2021-02-21 (Sun)

本日のキーワード : 叡智、カント、革命、善と悪
叡知(えいち)/英知/叡智 :
① すぐれた知恵。深く物事の道理に通じる才知。
② 哲学で、物事の真実在の理性的、悟性的認識。また、それを獲得しうる力。ソフィア。

本日の書物 : 『あるユダヤ人の懺悔「日本人に謝りたい」(復刻版)』 モルデカイ・モーゼ 沢口企画
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【万世一系の天皇を頂く日本人は幸せである】。この【万世一系の天皇】は、【如何なる意味をもつとお考えであろうか】。この点では、ユダヤ人が僭越(せんえつ)ながら日本人に少々参考になる意見をお聴かせできるかも知れない。
日本人からすると、万世一系の天皇といってもピンとこないかも知れない。他にどんな天皇があるのか、と反問されるであろう。だから日本人は幸せだと思うのである。何故か。
ヨーロッパの王朝というものはみな【混血王朝】である。歴史上、しょっちゅう【外国から国王や王女を輸入】した。しかも王朝の権力が強くなればなるほど、外国からますます輸入するようになる。何故か。【王朝の権力を弱める必要】からである。国内から昇格させようとすると当然争いが起こり、国内が乱れるのでまずい。その点、【外国からの輸入君主は当たりさわりが少なくしかも飾りもの】なので、最も有効な方法ということになる。


こんな話をすると、日本人は全くお話にならんと思われるかもしれない。まさにそうなのである。私が【万世一系の天皇をもつ日本人は最高に幸せ】ですといった意味が、これでお分かり頂けたことと思う。
しかし、【では何故に王朝の権力が国民がいぶかるほど強くなるのか】。また、【王朝の権力が強くなることはどうして悪いことなのか】、と疑問をお持ちのことと思う。』

善への根源的素質の回復
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「陰謀論」と「陰謀」とを区別が出来ず(あるいは知っていて加担している?)、ある連中にとって、非常に都合が悪いことを“十把一絡げ”に「陰謀論」だとレッテルを貼ってしまう「似非保守とおパヨク」とは違って、今現在起こっている出来事を、どのように見ていけば良いのかという“新たな視点”を提供して下さる書物で、一方通行の偏狭な物事に対する見方から抜け出し、より全体を俯瞰する見方を獲得するヒントが得られるお薦めの良書となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 484,997(483,648)÷27,616,922(27,560,750)=0.0175・・・(0.0175) 「1.75%(1.75%)」

イタリア : 93,577(93,356)÷2,721,879(2,710,819)=0.0343・・・(0.0344) 「3.43%(3.44%)」

日本 : 6,966(6,928)÷416,151(414,787)=0.0167・・・(0.0167) 「1.67%(1.67%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、昨日に続きまして、次のエッセイをご紹介させて頂きたいと思います。

☆『〈エッセイ〉米中新冷戦時代 、日本こそ世界を救う : 学生諸君へのメッセージ』 筒井 正夫
それでは早速見て参りましょう。
『 米中新冷戦時代、日本こそ世界を救う
学生諸君へのメッセージ
ソ連崩壊後の社会主義・共産主義の実態を知ろう
3)先進資本主義国
アメリカや西欧諸国でも社会主義・共産主義の思想は滅びませんでした。さすがに暴力革命を唱える古典的なマルクス・レーニン主義は影を潜めますが、かわってルカーチ、ホルクハイマー、フロム、アドルノ、フーコー、マルクーゼ、アルチュセール、グラムシ等のいわゆるフランクフルト学派を中心としたユダヤ系の思想家がアメリカやヨーロッパの左翼勢力の中核を占めていきます。彼らの主張にはそれぞれ個性がありますが、その根底にはほぼ次のような思潮が流れています。

