2020-09-09 (Wed)

本日のキーワード : セクシャル・レボリューション、マルクーゼ、フランクフルト学派、コミュニタリアリズム(共同体主義)
性の革命(せいのかくめい、英語:Sexual revolution)とは欧米社会において、性に関する社会通念や性的行動が解放される性行為の社会的革命を指す。性革命とも言う。
性道徳及び性行動を変化させた性の革命は、主として1960年代に発生した。

1953年にはヒュー・ヘフナーによってPLAYBOY誌が創刊された。PLAYBOYはヌードやセックスだけでなく、政治・社会・文化・芸術についての記事も掲載する視野の広い雑誌である。

本格的に性の革命が起きたのは1960年代半ば以降だった。1960年には経口避妊薬が開発された。60年代はベトナム反戦運動や公民権運動とともに、性の革命もおこった。ドイツ・ニュースダイジェストは、この時代に性革命とともにビートルズ(イギリス)、ボブ・ディラン、長髪、ミニスカート、ヒッピーなどの文化・風俗が見られたと記述している。1960年代半ばにサンフランシスコで始まり、「フリー・ラブ」の新しい文化が出現した。大勢の若者が「ヒッピー」になり、インドなど東洋の文化に触発され、愛の力と性の美しさを説いた。これは、70年代の初頭まで存在し続けたカウンターカルチャーの一部となった。1970年代までに、大学が男女共学を許可することが社会的に受け入れられた。

本日の書物 : 『賢い人ほど騙される 心と脳に仕掛けられた「落とし穴」のすべて』 ロブ・ブラザートン ダイヤモンド社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 このように、【陰謀論支持者の思考のスタイル】の【6つの重要な要素】を挙げてきた。だが、それらを吟味し、先に進む前に注意しておかなければならない。…
☆ホンモノの“陰謀”を見抜いていた昭和天皇 ~ それとは違って、典型的な「陰謀論」に騙されちゃう方々のスタイル(笑)

私たちが述べてきた【陰謀論支持者のスタイル】自体は、【架空の陰謀と事実である陰謀を区別しない】ということを繰り返しておく。主張が私たちの6つの基準に合うからといって、それが事実でないとは言えない。【陰謀論者】は【いくつかの特異な問題に直面することに注目すべき】だ。

一例を挙げると、【陰謀論】では、通常、【私たちが世界はこう動いていると考えることとは異なることが主張される】が、【私たちが知っている陰謀はそれほどうまくいっているものではない】――失敗したか、誰かが秘密を洩らしたか、目的を達成して秘密がもはや必要なくなったものばかりだ。【陰謀】が、【本当に陰謀論者が言うほどよくできているのなら】、【それを証拠とすることはできない】だろう。…

今挙げた注意事項のすべてを念頭に置いて、私たちの陰謀論をまとめておこう。
【典型的な陰謀論】は以下のとおりだ。【答えのない疑問であり、見た目どおりのものはないと仮定する】。また、【陰謀家は異常に有能で、通常、悪人だと考える】。さらに、【異常の追求に基づいていて、結局、反論できない】。…

【もっとも重要】なのは、【陰謀論】が【どのような働きをするかわかった】おかげで、【陰謀論者】が【どう行動するのか明らかになった】ことだ。【陰謀論】は【誰かの想像の産物だから陰謀論】であり、ほかの人々の想像と一致するから人気がある。そして【私たちの想像】――私たちが魅力的で妥当だと思う考え――は私たちの【心理状態の影響を受ける】。たとえば、答えのない陰謀の疑惑をすべて受け入れたり、従来の見識を常に遠ざけたり、偶然に起こることはないと考えたり、善と悪とが対決する雄大な物語を好んだり、異常な出来事を結びつけたり、どんな証拠も(あるいは、証拠がないことも)信じつづけられたりすると、私たちの定義のチェック項目を満たす陰謀論を受け入れられるようになるだろう。
こう考える傾向があるのは、どんな人だろうか? それはなぜか? これらは、何十年間も心理学者が何らかの形で研究してきた疑問だ。最初の疑問の答えは、「多かれ少なかれ私たちのすべて」だ。「なぜ」に関しては――もう少し説明が必要だ。』

