2021-02-22 (Mon)

本日のキーワード : 代替物、民主主義、バイデン
代替物(だいたいぶつ) : 取引上一般に、個性に注目せず、種類や品質が同じ他の物で代えることが出来るもの。


本日の書物 : 『あるユダヤ人の懺悔「日本人に謝りたい」(復刻版)』 モルデカイ・モーゼ 沢口企画
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ここでもう一度、われらの大思想家ジャン・ジャック・ルソーの言葉を思い出して頂ければ幸いである。ルソーは
「 我もし随意に祖国を選べといわれれば君主と国民との間に利害関係の対立のない国を選ぶ。しかし現実にそのような国があろうはずもないから、止むを得ずその代替物として民主主義国を選ぶ」
といっている。
ここにすべてが盛られている。
ヨーロッパの王朝では常に君主と国民の利害が対立している。然るに、【日本の天皇制には決して利害関係の対立などない】。【仁徳天皇】の【「民のかまどに立つ煙」の故事】を引き合いに出すまでもなく、また前述の天皇とマッカーサーの会見時の模様を説明するまでもなく、【利害関係の対立は全くない】のである。【これこそ、君民共治の完璧な見本である】。
このような【天皇制】では、【常に天皇と国民の間には強固な理性的バランスがとれている】のである。【人間精神の最も高尚なものが両者を結んでいる】のである。そこには物質的欲得など、みじんも入り込むすきはない。なんと素晴らしいことであろうか。このような国で、なんの必要があって天皇を外国のものと取り替える必要があろうか。
ユダヤ人はルソーの言を待つまでもなく、長年このような君主制を夢に描いてきたのである。しかし祖国を持たないわがユダヤ人は、王を頂くこともできなかったのである。わずかにユダヤ教を「携帯祖国」としてもち、これによって民族の連帯と発展を推し進めてきたのである。キリスト教国では、このような高尚な理想をもった国は永遠に現われないであろうと思う。その点から見ても、ユダヤ人は日本人には及ばないが、一般西洋人よりは優れた民族であると日本人に認めていただければ、甚だ光栄である。』

カントの“道徳的信仰”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「陰謀論」と「陰謀」とを区別が出来ず(あるいは知っていて加担している?)、ある連中にとって、非常に都合が悪いことを“十把一絡げ”に「陰謀論」だとレッテルを貼ってしまう「似非保守とおパヨク」とは違って、今現在起こっている出来事を、どのように見ていけば良いのかという“新たな視点”を提供して下さる書物で、一方通行の偏狭な物事に対する見方から抜け出し、より全体を俯瞰する見方を獲得するヒントが得られるお薦めの良書となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 486,321(484,997)÷27,692,967(27,616,922)=0.0175・・・(0.0175) 「1.75%(1.75%)」

イタリア : 93,835(93,577)÷2,729,223(2,721,879)=0.0343・・・(0.0343) 「3.43%(3.43%)」

日本 : 7,038(6,966)÷417,127(416,151)=0.0168・・・(0.0167) 「1.68%(1.67%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、昨日に続きまして、次のエッセイをご紹介させて頂きたいと思います。

☆『〈エッセイ〉米中新冷戦時代 、日本こそ世界を救う : 学生諸君へのメッセージ』 筒井 正夫
それでは早速見て参りましょう。
『 米中新冷戦時代、日本こそ世界を救う
学生諸君へのメッセージ
バブル崩壊後の日本の評価
1)マイナス面
1990年頃からの株価の暴落とその後の20年余において、確かにGDPの伸び率は、アメリカ、中国、韓国の躍進に比べると日本の停滞ぶりは明らかです。これをもたらした要因として、バブル崩壊後の行き過ぎた地価抑制策、段階的な消費増税、抑制的な財政・金融政策といった政府の諸政策があげられますが、大局的にみてこうした日本経済の流れが、前述したような世界情勢の大きな転換と密接な関係があったことを見逃すわけにはいきません。
すなわち、ソ連崩壊と中国の改革開放路線の加速化、そして今や欧米にとって脅威となりつつあった巨大な日本経済を前に、欧米資本、特にアメリカは、半導体産業では日本を徹底的にたたく代わりに韓国や台湾の成長を後押しし、新たな投資先として安価な労働力と広大な市場を求めて中国へいっせいに進出しました。反日的プロパガンダは、こうした流れの中で米・中・韓が日本に対して有利な立場に立つための神経戦の武器だった側面があります。こうしたなかで日本でも、デフレ政策や構造改革政策が推進されるなかで、製造業のメーカーは高い賃金コストの国内から中国等へ続々進出して、経済的なサプライチェーンの構築を余儀なくされたのです。製造業の空洞化と、グローバルスタンダードの強要のもとで経営者・従業員本位の日本的経営も外資と派遣労働者等に依存した経営スタイルに取って代わられていったのです。』

