2020-12-19 (Sat)

本日のキーワード : 馬耳東風、おパヨク、似非保守
馬耳東風(ばじとうふう) : 他人の意見や批評に注意を払わず、聞き流すことのたとえ。もとは春風が馬の耳に吹く意。人が心地よいと感じる春風が吹いても、馬は何も感じないように見えることからいう。
本日の書物 : 『日本人に忘れられた ガダルカナル島の近現代史』 内藤 陽介 扶桑社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 こうして、1910年12月、オーストラリア海軍最初の駆逐艦としてヤラとパッラマッタが英国から到着。翌1911年7月10日、英国王ジョージ五世が連邦海軍を“ロイヤル・オーストラリアン・ネイヴィ”と命名する。これが、現在のオーストラリアの海軍創設記念日である。さらに、同年、12歳から18歳までの男子に対する軍事教練も義務化された。【当時の日本側にオーストラリア攻撃の意志があったわけではない】が、【オーストラリア側は、日本の“脅威”を深刻に受け止め、なんとかしてこれを排除しようと躍起になっていた】のだ。
これに対して、【英国】は【太平洋上での脅威は、日本ではなくドイツだと考えていた】。
第一次世界大戦は、こうした【英豪の認識のズレ】を浮き彫りにした。すなわち、そもそも(ドイツではなく)【日本を最大の仮想敵国として海軍を創設したオーストラリア】からすれば、ドイツ領ニューギニアという緩衝地帯が消滅したうえ、大日本帝国の南端が自国に接近し、実質的な隣国となることなど、とうてい承服しがたいことであった。【日英同盟の傘の下、日本海軍のプレゼンスによって彼らのシーレーンが確保されてきたという現実】は、【白豪主義を掲げる国家にとっては“不都合な真実”でしかなかった】のである。

大日本帝国 最大行政統治・軍事勢力圏
しかし、大戦の勝利という大義の前に、【英国は日本との同盟関係を優先】し、オーストラリアの反対論を抑え込むことを選択。英国は、オーストラリア連邦政府に対して、閣僚は“(日本の勝利という)好ましくないニュース”に対する“心の準備”をしておくこと、戦時下のオーストラリア国内での反日デモなどの発生を阻止すること、などを厳命し、オーストラリア側も不詳不詳ながら本国の命令を受け入れざるを得なかった。その一方で、ウィリアム・モリス・ヒューズ政権は、自国のシーレーンが日本海軍によって守られていたという事実を国民に対しては意図的に隠蔽するなどして、日本に宥和的な国内世論が発生しないよう腐心していた。』

わが国のマルクス主義陣営も馬耳東風
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、かつての大日本帝国が、その地政学上の重要性を理解していた南太平洋の島々に対して、もはや全世界共通の敵となった中国共産党(CCP)が現在、どのような工作を行っているのかが理解できる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 291,307(287,671)÷15,526,644(15,285,261)=0.0187・・・(0.0188) 「1.87%(1.88%)」

イタリア : 62,626(61,739)÷1,787,147(1,770,149)=0.0350・・・(0.0348) 「3.50%(3.48%)」

日本 : 2,392(2,376)÷172,376(169,402)=0.0138・・・(0.0140) 「1.38%(1.40%)」

#CCP fascist China bio-attacked the World with #WuhanCoronavirus! https://t.co/fSkvvQbjOz
— Solomon Yue (@SolomonYue) November 28, 2020

さて、カール・マルクスのユダヤ人に対する偏見・ヘイトから生じたイデオロギーである「マルクス主義」は、その後も表向きの形を変ながら、現代においても“辛うじて”生き残っていますが、
イギリス労働党は反ユダヤ主義を理由にコービン氏の党員資格停止。メディアの皆さんが昨年、次に英首相になるのはコービンだと言い続けてきたことを私は忘れない。なおコービンはハマスとヒズボラを「友達」と呼び、両者に篤く支援されてきた親イスラム過激派でもある。https://t.co/c6NUmm42Xe
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA (@IiyamaAkari) October 30, 2020
今回の「2020年米大統領選」を廻る混乱も、中国共産党(CCP)が「中華式革命の輸出」を、過去何十年にもわたって行ってきたことで生じているものになります(☆自由民主主義国で全体主義を推し進める悪玉は誰???)。
その証左が、アメリカで推し進められてきた、“ポリコレ”、「ポリティカル・コレクトネス(political correctness)」で、そのそもそもの生みの親こそが、中国共産党(CCP)の毛沢東でした。

毛沢東




そして、その“ポリコレ”を助長してきたのが、アメリカのメインストリーム・メディア(MSM、mainstream media)でした。
で、私たち一人ひとりにとって大切なことは、「社会主義社会」の後にやってくるものこそが「共産主義社会」である、と妄信し、ひたすら、その実践を宗教的ドグマ(教義)として試み続けている危険極まりない連中が存在している、という現実(もはや隠そうともしてませんがw)を幅広く認識する必要があるということです。
【図解:悪いヤツ】 https://t.co/RvdWjN48hS
— ゆきつきはな🇺🇸正義は死なず! (@iiwakoiwa2323) November 22, 2020
以上のことを踏まえた上で、「社会主義社会」と「共産主義社会」の違いを理解できる、非常に参考となる動画がこちら(↓)になりますので、ぜひ御覧下さいませ💗
それでは、昨日に引き続きまして、次の論文を読み進めることで、「社会主義」・「共産主義」の世界観について確認して参りたいと思います。

