2021-06-27 (Sun)

本日のキーワード : 修正マルクス主義、エリート理論、ファシズム
修正主義(しゅうせいしゅぎ、英: Revisionism)は、マルクス主義運動の分野で、マルクス主義の原則とされるものに対して、重大な「修正」を加える意見や思想などに対して使われている用語である。この用語は多くの場合は批判や蔑称として使われたもので、その「修正」はマルクス主義を放棄したもの、あるいは異端であると見なされた。逆に修正や改良を拒否する者への批判は「教条主義」と言う。
本日の書物 : 『すごいインドビジネス』 サンジーヴ・スィンハ 日本経済新聞出版
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「アメリカ大統領の名前は?」
「中国の国家主席の名前は?」
こう聞かれたとき、ほとんどの日本人は「オバマさん」「習近平さん」と答えられるに違いありません。「ドイツの首相の名前は?」という質問に対して、「メルケルさん」と答えられる人も少なくないでしょう。では、次の質問はどうでしょうか。
「インドの首相の名前は?」
おそらく、大多数の人は答えに窮するに違いありません。正解をお伝えすると、現在のインドの首相は、【インド人民党(BJP)】の【ナレンドラ・モディ】という人物です。

モディ氏がインドの首相に就任したのは 2014 年のことで、その年に実施された選挙で、モディ氏率いるインド人民党は地滑り的な大勝利を収めました。【モディ政権の誕生により、インドの政界および財界は大きく様変わりしました】。いったい、どのように変わったのか、ここでは、モディ首相の人となり、そして政治スタイルについて紹介しましょう。
モディ首相は、インド西部のグジャラート州の出身で、インドの首相に就任する直前まで、11年間にわたって、グジャラート州の首相(日本で言えば知事)を務めていました。彼の政治的ルーツ、そして【支持基盤は「RSS(民族奉仕団)」というヒンドゥー教組織】です。日本にRSSのような組織はありませんが、類似する組織を強いて挙げるとすれば、公明党の支持基盤である創価学会がそれに近いと言えるかもしれません。
それまで、【RSS】が【特定の政治家の選挙】を【支持することはほとんどありませんでした】が、【唯一、モディ氏のことは強力に支援】しました。モディ氏率いるインド人民党が、2014 年の選挙で圧倒的勝利を収めて政権を奪取することができたのは、RSSによる支援があったからだと言われています。
このRSSは 「ヒンドゥー教至上主義組織」 と呼ばれることが多く、ナショナリズムを煽る原理主義的な側面を持っているとして、一部では警戒する向きもあります。もっとも、RSSはインド国内ではごくごく一般的に根づいている宗教的組織で、会員数も数億人に達しています。
RSSがふだんどのような活動を展開しているかと言えば、ヒンドゥーの教えを広めることはもちろん、インドの歴史と伝統をレクチャーしたり、ヨガを教えたり、さまざまな社会貢献活動をしたりしています。』

マルクス主義&エリート理論&ファシズムという危険思想
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、日本人があまり知らないインドビジネスの潜在力 ・可能性を分かりやすく解説して下さっている書物で、日本経済新聞などによくある中国のプロパガンダ記事に騙されてばかりの日本のサラリーマン経営者には特におすすめで、我が国を上回るスピードで高齢化が進み、且つ、国民一人あたりGDPが 1 万ドルの壁を破れずにピークアウトし、ここから衰退の一途である中国経済とは正反対に、まだまだエネルギッシュな若年層が人口の多くを占め、且つ、国民一人あたりGDPも 2,000 ドル程度と十分な伸びしろがあるインド経済の凄さとその可能性を理解することができる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 600,498(600,159)÷33,491,995(33,480,811)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 127,153(127,101)÷4,248,432(4,247,032)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

日本 : 14,228(14,150)÷779,687(777,978)=0.0182・・・(0.0181) 「1.82%(1.81%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

