2020-12-15 (Tue)

本日のキーワード : 破壊、共産主義、中国共産党(CCP)
破壊(はかい)とは、物に何らかの力や影響が加わることにより、その物の形状・機能・性質などが失われること。また、それを引き起こす行為のこと。
対義語は「製造」や「再生」、「修復」など。
本日の書物 : 『日本人に忘れられた ガダルカナル島の近現代史』 内藤 陽介 扶桑社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 1914年8月4日、英国はドイツと戦争に突入し、【大英帝国にとっての第一次世界大戦が始まった】。
大戦の勃発とともにオーストラリア海軍は英本国の指揮下に置かれ、オーストラリア連邦政府は、連邦領土に隣接するドイツ領ニューギニアを占領するための部隊を編成するとともに、海外派兵を目的とするオーストラリア軍団の設立を正式に決定。ドイツ領ニューギニアのラバウルに対する攻撃を開始し、9月11日にはヘルベルトヘーエを、翌12日にはラバウルを占領し、ニューギニア島東部を支配下に収めた。
一方、オーストラリアが旧ドイツ領を獲得して版図を北側に拡大したのと同様に、【日英同盟に基づいてドイツと戦った日本】もまた、【旧ドイツ領南洋諸島を獲得】した。
すなわち、【大戦が勃発】すると、【日本軍】は10月7日にヤップとポナペを、同8日にパラオを、12日にトラックを、14日にサイパンを、19日にアンガウルを占領し、【ドイツ領南洋群島を完全に制圧】。これに先立ち、【オーストラリア軍】は9月2〜6日に【アンガウルを攻撃】したが、【英国の意向】により、それ以上の【南洋諸島への攻撃は中止】している。
【英国】としては、オーストラリア海軍は1911年に発足したばかりで弱小であり、【南洋群島を含む広大な“ニューギニア保護領”を領有するドイツと戦い、オーストラリアの通商航路を確保するため】には、【西太平洋最大の海軍力を持つ日本の協力が不可欠】であると考えていた。【実際、この時期、オーストラリア海軍が太平洋を自由に航行できたのは、日英同盟による日本の海軍力が彼らの安全を保証していたからにほかならない】。欧州戦線に戦うANZAC(オーストラリア・ニュージーランド軍団)に物資・食料を運ぶ【オーストラリア船の護衛を日本海軍が担当】したという事実は、その何よりの証拠だし、【こうした日本の協力に報いるため、英国は赤道以北の旧ドイツ領南洋群島を日本が支配することを認めざるを得なかった】。
かくして、グアムを除くカロリン諸島とマリアナ諸島を含む旧ドイツ領ニューギニアは、【大戦後、日本とオーストラリアによって分割される】。
この結果、【ニューギニア島東部から英領ソロモン諸島】、【ニューヘブリデス諸島(英仏共同統治)】、【フィジー】を【結ぶラインが英領として連結】し(そこから北側に飛び出るように、英領ギルバート&エリスが点在する)、【オーストラリア】は、【彼らの最大の仮想敵国であった日本の南下に対する防衛線を確保することになった】。』

社会主義と共産主義の違い
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、かつての大日本帝国が、その地政学上の重要性を理解していた南太平洋の島々に対して、もはや全世界共通の敵となった中国共産党(CCP)が現在、どのような工作を行っているのかが理解できる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 281,854(280,634)÷14,669,402(14,521,676)=0.0192・・・(0.0193) 「1.92%(1.93%)」

イタリア : 60,078(59,514)÷1,728,878(1,709,991)=0.0347・・・(0.0348) 「3.47%(3.48%)」

日本 : 2,259(2,229)÷162,895(160,870)=0.0138・・・(0.0138) 「1.38%(1.38%)」


さて、カール・マルクスのユダヤ人に対する偏見・ヘイトから生じたイデオロギーである「マルクス主義」は、その後も表向きの形を変ながら、現代においても“辛うじて”生き残っていますが、
イギリス労働党は反ユダヤ主義を理由にコービン氏の党員資格停止。メディアの皆さんが昨年、次に英首相になるのはコービンだと言い続けてきたことを私は忘れない。なおコービンはハマスとヒズボラを「友達」と呼び、両者に篤く支援されてきた親イスラム過激派でもある。https://t.co/c6NUmm42Xe
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA (@IiyamaAkari) October 30, 2020

