2020-12-13 (Sun)

本日のキーワード : 激戦地、要衝、ガダルカナル
激戦地(げきせんち)とは、はげしい戦いが行われている、または行われた土地。「太平洋戦争の激戦地」
本日の書物 : 『日本人に忘れられた ガダルカナル島の近現代史』 内藤 陽介 扶桑社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 いうまでもないことだが、【歴史上の激戦地】は、【戦略上の要衝(ようしょう)】であるがゆえに、交戦国は大きな犠牲を払うことを厭(いと)わず、死守ないしは奪取しようとした土地である。先の大戦での【ガダルカナルの戦い】に関しては、日本軍がここを掌握することで、太平洋における連合国の拠点であったオーストラリアを孤立させようとしたのに対して、連合国側はガダルカナルを確保することで日本の勢いを封じ込め、攻守の転換に成功した。
そんな【ガダルカナル(を含むソロモン諸島)】を【外交的に取り込んだ】ことで、【中国】は、年来の【親中国家であるヴァヌアツを起点】に、【ソロモン諸島→パプアニューギニア→東ティモールを結ぶ親中国家のリンクを形成】することに成功し、【事実上のオーストラリア包囲網を構築】したにも等しい状況にある。
さらに、ソロモン諸島に続き、同年9月20日には、南太平洋の【キリバス】が【台湾と断交】した。キリバス領内には、やはり、先の大戦中の激戦地であった【タラワ環礁】がある。
戦史を振り返ってみれば、ガダルカナル島を含むソロモン諸島方面で勝利を収めた米軍は中部太平洋の拠点を確保すべく、タラワの戦いで日本軍と壮絶な戦いを展開してギルバート諸島(=キリバス)を制圧。その後、ギルバート諸島は日本の委任統治領であったマーシャル諸島攻略の拠点として使われた。
したがって、【オーストラリア包囲網からウイングを北に伸ばし、キリバスを影響下に置いた中国の戦略】は、【先の大戦での日本軍と連合国の双方をミックスしたもの】であり、彼らが【日本を攻略しようという意図を持っている】なら、まさに【“歴史に学べ”というフレーズを忠実に実践したものと理解すべき】であろう。』

ネオリベラリズムとリバタリアニズム
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、かつての大日本帝国が、その地政学上の重要性を理解していた南太平洋の島々に対して、もはや全世界共通の敵となった中国共産党(CCP)が現在、どのような工作を行っているのかが理解できる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 277,693(274,648)÷14,249,105(13,993,296)=0.0194・・・(0.0196) 「1.94%(1.96%)」

イタリア : 58,852(58,038)÷1,688,939(1,664,829)=0.0348・・・(0.0348) 「3.48%(3.48%)」

日本 : 2,210(2,174)÷158,387(155,928)=0.0139・・・(0.0139) 「1.39%(1.39%)」


さて、ここからは一昨日の続きになりますが、カール・マルクスのユダヤ人に対する偏見・ヘイトから生じたイデオロギーである「マルクス主義」は、その後も表向きの形を変ながら、現代においても“辛うじて”生き残っていますが、
イギリス労働党は反ユダヤ主義を理由にコービン氏の党員資格停止。メディアの皆さんが昨年、次に英首相になるのはコービンだと言い続けてきたことを私は忘れない。なおコービンはハマスとヒズボラを「友達」と呼び、両者に篤く支援されてきた親イスラム過激派でもある。https://t.co/c6NUmm42Xe
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA (@IiyamaAkari) October 30, 2020

デヴィッド・ハーヴェイ

例えば、デヴィッド・ハーヴェイはマルクス主義の地理学者で、いわゆる「新自由主義」を誤った解釈に基づいて批判した人物で、
☆官僚たちが、民間企業の活動をあれこれと指図する「規制」は、本当に必要ですか?
以前にも書かせて頂きましたが(→☆「新自由主義」の本質が理解できない人々の主張 → 「弱肉強食」「大きな政府から小さな政府への展開」「ハイエクガー」)、「全体主義の脅威」を目前にした、自由主義体制側の“自由主義再生の潮流”こそが、「新自由主義」と呼ばれるもので、それは「国家の法的介入」に関心を寄せた自由主義体制側の変革になります。このデヴィッド・ハーヴェイが定義するところの「デヴィッド・ハーヴェイの新自由主義」は「マルクス主義」から生じているものであり(→☆日本の官僚たちの理想は、「行政国家」です! ~ 「官僚の、官僚による、官僚のための政治の実現」)、より正確に言うと、レフ・トロツキーが批判していたものと同じであり(→☆“自由全体主義” ~ 新自由主義(ネオリベラリズム)のはじまり )、トロツキー以後の西欧の「トロツキー主義左翼(反スターリン主義的マルクス主義者)」がほぼ共有する考え方になります(→☆現代の“ハルマゲドン” ~ 「おパヨク」 V.S. 「自由」)。

