2021-04-22 (Thu)

本日のキーワード : 三国志、黒人、米民主党政権
三国志(さんごくし、三國志)は、中国の後漢末期から三国時代にかけて群雄割拠していた時代(180年頃 - 280年頃)の興亡史である。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 紀元ニ世紀の後漢時代、中国は空前の景気過熱状態になった。交易が盛んになった結果、都市に住民がどんどん流れ込んだ。ところが、【急速な都市住民の増加は深刻な食料不足を引き起こした】のである。
いくら増産をしたところで、昔の話だから、流通網がそれに追い付かない。当時は内陸の水路を船で運ぶのが一般的である。需要が二倍になったからといって、ただちに供給量を二倍にすることは難しい。これが古い文明の最大の泣き所である。
都市に人口が集中した結果、景気はたしかによくなったが、食料不足に悩む下層階級の不満は溜まっていき、都市の治安は乱れていった。
そういった不安定さが頂点に達したときに起こったのが、【黄巾の乱】だった。この黄巾の乱は、貧民層の【互助組織】である【宗教秘密結社】が、富の分配の不公平に憤り、新しい正義の社会を実現しようとして起こした全国的大叛乱であった。ただ、この叛乱自体は、装備も訓練もはるかに優秀な後漢の正規軍に間もなく鎮圧され、革命は失敗に終わる。
だが、今度はそれが国軍の将軍同士の勢力争いに発展していった。そして、中国はふたたび四分五裂の状態となり、後漢は滅びてしまう。これが、いわゆる【三国時代の始まり】である。
この三国時代の混乱は、隋の文帝が中国再統一に成功するまで、何と四百年もつづいた。
こんなに長い間、中国が統一されなかった最大の理由は、【人口の極端な減少】が原因である。戦乱のために農業がストップし、さらに深刻な食料不足となり、【中国人の大部分が餓死した】のである。
流通網を一手に握っていた皇帝がいなくなり、物資の流通が滞ったことも重大な要因であった。物資の流通がうまくいかないために、人々は都市に住むことを放棄し、点々と小さな集落を作って、自己防衛をする。そのため、ますます食料生産と流通は低下するから、さらに人口が減少するという【悪循環が発生】した。
この悪循環を断ち切るためには、中国を何とか再統一する必要があるのは言うまでもない。だが、そのための軍隊は、食料補給のメドが立たないため長期にわたる作戦も実行できない ―― こんな具合で、とうとう四百年も混乱がつづいたのである。』

“米民主党政権”と“黒人” ~ 肌の色は何の関係もないのでは?
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 565,014(564,098)÷31,477,366(31,400,193)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 115,937(115,557)÷3,826,156(3,809,193)=0.0303・・・(0.0303) 「3.03%(3.03%)」

日本 : 9,505(9,471)÷521,770(516,111)=0.0182・・・(0.0183) 「1.82%(1.83%)」

あっ、流通網が・・・

↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、それを受け継いできた人々についてその流れを追ってまいりました。彼らが言っていたことを、簡単に表現したものを列挙致しますと、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。

ウラジミール・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!

御覧のように、その根底に存在しているのは、ユダヤ・キリスト教的な「贖罪(しょくざい)」の意識になります。キリスト教ならば、イエス・キリストが磔刑に処せられたことを以て、人類の罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いであるとし、人類に救いをもたらす(もたらした)とする、そんな意識です。ですから、これは明確に宗教的な思考・思想であり、これら一連の流れ・系譜は、なんらかの“ひとつの宗教”であると考えることで、より一層理解し易くなります。
マルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想も、“とあるひとつの宗教”から生み出された「贖罪」の意識であり、それは“物質的”なものでしかありませんでした。だからこそ、大失敗に終わったとも考えられるわけですが。。。

しかし、その“とある宗教”の信者らは、大失敗のあと、さまざまな“アイデンティティ”を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物としての“罪”を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になることとなります。
それでは昨日の続きになりますが、ヨーロッパのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスについて、次の論文で確認しながら、いま一度、“アイデンティティ”について考えてみたいと思います。

☆『黒人と20世紀初期におけるアメリカの移民問題 ― W・E・B・デュボイスの移民観 ―』 竹本 友子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 2. 第一次世界大戦以降の移民制限と黒人
・・・しかしこの 1924 年移民制限法には、排日条項よりも直接的に黒人に関わる 2 つの問題が存在した。第 1 にこの法では西半球は割り当ての枠外におかれたのであるが、植民地からの移民は本国の割り当ての一部として数えられることになっていたことである。このため、西インド諸島からの黒人移民が削減される可能性が生じたが、後にデュボイスが指摘するように、この点に目を留める黒人はほとんどいなかった。
第 2 の問題は移民割り当ての算定が人種差別的であったことである。すなわち、各国への割り当てを決める基準となる 1920 年の合衆国の人口があらかじめ本土部分に限定され、アラスカやハワイ等が除外されていた上に、西半球からの移民とその子孫、市民権を取得できない外国人とその子孫、アメリカ先住民の子孫とともに、 「奴隷の移民の子孫」、つまり黒人も除外されていた。キングが指摘するように、この法律の制定に携わった人々がアメリカは白人の国であるべきだと考えていたことは明白である。
1924 年移民制限法は第一義的に南欧・東欧系の移民の削減を意図しており、その点で、アングロサクソン優越主義に基づいてヨーロッパからの移民を序列化したものであったが、それとともに上に述べた排日条項や西インド諸島出身の移民の扱い、さらに算定からの黒人等の除外に見られるように、白人と非白人の間に明確な一線を画し、南欧・東欧系の新移民は同化可能な白人として国民に組み込み、アメリカを白人の国として再構築しようとしたものであった。それは黒人に関して言えば、ウイルソン政権下での連邦レベルの人種隔離の強化やリンチの横行、人種暴動の頻発に見られるようなすでに存在していた人種的不平等を反映するものであると同時に、黒人を同化不可能な従属的存在と位置づけているその体制を強化し、固定化する役割を果たしたとキングは指摘する。西インド諸島に関する規定の差別性を指摘した同地域出身の W ・ A ・ ドミンゴや後述するデュボイスを除けば、 1924 年移民制限法に以上のような意味合いを読み取る黒人指導者はほとんど存在しなかった。黒人は好意的に見ていた日本人移民に対する差別にも目をつぶり、移民制限が黒人にもたらすであろう目に見える利益を優先したといえる。それどころかこの年移民制限への反対から賛成に転じた 『ピッツバーグ・クーリア』 紙は、母国に忠誠心を残す移民の排除がこの法の目的であるならば、黒人も 「アフロ = アメリカ人」 のハイフンを取り除いて国家へ献身を示すことを提案し、進行中のアメリカ化運動への積極的な参加を呼びかけた。しかしながら、下院の移民委員会の顧問をつとめていた優生学者の H ・ ラフリンが、黒人がアメリカの制度や言語、宗教や法律・慣習をどれほど身につけていようと、 「ヨーロッパからの移住者とアフリカ黒人との間の血の相違はあまりに大きく、人種的同化はヨーロッパ人にとって受け入れがたい」 と述べているように、黒人がいくら同化の意志を示そうとも、白人が引いた人種の境界線は揺らぐことがなかったのである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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