デヴィッド・ハーヴェイ

例えば、デヴィッド・ハーヴェイはマルクス主義の地理学者で、いわゆる「新自由主義」を誤った解釈に基づいて批判した人物で、
☆官僚たちが、民間企業の活動をあれこれと指図する「規制」は、本当に必要ですか?
以前にも書かせて頂きましたが(→☆「新自由主義」の本質が理解できない人々の主張 → 「弱肉強食」「大きな政府から小さな政府への展開」「ハイエクガー」)、「全体主義の脅威」を目前にした、自由主義体制側の“自由主義再生の潮流”こそが、「新自由主義」と呼ばれるもので、それは「国家の法的介入」に関心を寄せた自由主義体制側の変革になります。このデヴィッド・ハーヴェイが定義するところの「デヴィッド・ハーヴェイの新自由主義」は「マルクス主義」から生じているものであり(→☆日本の官僚たちの理想は、「行政国家」です! ~ 「官僚の、官僚による、官僚のための政治の実現」)、より正確に言うと、レフ・トロツキーが批判していたものと同じであり(→☆“自由全体主義” ~ 新自由主義(ネオリベラリズム)のはじまり )、トロツキー以後の西欧の「トロツキー主義左翼(反スターリン主義的マルクス主義者)」がほぼ共有する考え方になります(→☆現代の“ハルマゲドン” ~ 「おパヨク」 V.S. 「自由」)。

そこで、「デヴィッド・ハーヴェイの新自由主義」ではない、本来の「新自由主義」について確認してきましたが、昨日と一昨日のところで明らかになったように、本来の「新自由主義」に、「グローバリズム」という妙な概念が紛れ込んだことで、「デヴィッド・ハーヴェイの新自由主義」的なものが生み出されることとなった(それも、社会主義国ではなく、資本主義先進国に紛れ込む形でw)わけです。

で、私たち一人ひとりにとって大切なことは、「社会主義社会」の後にやってくるものこそが「共産主義社会」である、と妄信し、ひたすら、その実践を宗教的ドグマ(教義)として試み続けている危険極まりない連中が存在している、という現実(もはや隠そうともしてませんがw)を幅広く認識する必要があるということです。
以上のことを踏まえた上で、「社会主義社会」と「共産主義社会」の違いを理解できる、非常に参考となる動画がこちら(↓)になりますので、ぜひ御覧下さいませ💗
それでは、本日からは、次の論文を読み進めることで、「社会主義」・「共産主義」の世界観について確認して参りたいと思います。

☆『社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点 :剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(1)』筒井正夫
それでは早速、見て参りましょう。
『 社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点
剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(1)
はじめに
20世紀の特徴を一言で表するとしたら「戦争と革命の世紀」と言いうるだろう。第一次世界大戦・第二次世界大戦には欧米諸国並びにアジア諸国も参戦し、その死亡者は両大戦合計で約7,000万~1億人に達した。
そして第一次世界大戦のただ中からロシア革命によってソビエト連邦が誕生し、第二次世界大戦を契機にその後社会主義国は東ヨーロッパからアジア・アフリカ・中南米諸国にも広がった。資本主義国においても社会主義・共産主義を指導理念に掲げる政党が広範に設立されていった。階級社会を打破し、労働者や小作人を解放して自由・平等な社会の実現を掲げた社会主義・共産主義の思想、その中核を担ったマルクス・レーニン主義ほど広範な人々の心を捉え多大な影響力を発揮した思想は、歴史上他に類を見ないであろう。
しかしながら、この社会主義・共産主義国において、対外戦争とは別に、革命の過程や革命後の国家建設過程において、いわゆるブルジョアジーや貴族階級ばかりでなく、被搾取者であるとされる労働者や農民、さらに知識人や様々な中間層、そして革命を担った多くの同志でさえ、拷問や迫害、収容所での強制労働、強制移民、そして現実を無視した計画経済政策の強行等によって無残に殺害され、その数は、表1に掲げたように第一次・第二次両大戦での死者数とほぼ匹敵し、ドイツのナチス政権のホロコーストによるユダヤ人犠牲者数(約575万人)をもはるかに上回る規模に上っている。ファシズムのナチスドイツも「国家(国民)社会主義ドイツ労働者党」として社会主義を掲げ、自由主義を封殺する全体主義国家として、そのイデオロギーは同根と考えるべきであろう。