☆『社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点 :剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(1)』筒井正夫
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点
剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(1)
はじめに
・・・さらに社会主義者内部からも根源的な批判が提起されている。佐野學である。佐野は大正11年(1922)日本共産党に入党後、昭和2年(1927)12月中央委員長に就任し、ソ連に渡ってコミンテルン常任委員に選任され、ドイツやインド等で共産党運動にも関わったが、昭和4年6月に上海で検挙され治安維持法違反で投獄される。だが昭和8年(1933)鍋山貞親とともに転向声明「共同被告同志に告ぐる書」を出して、ソ連・コミンテルンからの指導を拒否して日本独自の一国社会主義の道を提起し、天皇制を受容し、満洲事変も肯定した。その後減刑の上昭和18年10月に出獄した佐野は、獄中で執筆した原稿をもとに昭和23年(1948)5月『唯物史觀批判』(ダイヤモンド社)を刊行した。
この書で佐野は、人間の主体性を重視して日本的社会主義を探るという立場から、マルクス・エンゲルスの唯物史観を、幅広い思想史的な視野で、その宿命的非創造的な必然論、経済下部構造規定論、階級闘争の一元的把握、思想・精神等上部構造並びに人間の主観的役割の軽視、偉人の蔑視等の論点から批判し、労働価値説・資本蓄積論等についても根本的な批判を展開しており、実に傾聴すべき貴重な論点を指摘している。
日本資本主義論争などマルクス主義が隆盛を極めた時代に、冷静に経済学の古典に照らして経済社会の本質を見極めつつマルクス主義の問題点を勇気をもって指摘し続けた小泉信三の一貫した信念、また命がけの共産主義運動から人間の主体性、日本という国柄に目覚め、そこからマルクス主義の根本的難点を剔抉した佐野學の苦闘、こうして紡ぎだされた貴重な批判的論点は、わが国のマルクス主義陣営にはほとんど馬耳東風であったように思われる。それよりも講座派、労農派=宇野派、戦後の市民社会派、構造改革派など、社会主義・共産主義陣営内部での論争に忙しく、マルクス・エンゲルス・レーニンを根底から批判する学説に対しては、まともに対峙しようとはしなかったようである。
☆柄谷行人(からたにこうじん)と宇野経済学(マルクス経済学)とチュチェ思想(主体思想)
本稿は、小泉・佐野両氏の業績に多くを学んでいる。その上で、筆者の専門である近代日本経済史や経営史研究、社会史・文化史研究から得た知見も加えて、独自の考察を行っていきたい。もとよりこうした課題の究明には、各社会主義国の具体的歴史過程に立ち入り、その国の歴史的・文化的背景や指導者の個人的資質にまで踏み込んだ分析が不可欠であろう。またマルクスの経済理論にしても、剰余価値論だけでなく資本蓄積論・再生産論・生産価格論等広範囲にわたっての再検討を要する。歴史論に関しても唯物史観のテーゼに止まらず、マルクスの具体的な歴史叙述やマルクス主義者およびフランクフルト学派の歴史研究そのものに立ち入って検討することが不可欠な作業であろう。
本稿では、こうした点に関しては必要に応じて最小限の言及に留め、立ち入った分析を行うものではない。今回は、マルクス主義の最も根幹をなしている理論で、それを信奉した学生や研究者、労働者・市民等であれば、ほとんど常識となっている根本テーゼに立ち返って、その理論そのもののなかに社会主義への求心力と同時に惨禍をもたらした根本要因を改めて探ろうとするものである。』

それでは本日の最後になりますが、昨日に続きまして、アイザイア・バーリンが提唱した「消極的自由」(~からの自由)と「積極的自由」(~への自由)について語った、1958年10月31日にオックスフォード大学での就任講演の内容を御紹介させて頂きたいと思います。


アイザイア・バーリン


『 二つの自由概念
自由と主権
フランス革命は、すべての大革命と同じように、少なくともそのジャコバン的形態においては、まさしく国民としての解放を感じたフランス人の総体において集団的自己支配という「積極的」自由への欲求が爆発したものであった。もっとも、その結果は、大多数のフランス人にとっては個人的自由の厳しい制限であったけれども。ルソーは、自由の法律は圧制の軛(きびき)よりもはるかに峻厳(しゅんげん)なものであることが明らかになるだろう、と誇らかに語っていた。

ジャン=ジャック・ルソー
圧制とは、人間である支配者への服役である。法は専制君主ではありえない。ルソーのいう自由は、ある一定の領域内で干渉を受けないという個人の「消極的」自由ではなく、一社会の十全の資格ある全成員 ―― そのうちのある成員ではなく ―― が公的権力を分け持つことであった。この公的権力はあらゆる市民の生活のいかなる局面にも干渉する権利を与えられている。十九世紀前半の自由主義者たちは、この「積極的」な意味における自由は、自分たちが神聖視しているすべての「消極的」自由を容易に破壊してしまうであろうということを、正しく見通していた。人民の主権は個々人の主権を容易に破壊しうるであろうことを指摘していたのだ。

ジョン・スチュアート・ミル
ミルは、民衆による支配 〔 統治 〕は、かれのいう意味では必ずしも自由ではないということを、辛抱強く、反駁(はんばく)できないほどていねいに説明している。というのは、支配 〔 統治 〕 するひとびとは、必ずしも支配 〔 統治 〕 されるひとたちと同じ「民衆」ではなく、デモクラシー的自己支配 〔 統治 〕 は「各人のみずからによる」支配 〔 統治 〕 ではなくて、せいぜいのところ「各人の他のひとびとによる」支配 〔 統治 〕であるからだ。ミルやその弟子たちは、多数の横暴、「広く世に行われている感情や意見」の圧制ということを言った。そしてこのような圧制と、ひとびとの活動をその私的生活の神聖な境界線を越えて侵害する他の種類の圧制 との間には、大した差異はないとしたのである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
Reminder that there are zero blue states, only blue cities. pic.twitter.com/qNx0VAAQBh
— Robert Patrick Lewis (@RobertPLewis) December 11, 2020
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