2021-07-11 (Sun)

本日のキーワード : エピゲノム、ゲノム、DNA
エピゲノム(epigenome) : エピゲノムとは、生物のDNAやヒストンタンパク質の化学的変化の記録であり、これらの変化は、世代を超えた鎖状のエピジェネティックな継承によって生物の子孫に受け継がれる。エピゲノムが変化すると、クロマチンの構造が変化したり、ゲノムの機能が変化したりする。
エピゲノムは、遺伝子の発現、発生、組織の分化、転置型要素の抑制などの制御に関与している。エピゲノムは、個体内でほとんど変化しないゲノムとは異なり、環境条件によってダイナミックに変化する。

☆「なぜ?なに?エピゲノム」AMED(日本医療研究開発機構)・革新的先端開発支援事業HP
本日の書物 : 『LIFESPAN (ライフスパン) : 老いなき世界』 デビッド・A・シンクレア 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【生体のアナログ情報】について私たちが耳にすることは少ない。これが【比較的新しい研究分野】だからという理由もあるし、【情報の観点から説明されることが滅多にない】からでもある。しかし、当初は紛れもなく情報として捉えられていた。このアナログ情報が注目されるようになったのは、遺伝学者が植物を繁殖させていたときに、【DNAの遺伝情報によらない奇妙な変化】に気づいたからである。

エピゲノム
今日、このアナログ情報は【 「エピゲノム」 】と総称されるのが一般的である。これは、【親から子へと受け継がれる特徴のうち、DNAの文字配列そのものが関わっていないもの】を指す。DNAによらないこうした遺伝の仕組みを【 「エピジェネティクス」 】と呼ぶ。
「エピジェネティクス」 とは、イギリスの発生生物学者コンラッド・H・ウォディントンが 1942 年に編み出した造語だ。過去 10 年のあいだにこの言葉の意味は拡大し、遺伝そのものとはあまり関係のない生物学の領域でも使われるようになっている。たとえば、胚の発達、遺伝子スイッチのネットワーク、DNAを折りたたんでいるタンパク質への分子の付加などにも適用されている (私のいる遺伝学部の正統的な遺伝学者はそれが面白くないらしい)。
ゲノムの遺伝情報がDNAとして保存されているのと同じように、【エピゲノムの情報は 「クロマチン」 という構造にしまわれている】。細胞核内のDNAは、ただ長いまま 1 本で適当にひらひらと漂っているわけではない。いくつか (ヒトの場合は 46 本) に分割されたうえで、【 「ヒストン」 】というごく小さな球状のタンパク質に巻きついた状態で存在する。こうして、DNAとヒストンはいわば数珠を通した紐のような姿になり、それがさらに自ら何重ものループ状になる。庭のホースを片づけるときに、それを輪っかにして重ねるのをイメージするといい。【この複雑な構造全体を「クロマチン」と呼び、このクロマチンがさらに折りたたまれたものが染色体だ】。46 本の染色体を全部つなげて両端を引っ張ったら、全長約 2 メートルのDNAの紐ができ、そこに何千個ものヒストンが点在する格好になる。仮にその端を電気コンセントに差して、ヒストンを点滅させることができたら、細胞数個分だけで自宅のイルミネーションが完成するだろう。

クロマチン構造の基本単位
太古の昔のマグナ・スペルステスや、現代の真菌のような単純な生物にとっても、【エピゲノムの情報を保存して次世代に引き渡すのは存続するうえで重要】である。しかし、複雑な生物の場合、単なる 「重要」 を超えてそれが【不可欠】だ。複雑な生物とは、複数個の細胞で構成される生命を指す。粘菌、クラゲ、ミミズ、ショウジョウバエ、もちろん私たち哺乳類もだ。【ヒトの新生児は、たった 1 個の受精卵から出発して約 260 億個の細胞をもつに至る】。また、私たちの体内の【細胞 1 個 1 個にはすべて同じ遺伝情報がしまわれている】のに、【それぞれの細胞は何百種類もの異なる役割へと分化する】。いずれの場合も、【そのプロセス全体を調整しているのがエピゲノムだ】。
ゲノムがコンピュータだとするなら、【エピゲノムはソフトウェア】だといえる。分裂したばかりの細胞に対して、【どんな種類の細胞になればいいのかを教える】のだ。しかも【その細胞に対し、場合によっては (脳細胞やある種の免疫細胞などのように) 何十年も同じ種類であり続けるよう指示している】。
この指示があるおかげで、脳細胞がある日いきなり皮膚細胞のようにふるまうこともなければ、1 個の腎細胞が分裂して 2 個の肝細胞を生み出すこともない。【エピゲノムの情報がなかったら、細胞はすぐに自らのアイデンティティを失い、新しく生まれる細胞もアイデンティティを喪失する】。そうなれば、組織や臓器はしだいにうまく機能しなくなって、ついには働きを停止する。』

