2021-04-23 (Fri)

本日のキーワード : 絶滅、漢族、三国時代、騎馬民
絶滅(ぜつめつ)とは、一つの生物種の全ての個体が死ぬことによって、その種が絶えること。種全体に対してではなく個体群に対して用いることもある。ただし野生のものも含めて全ての個体の死亡を確認するのは難しく、絶滅したとされた種の個体が後になって生存を確認されることもある。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 黄巾の乱の半世紀後に書かれた魏の高官の報告書を見ると、【当時の中国の総人口は乱以前の十分の一、五百万人足らずになってしまった】とある。かつて多くの民衆が暮らし、文化の栄えた中原(ちゅうげん)は「千里、人煙を絶った」と言われる惨状で、ほとんど無人の地帯と化した。
人口がいちどに十分の一以下に減少した中国社会において、まず起こったのが【文化伝統の断絶】である。中国における文化というのは、すなわち都市の文化であり、そして、その都市住民である漢族の生活ということでもある。つまり、【三国時代の混乱は、都市文化を抹殺し、漢族を絶滅させた】のであった。
この【人口空白を埋めた】のが、【北方の騎馬民】である。魏の曹操などは、人手不足を補うため、北方周辺の遊牧民・狩猟民を華北に強制移住させている。
この結果、【中国の住民はそっくり騎馬民の子孫に入れ替わってしまった】。騎馬民が中国に同化したのではない。【騎馬民が中国人になったのである】。【いわゆる漢族は紀元ニ世紀で地球上から姿を消した】。【秦や漢時代の中国人は、そのほとんどが大陸からいなくなったということ】である。
ただし、漢時代の皇帝システムだけは生き残り、隋、唐そうといった王朝に受け継がれていった。
そして【新たな「漢族」となった騎馬民の子孫たち】がそのシステムの中に組み込まれ、中国は【現在までつづいてきた】 ―― その【皇帝システム】が、【形を変えてできた】のが【現在の中華人民共和国】なのである。』

“黒人”という“アイデンティティ”から“差異”(移民と黒人)を構成したデュボイス
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 565,986(565,014)÷31,556,889(31,477,366)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 116,366(115,937)÷3,842,079(3,826,156)=0.0302・・・(0.0303) 「3.02%(3.03%)」

日本 : 9,544(9,505)÷526,307(521,770)=0.0181・・・(0.0182) 「1.81%(1.82%)」

↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、それを受け継いできた人々についてその流れを追ってまいりました。彼らが言っていたことを、簡単に表現したものを列挙致しますと、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。

ウラジミール・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!

御覧のように、その根底に存在しているのは、ユダヤ・キリスト教的な「贖罪(しょくざい)」の意識になります。キリスト教ならば、イエス・キリストが磔刑に処せられたことを以て、人類の罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いであるとし、人類に救いをもたらす(もたらした)とする、そんな意識です。ですから、これは明確に宗教的な思考・思想であり、これら一連の流れ・系譜は、なんらかの“ひとつの宗教”であると考えることで、より一層理解し易くなります。
マルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想も、“とあるひとつの宗教”から生み出された「贖罪」の意識であり、それは“物質的”なものでしかありませんでした。だからこそ、大失敗に終わったとも考えられるわけですが。。。

しかし、その“とある宗教”の信者らは、大失敗のあと、さまざまな“アイデンティティ”を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物としての“罪”を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になることとなります。
それでは昨日の続きになりますが、ヨーロッパのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスについて、次の論文で確認しながら、いま一度、“アイデンティティ”について考えてみたいと思います。

☆『黒人と20世紀初期におけるアメリカの移民問題 ― W・E・B・デュボイスの移民観 ―』 竹本 友子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 3. デュボイスの移民観
デュボイスが比較的早い時期に移民に言及した例として、フィラデルフィアの黒人コミュニティに関する社会学的調査の結果をまとめた 『フィラデルフィアの黒人』 (1899 年) が挙げられる。この中でデュボイスは、ドイツ系やイタリア系などの白人移民と黒人との職をめぐる争いと、その結果としての黒人の駆逐について触れているが、そこには移民に対する敵意はまったく見られず、黒人が移民との競争に敗れる理由を冷静に分析している。そして移民のもつ確かな技術力や営業上の創意工夫が競争の勝者たるゆえんであること、また移民が黒人よりも 「新しい産業」 に適応した訓練を受けているために有利な立場に立てるのであって、人種偏見のみが黒人の職業機会をせばめているわけではないことを指摘している。
南部への白人移民労働力の導入についても同様で、移民への敵意や危機感は見られず、 1908 年には、ギリシャ人やイタリア人が南部で酷使されれば連邦政府は奴隷のような労働を取り締まらざるをえなくなるだろう、と白人移民導入による黒人への副次的効果を期待する発言をしている。また 1907 年には、サンフランシスコの日本人児童の隔離学校間題をめぐって、本人の意志に反して強いられることであれば、 「軽蔑の印、劣等性の制度」 であり、日本人に対する敵意は黒人に対するのと同種の 「人種的な偏狭さと狂信」 であると主張している。移民に対する敵意のなさにせよ、日本人移民への差別に対する批判にせよ、この時期のデュボイスには他の黒人指導者ととくに異なる点はない。
すでに述べたとおり、第一次世界大戦の頃になると黒人の間では移民制限を期待する声がしだいに高まってくるのであるが、デュボイスは 1920 年に南部の黒人に北部への移住を勧める文章の中で、移民制限を 「不正」 と非難しつつ、黒人が 「鉱山や工場の開かれたドア」 に押しかけることで、そのような不正の代償をアメリカに支払わせよう、と述べている。この頃の黒人は第一次大戦にかけた期待が裏切られ、戦前と変わらない無権利状態と頻発する白人の暴力行為への憤りからきわめて戦闘的になっていた。移民への正義を要求する原則へのこだわりを維持しつつ、黒人の直接的な利害を重視する姿勢がデュボイスにも見て取れる。
また、同年に出版した著作 『黒い流れ』 (Darkwater) でも白人移民に対するアメリカの偏見を批判しているが、それでも黒人と違って彼らの社会的権利は保障されているとして、黒人差別との根本的相違を指摘している点が注目される。また、アメリカは移民が到着したその日から彼らに 「『黒んぼ』 を軽蔑することを教えこんでいる」 とも述べている。デュボイスは移民に対する差別と黒人に対する差別を安易に同一視しないよう警告し、人種による明白な境界線が存在していることを主張しているのである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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