すなわち、労働者に革命の主体を求めソ連型の権威主義的国家を目指すのではなく、知識人や市民が議会や様々な市民組織のなかで資本主義国家の種々の問題点を批判し、多くの人々の合意を獲得して体制批判勢力を拡大し、社会主義の陣地を拡張していく戦術をとります。資本主義は労働者を搾取し人間疎外と差別に満ちた国家体制であるという認識ではマルクスを踏襲しますが、その批判の矛先は、企業や労使関係に止まらず国家機構、交通組織、官僚組織、伝統、言語・教育・学校・衛生・病院、男女関係、性、家庭環境、環境問題、民族差別問題、絵画・映画・演劇・音楽・歴史観その他、資本主義的近代国家体制の中の市民社会に内在するあらゆる文化や社会的要素に及びます。
ですから伝統文化や組織に内在する精神的・思想的に優れた遺産や、近代資本主義国家においてさらにその良い面を開花させて人類の発展に貢献した要素、例えば議会政治、公教育、病院、交通システムなどは評価されるよりも人間性を奪い去る新たな抑圧装置のように批判されます。ここでは国民の安全・防衛、様々な公共事業の推進、諸利害関係の調整といった近代国民国家としての積極的役割などは等閑に付され、国家が住民を「国民」として国家的に組織し、画一的に抑圧していく側面が強調されます。国家への感謝や愛着心、誇りといったナショナリズムの自然な感情を表出することはタブーとなり、各国の風土や文化・伝統を度外視した無味乾燥な「地球市民」やグローバリズム礼賛、対立や軋轢を激化させる側面を軽視した安易な「異文化共生」が讃えられます。近代国家における種々の抑圧を改善し脱却していく主体としては、既存社会の中心部にいる智徳を備えた経営者や名望家などではなく、社会の末端部分に追いやられ幾重にも抑圧を受けるとされるマイノリティーに過度の期待がかけられます(前掲拙稿(3)等参照)。
歴史意識も批判の対象となります。90年代以降、日本や中国・韓国において「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」そして「徴用工」などが繰り返し問題として取り上げられましたが、これは初めからマルクス主義に則って「日本帝国主義=悪」という大前提で物語が組み立てられており、それを提起し問題化させているのは上記のような左翼勢力の戦略によるものです。アメリカでも中韓の反日的宣伝工作と呼応した左翼的勢力が同様の動きを展開しました。こうして、反日的な宣伝や教育が、中韓両国では自国の暗黒面を覆い隠しナショナリズムを鼓吹して国民を再統合するための手段として、日本ではナショナリズムを打ち砕き、日本国家への信頼を失墜させ日本国民としての誇りを奪い去るという真逆の方向で、そしてアメリカでは巨大な脅威と化した日本経済を抑えるための一手段として展開されたのです。』

さて、これまでに、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)について確認してきましたが、

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

カール・マルクス
それに続いて今度は、“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントの“悪”についての思索を確認しているところになります。

イマヌエル・カント
因みに、ベーメの言っていたことというのは、次のようなもので。。。
〇 人類は、神の恵みの状態から、罪と苦しみの状態に堕ちた
〇 悪の力には神に反抗した堕天使も含まれている
〇 神の目標は世界を恵みの状態に回復させることである
これが意味することは、世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである、ということになります。
他方、カントの言っていたことというのは、次のようなものでした(→☆無学の靴職人が妄想したにすぎない“悪”)。
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

それでは、昨日に続きまして、次の論文を参照させて頂き、カントが“悪”をどのように捉えていたのかを確認して参りましょう。

☆『カントと悪の問題』 小倉 貞秀
『 5.根本悪
・・・さて以上のように「善への根源的素質の回復」は「人間における心情の革命 Revolutionin der Gesinnung 」によって実現されねばならない。それは換言して「心情の神聖性の格率への移行」と言われる。もとより「神聖性の格率への移行」は感性的存在者にとってはなかなかに困難である。だからみずからの義務を遵守することによって「われわれのすべての格率の最高の根拠としての道徳法則の純粋性」(VI,46)を回復する努力こそ要求されてくるのである。「この純粋性を自己の格率の中に取りあげる人間は、そうすることでまだ自身が神聖ではないにしても、無限な進行のうちでこの神聖性に近づく途上にあるのである」(IV,47f.)。ともかく人間を悪から善へと進めしめる人間の道徳的陶冶について考えるべき点は多々あろうけれど、出発点としてカントが強調したのは「叡智的あり方の変革と性格の確立Umwandlung der Denkungsart u. Griindung eines Charakters 」 (ib.,48)とであった。叡知的あり方全体の原理的改革こそカントが啓蒙の哲学とみずからを区別して決定的に教えたことであり、カントの悪論を究明する上においてはそのことが重要である点については既に指摘されている。

