2021-05-23 (Sun)

本日のキーワード : ソウル・アリンスキー、極左活動家、バラク・オバマ、ヒラリー・クリントン、九条の会
ソウル・アリンスキー (Saul David Alinsky ,1909年1月30日 - 1972年6月12日)は、アメリカのコミュニティ・オーガナイザー及び作家。
近代における住民組織化という社会運動の手法の創設者であり、1960年代に盛んになった草の根運動(グラスルーツ運動)の基礎を作った人物。アリンスキーの住民組織化(コミュニティ・オーガナイジング)の手法は、大学生や、若い活動家に引き継がれ、大学構内での組織化戦略の一部になった。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 つまり【清という国家】は、【ひとりの皇帝が5つの顔を合わせ持った同君連合(パーソナル・ユニオン)だった】と言っていい。
だから、清朝時代にも、【モンゴルやチベットはけっして中国の一部ではなかった】。実際、中国の統治に関しては、科挙により役人になったものが行政に参加できたが、それ以外の【帝国全体の統治】は【満洲人の仕事であり、中国人は参加できなかった】のである。
さらに言うと、清朝時代には、【税制】も【5つの国ではまったく違うもの】であった。特に象徴的なのはモンゴルで、【皇帝はモンゴル人からはいっさい税金を取らなかった】。【それどころかモンゴルの王侯には、中国で集めてきた金を分け与えてさえいた】。
なぜ、このようなことが行われたかというと、【モンゴル人のハーンというものが、本来そういう存在であったから】である。
もともと【モンゴル帝国には統一の君主というものがおらず、何人かのハーンが遊牧民を従えて互いに共存していた】。【ハーンは自分でお金を調達し、キャラバンなどに投資したり、あるいは征服した町々から年貢を取って、それを部下である遊牧民に分け与えてることが仕事であった】。もし部下に少ししか金を渡せなくなれば、こんな力のないハーンのところにはいれないと言って、遊牧民たちは他の有力なハーンのところへ行ってしまう。だから、より多くのものを分け与えつづけられなければ、ハーンではいられなかったわけである。
そのかわり、軍事行動を起こすときは、部下の遊牧民たちが自前で武器を持ち、馬に乗って集まってくる。ハーンはそれを指揮するのである。征服に成功すれば、略奪品の記録を取り、その十分の一を手数料としてハーンに差し出せば、あとは自由だった。だから、戦争が上手くて、連戦連勝のハーンの所には、どんどん人が集まってきて勢力が拡がったのである。
その点、【中国の皇帝】は繰り返し述べているように、【流通ルートを支配し、利潤を吸い上げる存在】であり、【その収入によって帝国を経営していくのが仕事】であった。【だから、中国で稼いだ金をモンゴル人に分け与えたのである】。』

極左活動家ソウル・アリンスキーに連なる系譜
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 587,035(586,157)÷32,987,411(32,957,449)=0.0177・・・(0.0177) 「1.77%(1.77%)」

イタリア : 124,497(124,296)÷4,167,025(4,162,576)=0.0298・・・(0.0298) 「2.98%(2.98%)」

日本 : 11,674(11,587)÷694,041(688,811)=0.0168・・・(0.0168) 「1.68%(1.68%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、それを受け継いできた人々についてその流れを追ってまいりました。彼らが言っていたことを、簡単に表現したものを列挙致しますと、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。

ウラジミール・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!

ヨシフ・スターリン
ロシア人だけが世界を修正するのに十分な正義感を持っている。

ルカーチ・ジェルジュ
(人の言いなりになる)従順な者だけが世界を修正するのに十分な正義を持っている。

毛沢東
中国人だけが世界を修正するのに十分な正義感を持っている。

御覧のように、その根底に存在しているのは、ユダヤ・キリスト教的な「贖罪(しょくざい)」の意識になります。キリスト教ならば、イエス・キリストが磔刑に処せられたことを以て、人類の罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いであるとし、人類に救いをもたらす(もたらした)とする、そんな意識です。ですから、これは明確に宗教的な思考・思想であり、これら一連の流れ・系譜は、なんらかの“ひとつの宗教”であると考えることで、より一層理解し易くなります。
マルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想も、“とあるひとつの宗教”から生み出された「贖罪」の意識であり、それは“物質的”なものでしかありませんでした。だからこそ、大失敗に終わったとも考えられるわけですが。。。

しかし、その“とある宗教”の信者らは、大失敗のあと、さまざまな“アイデンティティ”を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物としての“罪”を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になることとなります。
さて、それでは再び、アメリカの方に目を向けてみましょう。
シカゴのコミュニティ・オーガナイザーとして有名な極左活動家のソウル・アリンスキーは次のようなことを言っていました。

ソウル・デヴィッド・アリンスキー
The job of the organizer is to maneuver and bait the establishment so that it will publicly attack him as a "dangerous enemy". The word "enemy" is sufficient to put the organizer on the side of the people, to identify him with the Have-Nots, but it is not enough to endow him with the special qualities his own power against the establishment. Here again we find that it is power and fear that are essential to the development of faith.
(オーガナイザーの仕事は、エスタブリッシュメントが彼を「危険な敵」として公然と攻撃するように工作し、おとりとなることです。「敵」という言葉は、オーガナイザーを人々の側に置き、「持たざる者」と同一視するには十分であるが、オーガナイザーが体制側に対抗して自らの力を発揮する特別な資質を与えるには不十分である。ここでもまた、信仰の発展に欠かせないのは、権力と恐怖であることがわかる。)
これを、もっと簡単に言い換えてみますと、次のようになります。
上流階級を打ち負かすための鍵は、中流階級を誘惑することである。
要するに、弱者(下流階級)に寄り添う素振りを見せつつ(つまり、単なる道具として用いることで)、中流階級を惑わせてそれを誘導することで、上流階級に勝つことができると主張しているわけです。

で、この人物と非常に関係が深いのが、同じくコミュニティ・オーガナイザーだったバラク・フセイン・オバマ2世と、ソウル・アリンスキーの著書をもとに論文を書いたヒラリー・クリントンです。



そして、ソウル・アリンスキーの「過激派のルール」に沿って、我が国で極左活動を続けているのが、あの「九条の会」となります。
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆オバマと、アメリカ共産党と、ユダヤ人
このコミュニティ・オーガナイザーの役割を、あたかもボランティアや慈善活動のように勘違いされている方々が非常に多いのですが、これは極左活動家が、その目的を果たすために考え出した理論に基づくものであり、本来あるべき弱者救済とは著しく異なる異質なものです。
そこで、次回からは、そのような危険極まりない過激派の思想に惑わされることがないように、本来あるべき弱者救済の在り方がどのようなものであるべきなのかを、次の論文を参考にしながら考えて参りたいと思います。

☆『日本型「市民活動」の源流 1868 − 1951』 椎木 哲太郎
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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