2021-04-20 (Tue)

本日のキーワード : 一次元、点、線、中国
1 次元(いちじげん、一次元)は、空間の次元が 1 であること。次元が 1 である空間を 1 次元空間と呼ぶ。
なおここでいう空間とは、物理空間に限らず、数学的な一般の意味での空間であり、さまざまなものがある。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 私が、【「中国の皇帝は総合商社の社長である」】という意味は、これでお分かりいただけたのではないだろうか。【中国の本質】は【古代から、点(都市)と線(交易ルート)で作られたネットワーク】のようなものであり、【日本や欧米の国家とはまったく異質の存在】なのである。…
この【中国の性格】は、【21世紀になったいまでも基本的に変わらない】。いかに文明が発達したとはいえ、中国のような土地を隅から隅まで支配するというのは不可能である。【中国共産党】といえども、【点と線の支配】に頼らざるをえない。
その好例が、【国営企業】である。【日本人】は【中国の国営企業】は、【共産主義思想から作られたと思いがち】だが、【中国人のイメージにあるのは、かつての県】なのである。それぞれに独立性を持った企業が利潤を追求し、国家 = 党はその利潤を徴収するというのは、まさしく古代からつづく中国都市の知恵である。逆に言えば、【中国諸帝国における都市】とは、【皇帝直属の「国営企業」】であった。』

移民制限そのものには反対しなかった“黒人”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 563,027(562,341)÷31,311,046(31,230,227)=0.0179・・・(0.0180) 「1.79%(1.80%)」

イタリア : 115,088(114,612)÷3,793,033(3,779,594)=0.0303・・・(0.0303) 「3.03%(3.03%)」

日本 : 9,422(9,393)÷511,799(508,344)=0.0184・・・(0.0184) 「1.84%(1.84%)」

↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、それを受け継いできた人々についてその流れを追ってまいりました。彼らが言っていたことを、簡単に表現したものを列挙致しますと、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。

ウラジミール・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!

御覧のように、その根底に存在しているのは、ユダヤ・キリスト教的な「贖罪(しょくざい)」の意識になります。キリスト教ならば、イエス・キリストが磔刑に処せられたことを以て、人類の罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いであるとし、人類に救いをもたらす(もたらした)とする、そんな意識です。ですから、これは明確に宗教的な思考・思想であり、これら一連の流れ・系譜は、なんらかの“ひとつの宗教”であると考えることで、より一層理解し易くなります。
マルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想も、“とあるひとつの宗教”から生み出された「贖罪」の意識であり、それは“物質的”なものでしかありませんでした。だからこそ、大失敗に終わったとも考えられるわけですが。。。

しかし、その“とある宗教”の信者らは、大失敗のあと、さまざまな“アイデンティティ”を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物としての“罪”を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になることとなります。
それでは昨日の続きになりますが、ヨーロッパのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスについて、次の論文で確認しながら、いま一度、“アイデンティティ”について考えてみたいと思います。

☆『黒人と20世紀初期におけるアメリカの移民問題 ― W・E・B・デュボイスの移民観 ―』 竹本 友子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 2. 第一次世界大戦以降の移民制限と黒人
前節で述べたように、19 世紀後半から 20 世紀初頭にかけての時期には、移民問題は大多数の黒人にとってまだそれほど切実なものとはなっていなかったため、移民制限を求める声は大きなものとはならなかった。むしろ黒人は中国人や日本人移民に対する人種差別的な立法や処遇に敏感に反応し、反対を表明したのである。しかし世紀転換期以降、南欧・東欧からの移民が大量に流入するようになると、白人の世論と歩調を合わせる形で黒人の中にも移民制限を求める声がしだいに高まってくる。これらのヨーロッパからの移民に対しても、黒人はネイティブの白人の民族的なステレオタイプや偏見を共有することがめずらしくはなかった。
移民制限を求める声の高まりを受けて、第一次大戦中の 1917 年、連邦議会は識字テストの実施をおもな内容とする移民法を成立させた。この法律は 2 つの点で黒人には看過できないものであった。 1 つはアジアからの移民を締め出すための 「アジア禁止区域」 (Asiatic Barred Zone) が指定されたことで、これによって 「中東から極東にいたるアジアのほぼ全域」 からの移民が禁止されたが、当時アメリカ領であったフィリピンやグアム、日米紳士協定が締結されていた日本、西アジアのイランやシリア等は除外されていた。
2 つ目は、最終的に採択された法案からは除かれていたものの、審議の過程で排除の対象に 「すべてのアフリカ人または黒人」 を加える修正案が提案されたことである。これは実際には識字テスト法案自体の成立を妨げる目的で議事妨害の一環として出されたもののようであるが、この人種差別的な提案に対して NAACP はすぐさま反応し、ワシントン支部を中心に強力なロビー活動を行った結果、下院で否決された。
以上の点から、黒人の間ではこの 1917 年移民法に否定的な意見も見られたが、黒人は移民制限自体には反対しなかった。増加していた西インド諸島からの黒人移民もこのテストを受けることになったわけであるが、彼らは概して識字率が高かったため、影響を受けることはないと考えられた。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- もしも、13億人の中国人が一緒になったら、どうなるの? ~ 日本人と中国人では結果がまったく異なる『三本の矢』 (2021/04/27)
- いわゆる “中国語” の実態は、てんでばらばら(笑) (2021/04/26)
- 「ありがとう」 ~ 中国人社会で他人には絶対使うことがない言葉 (2021/04/25)
- 同じ移民でありながら、アメリカ化する人々とアメリカ化しない人々 (2021/04/24)
- 古い「漢族」、新しい「漢族」 ~ 今から1800年前に地球上から姿を消した人々 (2021/04/23)
- 学校では決して教えてもらえない、“三国時代”の実態(笑) (2021/04/22)
- 「国家概念」も「民族概念」も持たなかった中国の民衆たち (2021/04/21)
- “中国”とは、一次元世界の仮想国家のことなんです(笑) (2021/04/20)
- 領民もいないし、領地も存在しないのが中国の皇帝 (2021/04/19)
- 中国皇帝 = 市場(いちば)のボス、中国国家 = 市場(いちば)の寄せ集め (2021/04/18)
- 「農村集落が発展した結果、都市が成立した」というのはウソ。 「まず都市が成立し、しかるのちに周辺に農村が誕生した」というのがホント。 (2021/04/17)
- 「中国歴代王朝」は、現代日本人が思うような意味での「国家」ではありませんでした(笑) (2021/04/16)
- 中国人にとって、外交も戦争も、すべては個人の欲望達成のための道具にしかすぎません! (2021/04/15)
- 日本人と中国人の人生哲学の差異 (2021/04/14)
- 世界広しといえども、それは中国だけなんです! (2021/04/13)