2021-01-21 (Thu)

本日のキーワード : 弁神論、ヤコブ・ベーメ
神義論(しんぎろん、独:Theodizee)は、1646年に生まれたドイツの哲学者かつ数学者であるゴットフリート・ライプニッツが作った言葉。弁神論とも訳す。ライプニッツはキリスト教の立場から、全能で善なる神の存在にかかわらず、世界に悪が存在することの矛盾の弁証を1710年刊の著書『弁神論』Essai de théodicée sur la bonté de Dieu,la liberté de l'homme et l'origine du mal(神の善性、人間の自由、悪の起源に関する弁神試論)で論じた。
ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(ライブニッツ、Gottfried Wilhelm Leibniz 、1646年7月1日(グレゴリオ暦)/6月21日(ユリウス暦) - 1716年11月14日)は、ドイツの哲学者、数学者。ライプツィヒ出身。ルネ・デカルトやバールーフ・デ・スピノザなどとともに近世の大陸合理主義を代表する哲学者である。主著は、『モナドロジー』、『形而上学叙説』、『人間知性新論』、『神義論』など。
本日の書物 : 『百田尚樹の日本国憲法』 百田 尚樹 祥伝社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 本章冒頭で述べたとおり、私は「天皇は国家元首である」と憲法に定める必要はないと考えています。ただ、【天皇こそ日本の代表】であり、それを世界共通の表現に置き換えるなら国家元首になるという意識は、【国民全体で共有すべき】だと思います。
イギリスの元首はボリス・ジョンソン首相ではなく、女王エリザベス二世です。イギリスの憲法は成典化されていないにもかかわらず、イギリス人は皆、それを認識しています。ひるがえって、日本人はどうでしょうか。ここで一つの事例を紹介します。
海外から大統領・首相など高官が来日すると、皇居や迎賓館赤坂離宮で歓迎行事を行います。これは他国も同様です。日本の高官が行けば、やはり歓迎行事でもてなしてくれます。この時、【客人と同様の地位の人物がカウンターパートを務めるのが外交ルール】です。たとえば、ドイツのアンゲラ・メルケル首相なら菅義偉首相、アメリカのクリストファー・C・ミラー国防長官代行なら岸信夫防衛大臣というように。式典では、陸上自衛隊第三〇ニ保安警務中隊から編成された特別儀仗隊が両国の国歌を演奏、両高官は同隊から【栄誉礼】を受け、【「巡閲の譜(じゅんえつのふ)」】が演奏されるなかを閲兵します。
では、客人が国家元首であるエリザベス女王だったらどうでしょうか。この場合は、【天皇がカウンターパートを務めます】。この時、【国賓級の客人に対して】は、【自衛隊が栄誉礼を捧げます】。栄誉礼とは軍隊(日本では自衛隊)が国家を演奏したりする儀礼ですが、【天皇は客人と共に栄誉礼を受けることはされません】。海外の歓迎行事では、相手国の元首と共に栄誉礼を受けられますが、【国内ではされない】のです。2019年5月に【ドナルド・トランプ大統領を迎えた時も、今上天皇はすこし離れた場所から栄誉礼の模様を見ておられました】。これは【なぜ】でしょうか。
私が思うに、国家元首の規定が曖昧であるために【自制されている】のではないでしょうか。【こんな国は、世界で日本だけ】です。他国の元首が栄誉礼を受けるなか、すこし離れた場所でお立ちになっている天皇の姿を見るたびに、私の胸は痛みます。これは【憲法の問題というより、私たち国民の意識の問題】です。【すべての国民が今一度、天皇や皇室の存在についてきちんと考えるべき】ではないでしょうか。』

神のなかに“悪”がある???
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「マルクス主義」と同様に我が国を蝕み、さらには日本国民の生命と安全を守らない口実を与える根拠となっている「THE・日本国憲法」の、どこがどう問題で、なにがどれほど異常なのか、が簡単に理解できる良書で、いわゆる「おパヨクの砦」である「THE・日本国憲法」を廃止し、本来あるべき「天皇陛下がしらす日本国の憲法」を新たに創設するためにも、知っておきたい事実が数多く紹介されているお薦めの良書となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 393,965(390,649)÷23,644,885(23,441,737)=0.0166・・・(0.0166) 「1.66%(1.66%)」

イタリア : 81,800(81,325)÷2,368,733(2,352,423)=0.0345・・・(0.0345) 「3.45%(3.45%)」

日本 : 4,260(4,204)÷324,881(317,867)=0.0131・・・(0.0132) 「1.31%(1.32%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)

