2021-04-15 (Thu)

本日のキーワード : 排日移民法、白人種、非白人種、二元論
排日移民法(はいにちいみんほう)は、1924年7月1日に施行されたアメリカ合衆国の法律の日本における通称である。正確には1924年移民法(Immigration Act of 1924)、またはジョンソン=リード法(Johnson–Reed Act)であり、日本人移民のみを排除した法律ではない。この法律では、各国からの移民の年間受け入れ上限数を、1890年の国勢調査時にアメリカに住んでいた各国出身者数を基準に、その2%以下にするもので、1890年以後に大規模な移民の始まった東ヨーロッパ出身者・南ヨーロッパ出身者・アジア出身者を厳しく制限することを目的としていた。独立した法律があるわけではなく、既存の移民・帰化法に第13条C項(移民制限規定)を修正・追加するために制定された「移民法の一部改正法」のことを指す。
特にアジア出身者については全面的に移民を禁止する条項が設けられ、当時アジアからの移民の大半を占めていた日本人が排除されることになり、アメリカ政府に対し日系人移民への排斥を行わないよう求めていた日本政府に衝撃を与えた。しかし「排日移民法」という呼称はその内容に着目して日本国内のみ用いられる通称である。運用の実態はともかく、移民の全面禁止そのものは日本人のみを対象としておらず(法案の内容参照)、白人以外は全ての人間が移民を禁止されている。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 鄧小平(とうしょうへい)にとっての、【米中交渉】とは、言うまでもなく【自己の権力獲得のため】にある。彼にとっては【アメリカの後ろ盾を得ることだけが目的】なのだから、【アメリカの言うことなら何でも聞く】つもりでいた。

鄧小平
このとき、アメリカ側が【米中交渉の最大の難所】であると考えていたのは、【台湾問題】である。アメリカとしては、中国との国交樹立後も、台湾の独立を維持したい。だから米中国交樹立の条件として、【台湾の独立の保証】を鄧小平に求めたのである。鄧小平はそれを聞くなり、ただちに条件を呑んだ。
といっても、中華人民共和国憲法の前文に「台湾は中国の神聖な領土である。われわれはかならず台湾を解放し、祖国統一の大義を成し遂げなければならない」と明記されている以上、アメリカが台湾との関係を維持することをあからさまに認めるわけにはいかない。
【そこで鄧小平が考えた】のは、【いかにも中国人らしい解決策】であった。それは「中華人民共和国憲法で謳われている【「祖国統一」】とは、なにも【台湾が中国領になることを意味しない】。台北と北京の間に平和的な関係が樹立され、両国民が自由に往復できるようになれば、それも祖国統一なのである」ということであった。つまり、【祖国統一という言葉の解釈】を、【まったく別のものにしてしまった】のである。
もちろん、【これは彼の独断によってなされたこと】で、党の承認を経たものではないが、どうせ米中国交樹立によって、鄧小平は【党の実権を握る】のだから、彼にとってそんなことは【枝葉末節の問題】であった。
さて、この米中交渉の折、鄧小平はアメリカの歓心を得るために【ひとつの約束】をしたと伝えられている。アメリカにとって敗戦の苦渋を味わわされた忌まわしい相手である【ベトナムに戦争を仕掛けること】で、自分のアメリカへの誠意を見せようというのである。
鄧小平にとって、【中越戦争】には別の利点もあった。結果的に【中国軍のベトナム侵攻作戦は失敗】したが、【鄧小平は、この作戦失敗の責任を人民解放軍首脳に転嫁した】のである。彼は将軍たちの責任追及を徹底的に行ない、それによって軍を完全に支配することに成功したのである。
【中国人】にとって、【外交も戦争も、すべては個人の欲望達成のための道具にしかすぎない】 ―― 鄧小平の物語は、そのことを如実に表わしている。』

「白人 ― 黒人の二項対立的 『人種秩序』 」の形成 → これもやっぱり「二元論」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 559,638(558,626)÷30,968,429(30,876,041)=0.0180・・・(0.0180) 「1.80%(1.80%)」

イタリア : 112,861(112,374)÷3,717,602(3,700,393)=0.0303・・・(0.0303) 「3.03%(3.03%)」

日本 : 9,311(9,286)÷496,309(492,860)=0.0187・・・(0.0188) 「1.87%(1.88%)」

↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、それを受け継いできた人々についてその流れを追ってまいりました。彼らが言っていたことを、簡単に表現したものを列挙致しますと、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。

ウラジミール・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!

