2021-03-27 (Sat)

本日のキーワード : 改竄、マルクス・エンゲルス全集 (MEGA)
改竄(かいざん、英: falsification, faking, alteration)は、文書、記録等の全部又は一部が、本来なされるべきでない時期に、本来なされるべきでない形式や内容などに変更されること、すること、をいう。故意の場合も過失の場合もともに含み、悪意の有無を問わない。
文書を改竄する行為を防ぎ、それを行った者を罰するために、日本の法律では文書偽造の罪が定められている。 公文書の改竄に関しては公文書偽造罪があり、私文書に関しては私文書偽造罪がある。
本日の書物 : 『デジタル化する新興国-先進国を超えるか、監視社会の到来か』 伊藤 亜聖 中公新書
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 2018年時点で、先進国の集合といえる【経済協力開発機構(OECD)加盟国の総人口は13億人】であった。同年の【世界人口は76億人】だから、【非先進国】的環境で【デジタル化を迎えつつある人々】が【63億人】に及ぶ。新興国での人口増とデジタル端末の低価格化によって、時を追うごとに、【新興国でデジタル化を迎える人々の比率は高まる】。無論、【欧米の情報通信系企業は新興国市場を押さえようとする】。新興国政府はそれに反発するかもしれない。
また、かつての新興工業国との対比でいえば、デジタル新興国の主要な舞台は東アジアにとどまらない。製造業サプライチェーンが輸送費によって制約されるのに対して、【デジタルな分業と発注は容易に国境を越える】。加えて南アジア、アフリカ、南米でも国内市場を苗床(なえどこ)として変革が進む。一方で【デジタル経済は雇用創出効果が限定的となる可能性】もあり、【経済成長を牽引できるのかは不透明】である。
それでも構造変化は訪れる。新興国での通信販売や送金につきものだったリスクは、第三者決済によって大きく削減された。かつて多くの新興国が固定電話を経ずに携帯電話に移行したように、いま銀行口座を飛び越えてモバイル決済の利用が広がっている。インターネットを介して仕事の受発注が行われることで、フリーランス経済は新興国でむしろより先鋭的に形成される可能性もある。
なお、2020年に入り、世界中で甚大な被害をもたらしている【新型コロナウイルスの流行】は、新興国のデジタル化を考えるうえでも避けて通れない論点となった。【中国の湖北省武漢市を震源地としたウイルス】は、発見からわずか3か月で【世界的な流行(パンデミック)】に至り、【全世界に悲劇と混乱をもたらした】。本書では2019年までの趨勢(すうせい)を主な検討対象としながらも、第6章で、パンデミックのなかで今日のデジタル社会が見せている技術の利活用の可能性、そしてフェイクニュースに代表される脆弱性の両面を検討する。』

改竄(かいざん)されている『マルクス・エンゲルス全集 (MEGA)』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、中華人民共和国を筆頭とした、いわゆる“発展途上国”に幻想を抱き、その経済的成長やデジタル技術を活用したイノベーションを過大に評価する日本のメディアや自称・知識人が垂れ流すフェイク・ニュースに惑わされている方々には特にお勧めの書物で、その可能性にばかり目を奪われることなく、そこに存在する非常に重大な危険性を認識し、すでに予見されている来るべきリスクに備えるという視点が得られる良書となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 542,246(541,659)÷29,810,217(29,772,552)=0.0181・・・(0.0181) 「1.81%(1.81%)」

イタリア : 104,942(104,642)÷3,376,376(3,356,331)=0.0310・・・(0.0311) 「3.10%(3.11%)」

日本 : 8,821(8,802)÷456,247(455,128)=0.0193・・・(0.0193) 「1.93%(1.93%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)

さて、これまでのところで、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、その“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントとゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて確認して参りましたが、彼らが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
そして、この流れを受け継ぐカール・マルクスが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。
そして、ここから、さらに一歩踏み込んで積極的な態度へと転換させたのがウラジミール・レーニンで、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

1895年のレーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

そこで現在は、次の論文を参考にさせて頂きながら、カール・マルクスからウラジミール・レーニンへと受け継がれた流れを確認しているところとなります。

☆『マルクス社会理論の形成とその問題性 : 社会主義崩壊とマルクスの責任をめぐって』 神田順司
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 5. マルクス 「ヘーゲル法哲学批判」 における誤謬と論理的破綻
・・・ヘーゲルはすでに 301 節において国家に 「悪意を、少なくとも良からぬ意思を前提としてかかる」 立場は 「賤民の立場であり、総じて否定性の立場」 であると述べている。 しかし 303 節の註解においてはじめてヘーゲルのこの国家主義的な言葉の真意が明らかになる。 すなわち 「賤民の立場」 とは 「市民生活と政治生活とを相互に切り離し、政治生活をいわば宙に浮かしてしまう」 立場を指していた。 それはまさしくマルクスの立場であった。

国家と市民社会の 「二元論」 をヘーゲル国家論の前提として当然の如く論じてきたマルクスはここで第二の理論破綻に陥る。 当惑したマルクスはヘーゲルが 「“市民社会”と“政治的国家”との“分離”から始めている」 ことを繰り返し強弁したのち、289 節での理論破綻と同様、続く 304 節以下の諸節を論評抜きに書き写し、結局また 301 節に戻って理論的立て直しを図る。
このようなマルクスの理論的破綻は、すでに述べた最初の理論破綻と同様、たんに理論の運びだけでなく、草稿の筆致にも表れている。 アムステルダムにある国際社会史研究所所蔵の 「ヘーゲル法哲学批判」 の草稿にはそれがはっきりと看て取れる。 289 節における最初の理論破綻の場合には、それに続く 290 節から 297 節をマルクスが論評抜きにただ書き写したあと、叙述を放棄したために生じた空白がある。

また 303 節における理論破綻の場合には、302 節についての論評と 303 節の間に約 2 ページ分の空自白があり、303 節の論評に続いて 304 節から 309 節をマルクスはやはり評論抜きにただ書き写している。 しかも 303 節に関する論評の最初のページに打たれたページ番号を最後に、草稿にはページ番号が一切記されなくなる。 さらに 304 節から 309 節をただ抜き書きしたあと、再度 301 節に戻って展開される論述の筆致はそれまでのものとは異なり、明らかに一定の時間を置いたあとに書かれたことが想定できる。 歴史的批判的全集を誇る現行のマルクス・エンゲルス全集 (MEGA) では、こうした草稿の現状が視覚化しにくいだけでなく、編集者が第二の理論破綻のあとの論評抜きに書き写しを、マルクスが 「削除している」 としてテクストから除外している。 しかし草稿には削除の跡など一切見られない。 MEGA の編集者は、その意図がどこにあるかは別としても、史料に手を加えるという学問的逸脱を犯している。』

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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