2021-07-31 (Sat)

『 名所江戸百景 湯しま天神坂上眺望 』 歌川広重
本日のキーワード : ツル、江戸時代、小氷期
ツル(鶴)は、ツル目ツル科(ツルか、Gruidae)に分類される鳥の総称。
江戸時代には鶴の肉は白鳥とともに高級食材として珍重されていた。武家の本膳料理のために鶴の料理が振る舞われたことが献立資料などの記録に残されている。鶴の肉は、江戸時代の頃の「三鳥二魚」と呼ばれる5大珍味の1つであり、歴史的にも名高い高級食材。三鳥二魚とは、鳥=鶴(ツル)、雲雀(ヒバリ)、鷭(バン)、魚=鯛(タイ)、鮟鱇(アンコウ)のことである。
☆人工説隠蔽のコロナと嘘だらけの脱炭素はよく似ている

『 名所江戸百景 目黒太鼓橋夕日の岡 』 歌川広重
本日の書物 : 『「脱炭素」 は嘘だらけ』 杉山 大志 産経新聞出版
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 さてここまで、【慣例に従って 「産業革命前」 と比較】してきた。
なぜ産業革命前なのかというと、【 CO 2 を人類が大量に排出するようになったのは産業革命の後だから、というのが通常の説明】である。しかし実際は、産業革命前ではなく、【 1850 年頃からの気温上昇が議論の対象】になる。なぜ 1850 年かというと、【世界各地で気温を測りだしたのがその頃だったから】だ。大英帝国等の欧米列強の世界征服が本格化し、軍事作戦や植民地経営のためのデータの一環として気温も計測された。日本にもペリーが 1853 年に来航して勝手にあれこれ計測した。
ちなみに、世界各地で気温を測りだしたと言っても、コンマ何℃という地球温暖化を計測しようとしたわけではないから大雑把だったし、また観測地点は欧米列強の植民地や航路に限られていたから、【地球全体を網羅的に観測していたわけでもない】。だから、【1850 年頃の 「世界平均気温」 がどのぐらいだったかは、じつは誤差幅が大きい】。
さて以上のような問題はあるけれど、【IPCCでは 1850 年頃に比べて現在は約 0.8 ℃気温が高くなっている、としており】、以下では【この数字を受け入れて先に進もう】。
ここで考えたいのは、【 1850 年の CO 2 濃度が 280 ppmの世界】と、【現在の 420 ppmで 0.8 ℃高くなった世界】と、【どちらが人類にとって住みやすいか】?ということである。台風、豪雨、猛暑等の【自然災害は、増えていないか、あったとしてもごく僅かしか増えていない】。
他方で【 CO 2 濃度が高くなり、気温が上がったこと】は、【植物の生産性を高めた】。これは【農産物の収量を増やし、生態系へも好影響があった】。「産業革命前」 の 280 ppmの世界より、【現在の 420 ppmで 0.8 ℃高くなった世界のほうが住みやすい】と思われる。

1850 年とは、日本で言うならば江戸時代の末期である。1850 年頃までは【小氷期】と呼ばれ、【中世 (1300 年頃まで) と比べて寒い時代】であった。1780 年代には天明の飢饉、1830 年代には天保の飢饉があった。【その頃に気候を戻すことが適切とは到底思えない】。

『銀世界東十二景 新吉原雪の朝』 歌川広重

『 名所江戸百景 蓑輪金杉三河しま』 歌川広重
【地球の歴史】においては、【 CO 2 濃度】は【大幅に下がり続けてきた】。
【恐竜が闊歩していた頃】は【現在の数倍の濃度】があった。それが、植物による固定や岩石の風化によって低下し、【 280 ppm前後になったのは 100 万年前】である。【氷河期】には【たびたび 180 ppmまで下がった】が、【このときには植物が成長できずに大量枯死し、地球を砂塵が舞った】という。【 280 ppmという CO 2 濃度】も、【植物にとっては CO 2 欠乏気味である】がゆえに、【 CO 2 濃度を高めるとたちまち生育が良くなる】。実際に【トマト栽培】では【温室内を 1,000 ppm以上にして生育を早めている】。他方でビニールハウスの換気が悪く【 CO 2 濃度が下がると、植物の生育が悪くなる】。じつは【 280 ppmというのは、CO 2 が少なすぎて危ない状態】のようだ。』