さて、これまでに、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)について確認してきましたが、

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

カール・マルクス
それに続いて今度は、“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントの“悪”についての思索を確認しているところになります。

イマヌエル・カント
因みに、ベーメの言っていたことというのは、次のようなもので。。。
〇 人類は、神の恵みの状態から、罪と苦しみの状態に堕ちた
〇 悪の力には神に反抗した堕天使も含まれている
〇 神の目標は世界を恵みの状態に回復させることである
これが意味することは、世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである、ということになります。
他方、カントの言っていたことというのは、次のようなものでした(→☆無学の靴職人が妄想したにすぎない“悪”)。
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

それでは、昨日に続きまして、次の論文を参照させて頂き、カントが“悪”をどのように捉えていたのかを確認して参りましょう。

☆『カントと悪の問題』 小倉 貞秀
『 5.根本悪
・・・ともかく善人となることは叡知的性格としての道徳的人格性の革命的表現であり、それはカントの『人間学』 の表現によれば「いわば一種の爆発 eine Explosion によって発生しうるのである」(VII,294)。人間は「叡知的あり方」の革命を為すことによって善人となるべきである。道徳法則はわれわれが善人たるべきことを命じる。人間は善となるべきであり、それゆえ善となりうるがゆえに、悪から善への絶えざる進歩において「感性的あり方」の自己が漸進的改革を経験していくのである。
以上のカントの悪から善への進歩についての「善原理の勝利」 「道徳法則の貫徹」 「実践理性の根本法則の主張」 などの見解は、トレルチュの強調したように、「超自然的な、ある点では開発に決定的な神的行為の意味における救済ではないのである。」「カントは明確にあらゆる形態における超自然主義を非難したのであり、そしてその点において近代宗教哲学の斉合性を執行した人たるにすぎないのである」。結局悪は克服されて善ヘ座を譲らねばならない。カントは「人間本性における悪への傾向について」 と題する筒所において人間の「心胸 Herz 」 の「悪の三段階」 を説いたのであるが、こうした悪性の三段階というのは、 1. 「人間本性の脆弱性 Gebrechkeit 」 すなわち、格率を道守することが薄弱な段階。 2. 「人関心胸の不純性 Unlauterkeit 」 すなわち、道徳的動機と非道徳的動機とを混じている段階。 3. 「人間心胸の悪性 Bosartigkei 」 すなわち、悪格率を採用する傾向、換言すれば人間心胸の腐敗 Verderbtheit (VI,29)。以上の「悪の三段階」に関してはカントが当時の伝統的な見解に基づいて掲げたものであるが、特に啓蒙の哲学者からの影響は顕著である。既にわれわれは「悪への傾向」について述べた箇所において「人間本性の脆弱性」の用語を知ったのであるが、この用語はパウムガノレテンの叙述によるものである。この点についてはメンツアーによって編纂出版されたカントの『倫理学講義』においても「人間本性の脆弱性」Iこついて次のように言われている。「人間本性の脆弱性は、その本性において道徳的善性の欠陥であるばかりではなく、それどころか悪しき行為への重要な原理であり、動機である」と。
以上のようにカントは人間心胸の悪性の三段階を説いたのであるが、そういった悪性は結局のところ善への進歩において解消されなくてはならないのである。「道徳的に悪なるものはその本性上次のような切り離されない性質をもっている、すなわちそれはそれの意図する点においては自己自身不都合で、破壊的であり、かくして善の(道徳的)原理にゆっくりした進歩によってではあっても、坐を譲るのである」(Zum ewigen Frieden,Vlll, 379)。カントはこのように人間本性の悪が結局善に坐を譲るという想定に立って「悪から善への進歩」 を強調して「根本悪」 の問題を解決しようとしたのである。こうした悪から善への進歩の想定は既にカントの歴史哲学的諸論文において十分に説かれたのであって、われわれは『宗教論』においてその思想の継続を認めることができるのである。既に上記の論述において明らかにされたように、悪から善への道徳的発展が歴史の終局を形成し、人類が善へと前進していくという進歩の想定は道徳的要請であり、カントにとっては道徳的信仰であるとわれわれは考えるのである。

6.おわりに
以上われわれはカントの 『宗教論』 の第一篇 「人間本性における根本悪について」 を中心としてカントが晩年に至って提出し、それの解明を志した道徳的悪なるものの道徳的根本的基礎づけを明らかにしたのである。思うにカントは批判的倫理学の基礎づけの問題の解明に当たって、悪の根拠の問題に考察を向けなかったのであるが、『宗教諭』 に至って初めて 「根本悪」 の問題を取りあげるにいたった。しかもその問題の取りあげ方は、一応 「宗教諭」 と言いながら、倫理的問題の基礎づけの立場に立脚し、道徳の領域から問題の解決を導こうとしたのである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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