2021-07-16 (Fri)

本日のキーワード : サーチュイン酵素、NAD
サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子または長生き遺伝子、抗老化遺伝子とも呼ばれ、その活性化により生物の寿命が延びるとされる。サーチュイン遺伝子の活性化により合成されるタンパク質、サーチュイン(英語 Sirtuin)はヒストン脱アセチル化酵素であるため、ヒストンとDNAの結合に作用し、遺伝的な調節を行うことで寿命を延ばすと考えられている。この様なサーチュインの作用メカニズムはマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテのグループが1999年に見出した。酵母のSir2遺伝子がヒストン脱アセチル化酵素であることを見出し、この酵素の作用が代謝や遺伝子サイレンシング、加齢に関与していることを示唆した。
サーチュイン遺伝子による寿命延長効果は酵母、線虫、ショウジョウバエで報告されているが、これらの実験結果を否定する報告もあり、まだ確定した効果とは言えない。
本日の書物 : 『LIFESPAN (ライフスパン) : 老いなき世界』 デビッド・A・シンクレア 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【カタラーゼ】を例にとってみよう。カタラーゼは【平均的な大きさのありふれた酵素】で、毎秒 1 万個もの過酸化水素分子を分解して無毒化する働きをもつ。この酵素は、1 個の大腸菌の中に 100 万個は詰め込むことができ、その大腸菌はピンの頭に 100 万個は載る。想像が難しいというレベルではない。【想像など絶対に及ばない世界】なのだ。
【個々の細胞内】には、カタラーゼのような【酵素】が全部で【 7 万 5,000 種類】ほどあって、少し塩気のある “海” の中ですべてが押し合いへし合いしている。ナノスケールでは水が粘性をもつ。また、分子レベルの事象は、最大規模の強さをもつハリケーンより激しい。なにしろ【分子が反応するスピード】は、【人間の感覚にすれば時速 1,600 キロあまりに相当】するほどなのだ。酵素反応が起きる頻度はあらゆる事象の 1,000 回に 1 回程度だが、ナノメートルではその 1,000 分の 1 の事象が 1 秒に何千回も発生し得る。だから、生命を維持するには十分なのである。
めちゃくちゃじやないか、と思うかもしれない。実際、まったくもってめちゃくちゃである。しかし、【秩序が現れ出るにはこの混沌が “どうしても” 必要】だ。混沌がなければ、生命維持のために結合しなければならない分子同士が出合わず、1 つになれないことになる。人間がもつ【サーチュイン酵素】の一種【 「SIRT 1 」 】がそのいい例だ。SIRT 1 には 2 つの “ソケット” のようなものがあって、正確に振動している。その 1 つのソケットが【NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド/nicotinamide adenine dinucleotide)分子】をつかむ。もう1つのソケットは、【アセチル基を外す対象のタンパク質 (ヒストンやFOXO 3 ) 】をつかむ。すると【捉えられた 2 つの分子はただちに結びつき、直後に SIRT 1 はそれらを異なるかたちに引き離す】。結果として、【タンパク質からアセチル基が除去】されて【NADの一部と結合】し、NADから【ニコチンアミド (ビタミンB 3 とも呼ばれるナイアシンの一形態) 】が解離する。ニコチンアミドは再利用され、いくつかの反応を経てまたNADに戻る。
肝心なのは、【ターゲットとなったタンパク質から、足かせだったアセチル基がもう取り除かれている】ということだ。今や【ヒストンはDNAの巻きつきを強くして、遺伝子のスイッチを切る】ことができる。【FOXO 3 タンパク質のほうも自由の身になり、細胞を防御する遺伝子のスイッチを入れることができる】。
この混沌が停止し、酵素がにわかに仕事をしなくなれば、私たちはみなものの数秒で息絶えるだろう。【細胞の防御機構やエネルギーがなければ、生命は存在し得ない】。マグナ・スペルステスが泡の膜から現れることもなかったし、その子孫がこのページに書かれた言葉を理解することもなかった。
したがって、【根本的レベルで見れば生命はじつに単純】だといえる。私たちは、混沌から生じた秩序のおかげで存在している。生きていることに乾杯するなら、酵素に乾杯してしかるべきだろう。』

ウクライナのオリガルヒとウクライナ政権
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、『老化』 に対して私たちが思い描くイメージあるいは先入観を、その根底から覆す可能性があるということを主張する著者によって書かれた書物で、ひょっとすると、現代を生きる私たちが近い将来に目の当たりにするかもしれない 「コペルニクス的転回」 が、果たしてどういった科学的な考え方に立脚して現在進行形で進んでいるのかについて、分かりやすい表現で解説がなされている良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 605,519(605,578)÷33,716,377(33,711,612)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 127,649(127,637)÷4,263,317(4,262,511)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

日本 : 14,793(14,788)÷807,178(805,693)=0.0183・・・(0.0183) 「1.83%(1.83%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その理解を一層深めるために、次の論文を参照しながら考えているところとなります。