続いて、一昨日に引き続きまして、次の論文を読み進めることで、「社会主義」・「共産主義」の世界観について確認して参りたいと思います。

☆『社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点 :剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(3)』筒井正夫
それでは早速見て参りましょう。
『 社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点
剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(3)
Ⅱ 唯物史観とその問題点
2 問題点
以上、唯物史観の内容を概説し、未曾有の影響力を持ちえた理由の一端を考察してきた。だが、この唯物史観は多大な問題をはらんでいる。次にそれを、1)・2)・3) の内容に即して検討していこう。
(2)社会構成体の歴史的移行論について
マルクスは、唯物史観の公式のなかで社会構成体の発展の原動力を、下部構造における物質的生産諸力の発展と捉え、それが一定の段階に達して既存の生産諸関係が桎梏となり、矛盾する関係に至った時に社会変革の時が始まり、階級闘争による社会革命を通して成長する生産諸力に見合った上部構造(政治体制等)が産みだされて新たな社会構成体へと転換していくと説いた。ここでは、まず下部構造、上部構造のそれぞれについてこうした進歩発展史観が妥当かどうかを検討し、その上で社会構成体の移行論の問題点を指摘しよう。
1)下部構造の発展論について
・・・さらに資本主義的生産様式では、まさに工場生産の原材料に供するため、自然から「神」を放逐し、資源としての「物質」を大量採取して工業生産物に加工した。その結果として自然破壊が進展した。そして社会主義社会においては、そもそもマルクス経済学の価値概念には自然の影響力は考慮されず、また「物質的生産力」という概念からは、自然のなかに生命体や神を見るといった旧来の観念は古い段階のアニミズムとして一掃されているから、資本主義以上に生産力=進歩という信仰に突き動かされて自然をためらうことなく破壊していくことになる。社会主義社会における環境破壊とは、自然をモノ化して扱い利用する過程が資本主義以上に進展することに起因している。
以上みたような人間が長年自然やモノとの間に培ってきた「物心一如」の関係の解体と希薄化の過程は、資本主義社会、社会主義社会ともに、近代化にともなう分業の進展と機械化・専門化の拡大過程によってもたらされるものである。だが、上記のような事態のマイナス面を是正していく可能性も言論や思想・政治の自由が保障された近代社会では保持されている。それは、環境悪化の実態と情報を市民と政府(中央・地方)・行政機関・企業の間で共有できる自由で公正な討議機関(議会)が存在しているからである。戦後高度経済成長期に、我国にも公害列島というおぞましい現実が現出したが、それに抗する住民運動、消費者運動に政府や自治体が法整備で応え、企業も環境浄化を促す規制や技術開発を行って環境浄化型の生産システムと新製品を産み出して新たな市場を開拓していった。
また機械化やIT等の技術革新の一方で、手仕事や職人技、自家農園や自給的領域の意図的拡充の試みがみられるのも、そうした価値観の存続を可能とさせる言論・情報・批判の自由が保障され、協調と協力の精神が保全されているからである。さらに、日本では、自然との対話や共感を基礎に成立する和歌・俳句・茶道・華道などの伝統文化がいまだに健在であることが、自然環境そのものへの無関心・不感症といった事態に常にブレーキをかけ、自然を感じ、情緒を感得する有効な手段として機能していることも忘れてはならないであろう。
しかし、社会主義・共産主義社会では、そもそも自然を、心的要素や感情や精神を取り除いた「物質」としてしか、すなわち工場生産のための原材料としてしかみないし、環境破壊の現状を正しく把握し改善策を施すための、住民(消費者)・企業・政府行政機関との間で共有できる自由な言論と情報公開の場が実現しておらず、一党独裁のもと、いっそう肥大化し、専制化・強権化した共産党支配下の官僚組織による計画経済や統制経済が支配的であるので、自然環境破壊の是正は本質的な難点を抱えているといわざるを得ないだろう。また自然との共生関係のなかで育まれてきた伝統文化も社会主義体制では徹底して破壊されるので、伝統文化が保持する自然破壊の防波堤機能にも期待することはできないのである。』

さて、こちらも一昨日の続きになりますが、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)について確認するために、次の論文を見て参りたいと思います。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

カール・マルクス

☆『ヤコブ・ベーメにおける悪の思索 : 形而上の悪と人間』 中山みどり
因みに、ベーメの言っていたことというのは、次のようなもので。。。
〇 人類は、神の恵みの状態から、罪と苦しみの状態に堕ちた
〇 悪の力には神に反抗した堕天使も含まれている
〇 神の目標は世界を恵みの状態に回復させることである
これが意味することは、世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである、ということになります。
それでは早速見て参りましょう。
『 1.悪の起源 ―― 形而上の悪の省察
・・・ところで、悪は存在しないのではなく、リアルに実在するとするならば、キリスト教の世界観においては、なぜ善なる神が悪の存在を許すのか、という神と悪の関係性への疑問が浮上するのは避けられない。ベーメは「神だけが善であるならば(マルコ 10,18)、どこから悪は来るのか」、「善のうちには悪への始まりはないのに、どのように永遠の善から悪が生じるのか」、「なぜ神は悪を消滅させて、善のみが万物のうちに存在するようになさらないのか」などと複数の著作において素朴な疑問を投げかけている。これは、のちにライプニッツが「弁神論」(Theodizee)と命名した神と悪の問題を先取りした問いであるといえる。そして、このような神と悪との関係への問いは、形而上のレベルで悪の起源がどこにあるのかを明らかにしようとする試みに繋がっていくのである。

ゴットフリート・ライプニッツ
次に、ベーメの悪の起源に関する考えをみてみよう。
ベーメは悪の起源、悪が実在することの究極の起源を神に求めている。つまり、善だけではなく、悪も神のうちに包摂されるのである。なぜなら、神は一切を包摂する「全体」(Ganze)であるから、とベーメは考える。悪は、全体である神から排除されることはなく、神のうちにあるべき座を占めるのである。
しかし、注意しなければならないのは、ベーメのいう神とは「底無し」、「無根拠」(Ungrund)と呼ばれ、その存在の根拠を持たず、三位一体の人格神に論理的に先行する、存在の範疇を越える究極の神性である点である。ベーメによれば、そのような底無しの神が、自己を顕現させることで自己自身を認識しようとする「意志」(Wille)を持つ。この意志の動きによって、神の内なる世界と神の外の世界という異次元の存在の領域が重層的に成立する。神の自由な意志が一切をあらしめるのである。したがって、人格神から天使、宇宙、自然、人間に至るまで、あらゆる存在が底無しの神の意志の顕現であって、神のエネルギーによって生み出され、像を結んだものなのである。』

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
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