で、「デヴィッド・ハーヴェイの新自由主義」ではない、本来の「新自由主義」について、次の論文を読み進めることで確認して参りたいと思います。

☆『マネタリズムと新自由主義』山田久
それでは早速、一昨日の続きを見て参りましょう。
『 新自由主義とは何か?
筆者はマネタリストの端くれになりましたが、マネタリストと新自由主義者であることは矛盾しません。マネタリストの信奉するマネタリズムは、「貨幣は重要である」というだけではなく、その経済思想や経済政策が新自由主義と一体となっているからです。
日本で「新自由主義」という言葉に独自の意味を込めて初めて使ったのは、西山先生です。西山先生は、1966 年 9 月のモンペルラン東京地域集会以来、「フリードマンらが日本経済新聞社が主催する講演会に、いくども来てくれたので、シカゴ学派の面々は日本の人々によく知られるようになった。そして 1970 年代から、私はシカゴ学派の自由主義を『新自由主義』と呼ぶことにした」。
新自由主義(neoliberalism、ネオリベラリズム、または libertarianism、リバタリアニズム)とは、国家による福祉・公共サービスの縮小(小さな政府、民営化)と、大幅な規制緩和、市場原理主義の重視を特徴とする経済思想といえます。
資本移動を自由化するグローバル資本主義は新自由主義を一国のみならず世界まで広げたものと言ってよいでしょう。』

それでは本日の最後になりますが、一昨日に続きまして、アイザイア・バーリンが提唱した「消極的自由」(~からの自由)と「積極的自由」(~への自由)について語った、1958年10月31日にオックスフォード大学での就任講演の内容を御紹介させて頂きたいと思います。


アイザイア・バーリン


『 二つの自由概念
地位の追求
ところで、ここでの問題に対する歴史的に重要なもう一つのアプローチがある。それは、自由の対概念である平等と博愛を自由と混同することによって、同じく自由主義的でない結論に到達するものである。』
自分の未来は自分で決める。その決断をできる事が『自由』の本質だと私は思う。自分も含めて、無自覚に自由を何となく謳歌しているのが大半の日本人なのだろう。
— 藤田隆司 (@ryokuhuuka) December 2, 2020
北朝鮮に拉致された多くの日本人にとって、今の日本はどう映っているのだろうか?
戦後日本の『自由』『民主主義』は本物か?偽物か?
『 ・・・しかしながら、このような地位と承認 〔 認知 〕 への欲求を、自由 ―― 「消極的」な意味においても「積極的」な意味においても ―― と同一視することはなかなか容易ではない。たしかにそれは、人間によって自由と同じく切に必要とされ、烈しく戦い求められてくるものであり、自由に近いあるものではあるが、自由そのものではない。

それとはるかに密接に関連するものは、社会的連帯、兄弟的関係、相互理解、対等の条件での結合の要求、等々であり、これらすべては時として ―― 誤解を招く言い方だが ―― 社会的自由と呼ばれている。社会や政治に関する用語はどうしてもあいまいである。政治学の語彙をあまりに明確なものにしようとする試みは、無益・無用な試みに終わるであろう。けれども、必要以上に用語をルーズにすることも、真理への貢献とはならない。「積極的」ならびに「消極的」な意味における自由の観念の本質は、あるもの、あるいはあるひと ―― わたくしの領域に足をふみ入れてきたり、わたくしの上にかれらの権威を主張したりする他のひとびと、あるいは強迫観念とか恐怖心とか神経症とか非理性的な諸力とか、さまざまな種類の侵入者的・専制君主的存在 ―― を近寄せないでおくというところにある。が、承認 〔 認知 〕 への欲求は、それとはひじょうにちがったあるものへの欲求である。つまり、それは結合、より緊密な理解、利害の統合、共同の依存と犠牲の生活、への欲求なのだ。自由への欲求と、この地位と理解への大きな普遍的な渇望との混同、しかもこれは、自己がもはや個人ではなく「社会的全体」である場合の社会的自己支配という観念と同一視されることによって、いっそう混乱させられているわけなのだが、とにかくこのような混同によってはじめて、ひとびとが寡頭的独裁者ないし独裁的執政官の権威に従属しておりながら、ある意味ではこれによってかれらが解放され自由にされていると主張することが可能となっているわけである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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