プーチンの前に屈服するオリガルヒ
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、『老化』 に対して私たちが思い描くイメージあるいは先入観を、その根底から覆す可能性があるということを主張する著者によって書かれた書物で、ひょっとすると、現代を生きる私たちが近い将来に目の当たりにするかもしれない 「コペルニクス的転回」 が、果たしてどういった科学的な考え方に立脚して現在進行形で進んでいるのかについて、分かりやすい表現で解説がなされている良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 604,347(604,107)÷33,647,143(33,638,090)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 127,542(127,500)÷4,259,133(4,258,456)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

日本 : 14,678(14,659)÷798,129(797,079)=0.0183・・・(0.0183) 「1.83%(1.83%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その理解を一層深めるために、次の論文を参照しながら考えているところとなります。

☆『ロシア経済戦略の行方 ― プーチン政権の経済戦略のルーツに関する一考察 ―』 竹村 豊
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 Ⅲ. プーチン政権二期目の経済戦略
ユーコス事件の苛烈さと 2004 年の大統領選でのプーチン大統領の圧倒的な勝利の前に、他の新興財閥も政権の経済政策に従わざるを得ず、エリツィン大統領の娘婿であったオレーク・デリパスカ氏も、ホドルコフスキー氏と共に支えていた政党 “ヤーブラコ” の政治活動から身を引き、政権の経済運営に全面的に協力する方針に変えたのである。

オレグ・ウラージミロヴィッチ・デリパスカ

ミハイル・ホドルコフスキー

ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン
英国プレミア・リーグ “Chelsea” のオーナーとしても有名なアブラモービッチ氏 (Roman Abramovich) は当初、ベレゾフスキー氏の下で石油会社 “Sibneftj” (シブネフチ)やアルミメーカー “Rusal” (ルサール) の運営に携わっていたが、ユーコス事件以前にベレゾフスキー氏が英国に亡命すると、シブネフチをガスプロムに、ルサールをデリパスカ氏に売却し巨万の富を得て、ロシアベースの製鉄コングロマリット “EvrazHolding” の筆頭株主になると共にチュクチ自治管区の知事に就任することで政権の地方行政に協力したのである。当局に脱税、横領などの疑いで訴追されなかったオリガルヒは例外なくブーチン大統領の経済政策に全面的に協力したのである。

ロマン・アルカディエヴィッチ・アブラモヴィッチ

ボリス・アブラモヴィチ・ベレゾフスキー
プーチン政権の 2 期 ・8 年 (2000 ~ 2008 年)の間に 「連邦レベル」 の戦略的重要性を有する資源・エネルギー産業は新興財閥の支配下から実質的に国家管理下に戻すと共に、重要企業の運営管理の中枢に治安機関出身者を送り込んだのである。折しも 2003 年以降の世界的な資源エネルギー価格の高騰はロシア経済を底上げ、2008 年のリーマンショック直前の 9 月初までは、年間の乗用車新車販売台数が欧州最大の自動車市場であるドイツを抜いて 300 万台に届くのではないかと言われた程の好景気であった。(実際は第四半期で失速しそれでも年間販売 280 万台を記録した。)
2008 年~ 12 年は憲法の大統領三選禁止条項のため、プーチン氏はロシア連邦首相であったが主要な政策はすべてプーチン大統領二期の継続であり、結果であった。2008 年 5 月のメドベージェフ大統領就任から 09 年 10 月までの 1 年半モスクワに居て 「非プーチン政権の政策」 を感じさせるものはなかったと言っていい。
対外経済関係をみれば、2002 年に WTO 加盟ワーキンググループを立ち上げ二国間交渉を経て 10 年後の 12 年 8 月に正式加盟となった。米国、グルジアとの困難な二国間交渉を経た上での加盟だが、工業組み立て用自動車部品輸入関税優遇措置や新車・中古車の輸入関税、木材の輸出関税の見直しなど日本に関係する分野で未だ大きな動きはない。対 EU 諸国には徹底した資源外交を展開し、ロシア産天然ガスの欧州における最大の需要家であるドイツ向に関し、これまでのウクライナ経由からバルト海に海底パイプラインを敷設し、直接、大量に輸送するため計画されたノルド・ストリーム (Nord Stream) が 2012 年 10 月に完工し、運用を始めた。ウクライナ領通過が不可避でなくなり、EU 諸国に対する交渉力も増したのである。
大型資源開発案件の中で政権の思う様にならないこともある。米国・カナダを中心としたシェール・ガス (Shale Gas:頁岩層に含まれる天然ガス)、シェール・オイル (Shale Oil) の非在来型ガス・石油の採掘技術開発により、2012 年 9 月ガスプロム (持ち株 51 %)、仏・トタル (25 %)、ノルウェー・スタトイル (24 %)の合弁 “Shtokmann Development” はバレンツ海のガス田を開発し、米国向 LNG 輸出を計画していたが、需要見通しが立たず開発の無期延期を決定した。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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