2021-02-09 (Tue)

本日のキーワード : 偽装、カント、悪と悪、道徳的信仰
偽装(ぎそう)とは、事実とは異なるのにあたかもそれが本当であるかのように偽ることや、実態と異なる形態で契約等がされていることなどを言う。
本日の書物 : 『日本共産党 噂の真相』 篠原 常一郎 扶桑社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【“日本共産党応援団”】に【名を連ねる著名人】の中には、もちろん【共産党員もいます】。私は職務のうえでどなたが党員かある程度詳しく知ることができましたが、自ら公然と共産党員であると表明している方以外は、故人も含めてここで共産党員であると明示することは避けようと思います。【共産党員であるということ】が、【仕事で不利益につながる】こともあり得ますから。
【膨大な数】なので、ここで挙げても問題のなさそうな方々を少し紹介しましょう。私が思いつくのは、まず【映画、演劇分野】の方々です。
【共産党員】としての立場を公然化させていた映画人の代表格といえば、まず【山本薩夫】監督が思い浮かびます。『白い巨塔』や『戦争と人間』三部作を撮った昭和の名監督です。他にも、女工の悲惨な労働を扱った『あゝ野麦峠』や、政治的な題材の『松川事件』、地方財閥を描いた『華麗なる一族』などがあり、社会派の大作で知られています。
山本監督の親族の俳優、【山本學】氏や【山本圭】氏は、山本監督の映画によく出演しましたが、『赤旗』の「躍進に期待します」コーナーにもしばしば登場してくれていました。山本圭氏は1966年のテレビドラマ『若者たち』(1968年に同名で映画化)で学生運動に参加する三郎を演じて注目されました。今も愛唱される『若者たち』は、この作品の主題歌です。

山本學

山本圭
さらに有名どころとしては、国民的映画『男はつらいよ』シリーズの【山田洋次】監督が挙げられるでしょう。東大卒後に松竹へ入社。喜劇からシリアスな人間ドラマ、現代劇から時代劇まで幅広いジャンルでヒット作品を生み出してきた名監督です。
山田監督は、【不破哲三】氏や2003年に共産党衆議院議員(比例九州ブロック選出)を引退された【小沢和秋】氏と東京大学の同窓で、交友関係がありました。そのため選挙では小沢氏をいつも推薦していましたし、大船の松竹撮影所の見学会を共産党後援会が行う際にはいつも顔を出してくれたりと、協力的な方でした。

山田洋次
映画界では他に、『青い山脈』の【今井正】監督も【共産党員】の立場を明確にしていました。被差別部落問題を扱った住井すゑ原作の『橋のない川』、戦争に人生を歪められた庶民の悲哀を描く『あゝ声なき友』など、社会問題を告発する重厚なドラマを得意としました。』

“悪から善への進歩”というカントの道徳的“信仰”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、日本共産党の内部事情を知り尽くした著者によって、日本共産党の実体を詳(つまび)らかに解説がなされている書物で、日本共産党のことだけではなく、グローバリズムを推し進めるディープステート(deep state)や、その走狗(そうく)となっている“ANTIFA”や“BLM”、あるいは“しばき隊”、かつての“SEALDs”などに代表される、じつは哀れな存在でしかない「おパヨク」らについても、その思考様式を理解することができる御薦めの良書となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 449,485(445,030)÷26,517,212(26,377,125)=0.0169・・・(0.0168) 「1.69%(1.68%)」

イタリア : 89,820(89,344)÷2,583,790(2,570,608)=0.0347・・・(0.0347) 「3.47%(3.47%)」

日本 : 6,068(5,952)÷396,900(394,269)=0.0152・・・(0.0150) 「1.52%(1.50%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
それでは、昨日に引き続きまして、次の論文を読み進めることで、「社会主義」・「共産主義」の世界観について確認して参りたいと思います。

☆『社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点 :剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(4)』筒井正夫
それでは早速見て参りましょう。
『 社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点
剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(4)
III マルクス主義そして閉ざされた 言語空間からの脱却
・・・第四に、近代日本の歴史的事象についても、マルクス主義の国家観や帝国主義論を大前提としコミンテルンのテーゼに基づいた史観や価値観で判断するのではなく、国家の政策や外交や戦争を、その時々の政府や国家が、複雑な国際的環境を前にどのような課題を解決して国益を追求していったのか、それと各国の地政学的戦略がどう対決し絡み合っていったのかを複眼的な視野で捉える様々な学説に触れたことが挙げられる。

マルクス主義の国家観では、天皇制絶対主義は、低賃金と高額小作料で労働者と小作人を搾取する財閥や寄生地主、その上に君臨する天皇や絶対主義官僚は打倒すべき悪そのものであり、それを土台とした帝国主義国家は、植民地を搾取し、あくなき侵略戦争を敢行した邪悪な存在ということになり、コミンテルンの日本へのテーゼや「東京裁判史観」と通底する。個々の史実の分析は膨大になされても、はじめからこうした歴史観がバックボーンとして存在し、その枠の中で個々の史実が整序されていったのではなかろうか。

そうした観点に照らす時、レーニン-スターリンと受け継がれたいわゆる「敗戦革命路線」という観点に触れたことが、マルクシズム史観からの脱却に大きな力となった。それは一言でいえば、強大な帝国主義国家を打倒するために、外交政策・謀略・情報戦を駆使してそれらを噛み合わせ戦わせて互いに消耗させ、その敗戦の混乱と廃頽に乗じて社会主義国家への転覆を謀るという戦略である。この戦略の現実性は、日華事変から大東亜戦争へと日本を牽引していった近衛内閣の首相、近衛文麿が昭和20年1月に天皇に上奏したいわゆる「近衛上奏文」のなかにはっきりと現れているが、戦前内務省や拓務省に勤め衆議院議員として活躍した三田村武夫は、「近衛上奏文」も踏まえながら、1930年代~40年代の軍部、革新官僚、近衛側近等に侵入した共産主義者や国家社会主義者らの言動を検証し、満州事変から支那事変、南方進出、日米開戦を通して日本が「敗戦革命」へと導かれていく過程を分析し、1950年に『戦争と共産主義』として出版した。しかし、GHQの検閲で発禁となり、1987年にようやく自由社から『大東亜戦争とスターリンの謀略─戦争と共産主義─』として復刊され、私の眼にも届くようになった。


