2021-07-13 (Tue)

本日のキーワード : ヒトゲノム、老化遺伝子
ヒトゲノムは、その名の通りヒト (Homo sapiens) のゲノム、すなわち、遺伝情報の 1 セットである。ヒトゲノムは核ゲノムとミトコンドリアゲノムから成る。
本日の書物 : 『LIFESPAN (ライフスパン) : 老いなき世界』 デビッド・A・シンクレア 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【2003 年 4 月 15 日】、1 つのニュースが世界を駆け巡り、新聞もテレビ番組もウェブサイトもこぞってその話題を取り上げた。【ヒトゲノムの解読が完了した】のである。13 年かけて約 30 億ドルを投じた計画がついにゴールを迎えた。
ただし、厄介な問題が 1 つだけあった。【本当は完了などしていなかった】のである。【公開されたヒトゲノムの塩基配列 (つまりA、G、C、Tの文字の並び方) には、じつは大きな隙間があいていた】。

DNA二重らせん構造の一部(三次元立体構造で表現)
では、なぜ解読完了などというニュースが流れたのか。なにも、主流のメディアが話を大きく膨らませすぎたわけではない。『サイエンス』 や 『ネイチャー』 といった一流科学誌もほぼ同じ内容を載せている。それに、科学者が自分たちの研究を誇大に吹聴したのでもない。理由は単純だ。【解読完了】とはすなわち、私たちの【DNAがもつ約 30 億個の塩基対】を【できる限り (当時のテクノロジーで可能な限り) 正確に突き止めた】と、ヒトゲノム計画に関わった【研究者のほとんどが同意したという意味】だったのだ (塩基対とは、DNAを 「はしご」 に見立てた場合の 「段」 に相当するものでありそれぞれの 「段」 では向かい合ったAとT、GとCが対をつくって結合している)。

DNAの複製を描いた図
【解読から漏れたのは、同じ配列が繰り返し現われるゲノム領域が主】である。この部分は【重要だとみなされていなかった】。「生命の暗号」 であることには変わりはないものの、かつては 「がらくた (ジャンク) DNA」 呼ばわりされていたくらいである。今ではもう少し敬意を払われているとはいえ、やはり一般には 「仕事をしていない」 (つまりタンパク質をつくる指令が記されていない) ものと考えられている。当時は傑出した科学者たちでさえ、この領域を単なる過去のゲノムの亡霊としか見ていない者が多かった。何十万年も前のウイルス感染の痕跡が、私たちのゲノムに埋め込まれているだけにすぎない、と。【だから、私たちをつくり上げている指令はおおむね突き止められたというのが共通認識だった】。ヒトをヒトたらしめているものが何なのかを、解明するための材料がこれで手に入ったかに思われた。
ところが、ある推計によれば、【この遺伝子の “ダークマター” ともいうべき領域】は【全ゲノムの 69 %】にも及んでいる。しかも、一部の科学者の見解では、【一般に 「遺伝暗号を携えている」 とみなされている領域内でさえ、解読の済んでいない箇所が 10 %近くを占めている】。【老化に影響を与える領域も、まだ解読されていない 1 つ】だ。
結局、かの有名な二重らせんのなかには、【生命に不可欠なのに未解読の塩基配列が含まれていた】わけだ。そのことが、2003 年から現在までという比較的短いあいだに判明している。さらにいえば、【何千文字分もの塩基配列が見逃されていることもわかった】。なぜそうなったかというと、遺伝子を検出するためのもともとのアルゴリズムが、300 塩基対より短い遺伝子をすべて弾く設定になっていたからである。だが、21 塩基対しかなくても立派に遺伝子の機能を果たしているものはあり、今ではそうした短い遺伝子がゲノム全体にわたって数百個も発見されている。
【遺伝子】は私たちの【細胞に対し】、【特定のタンパク質をつくるよう指令を出す】。そして、【そのタンパク質が様々なプロセスや構造を組み立て】ていき、【それが人間の生体活動や主観的な経験となる】。DNAの完全な塩基配列の解明に近づくことは、私たちの存在の多くの部分をコントロールする遺伝子の 「地図」 に近づくことでもある。
【ただし、たとえ遺伝暗号がすべて解読できたとしても、私たちにはけっして見つけられないものが 1 つある】。
それは、【老化遺伝子】だ。
老化の “症状” に影響する遺伝子ならすでに見つかっている。また、老化を防ぐシステムを制御する長寿遺伝子も突き止められている。そのおかげで、天然の化学物質や医薬品、あるいはテクノロジーを用いて老化を遅らせる道が開けた。しかし、1970 年代に発見され、がんと闘う標的を与えてくれたがん遺伝子とは違って、【老化の原因となる単一の遺伝子は発見されていない】。その状況は【これからも変わらないだろう】。
なぜか。それは、【私たちの遺伝子】が【老化を “引き起こす” ために進化を遂げたのではないから】である。』