お金の匂い
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、義務教育期間中にお勉強が出来なかった、あるいは、その後の高校・大学でも何ら学ぶことがなかった、さらには、社会人になっても何ひとつ正しい知識を得られない、そのような自分のアタマでモノゴトを考えることができない方々 (とくに “ド文系や体育会系” ) が、昨今流行りの 「グリーン・バブル」 に騙され踊らされてしまう現象に警鐘を鳴らす書物で、『脱炭素』 という非常に馬鹿々々しい 「作り話 (フィクション)」 について、何がどう間違っているのかを、文字中心に書かれていることで、モノゴトを知らない “ド文系や体育会系” な方々でさえも簡単に理解できるレベルに分かりやすく解説されている良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 609,006(608,870)÷34,075,269(34,064,168)=0.0178・・・(0.0178) 「1.78%(1.78%)」

イタリア : 127,867(127,864)÷4,287,458(4,284,332)=0.0298・・・(0.0298) 「2.98%(2.98%)」

日本 : 14,993(14,990)÷842,018(838,915)=0.0178・・・(0.0178) 「1.78%(1.78%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その理解を一層深めるために、次の論文を参照しながら考えているところとなります。

☆『プーチンの選択したもの[I] : ユーコスつぶしとオリガルヒ資本主義の行方』 鈴木 博信
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 1章 プーチンのユーコスつぶし
・・・お金は匂わない。 権力がそう決め、権力者同士がそう了解しあうかぎりにおいて (7) 。 ところが、ハダルコフスキーの金とそれがロシアの内外で果たしている役割につては、別扱いとなったのだ。

ミハイル・ホドルコフスキー
プーチン政権は、ハダルコフスキーとユーコスのかせぐ金は悪臭をはなっている、と認識することに決めた。 よってハダルコフスキー社長も盟友のレーベジェフのあとを追って逮捕されたわけである。

ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン
そして、2004 年 9 月に懲役8年の実刑判決をうけて、きびしい報道管制のもとでメディアのまえから姿を消した。 翌 10 月になって、かれはモスクワから 6000 キロ以上はなれた東シベリア・チタ州のモンゴルや中国の国境にちかいウスチカーメノゴルスクの監獄で服役中であることが判明した。冬期には- 30 ℃まで下がる寒冷の地で、 5 時起床 22 時就床の日常だ。 1 日 8 時間は警官の制服などを縫う作業をさせられ、23 ルーブルほどの日当をうけている。 日本円で 93 円というところである。
注(7)
この真理を、ややちがった表現ながらぬきんでた明晰さで指摘してくれている同胞が存在する。 米原万理さん ―― ユニークな著作家として活躍しているもとロシア語同時通訳の第 1 人者 ―― のつぎの一文はわすれることなく引用しておきたい。
「 国家的事業でありさえすれば、どんな恐ろしい兵器の開発も、製造も、使用さえも、犯罪の範疇には入らない。 これを取り締まり、押収する警察も、裁く法廷もない。 国連の決議だの、多国籍軍だのは、はっきり言って茶番だ。
湾岸戦争当時イラク側が使用した兵器の 90 %以上が米中ソ英仏という国連安保理常任理事国からの輸入品だったのだから、『国際貢献』 というお題目にひっかっかて先進国中最大の極限のお布施をさせられた日本はいい面の皮だ。
イラク空爆を刊行したとたん、当時低迷していたブッシュ大統領の人気は 90 %台まで沸騰し、核実験再開を公約に掲げたシラクは、仏大統領当選を果たした。
国家による殺戮と残虐行為が裁かれるのは、その国家が戦争に敗北した場合だけである。 ドイツと日本の戦争犯罪は裁かれたが、自国民を大量に弾圧殺戮したスターリンも、日本への原爆投下を決定したトルーマンも天寿を全うしたではないか。
オウムが国家を標榜していたとは、実にブラックなパロディーだ」 (米原万理 『ロシアは今日も荒れ模様 Россия Бушуети Сегодня 』、草思社、1999 年、150 ページ) 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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