さらに決定的には、ソ連崩壊によって封鎖されていた資料の一部が公開され、ソ連の中共への工作が解明され、日本軍を中国国民党軍との戦闘に引きずり込み、さらにソ連ではなくアメリカに矛先を向けさせて全面戦争で消耗させ、共産党軍はその陰で勢力を温存して解放区を広めるというソ連-毛沢東の戦略が明らかにされた。

また1930年代~40年代にかけてソ連からアメリカ政府内部に大量に潜り込んだソ連(コミンテルン)の諜報員に対して宛てた膨大な通信記録が公開され(ヴェノナ文書)、ルーズベルト政権の対日政策が反日的となり、日本を対中戦・対米戦に追い込んでいく際に彼らが重大な役割を果たした点が明らかとなった。

今日では、そうした新事実を踏まえた上で、ソ連 ─ シナ大陸 ─ アメリカ ─ 日本に張り巡らされた諜報部員やマルクス主義者たちの連携した情報工作と政治・宣伝活動、そしてそれを資金面で支える国際金融資本との関係解明など、優れた専門的歴史研究が現れている。

天皇に最も近い近衛文麿が共産主義に染まり、側近に尾崎秀実や風見章など共産主義者を集めて重大な国策決定に参与させて、国内では政党を解散させて大政翼賛会を作り戦時統制経済を推進して高度国防国家体制を構築し、尾崎らは支那事変、南進政策、対米開戦を煽り、ついに国策を過たせてしまったことは痛恨の極みである。国家権力中枢に共産主義者が奥深く侵入することがいかに恐ろしい事態を招くかをこのことは示している。』

さて、これまでに、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)について確認してきましたが、

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

カール・マルクス
それに続いて今度は、“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントの“悪”についての思索を確認しているところになります。

イマヌエル・カント
因みに、ベーメの言っていたことというのは、次のようなもので。。。
〇 人類は、神の恵みの状態から、罪と苦しみの状態に堕ちた
〇 悪の力には神に反抗した堕天使も含まれている
〇 神の目標は世界を恵みの状態に回復させることである
これが意味することは、世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである、ということになります。
他方、カントの言っていたことというのは、次のようなものでした(→☆無学の靴職人が妄想したにすぎない“悪”)。
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

それでは、昨日に続きまして、次の論文を参照させて頂き、カントが“悪”をどのように捉えていたのかを確認して参りましょう。

☆『カントと悪の問題』 小倉 貞秀
『 2.人間の本性
・・・ところで『宗教論』における人類進歩の思想に関して、ほぽ同書と同じ時期に出版された論文の進歩思想について述べておくことにする。
まず次の二論文である、『理論において正当であっても、実践においては役立たないという俗言について Uber den Gemeinspruch: Das mag in der Theorie richtig sein, taugt aber nicht fiir die Praxis,1793』、および『分科の争い DerStreit der Facultaten,1798』である。この二論文は時間的には『宗教論』と非常に近い関係にある。前者は『宗教諭』完成後二三ヶ月後に書かれ、しかも後者の刊行されたのと同じ年1793年に出版されている。『分科の争ぃ』は1798年に発表されているが、それらを構成する三論文はおのおの成立の時期を異にしている。特にそのうち『分科の争い』の第二節「哲学科と法律学科との争い」のみはその成立時期を『宗教論』に極めて接近せるものと考えられる。『俗言について』においては人類の善への進歩に関しては『宗教諭』よりも一層明白に説かれている、「種族は常によりよいものへと前進し、現在及び過去の時代の悪は未来の時代の善のうちに消えていくであろう」(Vlll,307)。「人類はその存在の道徳的目的に関して、よりよい善への進歩においても把握されるのである」(ib.,308f.)。人類の進歩か退歩かの哲学的問題は、「善への進歩という道徳的信仰」「道徳的要請」に結論をもっていることは明らかである。

さらに『分科の争い」第二節においてカントは「人類はより善いものに向かう絶えざる進歩のうちにあるかどうか」 との聞いを掲げ、結局次のように語っている、「人類はより善いものに向かう進歩のうちに常にあったし、将来もそのように進行するであろうことは単に好意的な、そして実践的意図において推薦に値する命題であるのみならず、あらゆる懐疑家を無視して最も厳密なる理論と見なされている命題であり、こうした内容はわれわれが何らかの民族において生じうることばかりでなく、次第にその事柄に参加するようになる地上のあらゆる民族への伝播ということをも顧慮するならば、見極めることのできないほど遠い未来への展望を聞いてくるのである」と(VII,88f.)。以上のようにカントは晩年に至っても「現在および過去の時代の悪は未来の時代の善のうちに消えていく」という道徳的信仰を抱いていた。既に彼は歴史哲学的論文において、人類の歴史は人聞の業として悪から始まるにしても「哲学によって試みられた最古の人間歴史の結末は、摂理、および善から始まって悪に進みいくのではなくて、悪から善へと漸次発展していく全体における人事の経過に満足するということである」と言う(Mutmasslicher Anfang der Menschengeschichte,1786,Vlll,123)。』



ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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