2020-08-31 (Mon)

本日のキーワード : コミュニタリアン、コミュニタリアリズム(共同体主義)
共同体主義(きょうどうたいしゅぎ、英: communitarianism)とは、20世紀後半のアメリカを中心に発展してきた共同体(コミュニティ)の価値を重んじる政治思想。コミュニタリアニズムとの表記も一般的である。なお、これに立脚している論者をコミュニタリアン (communitarian) という。
本日の書物 : 『みんな大好き陰謀論』 内藤 陽介 ビジネス社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【アメリカのユダヤ人をめぐる誤解の一つ】に、アメリカは【ナチス・ドイツに迫害されたユダヤ難民を積極的に受け入れたというもの】があります。

実際には、ニューディール政策で知られる【フランクリン・ルーズベルト政権】は、一般のユダヤ難民のアメリカへの受け入れには、【終始一貫、極めて消極的】でした。

フランクリン・ルーズベルト
ドイツでヒトラー政権が誕生した1933年の時点では、全世界のユダヤ人人口1550万人のうち、450万人がアメリカ在住で、その約半数がニューヨークに集中していました。このため、アメリカ国内では、【“ユダヤ人”】という特定の人々の【救済】は、逆に【反ドイツ主義・反ユダヤ主義を起こしかねないとの懸念】が強く、当時の新聞やアンケートでは、ユダヤ人が政府の職に多く就きすぎていると考える者が24%、ヨーロッパでユダヤ人が迫害を受けているのは彼ら自身の責任であると思う者が35%、ドイツから多数のユダヤ人がアメリカに亡命してきた場合の受け入れに否定的な者が77%という結果が出ています。
このため、1933年5月、ニューヨークで“亡命ドイツ人学者緊急援助委員会(1938年以降は名称を亡命外国人学者緊急援助委員会に改称)”が創設され、資金の相当部分はロックフェラー財団、カーネギー財団など非ユダヤ系財団が負担したものの、彼らの関心は、あくまでも“一流の人材”を独占することにあり、【人道上の見地から一般の亡命ユダヤ人を救済しようという意図はまったくありません】でした。

むしろ、【ハーヴァードなど主要大学の関心】は、当初、ドイツを去ったユダヤ系亡命知識人の支援よりも、【ナチス体制下でのドイツとの友好関係を維持することに腐心】しており、1936年5月には【ハーヴァード学長のコナント】がアインシュタイン(1933年にプリンストン高等学術研究所の教授の就任)らの抗議を無視して、【ハイデルベルク大学創立550年祭に代表を派遣】し、【「知的世界の連携は重要」とのメッセージを送った】ほどです。

実際、1938年7月、フランスのエヴィアン・レ・バンで開催された【難民会議(エヴィアン会議)】では、アメリカを含む参加32カ国のうち、人口が少なく移民の受け入れに積極的な【ドミニカ共和国を除き、全参加国が移民の入国制限緩和に消極的】で、会議は具体策を打ち出せないまま閉会しています。各国代表が口々に「我々はユダヤ難民に手を差し伸べるのにはやぶさかではないが、我が国の現状が、それを許さぬのはまことに遺憾とするものである」と弁明したのに対して、ドイツ外相リッベントロップは「我々がドイツからユダヤ人を放逐しようと思っても、どこも受け入れてくれる場所がない」とうそぶいていました。
会議後の1939年5月には、【アメリカはユダヤ難民の受け入れ制限を厳格化】します。…さらに翌6月に施行された【スミス法】では、【外国人受け入れ取締りが強化】されています。』

「おパヨク」が受け継ぐ“危険な哲学”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人」などという定番の「ユダヤ陰謀論」を中心に、陰謀論者が唱える主な定説(=珍説)について、分かりやすく丁寧な解説を交えて反証し、それを“秒殺”してしまうという鮮やかな技を見せて下さるお薦めの良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 180,380(179,150)÷5,854,342(5,800,472)=0.0308・・・(0.0308) 「3.08%(3.08%)」

イタリア : 35,463(35,458)÷263,949(262,540)=0.1343・・・(0.1350) 「13.43%(13.50%)」

日本 : 1240(1230)÷65,625(64,758)=0.0188・・・(0.0189) 「1.88%(1.89%)」


さて、ここからは昨日の続きになりますが、今回の「武漢肺炎(COVID-19)禍」の騒動の最中に、“ワクチン陰謀論”、“ワクチン有害説”などの類の「疑似科学(pseudoscience)」、

あるいは、「マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人」などという珍説を、恥ずかしげもなく主張あるいは妄信する「おバカ(=“デュープス(Dupes)”)」について書かせて頂いているところになります。


☆「おバカ」な「おパヨク」という“塵芥”と、ヒトラーの「青写真」

キリスト教世界である西洋社会の根底には、1000年以上の歴史を誇る「反ユダヤ主義」の伝統があるわけですが、あのマルクスも正真正銘の「反ユダヤ主義者」で、その意味で、ヒトラーと同類でした。

1875年のマルクス

アドルフ・ヒトラー 1938年
そんなマルクスは、ヘーゲルの目指していたものを全く理解できず、誤解・曲解した挙句、それまでに培われてきた西欧民主主義を否定・断絶する形で、

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
「プロレタリアート」なる架空の階層による「暴力的革命」を正当化する理論的根拠(←もちろん、デタラメな理論でしかないのですがw)を与えることになるわけですが、それにも関わらず、