さて人間は叡知者であると同時に感性的存在者である。しかし叡知界の主宰者である神は「心胸の叡知的根拠を見通す者であり、したがってこの進歩の無限性が一体性である者、すなわち神である」が、もしも人間が「現実に善良な(神に嘉せられる)人間」であれば、「叡知的あり方の革命 Revolution 」をなしえて、「人間の心胸の内なる善への素質をその純粋性において回復させるのである」(VI,48ff.)。こうした「人間の心胸における革命によって…そして彼は一種の再生によってのみ新しい人間となることができるのである」(VI,47)。こうした心胸の変化によって「新しい人間」となることについては背景として次の『聖書』の言葉が示唆されているのである。「真実の義と聖とにおいて神にかたどって造られた新しい人を着るべきである」(「エペソ人への手紙」4 24)。「あなたたちは古き人をその行いと共に脱ぎ捨て、新しい人を着たのである」(「コロサイ人への手紙j3-9,10)。
しかしながら以上のような「心胸の革命」によって、自分のカの限りを尽くしても、みずからの格率の根底において人間が腐敗しているとすれば、みずから「善人」となることはどうして可能であろうか。カントは言う、「時間の内なる感性を優位に立たせるだけで自分や自分の格率の度の強さを重視しうるような人間」 にとっては悪から善に向かう変化は「より善いものに向かつてのますます持続する努力として、したがって逆倒した叡知的あり方である悪への傾向の漸進的な改革としてみなされるべきである」と(VI,48)。ともかくカントは革命 Revolution と改革 Reform との区別について次のように語っている、「革命は叡知的あり方 Denkungs にとって、しかし漸進的改革は感性的あり方 Sinnesart にとって(これは前者に対置する)必然的でなければならないし、したがって人間にとっても可能でなければならない」と(VI.47)。前者は叡知的あり方として善い人の生まれ変わりとみなされ、そうした革命のゆえに感性的あり方としての漸進的改革が可能とされるのである。ここでわれわれは「叡知的あり方」と「感性的あり方」 と訳語を用いたのは、原語“Denkungsart”と“Sinnesart”とに応じるのである。カントは既に『第一批判』において「叡知的性格 intelligibler Charakter 」 と「経験的性格 empirischer Charakter 」 とについて論じた箇所において前者を“Denkungsart”そして後者を“Sinnesart”と等しく換言している(B.579)21) 。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- YouTubeやTwitterなどの“手前勝手な検閲”も、〇×式の幼稚な二元論に基づいています(笑) (2021/02/28)
- 昨年暮れにFBIが公開したロバート・ハンター・バイデンの電子メール (2021/02/27)
- ベーメの神智学とユダヤのカバラ (2021/02/26)
- ベーメ神智学と錬金術とユダヤ神秘思想 (2021/02/25)
- ペド・オバマの“エピゴーネン”としてのペド・バイデン (2021/02/24)
- 「国家は破壊、転覆すべきものである」という根本原理で成り立つマルクス主義 (2021/02/23)
- 代替物としての民主主義、代替物としてのペド・バイデン (2021/02/22)
- 悪から善へ ~ カントの“叡知的あり方の革命 ( Revolution )” (2021/02/21)
- 善い樹は善い果実をむすび、悪い樹は悪い果実をむすぶ (2021/02/20)
- ペドフィリア・バイデンのアメリカ社会 = 社会主義・共産主義社会 (2021/02/19)
- 現在の二つのアメリカ政権 ~ 子どもの人身売買を撲滅させる現トランプ政権 V.S. 子どもの人身売買を促進するペドフィリア・バイデン似非政権 (2021/02/18)
- タルムードの思想のタブー (2021/02/17)
- “からくり(karakuri)”に気付いていますか? (2021/02/16)
- ユダヤ・キリスト教的二元論を利用して私腹を肥やすのは誰? (2021/02/14)
- 現代ユダヤ人 = ヤコブの子孫 + 「赤の他人」 → この「赤の他人」って誰のことでしょうか? (2018/11/05)