2021-04-19 (Mon)

本日のキーワード : 領地、領民、中国皇帝
領地(りょうち)とは、一般的に封建制社会において、領主が知行する土地を指す。
領民(りょうみん)とは、その領地に居住し支配される人民。属民。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ところで、この組合員の支払う【「租」】は実は【皇帝の収入にはならない】。マーケットの管理をする役人や、都市を防護するための軍隊の維持に充てられ、【皇帝の私的な収入とは別扱い】になる。
【皇帝の個人的な収入】になるのは、【都市の城門、あるいは交通の要衝を商人が通過する際に納める「税」】によって賄われていた。
また、【皇帝】は単にこうした流通税や市場利用税を徴収するだけでなく、【自分自身も交易を行って大いに儲けた】。中国の歴代皇帝は塩や鉄、絹織物の【独占販売権】を持ち、それらの商品を【各都市で販売】するだけでなく、【外国にも輸出】していた。また皇帝は、こうして得た【カネ】を【商人に貸し付けて、利子を取る】ことまでやっている。
こんなわけだから、【中国の皇帝】にとっては【領民もいない】し、【領地も存在しない】。【中国の統治システムにおいて最も重要なもの】は、【交易】である。【交易が順調に発展すればそれで充分】なのだから、【わざわざ領民や領地を持つ必要はない】。それはちょうど、現代の巨大商社がどんどん【ボーダレス】な存在となり、もはや国境がさほど問題とはならなくなったのと同じことである。
もちろん、発達した商業都市のまわりには、自然と人が集まる。【中国の都市】は基本的に【城塞都市で、マーケットが主たる働き】だから、【都市の中では食料生産ができない】。【都市の住民】は、【商人か手工業者だけ】である。そこで、都市に食料を供給するために、そのまわりに農地が広がっていく、そうした農地からも【年貢を徴収する】のであるが、【この年貢も皇帝や王にとっては、それほど重要なものではなかった】。』

白人も黒人も考えることは同じ、ということ
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 562,341(562,035)÷31,230,227(31,189,567)=0.0180・・・(0.0180) 「1.80%(1.80%)」

イタリア : 114,612(114,254)÷3,779,594(3,769,814)=0.0303・・・(0.0303) 「3.03%(3.03%)」

日本 : 9,393(9,369)÷508,344(506,237)=0.0184・・・(0.0185) 「1.84%(1.85%)」

↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、それを受け継いできた人々についてその流れを追ってまいりました。彼らが言っていたことを、簡単に表現したものを列挙致しますと、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。

ウラジミール・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!

御覧のように、その根底に存在しているのは、ユダヤ・キリスト教的な「贖罪(しょくざい)」の意識になります。キリスト教ならば、イエス・キリストが磔刑に処せられたことを以て、人類の罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いであるとし、人類に救いをもたらす(もたらした)とする、そんな意識です。ですから、これは明確に宗教的な思考・思想であり、これら一連の流れ・系譜は、なんらかの“ひとつの宗教”であると考えることで、より一層理解し易くなります。
マルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想も、“とあるひとつの宗教”から生み出された「贖罪」の意識であり、それは“物質的”なものでしかありませんでした。だからこそ、大失敗に終わったとも考えられるわけですが。。。

しかし、その“とある宗教”の信者らは、大失敗のあと、さまざまな“アイデンティティ”を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物としての“罪”を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になることとなります。
それでは昨日の続きになりますが、ヨーロッパのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスについて、次の論文で確認しながら、いま一度、“アイデンティティ”について考えてみたいと思います。

☆『黒人と20世紀初期におけるアメリカの移民問題 ― W・E・B・デュボイスの移民観 ―』 竹本 友子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 1. 第一次世界大戦前の黒人の移民イメージ
・・・黒人の移民イメージを決定する諸要因のうち、最も重要なものが経済的要因であることはすでに述べたが、そのことは黒人がおかれていた経済的状況によって移民に対する見方もさまざまであるということを意味する。ヘルウィグは、黒人の間に反日的態度が見られるとするならば、それは直接的な競争者である西海岸の労働者であると述べているが、実証は困難であるとしていしる。しかし 1913 年 5 月 24 日の 『シカゴ・ディフェンダー』 紙によれば、デュボイスはカリフォルニア土地法をめぐる論争のさなかに、上層の黒人は 「日本人をめぐる論争と 〔黒人〕 自身の利害との間の関係を理解している」 が、西海岸の 「一般労働者」 は白人労働者と同様日本人に 「断固として敵対」 していると述べたとされる。デュボイスの観察の当否はともかくとして、少なくとも黒人の指導者層はこれ以後も比較的原則にこだわり、抑圧された人々の避難所としてのアメリカという建国の理想に背馳する移民制限にもろ手を挙げて賛成することはなかったし、とりわけ移民にかかわる政策に人種差別を感じ取ったときには敏感に反応した。
シャンクマンは、移民についての黒人の意見はしばしば彼ら自身がおかれている 「地位や願望」 を物語っていると言う。そして黒人の否定的な移民イメージが白人のそれを投影したものであることを指摘し、L ・ リヴァインの研究を援用しつつ、黒人が白人と同じ移民への偏見を共有することで、白人マジョリティ = 「主流」 との一体感をもつことが可能になこることを述べている。これは実のところ黒人に限ったことではなく、移民の側もアメリカに入国して比較的短時日のうちにネイティブの白人の黒人観を身につけ、黒人に対して差別的態度をとるようになることが指摘されている。ここにはアメリカ社会の主流への参入をかけて移民と黒人が争う構図が明らかであるが、黒人はとりわけ自分たちがアメリカ生まれのキリスト教徒で、国家に忠誠心をもつよきアメリカ人であることを強調する一方、外国人である移民の非アメリカ性を攻撃した。増え続ける移民の存在にしだいに圧力を感じつつ、アメリカ社会の主流である白人の価値観の受容を自らアピールすることによってよりよい地位を確保しようとする黒人の戦略は、しかしながら現実には成功しなかった。第一次世界大戦を経て、20年代の移民制限をめぐる論争の中でそのことが明らかになる。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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