2021-04-11 (Sun)

本日のキーワード : 中国人民解放軍、中国共産党、二重意識
中国人民解放軍(ちゅうごくじんみんかいほうぐん、 英語: People's Liberation Army)は、中国共産党が指導する中華人民共和国の軍隊である。
憲法第93条第1項では、「国家中央軍事委員会が全国の武装力を領導する」としているが、一方で憲法前文に中国共産党が国家を領導することが謳われており、また国防法では、「中華人民共和国の武装力は中国共産党の領導を受ける」、「武装力の中の共産党組織は、党規約に従って活動する」とあるため、中国共産党が軍事を支配することになっている。中国共産党中央軍事委員会と国家中央軍事委員会の構成員は同一であり、即ち中国人民解放軍は実質的には国軍であると同時に「党の軍隊」であると言える。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 一カ月前には無関心だった『人民日報』が、突如として「この教訓はしっかりと覚えておくべきだ」との論評を発表した。そして、これ以後、【中国の政府やマスコミの論調】が、雪崩を打って【反日強硬路線】になっていった。明らかに、この対日批判の後ろには【中国高官が関与】していた。
私は、この【中国の急変ぶり】を見て、「ああ、【また“指桑罵槐(しそうばかい)”が始まった】な」と思った。彼らがこれほど露骨な日本攻撃をしてくる背後には、もっと【別の意図】があるにちがいない。中国のマスコミは日本攻撃を利用することで、【誰か別の相手を罵(ののし)っている】のである。
日本の最初の新聞報道から二カ月ほどたったころ、いよいよ【主役が姿を表した】。【人民解放軍である】。8月2日付の人民解放軍機関紙に、次のような論説が掲載された。「今回の教科書問題で、日本の野望は明確になった。日本人はふたたび中国を侵略するつもりである」 ―― 論文にはそこまでしか書かれていないが、その意図するところは誰にでも分かる。つまり「日本の再侵略に備えるために人民解放軍を強化しろ」と言うわけである。
これを読んで、私はすべてがよく見えるようになった。中国のマスコミが日本批判を繰り広げている【陰で糸を引いている】のは、【人民解放軍の長老たち】であった。そして、【その軍の長老たちが本当に攻撃したがっているのは、中国共産党中央】、もっと正確に言えば、当時中国の最高権力者であった【鄧小平(とうしょうへい)】だったのである。』

デュボイスの妄想が生み出した「私」の中の「二元論」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 554,988(554,522)÷30,703,583(30,647,813)=0.0180・・・(0.0180) 「1.80%(1.80%)」

イタリア : 111,030(110,704)÷3,668,264(3,650,247)=0.0302・・・(0.0303) 「3.02%(3.03%)」

日本 : 9,210(9,198)÷485,175(482,704)=0.0189・・・(0.0190) 「1.89%(1.90%)」

↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)

さて、これまでのところで、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、その“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントとゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて確認して参りましたが、彼らが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
そして、この流れを受け継ぐカール・マルクスが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。
そして、ここから、さらに一歩踏み込んで積極的な態度へと転換させたのがウラジミール・レーニンで、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

1895年のレーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

で、そのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスが挙げられますが、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!
そこで、現在はこのデュボイスが主張する「二重意識」なるものを確認するために、次の論文を参考にしているところとなります。

☆『W.E.B.デュボイスの"The prayers of God"における「認識」の瞬間と「二重意識」の概念』 富澤 理英子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 4. 神の視線と「認識」
・・・また、オリジナルの「二重意識」概念では、一人の黒人の内部に存在する二つの自己、二つの視線が共存していたが、デュボイスが白人の魂を見通す時に “ Not as a foreigner do I come, for I am native, not foreign, bone of their thought and flesh of their language ” であった事を “ The Prayers of God ” のケースにあてはめるなら、この詩はやはり「私」一人の中に存在する二者の会談として読めるであろう。神(黒人)は「私」(白人男性)にとって「他者」であり、同時に自分の内部に存在するもう一つの自己、自分を見る視線である。この異質な二種の自己の共存は、前述の「二重意識」概念の中の自己の二重性に関する定義 “ One ever feels his twoness, ― an American, a Negro; two souls, two thoughts, ... ” の図式とも一致する。
“ The eyes of others ” の性質のうち、「傍観する他者の視線」に関しては “ Name of God's Name ! / Red murder reigns; / All hell is loose; On gold autumnal air ”、 “ Father Almighty ! / This earth is mad ! ” と戦争の悲惨を神に語りかけて、“ Stand forth, unveil Thy Face, ” “ Hear ! / Speak ! / In Christ's Great Name ― ” と返答を求めたり、“ Have mercy ! / Have mercy upon us, miserable sinners ! ” と救済を求めている「私」(白人の男性側)に対して、沈黙で答え、助けの手をさしのべない神のスタンスは、「私」から見ると、助けの手をさしのべない「傍観者」といえる。また、この視点が「私」の “ Stink with the entrails / Of our souls / And Thou art dumb. ” や “ Have mercy upon us, miserable sinners ! ” にある自己批判的な自己イメージを生んだと考えられよう。
そして、前述の “ This gold ? / I took it. / Is it Thine ? / Forgive; I did not know ” と “ Blood ? Is it wet with blood ? / ' Tis from my brother's hands. / ( I know; his hands are mine.) / It flowed for Thee, O Lord.” という部分は、自分の想像する「神」という “ the eyes of others ” から自分がどう見られているか、神が今の自分にどういう質問をするかという想定に基づいた反応であろう。この神の「視線」で考えると、メッセージの授受の図式と少し異なり、前述の金の所有者の問題、そして流血と汚れた手に関する問題、そして、
War ? Not so; not war ―
Dominion, Lord, and over black, not white;
Black, brown, and fawn,
And not Thy Chosen Brood, O God,
We murdered.
To build Thy Kingdom,...
の部分における「戦争」の責任等が、実際は、「私」自身の深層心理の中で元々罪悪感を持って認識されていた可能性も出てくる。(他の部分の「私」のキャラクタリゼーションの自己批判的な一面とも一致する)。ならば、自分が神を攻撃していたという「認識」( “ Thou ? ” )の直前の行間には自分が内包する「神」の視点という形をした、「私」自身の(現実の行動とは全く別に)一部分である思考 ― モラル、正義感、暴力への罪悪感、黒人の尊厳を認める心 ― が、黒人の苦しむ様子の回想の後、自動的に作動していたという図式も見えてこよう。そして、この「認識」の起こりえた行聞のメカニズムは、この詩の結末 “ Courage, God, I come ! ” と共にデュボイスが望んだ理想の様態であったのだろうか。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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