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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  国際 >  “自由全体主義” ~ 新自由主義(ネオリベラリズム)のはじまり 

    “自由全体主義” ~ 新自由主義(ネオリベラリズム)のはじまり 

    モトロフ・リッペントロップ協定を批判するポスター

    本日のキーワード : 新自由主義、自由全体主義



    集産主義(しゅうさんしゅぎ、英語: collectivism)は、経済思想の用語の一つで生産手段などの集約化・計画化・統制化などを進める思想や傾向対比語は個人主義(個人主義的自由主義経済、自由放任経済など)主な例は社会主義やファシズムなど

    本日の書物 : 『インテリジェンスと保守自由主義 新型コロナに見る日本の動向』 江崎道朗 青林堂



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 そもそも【欧州統合】は、【ナチス・ドイツとソ連・共産主義体制】という【二つの全体主義】から、【自由と民主主義を守るために生まれた動き】でした。

    女性 ポイント ひとつ

     この欧州統合は、次のような形で展開してきました。

    1949年、イギリス、フランスなど10か国によって「欧州評議会」創設

    1949年、アメリカを中心とした軍事同盟「北大西洋条約機構」(NATO)創設

    1951年、「欧州石炭鉄鋼共同体」創設

    1957年、「欧州経済共同体」創設

    1960年、「欧州自由貿易連合」創設

    1967年、「欧州諸共同体」(EC)に発展統合

    1973年、「欧州安全保障協力機構」創設

    1993年、「欧州連合」(EU)に発展統合

     こうした【欧州連合の背景】には、【ナチス・ドイツへの反省】と、【ソ連という全体主義国家の脅威】【共同で立ち向かわなければならない、という危機感があった】のです。



    《 欧州の統合は始めから、二つの世界大戦によって引き起こされた苦しみと、【ホロコーストをもたらしたナチスの圧政】と、【中欧・東欧への全体主義的で非民主的な共産主義体制の拡大】への対応であったし、欧州における深刻な分断と敵意を協力と統合によって乗り越えて、欧州において戦争を終わらせ【民主主義を守る方法】であった。》

     実際にソ連に併合され、独立を失ったバルト三国は、ナチス・ドイツとソ連によるモトロフ・リッペントロップ協定に抗議することから、ソ連からの独立、民主化運動を始めたとして、こう指摘しています。

    《 30年前の1989年8月23日に、200万人のリトアニア人・ラトビア人・エストニア人がヴィリニュスからリガを経由してタリンまで手をつないで【人間の鎖】を作った【「バルトの道」】という史上例のない意思表示を行い、モトロフ・リッペントロップ協定50周年を記念【全体主義体制の犠牲者追悼を行った】。》

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    The True Size of...



     よって【二つの全体主義による「犯罪」】【記憶として残すことが重要】だとして、こう指摘しているのです。

    《 全体主義体制の犠牲者を記憶し、【共産主義者・ナチス及び他の独裁体制によって行われた犯罪】という欧州共通の遺産認識して関心を高めることが、欧州及びその人々の統合にとって、また、現在の外的脅威に対する欧州の抵抗力をつけるために決定的に重要である。》 』

    日の丸

    「新自由主義(ネオリベラリズム、ネオリベ、Neoliberalism)」の始まり


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、現代国際社会において顕著に見られる、「自由民主主義」「国家社会主義(共産主義・社会主義)」との対立の構図どのように考えていけば良いのか、また、私たちの日本はどちら側に立つべきか、さらに、そのためには何をする必要があるのか、といった問題について整理できる書物で、勘違いされがちな「インテリジェンス」についての分かりやすい解説もありその重要性についてより一層理解が深まるお薦めの良書になります。

    読書 10-078

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    yetaplbo.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 205,547(204,905)÷7,168,048(7,134,874)=0.0286・・・(0.0287) 「2.86%(2.87%)」
    yetaplbo1.jpg

    イタリア : 35,875(35,851)÷313,011(311,364)=0.1146・・・(0.1151) 「11.46%(11.51%)」
    yetaplbo2.jpg

    日本 : 1,568(1,561)÷83,003(82,469)=0.0188・・・(0.0189) 「1.88%(1.89%)」
    yetaplbo3.jpg























