 は冷戦たけなわの 60 年代に創設され、超高温物理、それを応用し、アメリカと張り合ってロケット推進機構レーザー兵器開発の最先端の理論と実験を展開する重要施設として最盛期には 4000 人のスタッフをかかえ、潤沢な予算を与えられてきた。 ソ連は冷戦の敗者となり、研究所のレーザー兵器開発作作業も巨大なむだ使いにおわったものの、ハダルコフスキーらへの資金や海外人脈の情報提供をつうじて、「ロシア社会に資本主義を生みつける孵化器 (インキュベイター) 」 (ディヴィッド・ホフマン) の役割は果たしたことになる。
教授は学生企業家の卵、ハダルコフスキーらと会ったときのことをこう語っている。 「かれらはじつに若かった。 わたしはかれらが大好きになった」。 「かれらはコムソモールの活動家としてよく知られていた。 洗練された清純な若者たちであり, けちな泥棒とはちがう」。 「かれらは言った。 すこし資金がほしいのです。 興味のある事業をみつけて、誠意をもって活動します」。 わたしは、のちに自動車王の一人となったアメリカの実業家デイヴィッド・パッカードがガレージからスタートしたのを思い出した。 事業をはじめるには開業資金がいるとおもった。 そういうわけで、「いまではたしかなことは覚えていないが、1 万 7 千ルーブリを提供したとおもう」。
条件として、科学研究につかうこと、と言っておいた。 「むろん、かれらが科学につかうはずがないことはわかっていた。 かれらがわたしの研究所のためになにかしてくれるはずのないことも、よくわかっていたさ」 (ディヴィッド・ホフマン 『オリガルヒたち あたらしいロシアにおける富と権力』 [英語]、107 ~ 108 ページ、ニューヨーク、2002 年)
ハダルコフスキー自身のこのときの回想は教授のそれとはすこしズレがあるが、いずれにせよ、共産党への人材供給プールであるコムソモールが、ソ連共産党が反転して資本主義へと飛びうつるさいの人材を供給する 「ビジネス・スクール」 の役割を果たしたことは特記に値する。
この点で、さきにもふれたとおり、ハダルコフスキーらコムソモール出身の若い資本家たちはいわばソ連のノーメンクラトゥーラ層がリクルートし 「任命」 して育てた 「正統派」 オリガルヒともいえる。
これにたいし、ソ連体制のアウトサイダーとして生活してきて 「中年になってから」、ノーメンクラトゥーラ上層部に人脈を開拓してオリガルヒに経上がった数理科学者出身のべレゾフスキーや舞台監督出のグシンスキーら、腕一本で財をなした才覚派のオリガルヒとは、形成過程がまるでちがう。

ボリス・アブラモヴィチ・ベレゾフスキー

ウラジーミル・グシンスキー
注(9)
ふたりが居住地ないし公判の行われた法廷のちかくで刑に服するという市民に認められた権利をうばわれて遠隔地へ流刑されたのは、明白な違法行為であるが、その点にかんする当局側の、たとえばヤマロ = ニェーネツ重罪犯刑務所のユーリー・カリーニン所長の申しひらきはつぎのとおり。
「メナテップ社レーベジェフ元会長の健康診断の結果は、ここで刑期をつとめることと矛盾はしない。 刑期を勤めあげるだけの体力は十分にある。
しかし、受刑地選定にあたって考慮されたのは、なににもまして両人の安全である。 遠隔地であるから、かれらもわれわれもだれの妨害もうけないですむ道理だ。
かれらの事件はロシア社会に強烈な反応をよんだ。 一方にはかれらを支持してデモまでする人々や集団、法律家たちがいる。 もっともかれらはお金も受け取っている。
他方には、ソ連時代に国民がつくりあげた資産を国民から強奪したのがかれらである。抜け目なく立ちまわって億万長者になった人間をそのままにしておくものか、国民として、うけた侮辱ははらさずにしておくものか、と考えるものがいる。
これでは、かれらの身になにがおきてもおかしくない。 われわれは、かれらの安全を確保してやるのに十分な手を打たなかった。 とあとになって責められたくはないのだ」 (モスクワ発、インターファックス、2006 年 1 月 2 日) 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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