2021-04-13 (Tue)

本日のキーワード : 分断、分裂、アイデンティティ
分断(ぶんだん)とは、一つにつながっているものを分かれ分かれに切り離すこと。「がけ崩れで鉄道が分断される」


本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 これは、中国、ことに長老たちにとっては思わぬ拾いものであったにちがいない。彼らとしては【日本の対応など二の次であった】のに、【何と進んで日本のほうから首を差し出してきたのだから】。【日本という国】は、【中国が強い態度に出ればいくらでも謝るという「発見」が、その後の日中関係を大きく変えた】ことは、あらためて言うまでもない。
【日本の謝罪外交は教科書問題から始まった】とはよく指摘されることだが、その【教科書問題】とは、本来、【中国国内の権力闘争でしかなかった】のである。あのとき中国には、日本に謝罪させようという気はまったくなかった。だから、【日本政府は「これは内政問題である」と突っぱねていれば終わった話】である。いまから振り返ってみても、【何と愚かなことをしたものか】と思わざるをえない。
このような【中国人】の【「指桑罵槐(しそうばかい)」の行動原理】を理解していないのは、なにも日本政府ばかりではない。ある人物の脚を引っ張るために、まず別の人間の脚を引っ張るなどという行動原理が存在するのは、【世界広しといえども中国だけ】である、およそ【他の文化圏に属する人間には想像もつかないこと】だ。世界の警察官を自認するアメリカですら、その例外ではない。1996年3月、いわゆる中台危機が勃発したのは読者の記憶に新しいだろう。台湾の総統選挙を牽制するために、中国軍が台湾対岸の福建省で大規模軍事演習を行い、台湾海峡の緊張が一気に高まった。米軍が空母二隻を派遣し、世界は固唾を呑んだ。 ―― というのが一般的な解釈なのだが、実は真相はまったく違うのである。
これを端的に言ってしまえば、【中国軍が江沢民指導体制に対して突き付けた挑戦状】であった。
当時、中国では、鄧小平の死が目前に迫っていたにもかかわらず、江沢民の指導力がまだ全面には行き渡っていない時期であった。鄧小平が死ねば、間違いなく後継者争いが起こる。そのときに、【人民解放軍がイニシアチブを取るためには、なにをやるのが得策か】 ―― そのために考えられたのが、この“中台危機”であった。
なにしろ台湾統一は中国の憲法にも明記されており、軍にとっては大義名分がある。誰も人民解放軍の行動に反対することはできない。台湾海峡での大軍事演習は、【「誰が中国の主人公なのか」を示す絶好のチャンス】になる。軍首脳はそう判断した。
そんなわけだから、もちろん、中国は本気で台湾と戦争するつもりはまるでなかった。つまり、【台湾とは“桑”】であり、本当の攻撃対象である【“槐”は江沢民たち】だったのである。…
そもそも、【人民解放軍の実力では、まともな戦争などできないことは一目瞭然】であった。』

デュボイスの「二重意識」のような「二元論」は、分断・分裂を生むための手段
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 556,032(555,226)÷30,814,315(30,727,862)=0.0180・・・(0.0180) 「1.80%(1.80%)」

イタリア : 111,747(111,326)÷3,686,707(3,678,944)=0.0303・・・(0.0302) 「3.03%(3.02%)」

日本 : 9,251(9,227)÷489,407(486,753)=0.0189・・・(0.0189) 「1.89%(1.89%)」

↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)

さて、これまでのところで、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、その“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントとゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて確認して参りましたが、彼らが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
そして、この流れを受け継ぐカール・マルクスが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。
そして、ここから、さらに一歩踏み込んで積極的な態度へと転換させたのがウラジミール・レーニンで、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

1895年のレーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

で、そのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスが挙げられますが、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!
そこで、現在はこのデュボイスが主張する「二重意識」なるものを確認するために、次の論文を参考にしているところとなります。

☆『W.E.B.デュボイスの"The prayers of God"における「認識」の瞬間と「二重意識」の概念』 富澤 理英子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 5. 結論
以上、“ The Prayers of God ” という詩のハイライトである「認識」の瞬間の直前の行聞をデュボイスの「二重意識」と併せて考察してきた。「二重意識」概念の含意、定義自体が重層的であることから、「自己の二重性」「他者理解と自己認識の同時性」「メッセージの授受の構図」「他者の視線を通した自己認識」「二つの自己の相互作用」等、異なった面から詩を解釈してみたが、いずれの場合も浮き彫りになるのは、「二重意識」概念の持つ性質が二人種間、そして一人の人間の中の二つの自己の間の葛藤、「他者理解」という課題を解決する鍵を含んでいるという事である。
「二重意識」は黒人のアイデンティティを二方向に引き裂いたり、黒人の自意識を奪ったりと、ネガティブな含意もあるが、同時に視点が複数であることの利点も積極的に表明している概念だと言える。「私」に「認識」をもたらすメカニズムの中に多層的に織り込まれていた二重意識概念の定義の一つは、ニ項対立する自己を分割した形のまま内包する主体構成であるが、これは敵側の視点も内包し、把握する可能性をも含む主体であると考えられよう。暴力の加害者が自分と逆の立場である神(黒人)の視点を想像上でメディテートし、内包する「私」というモデルは、「二重意識」概念の一種の具現化であり、他者理解の実現に通じる。デュボイスは「二重意識」の概念が二つの人種間の相互理解に関して持っている可能性をこの詩の中で発揮し、「認識」の瞬間の直前の(詳細が語られない)行間の中に、人聞がこの意識構造と複数の視点を持つことの実践的な効果を込めたのではと考える。
また、暴力の加害者が暴虐に胸を痛めるようになる時点が何によって起こるのかに対する解答の一つが「聞く」という行為に代表される能動的な「他者理解」の姿勢を持つ事であり、この「私」の姿勢そのもののプロパガンダが「認識」をハイライトとしたこの作品に隠されているのではないだろうか。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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