そしてこうした凄惨な現象は特定の地域に限られたものでなく、ソビエト連邦(以後ソ連と略記)と中華人民共和国を中心にほぼすべての社会主義国家に現れている。一つの明確な思想・理念にもとづいてこれだけ広範な地域の人間が大規模に大量虐殺され、それはその数の膨大さと共にその残忍さ、非情さ、計画性において、人類史上空前の規模のものであった。
さらに世界大戦、特に第二次世界大戦の勃発と拡大そのものが、レーニン─スターリンに導かれたコミンテルンが主導したいわゆる「敗戦革命」路線が、おおきく係わっていたことが、近年の歴史研究によって明らかにされつつある。そうするとマルクス・レーニン主義による惨禍はさらに膨大なものと見なせよう。また地球環境破壊も大気・大地・水のあらゆる分野において資本主義国家以上に進展していたことが明らかとなっている。』
🇨🇳洗脳教育実施中,この子達どういう大人になるでしょうね?pic.twitter.com/XWcBSaQRfq
— Alan(アーラン)阿蘭🇯🇵 (@7BBXJ5gRgW5a4bS) December 11, 2020
バイデンに任命された報道官は共産主義シンボルの入った帽子をかぶる | 看中国 https://t.co/4gQHroPZiP
— Asterisk@垢誕335日目 (@Asteris90237894) December 8, 2020
ジョージソロスとスマートテックオーナーのツーショット。拡散されると困る写真だって😉 https://t.co/F4koFIR9BN
— ririchan (@riricha14478017) December 7, 2020
アメリカの現在。 pic.twitter.com/Vihbv7QX13
— 西村幸祐 (@kohyu1952) December 5, 2020
それでは本日の最後になりますが、昨日に続きまして、アイザイア・バーリンが提唱した「消極的自由」(~からの自由)と「積極的自由」(~への自由)について語った、1958年10月31日にオックスフォード大学での就任講演の内容を御紹介させて頂きたいと思います。


アイザイア・バーリン


『 二つの自由概念
地位の追求
ところで、ここでの問題に対する歴史的に重要なもう一つのアプローチがある。それは、自由の対概念である平等と博愛を自由と混同することによって、同じく自由主義的でない結論に到達するものである。』
自分の未来は自分で決める。その決断をできる事が『自由』の本質だと私は思う。自分も含めて、無自覚に自由を何となく謳歌しているのが大半の日本人なのだろう。
— 藤田隆司 (@ryokuhuuka) December 2, 2020
北朝鮮に拉致された多くの日本人にとって、今の日本はどう映っているのだろうか?
戦後日本の『自由』『民主主義』は本物か?偽物か?
『 ・・・われわれはその目標に自由という呼称を許さないでよいのであろう。しかしながら、個人と集団とのアナロジー、あるいは有機体的暗喩、あるいは自由という言葉のいくつかの意味などはまったくの誤謬であって、それは両者の似ていない点において似ているとする主張によるか、あるいはたんなる意味論上の混同にもとづくものだと考えてしまうのは、浅薄な見解であるだろう。かれら自身の、また他のひとびとの個人としての行動の自由を、かれらの属する集団の地位やその集団内部におけるかれら自身の地位ととり換えようとするひとたちが欲しているものは、たんに完全のために、またたんに調和的な位階組織 ―― そこにあってはすべてのひと、すべての階級にそれぞれの位置が与えられ、「自由の重荷」ともいうべき厄介な選択の特権は権威主義的ないし全体主義的な構造の平和と安楽と相対的な無知におきかえられてしまう ―― におけるある確実な位置のために自由を譲渡することではないのである。たしかに、そのようなひとたちがいるし、そのような欲求もある。そしてそのような個人的自由の譲渡が事実生じうるし、またしばしば生じてきたこともたしかだ。けれども、これこそがナショナリズムあるいはマルクス主義を、外国権力に支配されてきた諸国民にとって、また半封建的ないしその他の位階制的な制度の他の階級によって生活を支配されてきた諸階級にとって、魅力あるものとしているのだと考えるならば、それは現代というものの性質に対する重大な誤解である。かれらが求めているものは、ミルが「異教的な自己主張」と名づけたものにより近く、しかもそれの社会化された集団形態なのである。実際、ミルが自由を欲する諸理由について述べていることの多く ―― かれは大胆さ、不適合、不適応を尊重し、世に行われている見解に対して個人独自の価値を主張することを重んじ、社会の公的な立法者なり教師なりの与える指導から自由な強い独立自尊の人格を評価している ―― は、干渉を受けないこととしての自由の概念にはほとんど関係しない。それが大きく関係するのは、自分の人格にあまり低い価値を与えられたくないという欲求、また自分の人格が自律的・独創的な「真正」の行動 ―― たとえこうした行動が悪口や社会的制約や禁止的律法に出くわすにしても ―― のできないものとみなされたくないという欲求となのである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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