欧米のロシア制裁を装った “中国共産党への利益供与”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、『老化』 に対して私たちが思い描くイメージあるいは先入観を、その根底から覆す可能性があるということを主張する著者によって書かれた書物で、ひょっとすると、現代を生きる私たちが近い将来に目の当たりにするかもしれない 「コペルニクス的転回」 が、果たしてどういった科学的な考え方に立脚して現在進行形で進んでいるのかについて、分かりやすい表現で解説がなされている良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 604,935(604,623)÷33,673,035(33,659,062)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 127,587(127,566)÷4,260,788(4,259,909)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

日本 : 14,754(14,730)÷802,035(800,281)=0.0183・・・(0.0184) 「1.83%(1.84%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その理解を一層深めるために、次の論文を参照しながら考えているところとなります。

☆『ロシア経済戦略の行方 ― プーチン政権の経済戦略のルーツに関する一考察 ―』 竹村 豊
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 V. ウクライナ問題と経済制裁下のロシア
2014 年 3 月、クリミア自治共和国 (クリミア半島) でのロシアの武力を背景にした住民投票の結果を元にプーチン大統領はクリミア半島のロシア連邦への編入を受け入れ、議会の承認も得た。これに対し欧米が制裁を科し、ロシアが制裁国からの農水産品の輸入禁止などの対抗措置をとるという互いに譲らない膠着状態に陥っている。
ウクライナ東部での軍事衝突は情勢を急速に先鋭化し、ウクライナ東部・ドネツク州、ルガンスク州に於いて親ロシア派による州庁舎の占拠、更に住民投票 (ウクライナ政府は無効宣言) を強行し州の独立を宣言すると共に、EU 並びに NATO 加盟を目指すウクライナ政府に公然と反旗を翻した。5 月末に親欧州のポロシェンコ氏が大統領に選出されると、ウクライナ東部での政府軍と親ロシア派武装勢力の軍事衝突がエスカレートし、14 年 7 月 17 日には親ロシア派武装勢力が実質的に支配する国境近くの上空でマレーシア航空機が撃墜されるという大事件が起こり、ロシアとEU・米国及びその同盟国との対立は決定的となった。
欧米はロシアに対し、人的交流の制限、金融制裁、更にはG 8 からの締め出しを実施した。ロシアも制裁国に対する対抗措置として日本を除くEU, 米加豪に対し 14 年 8 月以降、大規模な農水産物の輸入制限を行ったのである。
このような状況下、これまでロシア経済を支えてきた資源エネルギーの輸出先として制裁に加わっていない中国の重要性が益々高まっている。2014 年中に中国との間で超大型ガス供給契約を締結し、もう一件は首脳間で基本合意に達したのである。その概略は以下の通りである。
(1) 2014 年 5 月、露ガスプロムと中国 CNPC は、東ルート (2017 年までに Yakutia から Khabarovsk 経由 Vladivostok まで新ガスパイプライン “Power of Siberia” を完工予定) を利用し、30 年に亘り 380 億立米の天然ガスを供給する計画。
(2) 2014 年 11 月、北京における APEC サミットの場でプーチン大統領と習近平主席は 5 月の契約に加え、西シベリア・アルタイから新疆ウイグル自治区へパイプラインで 300 億立米の天然ガスを 30 年間供給する覚書に調印した。
この 2 件の契約・合意が実現されると、ロシアの中国向天然ガス供給量は中国の全消費量の 17 %に拡大する見込みである。中露の経済関係拡大は資源権益の譲渡も含まれており、ロシア側は支配株 (過半数) を維持する原則は変えないものの、Rosneftj のセーチン会長は東シベリア・バンコール油田 (Vankor Oil Field) の最大 49 % (40 - 50 億ドル) の株式を中国に譲渡する用意があるとしている。
ロシアの “中国シフト” は資源エネルギー分野に留まらず、モスクワ ― カザンの高速鉄道建設計画への中国の参加、更に中露二国間の貿易額倍増計画もあり 2013 年の 890 億ドルから 15 年には1000 億ドル 20 年には2000 億ドルを目指すというように、右肩上がりに拡大が続く。
米欧の経済制裁下にあるロシアにとって、経済成長を維持するための選択肢は極めて限られているが、中露間の関係が武器技術輸出に発展すると東アジアの安全保障に重大な影響を及ぼしかねないと懸念する専門家もいる。
プーチン政権の経済政策を考える場合、ロシアの産業の屋台骨である資源エネルギー産業は、オリガルヒとの戦いで見せた容赦のないやり方での 「国家管理」 の徹底が大前提であるとみるべきである。この点からロシアの国益を損なうような動きには一切妥協することはなく、日本を始めとする周辺諸国は今後も厳しい交渉に晒されることを覚悟しなければならない。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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