2021-03-11 (Thu)

本日のキーワード : 矛盾概念、「自由」と「平等」、ワイマール憲法
矛盾概念(むじゅんがいねん)とは、論理学で、同一の類概念に属する概念のうち、互いに他を否定しあってその中間に第三者を入れる余地のない概念。例えば、色という類概念に属する白と非白。
本日の書物 : 『あるユダヤ人の懺悔「日本人に謝りたい」(復刻版)』 モルデカイ・モーゼ 沢口企画
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ユダヤ人は、ワイマール憲法に関してはいま述べた如く内容を吟味する余地を与えず、【「最も民主的な憲法」】というふうに【盛んに言葉の上だけの宣伝】をしているのである。それがさらに【日本】では尾ひれをつけられて【「平和憲法」というふうにまで拡大されている】。
例えば国家公務員試験にこんなのがある。例の○☓式解答を求めるもので、「日本国憲法は、ワイマール憲法の平和主義を含めた基本原理を全て継承した現代資本主義憲法である」というのがある。こういう問題に答えさせられる受験生こそいい迷惑と思うが、それはそれとして、【ワイマール憲法を「平和憲法」とするのは一体何の根拠からか】。恐らくは日本国憲法との類似性を質する問題を作成する者のことであるから、短絡に日本国憲法が「平和憲法」といわれるぐらいだから類似性の強いワイマール憲法もそうであろうといった程度の認識から発したものと思うが、いずれにせよ「平和憲法」とまで拡大評価されてはさすがの我々も少々くすぐったいのである。
話は少し横道へそれたが、【ワイマール憲法】を「民主的」と宣伝する我々であるが、【憲法の中身には「民主的」という言葉は一語も出てこない】。これは【日本国憲法についても同様】である。考えてみれば大変奇妙なことではないか。実はこの点にこそ、今日的意味の【「民主主義」という絶対の善玉の神を意味する言葉の本質】を見出すことができるのである。
今日いわれている【「民主主義」】とは【何ら実質的概念を伴うものではない】。【絶対に相容れることのない二つの概念】、【「自由」と「平等」】に【相関関係をもたせる必要】からユダヤ人が考えついたものにすぎない。
【非両立性をもつ「自由」「平等」】をバラバラに宣伝したのでは効果が薄い。したがって、【この矛盾する両概念を並行して同時に追求】させてこそ真の効果を期待できると考えたものである。つまり【「民主主義」の役割は相矛盾する両概念のコーディネーターということ】である。』

革命の観念に憑かれたデマゴーグ = レーニン
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「陰謀論」と「陰謀」とを区別が出来ず(あるいは知っていて加担している?)、ある連中にとって、非常に都合が悪いことを“十把一絡げ”に「陰謀論」だとレッテルを貼ってしまう「似非保守とおパヨク」とは違って、今現在起こっている出来事を、どのように見ていけば良いのかという“新たな視点”を提供して下さる書物で、一方通行の偏狭な物事に対する見方から抜け出し、より全体を俯瞰する見方を獲得するヒントが得られるお薦めの良書となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 520,794(518,817)÷28,845,228(28,777,256)=0.0180・・・(0.0180) 「1.80%(1.80%)」

イタリア : 99,271(98,974)÷3,023,129(2,999,119)=0.0328・・・(0.0330) 「3.28%(3.30%)」

日本 : 8,190(8,135)÷437,222(436,073)=0.0187・・・(0.0186) 「1.87%(1.86%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)

さて、これまでのところで、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、その“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントとゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて確認して参りましたが、彼らが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
そして、この流れを受け継ぐカール・マルクスが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。
そして、ここから、さらに一歩踏み込んで積極的な態度へと転換させたのがウラジミール・レーニンで、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