さて、現在、ドイツ出身の社会学者・歴史学者であるロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について、一層理解を深めるために、次の論文を参考にしながら考えているところになります。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

☆『「寡頭制の鉄則」再考 : R・ミヘルスにおけるDemokratieとDemokratismus』 金山 準
予め理論の概要について、Wikipediaから以下に転記させて頂きます。
『 理論の概要
● あらゆる組織 ・集団 (共同体、団体) は、規模が拡大すれば必ず少数の指導者による支配が実現される。
● 組織 ・集団は、目的を実現するために多数の成員を集め、社会における発言権を強化しようとする。
● 成員が増加して規模が拡大していくにつれて、巨大な組織 ・集団の運営が複雑化 ・専門化していく (官僚制化)。
● 一般の成員は、複雑化 ・専門化した組織・集団を管理する技能を持たないため、少数の指導者たちに運営を任せ、依存するようになる。
● このことが少数の指導者たちが強大な権限を確保させ、一般成員の支配を可能とする。
● そして指導者たちは、地位を保持するために、自らを批判する者たちを排除しようとする (このことをミヒェルスはボナパルティズムと呼んでいる)。指導者らは、自らが一般の成員から選ばれたことを根拠にして、自らが民主制に則っていると主張する。そのうえで、批判する者を「反民主的」ないし 「反体制的」 「社会転覆を画策している」 などのように中傷する。
● さらに一般成員からの批判に対しては、指導者が辞意を表明して組織崩壊を暗示させることにより批判をねじ伏せ、その地位を強化していく。
● たとえ、一般成員の批判によって既存の指導者たちが辞任に追い込まれても、結局は指導部が入れ替わるだけで、本質的に寡頭制のしくみ自体は変わることがない。
以上の事柄は、巨大化した組織 ・集団が目的を実現するためには強い団結と統一した集団行動が必要不可欠となり、その結果一般成員 (大衆) は、少数の指導者に強大な権限を与え、それに服従しなければならなくなるということを示している。つまり、民主主義・平等社会実現のために、組織 ・集団内において民主主義 ・平等主義を捨て去らねばならないということである。
したがって、少数者による支配はあらゆる組織 ・集団において貫徹される不可避の鉄則となるというのが、ミヒェルスの寡頭制理論の概要である。』

それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 Ⅴ. 結論
ミヘルスの態度を特徴づける極端な主意主義 ・倫理主義や、事物 ・自然による人間支配というモチーフは、必ずしも彼だけに特異なものではない。むしろそれらは、のちにファシズムにも合流することとなる左派修正マルクス主義に典型的なものである。たとえば左派修正マルクス主義の代表的理論家であり、他方でファシズム・イデオロギーの祖ともいわれるジョルジュ・ソレルは、ミヘルスとも交流をもち、ミヘルスの主意主義的側面を論じる際にほぼ必ず引合いに出される理論家である。しかし彼は他方では、人間に対する 「自然」 の強力さを以下のように主張してもいる。
自然は自らを人類の奴隷の役割へと、何の反抗もせずに貝乏めることはしない。……自然は決して作用を止めず、ずるがしこい鈍さでもって、われわれの作り上げたもの全てを崩壊させる。……もしわれわれが一瞬たりとも休めば、すべてが元の木阿弥である。精神が退くとき、物質が自らの法則を押し付けるといえるだろう。

