2021-04-24 (Sat)

本日のキーワード : アメリカ化、移民、黒人、中国人
アメリカニゼーションまたはアメリカナイゼーション(英: Americanization)とは、世界各国が政治、経済、社会、文化の各面が、アメリカ合衆国のようになる現象である。また、米国のメディア、食習慣、商習慣、大衆文化、テクノロジーを模倣したり嗜好したりする現象もいう。日本語ではアメリカ化や米国化と呼ばれることが多い。アメリカ化する現象・行為を和製英語で「アメリカナイズする」ともいう。
アメリカニゼーションは、1991年のソビエト連邦崩壊と2000年代中盤の高速インターネットの登場により一般的となった。近年のヨーロッパではGoogle、Facebook、Twitter、Amazon、Apple社、Uberなどの巨大ハイテク産業によるアメリカニゼーション、また課税問題と寡占のさらなる懸念が高まっている。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 話が長くなったが、【点と線を結ぶ皇帝の統治システム】、そして【黄巾の乱に代表される大戦乱】…これらの客観的条件が産み出したのが、【中国人の行動原理】である。
すなわち、【彼らのメンタリティーの中には、国家とか民族というものは存在しない】。彼らにとっての【「世界」】とは、城壁に囲まれた都市に象徴される、【狭い閉鎖空間】なのである。そして、その閉鎖空間を一歩出れば、そこは【「蛮族」が住む異世界】である ―― 彼らはそうやって二千年近くも生きてきたわけである。
このような【中国人の世界観】が【端的に現れている】のが、世界中に点在する【チャイナ・タウン】である。【中国人】は海外に移住しても、【けっして他の人と交じりあって暮らそうとはしない】。【中国人だけの閉鎖空間】を作って、そこに住もうとする。そして、できることなら中国人同士だけで商売をやっていければいいと願っている。
その好例を、サンフランシスコのチャイナ・タウンに見ることができる。この町の中国人地域は、全米の中でも最も人口密度が高いことで知られている。恐ろしく狭い地域の中に、ひしめきあって中国人が暮らしている。したがって、生活環境としては最悪である。
だが、そのような悪環境の中で暮らしているのは、けっして彼らが貧しいからではない。狭い部屋の中で、鮨詰めになって暮らしているさまは、日本人から見れば裕福そうには見えないが、実は彼らは途方もない大金を持っているのである。
ところが、いくら金持ちになっても、彼らはいっこうにチャイナ・タウンを飛び出そうとはしない。それは、【中国人にとって、狭い空間の中ほど心安らぐものはない】からである。』

移民制限を“人種差別”にすり替えたデュボイス
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 566,863(565,986)÷31,618,578(31,556,889)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 116,676(116,366)÷3,857,443(3,842,079)=0.0302・・・(0.0302) 「3.02%(3.02%)」

日本 : 9,593(9,544)÷531,109(526,307)=0.0180・・・(0.0181) 「1.80%(1.81%)」

↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、それを受け継いできた人々についてその流れを追ってまいりました。彼らが言っていたことを、簡単に表現したものを列挙致しますと、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。

ウラジミール・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!

御覧のように、その根底に存在しているのは、ユダヤ・キリスト教的な「贖罪(しょくざい)」の意識になります。キリスト教ならば、イエス・キリストが磔刑に処せられたことを以て、人類の罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いであるとし、人類に救いをもたらす(もたらした)とする、そんな意識です。ですから、これは明確に宗教的な思考・思想であり、これら一連の流れ・系譜は、なんらかの“ひとつの宗教”であると考えることで、より一層理解し易くなります。
マルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想も、“とあるひとつの宗教”から生み出された「贖罪」の意識であり、それは“物質的”なものでしかありませんでした。だからこそ、大失敗に終わったとも考えられるわけですが。。。

しかし、その“とある宗教”の信者らは、大失敗のあと、さまざまな“アイデンティティ”を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物としての“罪”を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になることとなります。
それでは昨日の続きになりますが、ヨーロッパのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスについて、次の論文で確認しながら、いま一度、“アイデンティティ”について考えてみたいと思います。