1895年のレーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

そこで現在は、次の論文を参考にさせて頂きながら、カール・マルクスからウラジミール・レーニンへと受け継がれた流れを確認しているところとなります。

☆『マルクス社会理論の形成とその問題性 : 社会主義崩壊とマルクスの責任をめぐって』 神田順司
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 ・・・しかし、レーニンは冷徹なマキャベリストでもリアリストでもなかった。 彼は革命の観念に憑かれたデマゴーグであった。 彼の掲げるマルクス主義は、そのような革命の観念を実現するための粗野な図式であった。 しかも彼は権力を奪取し維持するためならば、彼自身が 「完結した体系」 にして 「人類最大の遺産」 と称するマルクス主義の図式を、都合に応じて恣意的に解釈し、経験的裏打ちもないままそれを実行に移しさえした。

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
すでに示唆したように、ロシアの現実にマルクス主義革命論を適用する際の問題はその後進性にあった。 とりわけ人口の 80 %以上を占める農民をどう位置づけるかが最大の問題であった。 社会主義革命に固執するレーニンはこの農民を富農と貧農とに、しかも極めて恣意的な基準で区分し、そこに資本主義的 “階級支配” を見ることによってロシアにおける社会主義革命を正当化した。』
「富農」と「貧農」という、いわゆる「二元論」ですね(笑) そして、“支配階級”なるものを持ち込むことで、「善」と「悪」という色付けをする、典型的なユダヤ・キリスト教的思考方法になります。

『彼は 10 月クーデター前後に記された 『国家と革命』 の中で、革命に関するマルクスの発言のうち唯一クーゲルマン宛書簡に見られる 「民衆革命 [Volksrevolution] 」 という言葉に飛び付き、この概念にこそ 「官僚的・軍事的機構の一方から他方へのたんなる移行ではなく、それを粉砕する」 プロレタリア革命の精髄が実現されているという。 そして大工業の発達と産業プロレタリアートの形成を前提としたマルクス主義革命論と、彼のロシア革命の路線とをすり替えながらこう述べる。 「1871 年のヨーロッパ大陸のいかなる国においてもプロレタリアートは民衆の多数を占めることはなかった。 実際、民衆の多数を運動に取り込む 『民衆』 革命は、“プロレタリアートと農民” を包摂した時にのみ、そのような革命であり得た。 当時、この “二つの階級” こそが 『民衆』 を形成し、両者は 『官僚的・軍事的国家機構』 によって虐げられ、弾圧され、搾取されるという点で共通していたのである」。

レーニンにとって農民を抜きにロシアの革命は不可能であった。 しかし他方で彼は、マルクスと同じく 「この小ブルジョワ階級の特性を微塵も」 忘れることはなかった。 それはつねに 「プロレタリアートの潜在的な敵対者」 であった。 だが、ロシアにおけるそれまでの革命の経過に照らして社会主義への展望を示すはずの 『国家と革命』 を レーニンは、具体的革命戦略も国家廃棄への道筋も描かぬまま、途中で放り出す。 彼は、ロシア社会の最大勢力である農民に対してディレンマを抱えたまま 「革命」 に突入するのであった。 そのうえ彼は、自身が農場を所有しながらも、農業について初歩的な知識すら持たなかった。 彼は小農経営が農民の小ブルジョア性につながるという図式的な理由からそれを否定すると同時に、つねに大農経営こそが高い生産性を持つと思い込んでいた。 彼はそのような立場から、小規模経営や中規模経営の優位性を説くエドゥアルト・ダーヴィトやカール・クラヴキのような当時の農学者を相手取って批判を書いた。 しかし、農業経済学者フォルク・ドーヴリングによれば、レーニンの主張には経験的な根拠も一貫性もなく、大規模国営農場という 「彼の政治目的に適った原理にドグマチックに執着している」 だけだという。 さらに 1919 年 3 月にレーニンが農民を前に行った、小規模耕地を約 100 ヘクタールの農地に集約すれば馬 3 頭と犂 3 挺で足りるという演説はまったくの出鱈目にすぎず、実際には、 1913 年から 16 年のロシアで約 100 ヘクタールの耕地を耕すのに馬 32 頭が、そして一部機械が導入された 1940 年代のはじめでさえ 14 頭が必要であったというのである。 こうした無知や虚構をもとに実践された図式的な政策がいかなる結果をもたらすかは火を見るより明らかである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
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