御覧のように、その根底に存在しているのは、ユダヤ・キリスト教的な「贖罪(しょくざい)」の意識になります。キリスト教ならば、イエス・キリストが磔刑に処せられたことを以て、人類の罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いであるとし、人類に救いをもたらす(もたらした)とする、そんな意識です。ですから、これは明確に宗教的な思考・思想であり、これら一連の流れ・系譜は、なんらかの“ひとつの宗教”であると考えることで、より一層理解し易くなります。
マルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想も、“とあるひとつの宗教”から生み出された「贖罪」の意識であり、それは“物質的”なものでしかありませんでした。だからこそ、大失敗に終わったとも考えられるわけですが。。。

しかし、その“とある宗教”の信者らは、大失敗のあと、さまざまな“アイデンティティ”を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物としての“罪”を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になることとなります。
それでは、本日より、ヨーロッパのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスについて、次の論文で確認しながら、いま一度、“アイデンティティ”について考えてみたいと思います。

☆『黒人と20世紀初期におけるアメリカの移民問題 ― W・E・B・デュボイスの移民観 ―』 竹本 友子
それでは早速、見て参りましょう。
『 はじめに
近年のアメリカ合衆国移民史研究の顕著な発展は多くの人が認めるところであろう。そこにおいては、かつてのように多様な民族からなる移民がアメリカ人としていかに同化されていったのかが問われるのではなく、1990 年代以降のホワイトネス研究の影響下に、「多様な移民集団がいかに社会的に人種化されてきたのか」 ということに関心が向けられている。とくに 1920 年代における移民制限の動き、なかでも合衆国移民史の最大の転換期となった 1924 年移民制限法によって、当初は「“人種的”劣等者」として差別された南欧・東欧系の新移民が白人化され、同化可能な構成員として合衆国に組み込まれていったことが主張されるようになった。

1924 年移民制限法は直接的にはヨーロッパ系移民をその出身国によって区別し、アメリカ市民として迎え入れるのが好ましいとされた西・北欧系の移民の割り当てを増やし、劣等とされた南欧・東欧系移民の割り当てを削減することを目指したものである。しかし同時にこの法律は、南欧・東欧系を含めたヨーロッパ系移民に対して等(ひと)し並(なみ)にアメリカ化の可能な白人として入国枠を割り当てる一方で、アジア系、アフリカ系の非白人を同化の不可能な存在として締め出すものでもあった。

黒人に関していえば、以上のことは後述するように黒人を無視してヨーロッパ系移民をもっぱら論議の対象とし、割り当て枠を決定するための算定から黒人を除外することなどによって行われたのであるが、そのことによって移民制限の直接の対象ではなかった黒人にも大きな影響が及ぶことになった。すなわち、D ・キングによれば、移民制限が盛んに論議された時期はウイルソン政権下での行政府からの黒人の締め出しに見られるように人種隔離が進行し、また黒人へのリンチなどの暴力が頻発した時期であった。

ウッドロウ・ウィルソン
キングはアメリカ社会においてすでに黒人に割り当てられていた従属的・劣等な位置を 1924 年移民法が固定化・強化する役割を果たしたとしている。移民制限は「白人 ― 黒人の二項対立的 『人種秩序』 」の形成過程における重要な要因とされるが、そうであるならば、このような移民問題に黒人はどのように対応したのかという点が問題となる。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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