「反ユダヤ主義」に対抗する「フランクフルト学派」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「この世界は噓八百」、「世界は嘘塗(まみ)れ」、「真実(過去・現在・未来)を追求する」などと言って、「おバカ」丸出しの妄想をSNS上で繰り広げるような陰謀論者らについて、そんな陰謀論にハマってしまう仕組みとその手口を、最新の科学的知見に基づいて明らかにしている書物で、

過去が分かれば、自動的に現在が分かり、さらには未来まで分かる、などという短絡的な思考(縄文時代が分かれば昭和や令和の時代が分かるし、さらに数千年後の未来も分かるのだそうでw)しか持ちえない「おバカ」な陰謀論者らが、必死になって主にネットでかき集めた情報(?)に基づき、無い知恵を絞りに絞って考え出した“陰謀の真相”とやらが、実は本人の意識とは無関係に、その脳ミソが勝手に作用することで生み出される“幻想”に過ぎないものであるということが理解できる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 187,200(186,392)÷6,176,623(6,135,796)=0.0303・・・(0.0303) 「3.03%(3.03%)」

イタリア : 35,518(35,507)÷274,644(272,912)=0.1293・・・(0.1301) 「12.93%(13.01%)」

日本 : 1,339(1,334)÷70,866(70,275)=0.0188・・・(0.0189) 「1.88%(1.89%)」


さて、ここからは昨日の続きになりますが、今回の「武漢肺炎(COVID-19)禍」の騒動の最中に、“ワクチン陰謀論”、“ワクチン有害説”などの類の「疑似科学(pseudoscience)」、

あるいは、「マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人」などという珍説を、恥ずかしげもなく主張あるいは妄信する「おバカ(=“デュープス(Dupes)”)」について書かせて頂いているところになります。


☆「おバカ」な「おパヨク」という“塵芥”と、ヒトラーの「青写真」

キリスト教世界である西洋社会の根底には、1000年以上の歴史を誇る「反ユダヤ主義」の伝統があるわけですが、あのマルクスも正真正銘の「反ユダヤ主義者」で、その意味で、ヒトラーと同類でした。

そんなマルクスは、ヘーゲルの目指していたものを全く理解できず、誤解・曲解した挙句、それまでに培われてきた西欧民主主義を否定・断絶する形で、

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
「プロレタリアート」なる架空の階層による「暴力的革命」を正当化する理論的根拠(←もちろん、デタラメな理論でしかないのですがw)を与えることになるわけですが、それにも関わらず、

『 マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人 』 by ewkefc
などと戯(たわ)けた珍説を唱える「おバカ」が実在していたり、今どきマルクス主義を強調するような「おバカ」な国家主席が居ちゃったりします(笑)
で、マルクスと同じく「反ユダヤ主義」で著名なドイツの哲学者のマルティン・ハイデッガーは、ナチスとの関わりが深かった(ハイデッガー自身がナチス党員でしたw)ことで知られますが、

マルティン・ハイデッガー

そのハイデッガーと、その弟子たちの「危険な哲学」について、それが現代にまで脈々と受け継がれている、ある種の病気(伝染病みたいなモノ)である、ということを御理解頂くために、次の論文をご紹介させて頂いているところになります。

『 共同は善である、分離は悪である、と考える。これは多くの哲学者がかかる病気の徴候である。とりわけ左派系の哲学者はこういう病気にかかりやすい。マルクス主義者とはいえないアーレントやハーパーマスにしてもそうした傾向と無縁ではない。そのあたりの心理の一端をのぞいてみよう。』

☆『連帯の甘き幻想 ~ マルクーゼからコミュニタリアンへ』 堀川 哲
それでは昨日の続きを見て参りましょう。
『 マルクーゼがいうには、かつての貧しい社会であれば、人々を労働に駆り立てるために、人々の(性に向かう)欲望を抑圧する必要があった。


しかし高度な生産力をもった現代ではもうその必要はない。それなのに、資本主義は利潤の極大化のために人々の欲望を抑圧し、労働へ駆り立てている。これは過剰な抑圧である。資本主義を破壊し、過剰な抑圧をとりのぞけ、そうすれば我々は自由な文化・性生活と労働から解放された世界をもつであろう。これがマルクーゼの哲学である。

