2021-04-06 (Tue)

☆『日本外交文書デジタルアーカイブ 大正2年(1913年) 第2冊』 外務省HP
本日のキーワード : 国交、国家承認
国交(こっこう)とは、二国間の外交関係のこと。
国交は、互いの国が相手国を主権国家と認める国家の承認を前提として行われ、 大使(特命全権大使)を長とする外交使節団の交換を伴うのが通常である。
外交使節団は相手国(複数の国家を担当する場合はそのいずれか)に大使館を設置し、外交活動や自国民の保護などの業務を行う。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 私は1950年、旧制最後の東京大学に入学して以来、満洲史・モンゴル史の研究を端緒に、中国史・日本史をはじめ世界の歴史をできるかぎり巨視的に考察してきた。初めて中国人と付き合いを持ったのは、アメリカに留学した二十八歳のときだった。シアトルのワシントン大学には優れた中国人学者が多く、彼らと英語で付き合えたおかげで、【書物に見る建前の中国】ではなく【本音の中国】がどのようなものか、目が開かれた。【中国語での会話】と違って、【英語では本当のことしか言えない】からである。
1962年から台湾を頻繁に訪れるようになったことも幸いした。当時の台湾では、【大陸から来た中国人】が、【日本文化を受けた台湾人】を支配していた。私はその両者と親交を持てたため、ますます【中国人の人間関係・行動原理】の理解を深めることができたのである。
【日本では多くの人が「中国は四千年という悠久の歴史を持った国」と思いこんでいる】。

しかし、【漢族の中国】は、紀元前ニニ一年の秦の始皇帝の統一に始まり、後漢の一八四年に至るまでの【四百年のことに過ぎない】。それからあとは【北方から匈奴(きょうど)や鮮卑(せんぴ)が侵入し、漢人を駆逐】して居座ってしまった。五八九年の【隋の文帝の南北統一】は、そうした【北族の中国占拠の完成】である。その後、北族はふたたび大挙して中国に侵入して、一ニ七六年には【また新しい北族、すなわちモンゴル人が席巻した】。【その後裔(こうえい)が満洲人】で、【一九一ニ年まで中国人と言えば、清朝の支配層である満洲人のことだった】。清朝が倒れたあとの【一九一三年に歴史上初めて、日本と中国の間で正式に国交が樹立された】のである。

つまり、【日中間の関係】は、まだ百年にも満たない【短い付き合いでしかない】。

われわれ【日本人】は【「中国について何も知らないかもしれない」】との発想に立ちもどり、【いま一度中国人との付き合い方を検証してみる必要がある】のではないか。本書が、これから先も中国と付き合わねばならない日本人の中国理解の一助になってくれれば本望である。』

神の沈黙 & 神への“忖度” → つまり、神は何も言っていない(笑)
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 551,817(550,688)÷30,437,755(30,378,314)=0.0181・・・(0.0181) 「1.81%(1.81%)」

イタリア : 109,346(108,879)÷3,584,899(3,561,012)=0.0305・・・(0.0305) 「3.05%(3.05%)」

日本 : 9,155(9,112)÷474,566(471,723)=0.0192・・・(0.0193) 「1.92%(1.93%)」


↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓

☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)

さて、これまでのところで、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、その“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントとゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて確認して参りましたが、彼らが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
そして、この流れを受け継ぐカール・マルクスが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。
そして、ここから、さらに一歩踏み込んで積極的な態度へと転換させたのがウラジミール・レーニンで、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

1895年のレーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

で、そのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスが挙げられますが、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!
そこで、現在はこのデュボイスが主張する「二重意識」なるものを確認するために、次の論文を参考にしているところとなります。

☆『W.E.B.デュボイスの"The prayers of God"における「認識」の瞬間と「二重意識」の概念』 富澤 理英子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 3. 能動的に聞き、察する姿勢と「認識」
メッセージ受信の成立だけでなく、神の言葉を求める「私」の能動的な姿勢も「認識」をもたらした要因と考えられよう。神の声を聞き取るには、卓越した相手の言葉を聞く力と能動性が必要な筋書きになっている。詩の冒頭の、
Name of God's Name !
Red murder reigns;
All hell is loose;
On gold autumnal air
Walk grinning devils, barbed and hoofed;
While high on hills of hate,
Black - blossomed, crimson - sky'd,
Thou sittest, dumb. (145)
という部分では戦場の悲惨を訴え、神の沈黙に焦(じ)れるが、このパターンが “ And Thou art dumb, ” “ While Thou art dumb ” と三つの連で繰り返される。前述の “ Hear ! ” “ Speak ! ” は積極的に神に発話を促し、持とのコミュニケーションを強く求める姿勢で、前述の “ I hear ! / Forgive me, God ! / Above the thunde I hearkened; / Beneath the silence, now, ― I hear ! ” は “ I hear ! ” が二度繰り返される等、相手(神)の言葉を聞く姿勢を強く表明し、聞き取り難いものさえも聞くという高度な「聞く姿勢」 が示されているとも解釈できよう。この詩の前半のプロットでは “ Have mercy ! ” と叫んでいる等、自分が苦しくて神に対話を求めていると考えられるが、ポイントは、神が自分の加害した黒人だと気づいた後のプロットにおいても、“ Prayest Thou, Lord, and to me ? ” ( 148 ) と相手を「神」として扱い、同時に相手の声を聞こうと食い込む姿勢を見せている点であろう。
そしてこの能動的なスタンスによって前述の “ I sense that low and awful cry ― / Who cries ? ” ( 147-148 ) と言葉のない神の心を感じ取るに至る。この際に相手の声を乞うというスタンスは “ Who Prays ? / I hear strong prayers throng by ” ( 148 ) の部分等、考えをあれこれめぐらし「相手」「他者」を察したり、理解しようとする能動性にもつながっていると言えよう。
また、詩の前半の神の沈黙は「神」側のアピールの一つであり、相手(「私」)の関心、能動性を喚起し、「認識」を引き起こす為の一種の戦略ともとれる。沈黙や物理的な聞き取り難さは、語り手を能動的に身を乗り出して「聞き取り」に参加させる効果を発揮しているとも考えられよう。.聞き取り難さは「聞き手」にフラストレーションを与えると同時に自力で考え、解釈し、解決策を編み出させる効果にもつながる。ならば、この詩の形式は独自で「私」側の嘆き(ジェレマイアド jeremiad ) の詩であるが、相手の心への作用という点ではやはり「神」側からのアピールの詩であり、“ Thou ? ” という「気づき」直前の行間では「神」と「私」両者の能動性の相互の呼応の図式が存在すると考えられる。ではこの呼応の図式を「二重意識」概念と併せて考察すると、どう解釈できるだろうか。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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そもそも「中国」と言うのは日本の中国地方のこと。
中共は自分たちを「世界の中心」と言う意味で、戦争に負けた日本だけに「中国」という呼び方を強制しているのです。
(韓国と北朝鮮は知りません。元々属国でしたから)
中国は戦争に勝ったのではなく、日本は戦争を終わらせたのであって負けたのではない。
早く戦後を終わらせ、真に独立して、中国を「支那」と呼びたいものです。
ところで、今、「シナ」で変換しようとして、「支那」が出て来ませんでした。
これはおかしいです!