    目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画 

    さて、昨日の続きになりますが、これまでのところで(→社会の平和度を高めるために必要なものは?)、今回の「武漢肺炎(COVID-19)禍」の騒動をきっかけとして、根拠の無い妄想を繰り広げる「おパヨク」を例に挙げながら、他方で、キリスト教世界である西洋社会の根底にある、1000年以上の歴史を誇る「反ユダヤ主義」の伝統を受け継いだ2人の正真正銘の「反ユダヤ主義者」「社会主義者」でもあった、ヒトラーマルクスについて触れさせて頂いたうえで、

    ヒトラーとマルクス

    ヘーゲルを誤解・曲解した挙句それまでに培われてきた西欧民主主義を否定・断絶する形「マルクス主義」を生み出し、やがて生じる「プロレタリアート」なる架空の階層による「暴力的革命」正当化する理論的根拠(←もちろん、デタラメな理論でしかないのですがw)を与えた重罪人であるカール・マルクスに、その後も連綿と連なり現代に至る大まかな流れについて、論文のご紹介を交えながら書かせて頂きました



    で、今どきマルクス主義を強調するような「おバカ」な国家主席居ちゃったりする有様なので、



    マルクスと同じく「反ユダヤ主義」著名ドイツの哲学者ナチス党員でもあったマルティン・ハイデッガーその弟子たち(“ポリコレの父”であるフランクフルト学派のマルクーゼを含む)の「危険な哲学」、すなわち左翼リベラル(自称リベラルで中身はコミュニタリアン)が大好きな「共同体主義(コミュニタリアリズム)」という幻想についても確認してきました。

    ハイデガーとナチズム 

    ハイデガーの子どもたち―アーレント/レーヴィット/ヨーナス/マルクーゼ 

    そして、以上のことを踏まえた上で、マルクス主義の“致命的な間違い・勘違い”がどこにあったのか(すでに過去の遺物でしかないために過去形で表現させて頂いておりますw)を御理解頂くために、次の論文をご紹介させて頂いているところになります。

    これ 女性

    マルクス主義と希少性
    『マルクス主義と稀少性』堀川哲



    それでは、昨日の続きを見て参りましょう。

    社会の平和度

    社会の平和度2

    1875年のマルクス
    1875年のマルクス

    『 トロツキーと稀少性

     トロツキーの『裏切られた革命』(1936年)をみてみよう。トロツキーにおいても思考の軸は f = F / N である社会主義生産力の向上を媒介に F の拡大を可能にすべきでものである。そしてその手段国有化計画経済である。トロツキーは語る。


    レフ・ダヴィードヴィチ・トロツキー
    レフ・ダヴィードヴィチ・トロツキー

    裏切られた革命 

     では革命はなにゆえに裏切られたのであろうか? スターリンやスターリンはが悪人であったという理由だけではない。なにゆえに官僚機構が労働者を支配し・抑圧するような社会になってしまったのか? 理由は稀少性であるトロツキーはそう考える。(ここから、トロツキーにしたがえばもしトロツキー派が権力を掌握していてもスターリン主義と大差はなかったであろうという推論がなりたとう。)

    子供 笑う 女性
     
     ドイツ革命は、トロツキーによれば社会民主主義者の裏切りで敗北し、ロシアは孤立した。ボリシェヴィキは、ドイツ革命が成功すれば革命ドイツがその優れた工業技術や技術者をロシアに無償で提供し援助してくれるものと期待していたしかしそういうことにはならず、ロシアは遅れた生産力をもって経済を再建するはめになった。そのため稀少性が社会を支配し、それゆえに労働者の支配する社会は客観的に不可能となり官僚による支配が必然になったという。トロツキーはいささか比喩的にこの事情を次のように説明している。

     「 官僚が指令を発する根拠は、社会の消費財が乏しく、そこから万人にたいする万人のたたかいが起こるということである。商品が店に充分あれば買手はいつでも好きなときにやってこれる。商品が少なければ買手は行列に並ばざるをえない行列がひどく長ければ秩序を保つために警官を立たせておかなければならないこれがソヴィエト官僚制の権力の出発点である官僚はだれにあたえるべきでだれが待たなければならないかを<承知し>ている」』