このようにまとめてみれば、空疎な思想とみえようが、しかし同時代的な文脈ではそうナンセンスなものではない。保守的な文化への反抗、フェミニズム、ゲイ・レズビアン、エコロジストなどの対抗文化運動の爆発が背景にあり、それを反映している。ただそうした対抗文化的な効用とは別個に、マルクーゼの思想の底にあるのは、抑圧から解放された自由なコミューンへの希望なのである。』
別にこれ自体はよくある厨二病だけど、問題はこれを偉い立派だと褒め称える大人が沢山いるという事だよね。狂ってるよ。 https://t.co/O4XZpbCq1l
— 黒瀬 深 (@Shin_kurose) July 17, 2020
で、少し補足させて頂くために別の書物からの引用をご紹介させて頂きますが、みなさんに是非、「フランクフルト学派」というものも知っておいて頂きたいのですが、この「フランクフルト学派」の根幹にあったものも、それが実は、「反ユダヤ主義」でした(笑)
誤解されないように申し上げますが、「フランクフルト学派」は、マルクスと同じく、「反ユダヤ主義者」であったわけではなく、マルクスとは正反対に、「反ユダヤ主義」にどのように対抗するのかを根幹に据えていたという立場になります。繰り返しますが、マルクーゼの理論は、「反ユダヤ主義者」であるマルクスとフロイトを結びつけた理論の提唱者になります。

ヘルベルト・マルクーゼ

ホルクハイマー(左)とアドルノ(右)。背後にハーバーマス。
『 「批判理論」は、50年代に亡命先のアメリカから帰国したアドルノ、ホルクハイマーたちによってフランクフルト大学で再興された。
同学派の中心人物であったヘルベルト・マルクーゼだけはアメリカに残り、コロンビア大学、ハーバード大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校などで意識的な学生たちをとらえていった。マルクーゼはアメリカの学生運動に理論的な基盤を与えたといわれ、従来の共産党主導の理論ではなく、学生をターゲットにした行動理論を謳っていた。学生運動を支持し、彼らと警官隊とのぶつかり合いを含めた行動(アクション)としての反政府運動を煽った。抑圧された少数派には抵抗する権利があると主張する理論を展開し、民主主義に抵抗したのである。
日本の安保闘争も似たようなものであったが、…マルクーゼのようなイデオローグはなかった。フランクフルト学派の理論は、戦後の普遍化されたナチズム的権威主義への批判であったが、日本の場合は既存左翼への権威主義批判が強かった。

とくに根本的な違いは、彼らフランクフルト学派の根幹に反ユダヤ主義があったことである。彼らのほとんどは左翼ユダヤ人であることを問題にせず、それに対する人種差別を運動の核においていたことを秘していた。反ユダヤ主義を封じ、常にアウシュビッツを非難することで、絶対的な悪としてナチズムを置き、その傾向のものをファシストとして告発する態度を貫いていた。

この背景は日本ではあまり理解されず、あたかも普遍的なマルクス主義理論であるかの如く喧伝された。』

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
有田議員界隈におかしな奴らが集まっている。最近、此奴 @sere35988873 が、富にひどい。例えば、こんな発言。 pic.twitter.com/NbNbrabt5l
— 藤田隆司 (@ryokuhuuka) September 2, 2020
石破茂氏を支持する人達のメンバーを見ていると吐き気と頭痛と目眩がします😵😵😵 pic.twitter.com/cLKme2OEw3
— 🇯🇵カヲル🎌安倍総理ありがとう (@Bonjour333777) September 1, 2020
自分の著書やらネット記事やら何やらで「アイヌ利権などない!」と私の名前を出し騒いでいた香山リカ氏や古谷経衡君。「じゃ討論しましょう、秒殺しますから」…と言った途端に脱兎の如く逃げて音沙汰なし。
— 小野寺まさる (@onoderamasaru) September 2, 2020
今も2人は元気なんだろうか…フッ
続きは次回に♥
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