☆『ウクライナ政変とオリガルヒの動き』 服部 倫卓
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 2 ウクライナ危機に至る底流
(1) 派閥連合政権、利益共同体としての地域党体制
地域党の前身であるウクライナ地域再生党は 1997 年に設立され、曲折を経て 2000 年に地域党として再出発した。元々、この党には確固とした理念のようなものはなく、東ウクライナの企業や行政の代表者が中心になって、自らの産業や地域の利害を共同で擁護するという点に主眼が置かれていた。理念よりも実利に重きを置いた、「利益共同体」 という性格が強かった。ちなみに、2000 年の時点で党設立に尽力した共同創設者が 6 名ほど知られている中で、その 1 人は 2014 年に大統領になるペトロ・ポロシェンコその人であり、このことからも初期の地域党の性格が伺える。

ペトロ・ポロシェンコ
2004 年のオレンジ革命を経て、ヴィクトル・ユーシチェンコが大統領に就任したが、大統領とユリヤ・ティモシェンコとの対立などもあり、国は混乱する一方だった。その反動により、2006 年と 2007 年の最高会議 (ウクライナの国会) 選挙では、ともに地域党が第一党の座を占めた。そして、2010 年の大統領選挙で、地域党のヴィクトル・ヤヌコーヴィチがティモシェンコとの決選投票を制し、同年 2 月 25 日に第 4 代ウクライナ大統領に就任した。地域党を中心に議会多数派の連立が形成され、3 月にはそれにもとづくミコラ・アザロフ首相の内閣が発足した。

ユーリヤ・ティモシェンコ

ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ
当初、弱い大統領になるのではないかとも見られていたヤヌコーヴィチだったが、実際に地域党政権が成立すると、大統領を頂点とする集権化が思いのほか進んだ。政権発足後ほどなくして、大統領・政府・議会・地域・司法を網羅した一元的な権力体系が築かれた。また、2010 年 10 月 1 日に憲法裁判所が、2004 年の憲法改正には審議・採択の際に手続き違反があったとして、改正を無効とする判決を下し、これによりウクライナは一夜にして、強い大統領権限を特徴とする 1996 年憲法に復帰することになった。
このように、地域党による権力独占の傾向こそ顕著になったものの、政権内部においてはいくつかの派閥が並び立ち、ある程度のバランスが保たれていた。一般的に地域党には 6 つほどのグループがあると言われていたが、そのうち特に有力なグループが 3 つあった。そして、それぞれのグループの背後には、経済的な利権と、それを体現するオリガルヒの存在があった。

図 1 は、それを図示したものである (人物の肩書きは 2014 年 1 ~ 2 月頃の政権末期のもの)。有力な 3 グループとは、ヤヌコーヴィチ大統領のグループ、リナト・アフメトフのグループ、ドミトロ・フィルタシのグループである。

リナット・アクメトフ

ドミトロ・フィルタシュ
アフメトフは、ウクライナのオリガルヒの中でも傑出した資金力を誇る。早くから地域党のメインスポンサーの役割を果たし、「キングメーカー」 の様相すら呈していた。このアフメトフ派と、アザロフ前首相のグループ、アンドリーおよびセルヒーのクリュエフ兄弟のグループとを総称し、「古参ドネツィク派」 と呼ぶ場合もある。
もう一人のオリガルヒの雄、フィルタシは、ロシアからの天然ガス輸入の仲介スキームで巨万の富を築き、クレムリンと昵懇と言われることが多い人物だが、地域党の中では外様的な存在だった。2009 年の時点でヤヌコーヴィチには、ティモシェンコと妥協して選挙を回避し、ヤヌコーヴィチ大統領 = ティモシェンコ首相という形で住み分ける選択肢もあり、水面下で交渉していたとされる。「それでは 2004 年版の修正憲法の弱い大統領にしかなれない」 とヤヌコーヴィチを説き伏せ、勝負に打って出ることを決意させたのが、フィルタシだったという。フィルタシは、ティモシェンコ首相 (当時) が 2009 年 1 月にロシアと結んだ天然ガス供給契約で、自らのロスウクルエネルゴによる仲介ビジネスが阻まれたことから、巻き返しのチャンスを伺っていたわけだ。この助言を容れ、資金面でもフィルタシの支援を仰いで大統領選に勝利したヤヌコーヴィチは、フィルタシ派のセルヒー・リョーヴォチキンを大統領府長官に据えた。そのリョーヴォチキン長官が主導する形で、1996 年憲法の復活など、ヤヌコーヴィチは権力固めを進めていくことになる。フィルタシはガス分野の要職にも自派のユーリー・ボイコやエウヘン・バクリンを送り込み、ガス利権の奪還に突き進んだ。
このように、オリガルヒの隠然たる影響力はあったにせよ、ヤヌコーヴィチ / 地域党政権成立から 2 年ほどは、派閥連合政権という色彩が濃く、党内の各グループおよび系列オリガルヒの利益は総じて尊重されていた印象が強い。また、多くのノンポリな大企業経営者が、地域党所属の議員となり、政権と歩調を合わせる現象が見られた。さらに言えば、かつてオレンジ革命やティモシェンコ首相を支持していた非主流派のオリガルヒに関しても、地域党政権下で報復的な扱いを受けるといった事例は、少なくともこの時点では、特に看取されなかった。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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