    ポイント 23

    と、御覧のように、トロツキーの考え方は、共産主義者・社会主義者という「おパヨク(左翼)」に典型的な、“どこまででも他者の責任”“どこまででも他力本願”といった「アベガー思考」(今回の場合は、シャカイミンシュシュギシャガー、ドイツカクメイガー、ですw)であり、自分のことは棚に上げる「責任回避的思考」がその根本にあるのですが、最後の部分で「ソヴィエト官僚制の権力の出発点」として「官僚(制)の権力」に触れ、その問題点を指摘していて、これは現在の我が国においても大問題として認識されている「弊害」になります

    『 財が稀少であれば万人の欲求を満たすことはできない。誰かが我慢しなければならない誰かに我慢させるためには国家権力・暴力装置が必要になる、というのである。国家権力はここでは「より多くを分配される人々」を保護する機関であり、その人々の集団(党・国家・企業の幹部集団)のための暴力装置である

     あるいはまた、おなじ事態を別の角度から説明するならば、こうである。ロシアは遅れた国である。生産性を向上して財 F を拡大するためには技術者や専門家に高給を払わなければならない。でないと彼らは勤勉には働かないからである。トロツキーは人間の「善意」をあてにすることはない。人間が他人よりも熱心に働くのは、ただそれによって他人より多くの利益を得られるばあいである。

     こうして財の不平等な分配は不可避になり「10人からとりあげて1人に与えるという、社会主義的ならざる操作によって強大な分配専門家のカースト」が誕生する現在のソ連国家はこうした特権層によって構成され特権層の利益を保護するためにソヴィエト国家は存在するとトロツキーはいう。』


    女性 ポイント これ

    つまり、トロツキーは、「稀少性」が官僚支配のソ連を生んだ、と指摘しているわけです。せっかく革命を起こしても官僚が資本家に取って代わっただけではないかと。。。そして、これ「反スターリン主義左翼」へと繋がっていきます

    ポイント 000

    さて、「反スターリン主義」の旗印「トロツキー主義(トロツキズム)」になるのですが、実は「新自由主義」も「ネオコン」もトロツキー主義(トロツキズム)と繋がっています



    ところで、アメリカの著名ジャーナリストウォルター・リップマンの著書に、『The Method of Freedom(自由のメソッド)』(1934年)というものがありますが、

    The Method of Freedom 

    ウォルター・リップマン
    ウォルター・リップマン

    その翻訳・出版が、1939年服部辨之助によって我が国でなされていますが、当時左翼文献を扱っていた白揚社から出されていて、『世界全體主義大系』という全12巻からなるシリーズの1冊になります。念のためですが、「體」は「体」ですから、『世界全体主義大系』というタイトルで、“世界の全体主義”をテーマにしたシリーズということになります。

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    『世界全體主義大系』全12巻 白揚社

    で、その『The Method of Freedom(自由のメソッド)』(1934年)の中で、ウォルター・リップマンが主張した「Free Collectivism」という言葉を訳したものがそのタイトルとなっているのですが、御覧のように、『自由全体主義』となっています。

    訳者の説明では、次のように記されています。

    『 自由全体主義とは奇妙な名称に聞こえる。それは在来の観念からすれば自由主義全体主義とは氷炭相容れない二原則であるからである。両者が相容れ得るためには両者が在来のものとは甚だしく異なるものでなければならないリップマン氏の自由全体主義新しき自由主義の主張であると共に新しき全体主義の提案である。同時に、また、それは旧き自由主義に対する批判であると共に在来の全体主義に対する批判である。斯くて本書は自由主義のためにも、全体主義のためにも示唆多き一文献と信ずる。』

    資本主義・社会主義6

    そして、このウォルター・リップマンを起点として始まるのが、「新自由主義(ネオリベラリズム、ネオリベ、Neoliberalism)」になります。

    ポイント 32

    つまり、それまでの資本主義システムにおける自由主義(リベラル、リベラリズム)の姿勢を容認し自由放任という形で放置するのではなく何らかの国家介入が必要であるとする考え方で、これが理解できていない方は、「新自由主義」を何でも自由な弱肉強食社会を理想としている主義であるかのように誤解し(あるいは、本当は知っているけれども、批判するための道具として違う意味で用い、自らの保身や利権のために活用している)、騒ぎ立てています(笑)




    ポイント 女性 重要 5

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    アベノミクスが新自由主義という人は馬鹿か確信犯

    大人の教科書(15)日本一分かりやすいポリティカル・コンパス解説

    大人の教科書(21)「新自由主義批判」という様式美





    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。











    続きは次回に♥




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