『 マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人 』 by ewkefc
などと戯(たわ)けた珍説を唱える「おバカ」が実在していたり、今どきマルクス主義を強調するような「おバカ」な国家主席が居ちゃったりします(笑)
で、マルクスと同じく「反ユダヤ主義」で著名なドイツの哲学者のマルティン・ハイデッガーは、ナチスとの関わりが深かった(ハイデッガー自身がナチス党員でしたw)ことで知られますが、

マルティン・ハイデッガー

そのハイデッガーと、その弟子たちの「危険な哲学」について、それが現代にまで脈々と受け継がれている、ある種の病気(伝染病みたいなモノ)である、ということを御理解頂くために、本日からは、次の論文をご紹介させて頂きたいと思います。

『 共同は善である、分離は悪である、と考える。これは多くの哲学者がかかる病気の徴候である。とりわけ左派系の哲学者はこういう病気にかかりやすい。マルクス主義者とはいえないアーレントやハーパーマスにしてもそうした傾向と無縁ではない。そのあたりの心理の一端をのぞいてみよう。』

☆『連帯の甘き幻想 ~ マルクーゼからコミュニタリアンへ』 堀川 哲
ちなみに、マルクス主義者ではなかったハイデッガーの弟子のハンナ・アーレントは、「ナチ運動」と「ボリシェビズム運動」を比較し、同一の「全体主義運動」であると喝破した人物ですが(→☆左翼の全体主義者と戦争 ~ ナチズム=ボリシェビズム)、本論文の中でも触れられているように、ハイデッガーの影響をやはり受けています。

ハンナ・アーレント(1933年)

それでは本日の最後になりますが、現代キリスト教を理解する上で、そもそもキリスト教の始まりの頃の状況が、どのようなものであったのかをイメージして頂くために、ご参考までに、次の引用をご紹介させて頂きます。

『 我々の得た新しい見解からこの古文書を読むと、読者はイエスの人間的な側面に驚かされるだろう。そして、これが初期の信者たちに与えた影響にも。この隠された福音書から拾い集めた新しい情報は、聖書の中で僅かにほのめかされているだけのイエスの側面について肉付けしている。明らかに、「公認文書」はイエスの神性を守るために、個人的な出来事の詳細はごまかす傾向がある。
思いがけなく、この古文書を通じて全く新しい初期のキリスト運動を知ることになった。イエスの兄弟であるヤコブが率いたユダヤ救世主運動や、現在のキリスト教の原型となるパウロ率いる異邦人向け「キリスト運動」とは、全く異なるものだ。実際、今回我々が再発見したイエスの信奉者グループはパウロより前の時代に生きており、何世紀も踏み入れられる事のなかった世界へと導くものだ。
キリスト教初期の時代は、躍動的で衝撃的、そして騒々しい時代だった。というのも、違う宗教が、イエスを一番よく理解するのは自分たちだと、互いに張り合い、時には激しく争ったからだ。つまり、イエスそのもの、使命、そして教えを正しく理解しているかで争った。宗教学者のマービン・マイヤー氏によると、宗派の中には、ローマ帝国の「神秘宗教に非常によく似た」ものもあった。「神秘」宗派には、秘密の教義や秘密の入門儀式があった。多くの場合、麻薬、セックス、異常心理状態などを利用した。4世紀になってローマ帝国のコンスタンティヌス大帝とテオドシウス大帝が宗教に介入するまでは、一つの正しく普遍的な正統派あるいはカトリックといった教義はなかった。しかし最終的には、歴史上の人物イエスではなく、復活した「キリスト」を中核とするパウロの推し進めた教義が、ただ唯一のキリスト教として、ローマ帝国の権力者たちに支持された。その後、他の多数の宗派が消えた。突然、ローマ帝国が認可したものだけが正しい宗派になってしまった。異端説として正典に入れられなかった書物は燃やされた。
パウロのキリスト教は何千年という時を経て深く深く根を張ったので、今日、例えば、イエスは結婚していた、などと言うのは異様に聞こえてしまう。事実、我々は「コンスタンティヌス以後」という時代のくくりの中に生きている。コンスタンティヌス以後の時代では、「イエスの結婚」は、「宇宙人による誘拐」を報告するのと同類だ。キリスト教徒の主流は、いや、非キリスト教徒の主流もそうだが、正統派の説は正しく、あるいは、唯一正しい可能性のある説だとしている。当然、他の説は、「間違っている」か「不自然」なのだ。
しかし、キリスト教が起こった最初期の時代を考察する時、今日に受け継がれるパウロのキリスト教に皆が賛成していたなどと、時代錯誤の誤った考えに陥ってはいけない。その上、パウロの教義は、キリスト教という新しい宗教の標準的なポイントさえも押さえている訳ではなかったのだ。グノーシス派、エビオン派、ナザレ派など、エルサレムで最初にイエスの教えを信じた人々は、皆、パウロの解説するイエスの教えには同意しなかった。』

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
政治においては、その職に何日間、在職したかではなくて、何を成し遂げたかが問われるのだろうと思いますが、この7年8か月、国民の皆様にお約束した政策を実行するため、結果を出すために、一日一日、日々、全身全霊を傾けてまいりました。 pic.twitter.com/yvmFgdNVnJ
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) August 25, 2020
また、大変厳しいときにあっても、至らない私を支えていただいた全ての皆様に、感謝申し上げたいと思います。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) August 25, 2020
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