2020-09-08 (Tue)

本日のキーワード : ヒッピー、倒錯、性
ヒッピー(英: Hippie, Hippy)は、1960年代後半にアメリカ合衆国に登場した、既成社会の伝統、制度など、それ以前の保守的な男性優位の価値観を否定するカウンターカルチャー (en:Counterculture) の一翼を担った人々、およびそのムーブメント。


本日の書物 : 『賢い人ほど騙される 心と脳に仕掛けられた「落とし穴」のすべて』 ロブ・ブラザートン ダイヤモンド社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ところで、【ほぼすべての人】が、【陰謀と陰謀論には違いがあるはずだという考え】に【賛成する】ようだ。【「陰謀論」は偽物】だ。【「本物」の陰謀の主張は、陰謀論ではない】。それなら、話を進めて、【「陰謀論」は陰謀の偽の主張だと定義できるのだろうか】? …

この話を進めるうえでの【問題】は、本物と偽物、現実と想像を、きわめて単純に区別していること――【ただ事実を調べればわかると考えていること】にある。…
だが、【直感にたよると、さまざまな人が本当にさまざまな結論に至る】。【ある人の陰謀論は、別の人の陰謀だという事実】である。真実の陰謀と嘘の陰謀のあいだにははっきりとした線を引こうと試みても、どんな証拠なら納得できるか、本物の専門家は誰か、彼らは信用できるかという【際限のない議論になる】。これらはすべてよい疑問だが、私たちが定義していくことに関して言えば、軽率に陰謀論はでたらめだと述べてしまうとあまり先に進めなくなる。
【もっとも重要】なのは、議論されている主張が【真実か嘘かの決定にこだわる】と、【陰謀論支持者のスタイルの大事な特徴を見逃す】ということだ。…

【陰謀論】は【信じる人にとっては紛れもない事実かもしれない】し、【疑う人にとっては疑問の余地のない嘘かもしれない】。だが、【それは問題ではない】。私は陰謀論がその証拠となる作り話に合わないからといって、証明されていないと言っているのではない。もっと奥深いことを示唆している。【陰謀論は“故意に”証明されない】のだ。…

学者のマーク・フェンスターが説明するように、【陰謀論】は、【たんに出来事を「描写する」ことを目的としていない】。【まだ気づいていない大衆を納得させられるように、これまで発見されていない陰謀を「暴く」ことを意図する】。陰謀論には、【究極の真実は手が届かない】ところにあり、すぐ近くのカーテンの後ろに【垣間見えるのにつかめない】という【暗黙の了解がある】。陰謀論は【永遠に暴露されない】が、疑う余地の無い陰謀の証拠――大衆に警告を発し、最終的に不安定な計画を転覆させる、否定の余地のない証拠――という聖杯はまだ提示されていない。陰謀論は、【結果として真実であろうと嘘であろうと、本来「答えのない疑問」なのだ】。』

「マルクス+フロイト」で倒錯するマルクーゼの理論
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「この世界は噓八百」、「世界は嘘塗(まみ)れ」、「真実(過去・現在・未来)を追求する」などと言って、「おバカ」丸出しの妄想をSNS上で繰り広げるような陰謀論者らについて、そんな陰謀論にハマってしまう仕組みとその手口を、最新の科学的知見に基づいて明らかにしている書物で、

過去が分かれば、自動的に現在が分かり、さらには未来まで分かる、などという短絡的な思考(縄文時代が分かれば昭和や令和の時代が分かるし、さらに数千年後の未来も分かるのだそうでw)しか持ちえない「おバカ」な陰謀論者らが、必死になって主にネットでかき集めた情報(?)に基づき、無い知恵を絞りに絞って考え出した“陰謀の真相”とやらが、実は本人の意識とは無関係に、その脳ミソが勝手に作用することで生み出される“幻想”に過ぎないものであるということが理解できる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 186,392(185,594)÷6,135,796(6,107,350)=0.0303・・・(0.0303) 「3.03%(3.03%)」

イタリア : 35,507(35,497)÷272,912(271,515)=0.1301・・・(0.1307) 「13.01%(13.07%)」

日本 : 1,334(1,317)÷70,275(69,612)=0.0189・・・(0.0190) 「1.89%(1.90%)」


さて、ここからは昨日の続きになりますが、今回の「武漢肺炎(COVID-19)禍」の騒動の最中に、“ワクチン陰謀論”、“ワクチン有害説”などの類の「疑似科学(pseudoscience)」、

あるいは、「マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人」などという珍説を、恥ずかしげもなく主張あるいは妄信する「おバカ(=“デュープス(Dupes)”)」について書かせて頂いているところになります。


☆「おバカ」な「おパヨク」という“塵芥”と、ヒトラーの「青写真」

キリスト教世界である西洋社会の根底には、1000年以上の歴史を誇る「反ユダヤ主義」の伝統があるわけですが、あのマルクスも正真正銘の「反ユダヤ主義者」で、その意味で、ヒトラーと同類でした。

そんなマルクスは、ヘーゲルの目指していたものを全く理解できず、誤解・曲解した挙句、それまでに培われてきた西欧民主主義を否定・断絶する形で、

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
「プロレタリアート」なる架空の階層による「暴力的革命」を正当化する理論的根拠(←もちろん、デタラメな理論でしかないのですがw)を与えることになるわけですが、それにも関わらず、