ジョルジュ・ソレル
ただし、本稿で見てきた以上のような側面が、彼のファシズム支持と密接な関係にあることは明白だが、それだけであればあえてミヘルスだけを論じる意義は小さい。むしろミヘルスにおいて特異な点は、彼のこのような (「非合理主義」 的ともいえる) 側面が、社会科学的な分析の徹底性と密接に関連している点である。従来の研究は、この両側面の関係とその論理に充分着目していない点で不充分であった。
『政党』 にとって、この二側面は不可分にして不可欠のものである。これは、『政党』 以外の著作から、『政党』 とは逆の仕方で検証することも可能である。ここで詳しい検討はできないが、1928 年の論文を取り上げて以下確認する。『政党』 第二版出版より三年後に著されたこの論文では、以下のように述べられる。
デモクラシーは発展史的な意味における目的なのだろうか ? デモクラシーを完成と呼びたくなる者もあるかもしれない。しかしこれはまったくのイデオロギーである。完全な理論などというものは存在しない、ということを明示しておかねばならない。〔歴史の〕 発展は認識可能な何らの目的ももたない。歴史は一本のまっすぐな線において起こるのではない。歴史は、とくに国家形態と大衆感情においては逆に、寄せては返す波として現われる。これはジャンバッティスタ ・ヴィーコが過程と回帰 corsi e ricorsi として叙述した法則である。歴史は永遠に相互に入れ替わる民主的 ・寡頭的、社会的 ・国家的さまざまなピリオドから成り立っている。歴史は最終的にわれわれをどこへ連れて行くのか ? 冷え切った大地へ ? 神の永遠の裁きへ ? れわれには分からない。しかしこれだけは言えるだろう。歴史的に述べるなら、寡頭制同様にデモクラシーもまた、国家形態としても、大衆感情としても、完成ではなく、単なる偶発事に過ぎない、と。
ここでは 『政党』 同様 「波」 の比喩を用いて、イタリア ・エリート論に特徴的な歴史観 (corsi e ricorsi) が示されている。しかし、事実認識としては相似的でも、論述のニュアンスは『政党』とは明白に異なっている。ここではデモクラシーも寡頭制も、いずれも 「偶発事」 として同じ次元で 「永遠に相互に入れ替わる」 ものとされる。だとすれば、それは歴史の 「鉄則」 ではあっても、「寡頭制の鉄則」 ではない。『政党』 のミヘルスの立場からすれば、「科学的懐疑」 は、「絶望的」 ではあっても Demokratismus を強めるはずであった。それに対して28年の本論文では、その根本的な動機が失われており、保守的な決定論に傾斜している。
しかし、そもそもミヘルスの 「科学的懐疑」 と、彼の倫理主義的 ・主意主義的側面とは不可分のものであったはずである。後者の側面が失われるとき、ミヘルスの理論的テンションもまた低下することになる。コンツェによれば、1927 - 28 年の著作において、ミヘルスはデモクラシーへのコミットメントを最終的に断ち切ったという。この点と、ミヘルスが 『政党』 以後デモクラシーの問題に関して目立った著作を残さなかったという事実は、おそらく密接に関係している。この点について、『政党』 以後の著作を主対象として時系列的に検討すること、そしてそれを通じて彼の政治学とファシズムとの関係をより詳細に検討することは、本稿の延長線上にある第一の課題である。
また、本稿の展望より導かれる第二の問題は、ミヘルス研究よりもさらに広い知的文脈に関わる。20 世紀初頭において、19 世紀の知的パラダイムに対する反逆としての 「反実証主義」 が広範な知的潮流となった点はしばしば語られるところである (本稿 1 参照)。それは 20 世紀初頭を特徴づける知的雰囲気となり、その中から 「非合理主義」 やファシズムにもつながる傾向が生まれていったとされる。しかし当然ながら、このような単純な把握には限界がある。そもそもこの時代は、むしろ実証的な社会科学の本格的開始の時代でもあった。ミヘルスの 『政党』 はその代表的一例である。しかも本稿で見たように、『政党』 がむしろ反実証主義的なモチーフによって駆動されていたとすれば、問題はきわめて複雑である。この点について、サン = シモンやコントに端を発する 19 世紀の実証主義や、19 世紀末におけるマルクス主義と実証主義との接合 (そしてそれに対するソレルらの反実証主義的潮流)、モスカの実証的政治科学などとの関係においてミヘルスを考察することは、19 世紀より 20 世紀初頭にかけての知的状況に対する広範な再検討につながる問題となるだろう。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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