☆『黒人と20世紀初期におけるアメリカの移民問題 ― W・E・B・デュボイスの移民観 ―』 竹本 友子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 3. デュボイスの移民観
移民制限に関する論争が激しさを増していた 20 年代に入ると、デュボイスは大戦後のアメリカ社会の均質化やアメリカ化の風潮を批判している。 1922 年の 『クライシス』 誌上の 「るつぼ」 (The Melting Pot) と題する論説では、ニューヨークのある私立学校の優秀な生徒の出身を調べてみると 「金持ち、貧乏人、キリスト教徒、ユダヤ人、黒人、白人、伝統派、リベラル、アメリカ人、オーストリア人、ルーマニア人、ロシア人」 と、実に多彩な顔ぶれからなっており、これこそデモクラシーの正当性を証明するものであるとした上で、このことは現在かまびすしく議論されている移民制限の提案に関係がないだろうか、と移民制限を暗に批判している。またほぼ同時期の 「アメリカ化」 (Americanization) という論説では、移民に求められている 「アメリカ化」 が実際には 「新たなアングロサクソン礼賛に過ぎない」 として、 「多くのさまざまなルーツ」 を育成するアメリカの発展を主張している。どちらもデュボイスの文化多元主義の立場を示したものである。
すでに述べたように他の黒人指導者がほとんど問題にしなかった 1924 年移民制限法の西インド諸島からの移民に関する条項に触れているのが、同年 12 月の 『クライシス』 誌上に掲載された 「西インド諸島からの移民」 という論説である。この中でデュボイスは、この条項を見逃した点について、西インド諸島出身の同胞がもう少し注意深く見ていてわれわれに警告してくれていたら 「何か効果的な手段」 が取れたかもしれないのに、当時はその重要性に気づかず、結果として西インド諸島からの移民は事実上禁じられてしまった、と同地域出身者に責任を転嫁する形で嘆いている。そしてこのような人種による移民制限は合衆国にとって 「不幸なこと」 だとしている。
1924 年移民制限法に帰結するこの時期の移民制限の潮流についてのデュボイスの見方の特徴は、移民制限をより大きな人種差別の一環として位置づけていることである。たとえば 1925 年には、黒人の抑圧はたんに黒人のみの不幸ではなく、 「懸案となっている移民法案における日本人、ユダヤ人、南ヨーロッパ人への侮辱は、アメリカの過去の黒人いじめの論理的帰結である」 としている。同様に翌年の 「恐怖の影」 (The Shapeof Pear) という論文では、 1920 年代の排外主義的空気の中で、 KKK をはびこらせている 「恐怖」 について分析し、それをユダヤ人差別や黒人の抑圧とともに移民制限にも通底するものであるとしている。 1924 年移民制限法の成立後は、黒人は全体としてこの間題に言及することが少なくなるのであるが、デュボイスはこれ以後も時おり日本人や中国人への差別について批判的に言及している。
施行の遅れていた 1924 年移民制限法がようやく公布された 1929 年、デュボイスは黒人が移民制限に反対せずに沈黙している理由を説明している。 1 つは白人移民の停止が黒人労働者の 「経済的救済」 になること、 2 つ目はアメリカという人種差別の国にこれ以上黒人に来てほしくない、ということである。ここで注目すべきは第 1 の点に関して、黒人が利益を得るのは白人同胞の 「苦痛」 によってのみであるが、それは黒人の責任ではないこと、またこれらの白人労働者は機会さえあれば 「資本家よりもひどく」 黒人を打つのだと述べている点である。 1920 年代から 30 年代にかけてのデュボイスは一方では社会主義やマルクス主義の影響を強く受け、人種に加えて階級という要素を重視するようになるのであるが、白人労働者の黒人に対する人種的偏見や敵意の強さゆえに、彼らに対する不信感を払拭することがどうしてもできなかった。
またこの論説では、 1790 年のセンサスに基づけば 「合衆国への将来のすべての移民のうち、 23 % は黒人であるべき」 だと主張し、 1924 年移民制限法の国別起源に基づく割り当ての算定から黒人が除外されていることを暗に指摘している。
デュボイスは大不況のさなかの 1933 年にも移民に言及しているが、ここでは自分を白人に属するものと考えて白人と同じように振舞い、 「アジア人やユダヤ人ばかりでなく、メキシコ人や西インド諸島人にさえ」 白人と同様の人種偏見を向ける黒人が問題にされている。
以上、世紀末から 1930 年代初頭までのデュボイスの移民に関する発言をほぼ年代順に紹介してきたが、最後にそれをまとめてみたい。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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