『 マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人 』 by ewkefc
などと戯(たわ)けた珍説を唱える「おバカ」が実在していたり、今どきマルクス主義を強調するような「おバカ」な国家主席が居ちゃったりします(笑)
で、マルクスと同じく「反ユダヤ主義」で著名なドイツの哲学者のマルティン・ハイデッガーは、ナチスとの関わりが深かった(ハイデッガー自身がナチス党員でしたw)ことで知られますが、

マルティン・ハイデッガー

そのハイデッガーと、その弟子たちの「危険な哲学」について、それが現代にまで脈々と受け継がれている、ある種の病気(伝染病みたいなモノ)である、ということを御理解頂くために、次の論文をご紹介させて頂いているところになります。

『 共同は善である、分離は悪である、と考える。これは多くの哲学者がかかる病気の徴候である。とりわけ左派系の哲学者はこういう病気にかかりやすい。マルクス主義者とはいえないアーレントやハーパーマスにしてもそうした傾向と無縁ではない。そのあたりの心理の一端をのぞいてみよう。』

☆『連帯の甘き幻想 ~ マルクーゼからコミュニタリアンへ』 堀川 哲
それでは昨日の続きを見て参りましょう。
『 フロイトの人間学は暗い。それによれば、人間の基本衝動は破壊的なものである。殺人、近親相姦、人食いといったいまわしい欲望が人間の基本欲望である。こうした欲望を自由に解放すれば社会は崩壊する。だから人間の欲望を抑圧するものが必要になる。それが文化である。文化は禁止する。殺人、近親相姦、人食いなどを禁止する。それで社会を維持する。だから、人間は文化のなかでは幸福にはなれないのである。これがフロイトの哲学の基本である。マルクーゼはこの見方をマルクスの自由時間と結合する。



人間の欲望は破壊的なものであるから、文化による抑圧は正当化される。文化は人間の欲望を抑圧し、抑圧された本能のエネルギーは他の分野、労働や芸術といった分野に転嫁される。それで人間社会は発達する。
これですよ! https://t.co/ddhMtMAk9e
— 竹内久美子 (@takeuchikumiffy) August 23, 2020

ヘルベルト・マルクーゼ

ジークムント・フロイト
「レーニン」(冷人)主義者、白井聡の面目躍如w ここまで、陰謀史観的共産主義に思考を冒されているケースもなかなか無いですね。「叩っ斬る」の山口二郎教授くらいかな? https://t.co/YKaIwv38uK
— 篠原常一郎(古是三春)・ゴスロギ (@polyanochika) September 2, 2020
「類は友を呼ぶ」って、内田樹さんは恐らく、「安倍政権を倒すべく頑張ってきた同胞」みたいなニュアンスなんやろけど、素直に読めば、
— キルゴアさん (@KilkilGoregore) September 1, 2020
「安倍政権を否定しない芸能人に死ねとか言っちゃう人々」になっちゃうんやけど、
まぁ、同じようなもんなんかねぇ?
<朝日新聞>白井聡・京都精華大学講師「安倍政権の7年余りとは日本史上の汚点である」←過去に新聞赤旗で「共産党躍進で政権を追い込もう!」と言ってた人です~ネットの反応「朝日www ほんとコメンテーターの人材不足だなww」 https://t.co/lultGUsj7R
— アノニマス ポスト ニュースとネットの反応 (@anonymous_post2) August 30, 2020
しかし我々の社会はもう十分な生産力をもっている。万人に豊かな暮らしを提供しうる生産力を持っている。だからもう人間本能を(さほど)抑圧する必要はない。といっても、もりとん、近親相姦、殺人への欲望を解放せよと言うのではない。ただ性行動への禁止が厳し過ぎるとマルクーゼはいうのである。生殖につながる性行為のみが社会的に許容される、そういう社会は性への過剰な抑圧だ、というのである。これは1950年代のアメリカの保守的な性道徳への抗議である。』
で、そんな流れの中で、1960年代後半のアメリカで登場したのが“ヒッピー(Hippie, Hippy)”でした(笑)


「ヒッピー記念碑 」の彫刻の一部(米国イリノイ州)


ヒッピーがよく使用するピースサイン

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
平和を叫ぶ方々ほど
— ボギーてどこん(浦添新基地建設見直し協議会) (@fm21wannuumui) August 18, 2020
攻撃的であり
やること、放つ言葉が
下劣なのはなぜだろう? https://t.co/tDOjGKPf7u
えげつないな。そりゃこんな新聞読んでたら玉城に投票するわな。 pic.twitter.com/FT75p9s0Kq
— 黒瀬 深 (@Shin_kurose) August 26, 2020
テレ朝モーニングショー。前泊・沖国大教授(元琉球新報)が沖縄の新型コロナ対策への自衛隊活用について、「石垣島や宮古島にいらないと言っても自衛隊が押しかける」「何もしてくれないのであれば県民感情が」との内容の発言。「県の要請を待たずに国がしっかりと動く」とも。皆様はどう考えますか?
— 和田 政宗 (@wadamasamune) August 14, 2020
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